1615. ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 - 第96条「小細工」

全感想は卒業だけど、ムヒョロジは別腹ですからねえ。

アロロパシー
アレロパシーと冥界語「アロロ」を合わせた造語というのが、なんとも最初から狙って描いてますよ的空気感を感じる。西先生のことだから、この辺は偶然の産物だろうけど。パートナーが相互作用*1を及ぼすなんて設定は、ずっと以前からあったと思い込んでいた。明記されたのは今回が初めてだったのね。

アロロパシーなる伝搬能力が、魔法律協会史上(1000年以上!)、初めて解明されたという点にも違和がある。だからこその『超極秘』なんだろう。もしかすると、アロロパシーは既知の能力かもしれない。歴史の中でそれは身の危険を伴う行為と判明し、知識として『禁忌』された技能になった…とか。

西先生がそんなに深く考えてるわけねえ…。

なんつか、アロロパシーという便利なMP共有技が出てくると、五嶺と恵比寿の『神通針』なんて形無しです。せっかくの個性的な合わせ技だったのに、お株を奪われた格好。まったくプリンセス・草野は、(作中ヒロインに相当する)ライバルを根絶やしにする行為に賭けて抜け目ない!


リリマリは中二病
「終わり無き死闘の始まり」とか、「大きな流れとは因果」とか、「余りに思い運命に ときにもろい心は押しつぶされ 破滅を選ぶ」とか、いちいち詩的なセリフで締めくくりやがってキミらは中二病か! いやまあリリマリはリアルで中二学生くらいの年齢だけども…。「ハート」「天使」「羽根」「イルカ」「月」の形をしたアクセサリも好きそう。そんなイメージ。

「チッ もうか…!!」
リリマリが謎めいた台詞を吐いた直後、場面は回想編から現在へ戻る。この時、六氷は何かに気付いた様子。順当に考えれば、六氷は草野とのアロロパシーを察したように見えます。六氷の表情が微妙からは「良い」ようにも「悪い」ようにも見えて、これではなにが「もう」か評価は極めて微妙…。

当面は、下のいずれかのケースが考えられると思う。予想は上から可能性の強い順で並べました。

  • 草野とのアロロパシーに成功したことで → 期待以上の成果を収めた「もう」
  • 草野とのアロロパシーに成功したことで → 悪い予感を色濃く感じた「もう」
  • 煉が切れたことで → 残り20日強も戦う必要があるのに全ての力を失った「もう」
  • ティキを祓った草野の煉を当たりにして → 煉の量だけなら草野に追い抜かれた「もう」


アイビー
アイビーの手元で「サラララ」いってる花びらみたいな物質(発光体?)は何だろう。六氷が魔法律書に煉を送り込むときのように、禁魔(というかアイビー?)も煉をコントロールして霊を使うのかな。


円の怒り
今週の円はまた、いつもと一味も二味も違うキレっぷり。しかもこのキレ方は女の子の嫉妬の臭いがプンプンします。このように並べてみると、ほらどうですか。

円「なんだろう アイツ 胸が痛い イライラする アイツめ…!! 僕から玩具(ムヒョ)を奪う気か!!!」
パンジャ「ちくしょう…! ブタ…! ロージー君に近づくな コノ ブタ女め…!!!」

この二人、ものすごく類似した素質を感じずにはいられないでしょう。極めてストーカー的な素質を。


理解者の存在
優は、その名の通りすごく優しい子だなあ。理緒先生の一番の理解者だからこそ、師匠に現実を突き付けて、それをも抱擁する覚悟を持っているというか。現実に、もしも自分が罪を犯したとき、自分にここまで尽くし励ましてくれる人が居たら、ものすごく救われると思う。心を折らずに踏ん張れそうだ。

演出としてはベッタベタだけど、優の人間らしい気持ちに心を打たれました。同時に、こういう理想も現実も把握しながらなお、誰かを支えてやる「キャラクタ」って、なかなか狙って造形できないもんだろうなあ…と感心してしまった。今回のお話で、優の株価は急上昇です。


微妙な立場に立った理緒先生
とはいえ理緒先生は現在、たいへん微妙な立場なのです。「禁魔に利用された立場」「協会に裏切られた立場」その両極面を背負い、両勢力から命を狙われてるハメになりました。理緒先生としては酷な宿命でしょう。

例え、優のオフィスに一時身を隠そうと、いずれは禁魔・協会の双方に嗅ぎ付けられます。現在の理緒先生は優が唯一最大の心の支えであるから、彼女を巻き込むことは絶対に拒むでしょう。少しの間だけ(六氷の魔法律が完成するまで)優と一緒に暮らして以降は、単独行動で雲隠れするしかなさそうです…。

ああ、なんて過酷な道なんだ。「ひとまずめでてぇナ!!」って手放しに喜べませんよ!


くりかえす。
メールなのに繰り返しちゃったよ! 繰り返しちゃったよ! ペイジさーん!

「至急吼千峡行きを「中止」されたし。くりかえす。至急吼千峡行きを「中止」されたし」

これって親指で同じ文章を二回めるめるしたのかな。…なんて恥ずかしい! それともわざわざコピペなのかな。…なんて手の凝った! 手間の悪さに気付こうよ、おじいちゃん…。

*1:アレロパシー的には「他感作用」が正しいけど、少年少女へ伝わりやすい言葉に修正したのか。