1602. 週刊少年ジャンプ - 49号
今週の感想はライトにいきます。
- 表紙はリボーン。この間D.グレとコラボしたばかりなのに、ペース早いですよね。アニメ化の番宣ではなく、純粋に本編盛り上げとして表紙を使ったのもレアケース。背表紙もリボーンが紛れてるし。集英社が死ぬ気でリボーンを売り出し中だ!
健闘枠: なし
特集枠: なし
日本に高飛びした9代目は、既に登場済みなのかな? 秘密裏に動くディーノの伏線は9代目絡みか? それとも9代目は、その風貌から学園の校長先生に扮してましたとか! 舞台を学園内で収めたがる天野先生なら、そんなオチもやりかねない。
「それでもワシは孫に愛されたいんじゃアホ!!」自由奔放すぎるガープにぞっこんです。ルフィ達がガープからどう逃げ延びるのかモヤモヤした自分が馬鹿らしいよ。CP9の存在を見知って倒し、エニエス・ロビーを滅ぼし、海軍旗を燃やして宣戦布告した大海賊。それを目前し、捕らえる実力もありながら野放しにするなんて、正気の沙汰じゃない! 最大の危機「ノリで片付ける」のが尾田先生らしい。Dr.ベガパンクの肩書き「科学者」は、いかにも仲間になりそうな肩書き。麦わら一味の科学者といえばウソップだから、仲間化は難色がある。「悪魔の実」と「海楼石(悪魔の実の能力を無効化)」は双方とも密なテーマなので、ベガパンクはいわば『悪魔の実の専門家』と呼べそう。彼(彼女?)が本格的に本編に絡んだら、いよいよ悪魔の実の様々な謎が明るみになりそうだ。「能力の伝達条件の解明」って話一つ取っても、『悪魔の実を複数食べられない理由』にこじつけられそうだし。
青キジとロビンの因縁から始まったW7編は、再び二人が語い『ロビンの救済』という形で完結。この終わり方を描くために、W7編の今までがあったと言っても過言ないかもなあ。バトルで間延びしなければ、もっと感動の純度は高まったハズで、その点だけがたいへん惜しい。青キジがサウロとの関係を過去形で語ったってコトは、今は亡き人なのかな。ここまで描ききったなら、今話は大人ロビンバージョンで「デレシ!」と微笑んでほしかったよ。それだけが心残り。
目が見えないのに監視モニターを眺める東仙さんの図がシュールすぎる。これは新手のギャグですか。ネルの役割については先週も論じたけれど、その一つに「退路の確保」があると予想した。だけど、もっと実務的役割として「虚界の解説」があるのか。例えば破面の数字についても、ネルが事前に「数字持ちは二桁」の情報を与えたからこそ、今週のサプライズに繋がるワケで。一見すると不要な非戦闘員キャラも、なかなかに侮れない。「十刃落ち」はなぜ階級を「剥奪」されたのかが、今後の論点。実力だけの話なら、一度は十刃入りする程の能力だから、そのまま二桁にスライドすればいい。すると次点の可能性は、藍染様の命令や思想に背いて離反した破面、という説か。ドルトーニのコミカルさを見ても、妙な友情を築いた後、一護らと共闘してもおかしく人柄だし。
だけど藍染様は鏡花水月を使えば催眠で完全支配できるんだよね。そう考えると、やっぱり離反の可能性はゼロに近いようにも思える。離反してなお虚夜宮に棲んでる、ってのは、藍染様の懐の深さを考えればあり得そうなんだけど。結局「剥奪」システムの必要性は判らず終い。よもや、新たに強い破面が誕生すると、それ以下の破面全員の番号を書き換えるのが面倒だからという地味な理由だったら切ない!
扉絵のレトロな色調が素敵。魔界の音楽に聴き入るネウヤコの一場面も含めて、このイラストは和むなあ。本編は、ベッドに寝転がり気怠く疲れた様子の弥子がセクシー。制服のリボンを外してシャツの影になってる胸元は、ToLoveるよろしくコミックス版でブラチラするんでしょうか。弥子が被ったガソリン伏線は言い訳で消化! 本編に生かし切れず、今まで持て余してたんだろなあ。アヤは登場する度に頼もしさが増してるね。看守も完全に手懐けており、自分の身を守るだけなら彼女ほど安心できる存在もいない。一度は孤独を望んだはずが、結果的に弥子に慕われ、打ち解け、(看守も含めて)徐々に孤独ではなくなっているアヤ。未だ「一人だけの世界」に未練がある様子の彼女を見ると、少し不安にもなります。『犯人の動機はシンプル』というヒントを得た弥子。これはなにもHAL編に限ったことではなく、本作品に共通する一種の『ルール』なのかもしれませんね。
「一杯おごる代わりに…一発ブチ込んでもいいかね?」(ヌウッ)
スーパー早坂ブラザーズの巨大キノコが、ネウロのパックンフラワーにパックンされちゃうゥ!(ごめん書いてて意味がわからない。)
近頃の家政婦キャラは大体において「悦子さん」と名付く。様々な作品で「悦子」の文字列が踊るたび、市原悦子が現代社会に与えた影響力ってのは絶大だと痛感します。『玉子割り器』という無駄すぎる器物が面白くって、これはかの『ハミクレーン』に匹敵するよ。今週は全編通して漫才染みた台詞回しが絶妙すぎました。前回までの合コン編やハードボイルド編もそうだけど、現在の空知先生はギャグの切れ味が凄まじいね。「あがつたずぼろろ くされまぐろばろみ」は「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲」と同じく、長らく記憶されて然るべきフレーズだ!
