1668. フィナーレ感想 - 魔法律検定編

(起)前編の離別の後に、(承)「六氷執行人の助手選考会」の過去編を経て、(転)草野と六氷の強化パート、(結)再会と至るのがここからの流れ。この中で今編は、草野が今井さん家でお泊まりしてから、魔法律検定を受け、強化合宿生に選定されるまでの展開を言及する。またの名を『今井さん家でお泊まり編』だ。

過去編では遂に、六氷と草野の成り染めを紐解いた。長く積もったモヤモヤが晴れた一方、新たに素朴な疑問が大量発生する。しかし、数々の疑問を華麗に素通りしながら、過去編はたった二話で完結。もっと解き明かしてほしい欲求に駆られ、純粋に楽したといったらウソになる。せっかくの一大イベントだったのに、ここに巨大なジレンマとストレスが発生した。

  • これは何年前の話なのか
  • 当時の二人が何歳なのか
  • 草野はなぜ杖を使えたのか
  • 魔具の使用基準ってなんなの? 免許制? 階位に関係なく能力次第で使える?
  • 六氷が天才だった理由も明かしてよ(本当に努力ゼロ?)
  • なぜ『合格者無し』の発表後、改めて草野が合格になったのか(回りくどいよ!)
  • なぜ草野以外の応募者は、揃いも揃ってクソッタレなのか
  • 法律学校卒業者だからなの? 魔法律協会が元凶なの?

さて、過去編と今井さんとラブラブ同棲生活(※主に筆者の逆恨みです)を経て、魔法律検定が開催となる。リリーとマリルの登場に沸き、ファンタジー観の溢れる検定に期待…と思っていたら、検定内容はイヤにリアリティ溢れるモノばかり。しかも今度の検定は、悪名高いペイジさんの裏工作が根を張っていて…。(※主に筆者の逆恨みです)詳細は次編の感想にて。

ここからは、『たられば論+ぼくのかんがえたムヒョロジ』になる。今編は、草野が一級書記官にクラスアップするイベントでも十分だったと思う。今井さんの元で筆記試験(一次)の手解きを受け、ペイジさんの元で実技試験(二次)へと運ぶ展開を想定されたい。草野が自信の真価を知るのが最終目標なのだから、シンプルに試験合格でもよかったと感じる。階級が上がれば「成長したな草野!」と視覚的に認識できるのだし。

思い出のワンシーン
何はともあれ、今井さんと草野が男女逆転でいちゃついてるイベントが最も、気分ノリノリで読めました。草野の凹を今井さんの凸が穴埋めして、丁度プラマイゼロでしっくりくる心象なんです。ムヒョロジのペアとはまた違った絶妙なパートナーシップ! お似合いだなあと思いました。主にこういうシーンとか。

【コミックス6巻 - 第47条『合格発表』】
理想の今井×草野像

実際にはチンポなんて言ってませんけどね!