1683. おやすみ、ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
正真正銘、ムヒョロジ関連記事の最終エントリとなります。
最終18巻に収録された『最終回のその後』のマンガについて。パートナーでありながら上司と部下、そして「師匠と弟子」の関係まで構築中の様子です。六氷が愛用のペンを草野へ託す。ぶっきらぼうで素直じゃない六氷の性格は、一年後も相変わらずで微笑ましかったです。
このやり取りから「六氷→草野」方向の信頼を窺い知れます。本編では「草野→六氷」の信頼がよく見られました。このオマケって普段の二人の描き方とアプローチが逆で、そのギャップ演出に胸が熱くなれます。最後の最後まで、西先生はキャラに対して愛情と魂が籠めてきたなあ。そんな締め括りでした。
打ち切り当時、ムヒョロジの感想を書くことができませんでした。思い返してみると、一番しっくりきた理由は「もったいないから」でした。もしも感想を書いてしまったら、自分の中でムヒョロジが完結してしまう気がしたのです。
当時はコミックス17、18巻の発売も残っていました。西先生の筆は未だムヒョロジを描いてるじゃないか。だってコミックスを調整してるじゃないか。ならばオレも、単なる連載終了なんかで作品を完結させてはダメだ! そんな気持ちになって、思い留まりました。
結果的には、空っぽにしたアタマで本作をもう一度俯瞰できて、感想できて、たいへん有意義に感じております。一番の問題は、こんな長文、誰も読まないということ。
ですが今回ばかりは、ただ「残すこと」に意義を見出しました。
Webの海に『ムヒョロジ』の感想を流すだけでいい。いつか誰かがムヒョロジを検索して、たまたまSnowSwallowに行き着いて、一部分だけ拾い読みしてもらい、それで「ふーん」って思っていただければ、満足です。あまつさえムヒョロジに興味を持っていただければ、恐悦至極です。
それではひとまず「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の感想に筆を置くことにします。「ひとまず」とした理由は、だって西先生、いつかリバイバルする気満々じゃないですか。どうやらお別れの言葉は不要のようです。
だから相応しい言葉は、おやすみムヒョとロージー。
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――いつか彼らと再会できる日を願って、SnowSwallowより。