冒頭のB級ホラーCM、ガンダムパロ、世にも奇妙な物語のBGM、冒険の書が消えたSEなど、これらがアニメ化になったらどこまで美味しく調理されるか、期待に満ちあふれます。銀魂のアニメスタッフって、この手の期待を裏切るどころか、暴走が突き抜けちゃうもんな。
その一方で、刺さったままの五十嵐くん、大人の権力を最大限に行使して幼心を支配する鬼コーチなど、今までのコミカルな雰囲気も崩れない。いよいよハンドボールの特質やノウハウを交えたスポーツ面の描写にも期待を寄せる…一方、板倉先生は次週もハンドそっちのけで、コメディパートが加熱しそうだ。クールに登場したレギュラー達だけど、彼らも「九州男児」に並ぶ独特の個性を秘めてそうだもの。4キャラ増えたら4話分のギャグ漫画は描けそうなポテンシャルを秘めた板倉先生、恐るべし。
コーチのチカコさんの怒り方が上手で感心した。ニコニコ童顔フェイスが唐突に大人の顔へ戻ることで、単純に怒った表情を見せるより恐怖を与えることに成功してる。定量化して例えるなら、(素の表情)0→100(憤怒の表情)の差分値と、(童顔で満面の笑み)-200→0(素の表情)の差分値では、後者の方が振り幅が大きい。大吾、ミズキ、西岡父、五十嵐、チカコさんと、ここまで個性の見せ方が上手い。
マスクの特訓は枠外に「※彼らは特殊訓練を受けたプロの人達です。素人は危険ですので絶対に真似しないでください!」と注釈を打たなくて大丈夫なのかな、と心配になった。マスクが乾かぬよう絶えず水を掛けてるみたいだし、さすがに窒息死しそうだけど…。過去、身長差に泣いたどぶろく先生が、今になって唐突に、長身の桜庭を意識するというご都合主義もなんだか。せめてエベレストパス登場あたりから、長身対策の伏線を仕込むべきじゃなかったのかな? とか言ってると既に仕込まれてるのがアイシールド21だけど。今回ヒル魔は「切れるカードは出し切った」と明言されているから、そういう仕込みも無いんだろうな。雪さんの身長は生かせないのかな?
そもそも、最近掲載順が低迷しているムヒョロジが、二周年というだけで巻頭カラーを飾るのも疑問に感じるところ。せいぜい表紙+センターカラーだろうと諦めてたよ。これはやはり、おっぱいの力に他なりませんね。
包帯のみで身をくるんだ今井さんと意識のない理緒先生をベッドに並べ、両腕を手錠拘束し、ヤケにおっぱいを強調する姿勢とアングルを多用する西先生。かと思えば、梅吉が傷付く度に悲痛な表情を浮かべる毒島さんの胸元はゆっさゆさと巨大なおっぱい。困ったときはおっぱいの力なのか! これじゃあ根本的な戦略はToLoveると変わらないよ! これが「おっぱいの肉体契約」なのですね。バンザイ巻頭カラー。
主人公をツッコミに沿えて、周囲の奇人奇行をめった斬りに突っ込みまくる姿勢はうすた先生的。非常に感情移入しやすい。主人公はたまにノリツッコミ的ナレーションをこなし「意外性」を発揮するタイミングも上手。31ページという長丁場なギャグ漫画でありながら、平坦な印象なく最後まですんなり読み込めた。
捨てキャラがいないのも好感触。どのキャラクタにも一癖あり、サリー、ソフマン、白影、ゼロのそれぞれに読後語るポイントが生まれているのが秀逸。書き出すときりがないけど、サリーの回想編や、ソフマンの唐突な死亡フラグは中でも記憶に残るボケだ。ギャグでありながら、絵柄が冨樫先生に似ているのも雰囲気あるよね。これは大石先生危うし!
- 扉ネタ
- ふんどしの需要を舐めているとしか思えません。オレも持ってますからねふんどし! 今や女性用ふんどしまで登場する大躍進っぷりですから、むしろ女性読者の方がフンドシは喜ぶんですよ。ジャンプファンなんかやってる女性読者なら皆さん、彼氏にプレゼントしてガチで着用を強要するハズですよね!
