1360. 先行感想 - ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 第60条「トーマスという男」

今週号の「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」について、大きくネタバレを含んだ感想記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。


魔法律の重複
今話の第881条「長期現世無断滞在」は、第二話の第881条「人体無断寄生」と重複。「特令法」と「特例法」もお約束のように間違えますが、またしても凡ミス。コミックス修正で誤字には気を配るけど、数字の検証はしなさそうで由々しき事態です。つか、条文管理くらいしようよ…。ファンレターで指摘を添えたい程です。

六氷の魔法律書
六氷の魔法律書に破損伏線。今度の闘いで本が損傷する可能性もアリ。この魔法律書は理緒が製本したもの。もしも今の本を失ったら、新たな魔法律書は優が製本するのでしょう。師匠の創作物を継いで魔法律書を手懸けるとなれば、なかなか感慨深い展開です。

今井と草野の別れ
ツッコミどころが多すぎて、いったい何から手を付けりゃよいものか…。

草野「今井さん… 僕 どうお礼したらいいか…!」
今井「気にするな 私は少し後押ししただけだ」
(今井さん、草野の肩にポンと手を添えて)
今井「いずれまた会う事になる それまで無事でいることが礼だと思え…!!」
草野「はいっ…!」

「キャー! 玲子様男気溢れてるゥー!」「やーん! 今日も草野は可憐だわあ!」とか言っとけばとりあえずOKなんですか。ふう…。このシーンにはいくつもの深刻な問題が眠っており、何れかを掘り起こそうものなら、それこそ考察記事が三本にも四本にも膨れてしまいそうです。

軽度の癌患者の腹部を開いたら既にそこら中に癌細胞が転移し、とても手を付けられたもんじゃないからとりあえず当初の癌部位だけ切除し、何も見なかったことにしてそのまま閉腹した医者の気持ちになりました。

六氷の疑心
六氷「トーマスたぁ 最悪のクソだ」という言葉から、トーマスもまたティキと同じように、協会の間では有名な反逆者なんですね。また、ペイジの忠告に対して冷ややかな表情を浮かべる六氷が意味深。六氷はペイジにも疑心を抱いているのでしょうか。(これは半ば個人的な願望を含む読み方ですが)

義之先生が本当に後先考えず魔法律協会をダメ組織にしちゃったのなら、主人公側の感情を後付けし、テコ入れで対処するのも好ましいと思います。

トーマス
トーマスの罪と残虐性が明かされました。まさか箱船の人数分、こんな設定を作り込む気なんでしょうか…。鬱になれそう。

誘拐 軟禁 詐欺── 5年前に同業者の軟禁で協会から追放

読めば読むほどペイジさんです。本当にありがとうございました。愛情を残虐に引き裂く趣味を持つトーマス。模造霊化した五嶺五嶺Gの残党狩りさせ、魔法律家に絶望を与える計画なのかな?

その他の見所

  • MLS教師から二人目の離反者。禁魔法律家の元教師を多数輩出するMLSって一体…。
  • ティキ「トーマスが余計な気をおこさないといいガ」だったら最初からトーマスなんか起用すんなよ!
  • 六氷「フン やれやれだナ…」義之先生は本当にジョジョが好きなんだなあ。
  • 優が草野に新たな魔具を贈る。あからさまなパワーアップ伏線です。
  • 優と今井さんはどちらが年上か? 単なるパンの先生以上に敬ってる印象を受けました。
  • 作中世界の警察から見ても、六氷は幼い男の子に見えるって事でしょうか。
  • 洋一、恵比寿、奈々は援護班。援護っつっても、奈々は援護するような能力を身につけてるの?
  • 六氷、草野は突入班。キリコも六氷側に付くのかな? 草野とキリコの初対面に注目。
  • キリコと奈々がダブらなくて良かったぁ…。