ムヒョロジ
正真正銘、ムヒョロジ関連記事の最終エントリとなります。 さいごの感想最終18巻に収録された『最終回のその後』のマンガについて。パートナーでありながら上司と部下、そして「師匠と弟子」の関係まで構築中の様子です。六氷が愛用のペンを草野へ託す。ぶっ…
コミックス18巻の作者近景で、西義之先生は以下のように述べています。 でもまた、もしも2人が…なんてときはチョット照れるけど、勇気を出してもしもしと。その時は一緒にお会いしましょう。きっとまた、いつの日か。 同巻の「あとがき」でも、以下のように…
前回に引き続き、フィナーレ感想・3部作の2本目となるエントリです。今回は本作の物語について。勝手ながら、「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の物語を全18編に区切らせていただきました。各編ごとに感想を付けていきます。 1663. フィナーレ感想 - …
「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」のクライマックスにおける想いは、前回の『ベクトール編』で粗方語り切った。さあ、泣いても笑っても、これが最後の本編感想。語り残しの無いよう、最後まで気合い入れていくぞー!ムヒョとロージーの魔法律相談事務…
きっとベクトールは、行方不明の禁書を奪取したり、未だ24人以上は存在する禁魔法律家を取り込んだり、この後も大きなスケールの事件へ進展する計画だったろうに…。新たなボスを匂わせる導入部は、童話タッチの独特の雰囲気が好印象だった。ムヒョとロージー…
ムヒョロジは短編向きの作品だ、と評価する人は多いだろう。実際に西義之先生は、人間の心情を清濁併せ持って丁寧に描ける作家だ。ゲストキャラの内面を一話完結で掘り下げれば、毎週、最大風速のクオリティも期待できた。とは言え、物語に緊張感や危機感が…
ティキを命賭けで足止めする毒島さん。エンチューを命賭けで説得にかかるペイジ。通行証の融合を目前にして来訪したフリオ。どのパートも「必要十分」が凝縮されており、すべてに無駄がない。箱舟クライマックスを飾るに、高度の緊張感を維持し続けた迫力の…
アイビー編から以降、読者のテンション的な意味で怒涛の追い上げが続く。今編は、執行人抜きによる変則的な戦い方が魅力。洋一を主戦力に置いて、今井、銀次、キリコがサポートに回った。『通行証編』の感想でも言及したが、執行人抜きでバトルすれば、イン…
アイビー編に入った直後、箱舟メンバーが魔法律協会に結集する超展開。ソードマスターヤマトのガイドラインに掲載されてもおかしくないよ! そして『吼千峡』はなかったことにされた件。ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 13 (ジャンプコミックス)作者: 西…
今回の感想は苦言ばかりを呈してしまうかも。銀杏婦人戦の終盤は、スピード感が乗っててお気に入りなのだけど。それ以外の部分が個人的には残念だった。魔法律学校の潜入操作を開始する草野。かくしてその実態は…やっぱり魔法律バトルが主体。箱舟編に入って…
『吼千峡』や『禁書』の大風呂敷を畳めなかったのは、残念でならない。特に禁書は、非常に読者興味を十二分にそそらせる紹介だった。結果として、投げっぱなし(行方不明)になったのは悔病まれる。原因を追及すると、『禁書』へ最も密接に関わった理緒先生…
パンジャ編から間髪入れずに続いたミック戦が、無闇に長かった。魔法律書が壊れるイベントだけに三話は使いすぎでは。毒島さんと合流して六氷パートは一時休息。一方のペイジパートで、対イサビ戦が始まる流れ。今回も両パートの並列展開となるが、以前と違…
改めて読み直すと、ミック初登場時(第72条)から『魔の根』がキチンと表現されていた。またパンジャも、箱舟のおまけ的存在で描かれている。西義之先生の設定作りは、決してその場凌ぎのものではなく、最低でも一章分の設定は作り込んでいる印象を受けた。…
トーマスと五嶺。トーマスと六氷。トーマスとペイジ。それぞれの因縁を一つ解き明かす度、トーマスは復活し、あるいはパワーアップする。手品を変えて激化する戦い。連載時には、トーマス戦が述べ二ヶ月半続いた。読者にとっても文字通りの死闘と言えた。当…
今編の前衛的な試みに「草野パート」と「六氷パート」の並列進行があった。西先生は長編を描くと、イベントを詰め込みすぎて物語が長期化する癖がおありで。2パート並列運転ならば、読者の興味は振り子の如く行き来し、両方への興味やモチベーションが高く維…
(起)前編の離別の後に、(承)「六氷執行人の助手選考会」の過去編を経て、(転)草野と六氷の強化パート、(結)再会と至るのがここからの流れ。この中で今編は、草野が今井さん家でお泊まりしてから、魔法律検定を受け、強化合宿生に選定されるまでの展…