- バカ彦くん
- 「なんでバカ彦くん基準なの!!」やはりつかさ君のツッコミの鋭さは、只者じゃあない。読者全員が抱く蟠りを、たった一言で的確に表現した台詞ですよねこれ。それはそうと兄彦さんの完成された筋肉が美しすぎます。
- バカップル・CAN YOU CELEBRATE?(13)
- 今週はヤマなしオチなしイミなしでお送りしました。しかしながら、たもっちゃんのズボンの破れ方が破廉恥すぎて。イケメン・氷室さんは意味深に巨大な竿を握ったままで。これがホントの801マンガ。
並のギャグ漫画は、どんなに頑張って読者を笑わせても、満点は「100点」なのだ。それ以上の評価は実質不可能。100点はイコール「神」の称号も同然だから。対してテニスの王子様は、『一発の破壊力』こそ100点と言えようが、他のほとんどの描写は空気に近い。いいや、空気なら「0点」だけど、テニプリの場合は”直視できない”だけタチが悪い。最悪「-100点」の振り幅がある。
HAND'Sの感想でも同じ事書いたけど、許斐先生はこの、マイナス単位をも計算に入れて、ギャグを書いている節がある。通常の漫画家はこんな描き方をしない。ボロを出せば叩かれるし、ジャンプの場合は打ち切りの危機すらあるのだ。しかし許斐先生は敢えて、通常状態をマイナス評価に身を置くことで、『一発の破壊力』を擬似的にも「100点」以上の効果に誑し込むことに、成功してるんじゃないだろうか。つまりテニプリのギャグは、相対的に「最大200点」の評価を獲得できるわけで、これが話題作にならない方がおかしいのだ。
先週の闇鍋感想に次いで、最近のテニプリは『物語至上主義』読者の立場として、たいへん考察意欲をそそられる。次週も楽しみだ。
あっれー、二話分で終わっちゃったよ最終試験! 先週の三次試験はじっくり描きすぎで、期待させすぎだよ叶先生、ズルイ! ここを見せ場にクラスメイトの充実を図って欲しかったなあ。だけど今回の試験を通して、ある程度の顔見せや補強はあったように思える。試験編をダラダラ進めても飽きられる恐れはあるし、切りの良い締めくくりにはなったのかもね。柊先生の登場で安心したのも束の間、途中退場で余計に読者を焦らせたりと、シナリオ上で緊張の起伏を上手いことコントロールできている。最終的に九澄がエムゼロを発動させたのはチョット残念だったけど、『魔法以外で解決しようと奮闘する姿』は毎話興奮を覚えます。九澄の発想力や洞察力は、魔法の存在をも超越する。
エム×ゼロは魔法漫画でありながら、魔法空想によって子供達に夢を与えるのではなく、逆に『アンチ魔法存在』を唱え、魔法が無くても十分活躍できることを見出しているのが新しい。こんな魔法モノの物語、未だかつて読んだことありませんよ。ホント大好きだわあ、エム×ゼロ。
ヒロムの動体視力に、今は肉体、技術が共に追いつかない。だけど今回、肉体面は我が身を厭わず、技術面は眞白のサポートもあり、ついにピンポン球を捕らえることができた。十吾のスマッシュを受け止めることが出来た理由付けは、考えてみると確かに汲み取ることができるようですね。
「口惜しいと思える人間だけが強くなる」川澄先輩もまた、その様な過去を胸に這い上がり強くなったクチなんだろね。だけど病室抜け出しての特訓はマイナスイメージかなあ。今のヒロムに絶対的に足りないのは『体力』で、それを補うためには走り込みしかない。だけど漫画でマトモにそれを表現すると、途方もなく地味な作業で、P2がいまいち派手になれないのは、そこに起因するんだろう。
- 【一番印象に残った台詞】「重いから この手足ももいじゃいましょうよ!」
日曜夜から月曜朝にかけて八割仕上げたのに、残り二割は金曜夜にならないと書けませんでした。おいおい、今はまだ11月だぜ…? これで師走に入ったら、オレはいったいどうなっちまうんだ…? 次週は平日も感想を書けるよう、仕事ガンバリマス...。
1598. 週刊少年ジャンプ - 48号
忙しくって気が滅入りそうな時だからこそ、ジャンプで元気を取り戻すのです。
肉体が疲労して、帰ったら寝て、起きたら仕事で、好きなことが出来なくて。それじゃかえって、精神疲労を引き起こす種になる。時には無茶をしてでも、好きなことに時間を割く方が心の健康に良い。そう信じて、今週のジャンプ感想もなんとか仕上がりました。もっとカッコイイ趣味持てよ。
- ONE PIECE劇場版
- なぜ今さらアバラスタ編という印象。あんな長編を2時間(?)に収められるのか心配です。大河ドラマの年末特番みたいに、名場面だけダイジェストで流すのかな。空島編、W7編あたりも次々劇場版になりそう。
- J街角チックタック
- オカマちゃん「アメフト部ってのはね、最高のブランドなのよ!!/セナ」すんげえ無駄知識を会得してしまったじゃないか…。まさか一護が女性支持で圧倒するリョーマに勝つとは思わなかった。孫キャラで他を圧倒したヒロムの票数に笑。なにこの戦力差。
健闘枠: アイシールド21 斬どぶろくのトレーニング方法がマニアックすぎる先行感想はこちら。ルフィとドラゴンの親子バレは、『びっくり箱』ってよりパンドラの箱だ! 海軍、麦わら一味、そして読者にとっても衝撃の告白です。『Dの一族』だから親子と予想した人は多少いるとて、二人の間に親子フラグと確信できる描写は一切無かった。ノーヒントで明言されちゃ、そりゃ驚くよ…。尾田先生はこんな風に、いきなりドカンとネタバレして読者を驚かせる(喜ばせる)のが大好きな性分なんだろうな。
特集枠: NARUTO-ナルト-
先週の言及通り、コビーとヘルメッポも登場。強さは「常人らしさ」が残っていて安心した。ガープの弟子ポジションだから、今後バケモノ並の成長してもおかしくない? 成長というより『死ななくなる』の方が、より正しい表現かもしれない。
