1538. 先行感想 - ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 第84条「トロイのベル」

残念ながら、オレは約十話分の感想(と知識)が抜けているので、十分な考察は期待できません…。ま、ほどほどに。

今週号の「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」について、大きくネタバレを含んだ感想記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。
方陣営の全容を明かし、いよいよ吼千峡の攻略開始。


今週のあらすじ

布団へ潜り込んだ梅吉を、優しく撫で回す草野。梅吉は堪らず「ウッ」と喘いだ後、大きくムクムクと膨張しはじめる。大きくなった彼は、己の姿を恥じらい「これがワシの 本当の姿じゃぁ…!!」と正体を明かす。

「何言ってんのさ! 梅吉君は梅吉君だよ!」と、梅吉の所有物の先端を、セクシーな指先で握り返した。そうしながら草野は、「変身したときはびっくりしたけどね〜」と本音を漏らす。

「行ってくるぞい」と伝え、スタンバイし、中へ入る梅吉。狭すぎる筒の中で締め付けられ、ついに梅吉が発射した。そして六氷はニヤリほくそ笑む。梅吉のタイミングに合わせ、なんと六氷もそれを発射したのだった。

今週のムヒョロジは、西先生どこまで狙ってるんだ!


イムリミット
まず把握しておきたいのは、禁書解放のリミットまで残り何日か。

  • 2006/04/24 ペイジ達が六氷の事務所を訪問。(新聞で日付確定)
  • 2006/04/26 ニュージャイアントホテルでパンジャ&ミック戦。今井さん誘拐される。
  • 2006/04/27 六氷&草野、毒島魔法律事務所で一泊。梅吉発射。

毒島事務所での療養期間したか不明だけど、これまでの旅を最短で過ごせば、上の筋書きになる。裏パートの「ペイジ&洋一」「今井&理緒」と時間軸と一致するなら、よくて一泊でしょう。

草野の傷は深いと思うけど、こんな短期間の治療で平気なの? 洋一のアバラの骨折もものの数話で自然治癒しそう。みなさま疑って監視しましょう。斬はその週に回復してたけどね。


七菜&キリコ
おそらくダークホースかつ意外なるホープの扱いになる七菜&キリコ。西先生のことだから、使い道を決めてない可能性あり。一番美味しいところで活躍する狙いはあると思うんけど…。居場所は不明となってるけど、列車や船で北海道に移動中(密航?)なのか、それとも調査本部のバイト中か。これ書いてて、「命の危機に関わるアルバイト」ってどんなだ! と思った。


五嶺&恵比寿
こちらも六氷らと同じく、徒歩で吼千峡を目指してます。だから、飛行機で行けよ。

世界の命運が賭かってるのに! あと一ヶ月もない状況なのに! こんな悠長に歩いてる場合じゃないです五嶺さん。後ろでお供してるダルマは、この世界がどうあろうと、五嶺様のお側に居られれば幸せな人なんだから! しっかりしてよ五嶺様ー!

まあそもそも、「禁書」とか「あと30日」って話も知らない可能性があるけれど。吼千峡を目指してるのは、資料提供の御礼に洋一が話したのかな? ここまで扉絵で主張しといて、実は四国八十八ヶ所参りでしたというオチなら笑うしかない。地図にないからUNKNOWN! いやちょっと修行の一環で。


梅吉の正体
やや、正直、今まで梅吉なんて顔のデザインからしてテキトーだし、全く思い入れなかったんスよ。今話だけで一気に好印象ですよ。草野の布団に潜り込んでムクムク大きくなるなんて、ダブルミーニングで美味しいな梅吉君! 巨大猪(ネズミ?)のデザインもかなりキュート。これはコミックス化の際、毒島さんとのツーショット表紙が楽しみだ。

一応、梅吉の正体が人間じゃなかったのは初期設定のようなので、あとでニュージャイアントホテルのシリーズも読み返してみよう。梅吉に関しては、いろいろ面白い発見がありそうで、楽しみだなあ。正体を知る前と知った後で、二度楽しめる作りになってる仕掛けは大好きだよ。


遠隔魔法律
もっと吼千峡に近づいてから梅吉君を発射しても良かったのに、毒島は彼を信じて、今井さんと救援を優先したんだよね。この辺りの「語らずとも伝わる信頼感」が熱い。

一方、草野がメールを気にする隣で超意味深な表情の六氷。いや、六氷は意味がなくても意味深な表情をするから侮れないんだけどね。ヨイチ達を心配→草野「平気かな…」→ペイジのシーン、という流れから見て、ここで六氷が考えているのは、師ペイジのことなんだろうね。もしかすると、先にイサビの話も聞いたのかなぁ。


梅吉君の死亡フラグ
五嶺と恵比寿」「六氷と草野」と同じく、『横に並んで戦うパートナー』の面では、既に完成しきっている毒島と梅吉。梅吉=「唯一の地獄の使者」だけあって、その結束力は並大抵じゃないと思う。梅吉は毒島をサポートしながら、自ら執行者としても振る舞うわけで、一人二役はキツそうだなあ。ところで毒島が「執行人」なのも、この特殊な事情が絡んでるように思う。

そういう意味では、毒島と梅吉の馴れ初めや過去は泣けそうだなあ。それから、早くも梅吉君は死亡フラグを感じる。

  • 使者だけあって、人より殺しやすい。
  • ティキは「地獄の使者」を食べる。
  • 毒島「仲間のために削れねえ命が命と呼べるか?」

特に三番目の毒島のセリフは、そのまま毒島さんに返ってくる気がするんだよね。毒島さんの危機に際して、梅吉君が命を賭して庇いそうなんだよなあ。与えられた魂の半分は、梅吉が契約を破棄すれば、残りの魂が毒島さんへ還元される可能性も高いし。(赤川団地編の例)


ペイジさんの死亡フラグ
もう一方の死亡フラグはペイジさん。以前から度々、ペイジさんの死亡フラグを言及してきました。これじゃまるで早く死んでほしいみたいだ。で、先週の感想では、ペイジはイサビと契約した上で、ティキと戦って死亡、としたんですよ。でもどうやら、イサビ戦で死ぬ可能性もあるのですね。個人的には、円の更生と入れ替わりで死亡、というやりきれなさを表現して欲しいのですが。


トロイのベル
「トロイのベル」発動で、執行人の魔法律書すべてが共鳴した。*1「トロイ」にもいくつか訳があるけど、一番しっくり来るのは「ネットワークプログラム」としてのトロイかな。

プログラム版「トロイの木馬」は一般に、システムの一部としてPCに潜伏し、プログラムを実行した途端、破壊活動や乗っ取りを発症する。同様に、ペイジは50年間、執行人の魔法律書へトロイをばらまき、今回ペイジ自らの手で、発症プログラムを実行したように思える。ペイジさん、こうなると筋金入りの悪だな! 天才ハッカー

で、その結果どうなるか。やっぱ、他の執行人から煉を分けてもらう元気玉展開かなあ。上級魔法律の礎にする展開もあるけれど、50年も仕込んでおいて上級魔法律一発じゃ物足りないよね。どうせなら六王の召喚レベルを願いたい。六王と契約してないんだけど、トロイで偽装して召喚とか? スケールのでかい顛末を期待したい。


トロイのベルがウンコに見えます
ウンコの落書きを高々と掲げ、後光輝くペイジさん! なにこの幻覚…。

*1:魔法律バイブルがブルブル振動! なんとなく猥褻物だ。