今編は、『想い』と『自信』を備えて才能を発揮させた草野が、もう一回り成長するための序章となる。草野は依然として六氷への甘えや依存心が強い。六氷もそれが、草野の成長の枷だと悟っている。故に、冷たく振る舞う。六氷が菜々に口寄せを手解きした場面…
想像を絶する長丁場となった超長編。先の協会編に続き「四人パーティ構成」が定例化する。今編は六氷、草野と優&リオ先生。『魔監獄』という舞台で、『魔具師』と『魔具』を丁寧に紐解き、ファンタジー設定が本格的に深堀された。ムヒョとロージーの魔法律…
人間・四谷先生と悪霊・平田斬鉄の交流を描いた中編。人相的には人間と悪霊の立場が逆だけど…。ここまで善良的な自我を保った悪霊は、全編通しても存在せず珍しい部類。今編はバトルもなく、完全に『人間描写』メインとなった。ムヒョとロージーの魔法律相談…
初の長編、舞台は魔法律協会。キュートでファンタジックな『異界景観の描写』は、西義之先生の絶対の強み。今編においては、先生の才覚をジャンプ紙面で堂々見せつけた。当時のジャンプでは他類ないセンスを表現できていたし、ここで一気にファンを増加させ…
一話完結型の依頼解決モノが連続する構成。初期の特徴として、物語は『依頼者の心情』に重きを置いている。魔法律・使者・悪霊の設定紹介は必要に応じて小出しするに留まる。ムヒョロジ序盤では、ファンタジー設定は事件解決の補助的な要素として利用してい…
6月4日の最終巻発売をもって、『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』は完結しました。同日発売ジャンプSQ.でスピンオフ(?)作品「四谷先生の大冒険」も発表されましたが、本シリーズはひとまず区切りがついたと言えましょう。西義之先生、お疲れ様でした…
全感想は卒業だけど、ムヒョロジは別腹ですからねえ。 アロロパシー アレロパシーと冥界語「アロロ」を合わせた造語というのが、なんとも最初から狙って描いてますよ的空気感を感じる。西先生のことだから、この辺は偶然の産物だろうけど。パートナーが相互…
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所「第六巻」に関して、今さらながら、もの申すー!当該コミックスは、去る2006年6月4日に発売されました。8月4日発売の最新巻(第七巻)を目前に、これだけはWebの海へ放流せんことには、余生に未練を残します。というわけ…
第05巻の「ムヒョとロージーの魔法律総集年表」はこちら。本巻までに登場したエピソードを時勢系に添って整理しました。 ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 5 (ジャンプコミックス)作者: 西義之出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/03/03メディア: コミッ…
この記事は4/2に用意したものです。誤字修正等の対応は遅れます。ムヒョとロージーの魔法律相談事務所の年表を作りました。加えて、長年謎に包まれていた六氷透(ムヒョ)の実年齢も解明します。 コミックス第01〜05巻*1の情報を反映 薄字の年数は憶測値 コ…
やっぱりツンデレだった、今週の「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」。誰とまでは言いません。少年漫画らしく敵の組織が勢揃い。少年漫画らしく顔を隠してフード付きで登場するあたり、義之先生も相当ジャンプ好きだと判明しました。一方、味方陣はペイ…
花とゆめで連載した方が違和感ないのに、今週の「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」。お姉さんの家庭教師にふしだらな妄想を寄せ。ペイジのクビには誰もが納得し。恵比寿が草野化して乙女男子が二人になり。リリー&マリルの引きの謎に息を呑み。ムヒョ…
遂に六氷が冥王ルアラリエと契約を果たした今週の「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」。最強の部類に入る六王の一角を従えた六氷は、さすが『天才魔法律家』と呼ばれる所以か。六氷と冥王の一騎打ちで、周囲の仲間が助力・介入せず水を差さなかったのは…
草野の成長がめざましかった今週の「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」。恵比寿が予想外に愛らしい表情へと変貌しています。義之先生は『気持ち悪い外見のキャラ』を描き続けると、徐々に可愛らしく描き変えてしまう作家さんですね。悪霊も毎週出てくる…