ルフィの育ての親は『白ヒゲ』説を推します。理由その1、エースが白ヒゲの元に居ること。普通子供を預ける場合は、バラバラに預けるなんてしない。理由その2、『白ヒゲ』とルフィに因縁がある方が盛り上がること。当初から登場していた『大物キャラ』のドラゴン&ガープはルフィの血縁者だった。同様に、過去からの既存キャラは、ルフィと接点があっておかしくない。理由その3、白ヒゲは、海賊王に最も近い人物であること。ゴール・D・ロジャーと互角に渡り合った白ヒゲなら『Dの一族』に近い存在とも思える。ドラゴンと旧友でも違和感がない。
W7編後の冒険テーマは、今回で明示されたのかもね。『革命軍』が主軸になるか、ルフィの素性にスポットを当てるか、『Dの一族』の謎を明かす展開か。あるいは、それら三点の複合テーマか。このいずれかが実現すれば、ONE PIECE世界は今までにない動乱を招くと思う。『海上冒険ロマン』みたいなマンガから逸脱し、視点が世界平和云々まで飛躍してもおかしくない。
ドンドチャッカがふんどしキャラであることに今さら気付く。ネルは何らかの秘密を持ってるワケではなく、尸魂界における花太郎的ポジションを占めるんじゃないかな。一護達と十刃の激戦後、あるいは織り姫救出後、退避時に『原住民の虚だけが知ってる抜け道』を案内する的なご都合キャラ。ネルが回復能力持ってたら、完璧に花太郎二号の完成だ!ウルキオラ曰わく『藍染の戯れの策』に、織姫の心は揺れず引かず。むしろ仲間のために、自己を投じて藍染の鼻をへし折ってやろう的な野心を見せた逆転展開は、清々しい気持ちになった。その藍染様、虚界に城を建設するばかりか、少女を囲ってハーレムを築いてた! 少女達が勝手に慕ってんだろうけど、雛森の前例もある。藍染=ロリータ趣味説はいよいよ現実味を帯びた。卍解で手籠めにしてるんちゃうかと疑わしく思っても不思議はない。
織姫「あたしの能力で崩玉を── 存在する前の状態に帰す──…!」
それさえも藍染の範疇にあると読む方が適切です。ウルキオラが藍染様の周到性を語ったのも、この伏線。『崩玉が存在前の状態に戻る』とはつまり、崩玉が”崩玉として存在する”よりもヤバい事態を引き起こすのでは。崩玉の開発者(浦原さん)が、この物質をいかにして作成したかは謎のまま。死神と虚の境界を除去する機能なんてのは単なる副産物で、もっとデカイ秘密が隠されてると思えてなりません。
若者なら誰しも身近に想像できる現代型戦争『合コン』を、これまた誰しも経験した『小学生の男女間の溝』に例えるセンスは脱帽。その発想はなかった。ブス陣営を持て余したのがたいへん惜しい。さっちゃんのキャラは、もうこれ恋愛ゲームのテンプレートだよ! 「片目のヤツを狙ってて」に反応して勢いよく失明するMッ気が健気すぎて…。『九兵衛を惚れさせる』目的は確かに成就したけど、今回は新八に頑張って欲しかった。現状の銀さんはモテが飽和状態だから、九兵衛が銀さんに惚れても面白みに欠ける。それよりは、お相手のいない新八とくっつけた方が、「お妙の弟」とか「幼馴染み効果」が付与されて、熱い組み合わせになったと思ったんだけども…。ま、お通ちゃんという心の恋人はいるけれども!
- バカ兄弟
- 卓球の三コマ目で見せた「溜め」の一コマが秀逸だ。「兄ちゃん!!」「バカ彦くん!!」「部長!!」のシンクロニティも、こんなありがち天丼芸が大好きです。
- バカップル・CAN YOU CELEBRATE?(12)
- 豚骨ラーメンは苦手だけど、それでも博多に行って食べたくなる一話でした。
多重影分身の術
例えば200人で数時間の修行をして、空腹状態で術を解いたら餓死しないのかな? カリに5時間修行したら、5h×200=1000時間分の疲労と空腹がフィードバックするような気がしてならないんだ。術者の身を滅ぼす故の禁術、という話なら納得感あるけれど、特にそんなワケもなく悠々自適に一日で4800時間を謳歌できちゃう便利技。地雷也の元で旅した二年半って何だったのさ…。
最近の世界征服
「世界征服」を最終目標に据える敵って、近頃珍しい印象を抱いた。昔は単純に「世界征服」の悪を勧善懲悪する物語こそ多数派だった。単純に正義のヒーローが活躍すれば、子供達は手放し喜んだ。ところがマンガ・アニメが発達すると、次第に消費者も目が肥えた。『単純な勧善懲悪』じゃ満足されない。だから近年は、敵勢力にも特定の価値観を伴った「世界征服」を作り込むことこそ当然、という空気感がある。
- DEATH NOTEの世界征服は、悪者のいない新世界の神になるため。
- ボボボーボ・ボーボボの世界征服は、毛の生えた者を根絶やしマルハーゲ帝国繁栄のため。
- D.Gray-manの世界征服は、理由はよく分からんが、アクマを使ってノアと共に世界の終焉を導くため。
暁の世界征服
暁の場合、「世界中の戦争を意のままに操る」ために世界征服するのではない。世界征服のために戦争をコントロールすると説いた。大義名分の最終目標が異なれば、事の本質は大きくズレる。暁の頭領は結局、世界征服して何がしたいワケ? という疑問に着地するよね。
戦争を操るため? いやいや違う、戦争を操るのは世界征服の手段だ。戦争を制御し、やがて世界を牛耳ったその先に、暁はどんな世界を構築したいのか。そこが語られなかったため、暁の世界征服という理念は、空虚を感させて止まない。
おそらくは、世界征服の末に、さらに何らかの狙いがあると考えられます。今回、世界征服の目的を語らなかったのは、敢えて明言しなかっただけ。暁の頭領の狙いは、他の暁メンバーにも明かさない真の目的があると思えます。どうか、副産物としての『世界征服』であることを期待します。
エム×ゼロの『魔法』特性を活用した”コンテスト対決”という発想が嬉しい。魅力的な魔法を披露した方が勝ちという表現。その根幹には、女性的な感性を強く匂わせます。第三試験は、むしろ女性読者の気を惹くチャンスじゃないかな。加えて、主要キャラの個性掘り下げと、クラスメイトのお披露目を同時に狙えるこの展開。丁寧に描き切れば、本作はさらに一皮剥けるんじゃないかな。
今までのエム×ゼロは、主要な特定キャラ(九澄と愛花)ばかりにスポットが当たってた。学園モノでありながら、いまいち学園要素を生かせていない。その一因に、存在感の強いクラスメイトの少なさがあったと思う。リボーンや太臓はその点を上手くこなし、学園の雰囲気作りを色濃く表現できている。エム×ゼロもこの試験を通して、脇役だけで一話作れる安定感を構築していただきたいです。
これからは使者の姿だけでなく、手の甲に浮かぶ紋章も合わせて楽しめそう。肉体契約中に執行人の周囲を浮遊する地獄語の文字フォントが欲しい。同調前に負った怪我も、肉体契約したら傷がフィードバックされるのは、なかなか厳しい制約では? 肉体契約を解いても傷は回復しないんだろうし。草野も負傷中だし、六氷たち三人は現地に着くときには満身創痍だなあ…。
この戦いはあくまで今井さんと理緒先生を救うことが第一目標。ミックの打破は二の次ですから、無理に闘う必要もありません。七面犬の鉄変化は大穴の大活躍だったけど、これは次週の伏線という意味合いが強そう。六氷達の真の狙いは、七面犬の無機質変化で『冥糸銀の牢名主』を打開することにあるのでは。そのために、肉体契約で強化した梅吉が陽動に回ると。
ふくよかな輪郭。ガッチリした肉体。色黒の素肌。そして眉毛は絶対に太め。世間一般に広まってる九州男児像は、『西郷隆盛』の肖像画の影響なんだろうけど…。そもそもあの画は偽物で、西郷隆盛の本当の姿を伝える肖像画や写真が一つも残ってない。つか、世間の皆様はそろそろ、九州男児=福山雅治をグローバルスタンダードにしようよ!
板倉先生の描く怒濤のドタバタコメディが大好き。少なくとも、ミスフルよりはよっぽど正当派のギャグを描けているように想う。このノリでゆっくりとスポーツを描いていって欲しいです。鬼コーチとミズキの描き分けが今後の課題か。
『スフィンクス』も一つのヒントになってるんだろう。スフィンクスが守るのはピラミッド(=HAL)。ピラミッドは王家の墓で、死した王の再生と不老不死を願う『永遠の象徴物』。春川は永遠の王として、世界征服し君臨する事が目的だったのかな。パスワードはeternalかな?
タイトル通り、許斐先生監修のお笑いマンガが幕を切りました。だけど許斐先生が狙って描いたギャグって、サッパリ笑えないんです…。『ヅラ二段オチ』アフロ→ちょんまげはインパクト弱い。だけど、よくよく考えてみると、こいつらはテニスの試合をしてるわけですからね。「ヅラ二段仕込み」のテニスプレイヤーにインパクト弱いと評する読者の方が、そもそもどうかしてるワケですよ。テニスプレイヤーの変態っぷりを刮目して「こんなのテニスじゃねえよ!」とゲラゲラ笑って毒付いた読者が、次のページでは「こんなんじゃ笑えねえよ!」とかつてないトンデモギャグを期待してる。冷静に読んでいたハズの自分が、次の瞬間には冷静に読めなくなっているのです。これぞ、許斐マンガの恐怖の原点じゃないでしょうか。もはや自分は、スポーツを期待してるのか、ギャグを期待してるのか、いや、何のジャンルの漫画を読んでるのかすら、自覚できなくなるのです。一寸先は闇。そう、これは闇マンガなのです。
たとえば闇鍋。多人数で闇鍋パーティを開いたら、チョコとかガムとか、およそ鍋に似つかわしくないゲテモノ素材を、少なからず期待するでしょう。未読のテニプリとは、闇鍋パーティ前の心理と類似します。真っ暗闇にして肉をゲットしたとする。普通の鍋ならお肉は最上級の素材だけど、闇鍋においてそれは例外です。むしろ『地雷を踏んでこそ美味しい』というノリがあります。闇鍋プレイヤーはその深層心理に、自分の器にはガムや納豆が紛れる方が好ましいと考えるのです。闇鍋において、常識と非常識の価値観は逆転する。テニスの王子様にも、同様の現象が起こっているとしか、言いようがありません…。
つまり今週のタイトルは、「お笑いテニス漫画の恐怖」の誤植だったんですよね?
「なんだあの構えは……!?」というアキラの前振りで、テニプリが生んだ淫靡なフォーメーションを思い出し笑いした。ページをめくったらテーブルテニスの王子様という期待を抱いてしまうじゃないか! だけど眞白の必殺技なんかは、不二の改良版トリプルカウンター『白龍』をインスパイアしてるよね。ヒロムも流血しながらプレイ続行するんだろうか。天候を読んだり、相手の心中を読んだりするんだろうか。第六話でこれなんだから、テニプリの次世代の背負って立つマンガと評していいのかもしれない。- 太臓で「歪な形の黒い線香」を見ると、どうしてもソッチの方に想像がふくらんでしまう。
- 「何 小さい子にウンコくれとか迫ってんのよ!」そんなことよりも絶対にパンツが見えない蹴りですよこの子。
- 「旦那の形見のコスプレ」ってそれもう、ドMなコシュチュームしか思い浮かばないよ。
- 『メガネキャンディ』80円(8←メガネ)の価格設定までこだわりが! ムーさんが手放しで喜ぶはずの一品です。
- 「Trick or Yaiko!」この暴走気味な妄想がすごく等身大の女の子を表現できていて、だから矢射子は男女共に人気があるのかなあと。
- 「乳首だけ経文書き忘れ」筆の代わりに、赤蝋燭やヨーグルトで経文を描きましょう。
- 悠のドラえもんコスプレ、一人だけ人気獲得を狙いすぎだ!
- 【一番印象に残った台詞】「「どうやって水中で息をするか」って事なんだよ…」
まだしばらく、ギリギリ感想生活が続きそうだなあ…。
1597. 先行感想 - アイシールド21 207th down「No.1を狙う者」
カラー扉絵
村田先生の過剰な貧乳魂は今や、狂気のレベルに達しました。ジャンプで微乳を売りにするヒロインって、実は数少ないレアな例に思えます。十文字の呆れ顔(ビビってるのを隠してる?)と、瀧兄のブーイングっぷりに笑。常に物を食べてる栗田の絵は和めるなあ。
vs王城大のスコアボード
後半になるほど敵スコアが0行進。進を両面起用したことで、敵プレイヤーがスピアトライデントの餌食になる機会が高まったのが、本当の理由なのでは…。白秋の峨王といい、もはやアメフトは生きるか死ぬかのサバイバルデスマッチと化した! 格闘技に転向しろよ二人とも。
公開練習
「すげえええ!!」の三段オチに笑。渋いショーグンが「萌え」という単語を発するギャップ性が、しかしカッコイイ。桜庭メイドは必要以上に絶対領域が美しいんですが。さすがはモデル! 例え罰ゲームの一貫といえど、手抜きせず毛抜きしてます。普段から体毛処理を欠かさないのか、短時間で処分したか判らないけど、とにかくプロの意地を垣間見た。
そんな桜庭は、エベレストパスの跳躍力を見せつけた後、落下時にスカートがめくれ上がってパンモロまで見せつけたに決まってる。それを目撃して、もはや声も出ないモン太。あまりにおぞましい”何か”を見たため、冷静沈着なあの雲水までもマジ切れですよ。
レシーバー四強時代
桜庭だけ取って付けたような紹介で、少なからず疑問や違和感を感じた読者も居たんじゃないでしょうか。他三人は試合を通して、各自の技能をふんだんに描いてる。対して桜庭だけは『数コマで必殺技をお披露目しただけ』だから、すごく影薄い存在に感じちゃう。
桜庭の強さ
ショーグンの語る桜庭の強さ。桜庭に注目して読んでいなかったものですから、「心が折れない野心」こそが彼の原動力と聞かされたときには、なるほどと唸った。むしろ当初は、やる前から投げ出すキャラだったのに。心の成長ってのは、何よりも男を頼もしく感じさせる要素なんだな。
エベレストパス対策
溝六が指先で抓むマスクが、普通のそれよりも一回り小さくって。「え? 生理用品?」みたいなファーストインプレッションを感じてしまった。な…なるほど! 漏れない、ズレない、スーパースリムなキャッチ力を磨く修行なんだな! と妙な納得力があるだけに、これは本当にナプキンじゃないのかと疑って止まないです。
1594. 週刊少年ジャンプ - 47号
週末、秋葉原でショッピングしたら抽選券を貰って、リポビタンDを3本ゲット。仕事の忙しさで時間・体力共に底をついてる今、『これでも飲んで今週も感想を頑張れ』と、神サマから施しを授かったような気分です。今週は何曜日に仕上がるかなあ…。
- 表紙はONE PIECE。厳かな衣装からは王者の貫禄が漂うなあ。黒旗に浮かんだ「ジャンプ」の文字が、布の上でで波打ってて、この演出はニクイね。
- ドラゴンボールZ 遥かなる悟空伝説
- 過去のリメイクを思わせるカードバトル式ゲーム。マップ移動にLV概念、アイテムやキャラクタ召喚のお助けカードもさり気なく復活してて、懐かしい気持ちになりました。ハードにNDSを選んだのも納得。ボード画面とカード画面は分けた方が便利そう。
- ジャンプスカウトキャラバン
- 四コマ漫画まで投入して、地味なところで営業活動。大石先生って本当にマメな人だなあ。マスコットキャラ「キャラバニー」は、果たしてスカウトイベントに必要なのか。それが最大の問題だ。
だけどこのページ、一番の笑いどころは「お待たせしたぜ!! 各会場大決定だ!!」で紹介される、各会場名のシュールさだ。『名駅ガーデンビル401号室』『広島リーガロイヤルホテル』『きょうさいサロン松の間』など、明らかに個室で面接を受ける状態。ジャンプフェスタと似たようなイベント紹介のくせして、緊張でドキドキしちゃうよ!
健闘枠: ONE PIECE章の区切りで話が一気に進むONE PIECEの先行感想はこちら。
特集枠: なし
ゴーラ・モスカの正体
ゴーラ・モスカは見るからに人間離れしてたけど、中身は絶対に乙女っ娘だと期待してたのになあ…残念。純然たる兵器なのか、それともサイボーグなのか。設計図を見ると「キカイ100%」って感じだね。つかこの設計図、手が込んでいて、ついつい見入ってしまう。リボーンは、些細な背景・小物も手を抜かず、緻密なデザインを欠かさないサービス心が素敵ですよね。
ヒバリ戦と今後
ヒバリ戦の勝負の行方は『引き分け』で終わり、ボス対決で締めるのが無難か。『ゼロ地点突破』の修行は、その伏線だろうし。ところで、並行進行してるイタリアの裏パートが、いよいよ本編と絡み出した。ディーノはヒバリ戦の日の午後にはイタリアに発った様子。
ともすれば、ボスバトルはイタリア対決って可能性も示唆できる。だけど、リボーンは今まで『学園』の枠を逸脱していない。おそらく天野先生が、そうした作中ルールを定めてるんだろう。「ツナ達が国外に飛び出してバトル」って予想は、その想定から脱するわけで、かなり違和感を覚える。できれば、リング争奪戦は国内だけで、裏パートはイタリアだけで完結していただきたい。
リボーンにおける「リアル」
一度でも学園の枠を超えると、例えばBLEACHのようになりそう。つまり非現実な世界観を見せすぎると、リアルな世界観が希薄になってしまう。イタリアやマフィアの世界をどっぷり描いた後では、「学校」が再登場しても盛り上がりに欠ける現象が発生する。結果、すぐに別の『異世界』へ飛び出すことになり、アンリアルの悪循環にハマってしまう。せっかく、現実世界の繋がりを保つリボーンなのだから、その長所は最後まで発揮していただきたいところです。
先週紅が水を差して散った白バラ(?)は、今週の回想でアスマが贈った花束だったのか。だから紅の思考は咄嗟に、花とアスマをリンクさせたのね。こっちは分かりづらいし確実性はないけれど、そう考えると切なかったりする。で、最終的に残った玉の謎だけど…
【ナンバー316:修行、始め!! より】
- 「上手相手に”玉”を守る為には 犠牲もやむなしってやつだ」
- 「今頃になって”玉”の大切さが分かってきたのさ」
- 「”玉”は誰だか分かるか?」「火影だろ?」
- 「オレもこの前まではそう思ってた けどそうじゃなかった…」
- 「お前もその時が来れば分かるさ」
当時はナルト修行編の流れから「火影を継ぐ者(里の若者・幼子)」なんて漠然と予想をしてた。だけど、アスマと紅がここまで親密に描かれた以上、その予想はもっと具体的に絞り込んでよさそう。「お前もその時が来れば分かるさ」って言いぐさは、シカマルを子供扱いしてるわけだし。玉=、家族、恋人、妻、我が子(だからカカシに報告したんだねえ)、そんなところに落ち着くんだろう。
碁やアメフトやハンドボールなど、マイナー競技はこうもいかない。『未経験者の主人公』を読者の等身大にあてらい、競技の基本説明を交えながら少しずつスポーツを描く必要がある。江尻先生、板倉先生の両名は、その点をよく分かってマンガ作りしてるなあと感じます。
じわじわと掲載順が上昇中。今の掲載順は試験編開始頃のアンケートに依存してるのかな。先々週までの掲載順を考えると、『エロ×ゼロ』展開はよほど読者の期待離れだったのかと頷けてしまう…。叶先生のドラマ作り、伏線や細工の盛り込み方に魅力を感じてる自分としては、エロやパンツがゼロだろうと、一向に構わないんだけど。打ち切られるくらいなら、エロに走ってでも安定を望みます。例えば、愛花がスケボーに変身する口裏合わせなんて、あの時点じゃ誰も予期できない細工だ。叶先生はあの時点から、事の顛末を明確に決定していて、今週までの展開を描けていたと言える。行き当たりばったりじゃない、物語の基盤がしっかり練り込まれ制御できている『安定感』こそ、叶先生の漫画家としての一番の魅力だと思います。この安定感は「脚本付き」としか思えない…。今後も精一杯のファンでいたい作品。
分身チヨを眺めてる右側のギャラリーがエロすぎる。大人版に戻った男子生徒の背中に、半身の男子生徒が寄り添って…こいつらはガチだ!!
いつになく弱々しい握力で頭をつかまれながら「そうなんです…」と羞恥プレイを受けて赤面する弥子。ネウロに力強くされないと満足できない身体に飼育されちゃった弥子。今時の女子高生はエロ過ぎます。スフィンクスとの肉体戦はネウロが打破し、パスワード入力は弥子の『内面を視る力』に委ねる演出が熱い。ネウロは弥子の人類進化能力をちゃっかり見抜いてたんだね。春川のパスワードは、今までに作中ヒントが出てたんだろな。サッパリ思いつかないダメダメ読者がここに。脳の研究者にちなんだキーワード? 愛人や恋人、尊敬する人物が居そうなタイプの人間じゃないし…。次週いきなり解答編とはいかないだろうし、パスワードの解も含め、じわじわ表れそう。
「速攻で剣を折る」作戦は、現在六氷たちの手持ちカードの中に存在しないという結果に。六氷は魔法律書がない。毒島さんも梅吉しか使えない。この時点でミックを打破するには『肉体の契約』を用いる以外に手段なし。とはいえ、ここで毒島さんを失えば、六氷らはトラックという足を失う。これ以上の戦いは無意味だから、負けを認めて退散するしかない展開か。
しかし今週の引きを見ると、六氷の方にも隠し球があるみたいで。少なくともミックの見せ場、六氷の見せ場、双方を描くだけで、あと二週はバトル展開が続くんだろうか。ああ、うんざりだ…。
パンチラの次は脱がすことを第一に考える長谷見先生の脚本なら、次週は「沙姫のシャワーシーンで見開きぶち抜き」も十分ありそう。次点で、沙姫にお付きの二人がパンチラサービス週かな。
今編の当初から裏で立ち回っていた謎の乱入者二名。男の方は討条と因縁があって、二人の対決が見所になるんだろうか。女の子の方は、もっとお姉さんだった気がするけど、胸の谷間だけお姉さんでした。「ふとももの月島」VS「胸の谷間○○」みたいなキャットファイトも実現していただきたいところ。討条VS謎の男よりよっぽど興味ある!
刺々森は金のために坊ちゃんに付いてたとか言ってるけど、とても「家庭が貧乏で…」というファッションじゃないよな。武具にしたってファッションにしたって一流の対価を払ってそう。後付け設定で「実はシャツやパンツを穿く金もなかったんだ…」と語ってくれれば納得するよ。その制服やピアスは坊ちゃんの情けで支給されたものって事で。
開運法でも外れってあるんだなあ。後半は読んでてかなりどうでも良くなった。ある意味ではジャガーさんとピヨ彦の気持ちとシンクロできたのかも知れないけど。女性アナウンサからの「虐げられ開運法」が見られたら、ジョン太夫さんのドM根性も相まって、面白さに相乗効果が上乗せされたかも。- 【一番印象に残った台詞】「ただ今 一部に不適切な表現があった事をお詫びいたします」
ジャンプ感想を初めて二年と少し。今週号の感想は、かつてなく遅い仕上がりとなりました。単刀直入に、仕事の忙しさが理由です…。
1591. 週刊少年ジャンプ - 46号
予想を遥かに上回る多忙ぶりに、自分が一番驚いてます。この調子じゃ、しばらくはマトモに感想なんて書けやしないよ…。とりあえず今週は、あっさり目で仕上げます。
- テニスの王子様 ドキドキサバイバル
- 以前話題にしたテニプリの恋愛遭難ゲームが、本誌に登場。なんと攻略キャラクターは40人を数え、一日一キャラクリアしても、コンプまで一ヶ月以上掛かる壮大なゲームに! コンセプトが遭難してる。
健闘枠: なしクールな白哉兄様の妹君にデレデレネタ、何度やっても美味しいわ。兄様はルキアを箱入り娘に育てたいとばかり思ってたんだけど、そりゃ違うんだね。人間界の件然り、虚界の件然り、積極的に危険な場所へ投入してるもの。思えば尸魂界では義妹を監禁放置プレイにしてた。兄様は「妹にデレデレする甘い兄」と見せかけて、実はとんでもないサディスティッカーなのだ! どっちにしても変態やん…。
特集枠: 斬
- [2P3c] 先生お二方とも、焼き肉の回は大のお気に入りのようですね。
- [4P5c] 女の子の使う「グフフ」は可愛らしいのに、男だと警察呼ばれそうなこの違いは何さ!
- [5P5c] この期に及んで『泥門メンバーは超回復でパワーアップしてる』とでも言い訳する気なのか。
- [10P7c] マモ姉のダウナーっぷりにエロスの衝動が走った!
- [11P] ヒル魔とマモ姉のラブラブモードに乱入してピンクい空気をぶち壊す栗田に笑。
- [11P6c] 「良くないけど…」といいながら、賭に負けて何でも言うこと聞かされる強制力の言い訳が欲しいんだな、この淫乱お姉さんめ!!
- [16P1c] 鈴音のポージングは、貧乳を強調するボディライン。今週のICは危険だ。
「私で良ければいつでも話をしに来てよ!」
安いドラマにありがちのチープなセリフ。しかしながら、ヒグチの幼少期からのトラウマ・悲劇性と、弥子の「他人を放っておけない性格」を加味して読んでほしい。心にジンと染み入るよ。
あとは大吾が「お母さんに会いたい」だの、頭から流血しながら「んあーっ!」だの言い出せば、条件的には完璧に思う。つまりHAND'Sはマキバオー同様、ギャグの切れ味で生き残れば大バケする可能性がある。序盤でスポーツしなくても、序盤はキャラクタで人気を盛り上げる戦略だってある。ここ三話読むと、板倉先生のギャグはこなれていて爽やかで、若者受けするように感じる。ぜひ腕を磨いて、長生きして頂きたい作品だ。
せめて後半パートは、「棒倒し」と「玉入れ」の流れを汲んだ新種目『棒入れ』にすべきだ! 男女間で借り物競走すればよかったんだ! 先にゴールした方が負けなの。
マルボロ、レイラ、ハックの三人が、同じ必殺技しか使えないのが不満点。せめて「ブレイズ」の活用方法に違いを持たせ、異なる技能を魅力的に描き、ひとまず読者を唸らせて頂きたかった。唯一、ハックの特徴は、拳銃をメンテする手先の器用さが光ったけど。マルボロの「並外れた正義感」も、善意的に解釈すれば、それが特殊能力なんだけども…。レイラなんて料理が得意なだけ。むしろToLOVEると髪型が被った可哀想なキャラとして、今後、名を残しそうな人物ではある。
「またまたでたぁ 不二究極のファイナルカウンター…」ファイナルなのに連続技でした。流石だな不二先輩。謎の超生物は偽愛花の魔法じゃなく、偽九澄の変相という種明かし。愛花は現状「声震弾」以外の魔法を会得しておらず、納得の展開に。「偽九澄が偽愛花の言いなり」というシチュエーションの自然さが微笑ましい。さすが偽者の方が切れ者だ。正体に勘付いた九澄は次週で詰みか。
一方、久美・千夜・カオル組は、チームプレイの乱戦が面白かった。巨大化、磁力、操りを端的に登場させることも怠らず、読者へ基礎知識を植え付ける地盤固めもそろそろ完成とみていいと思う。ということで、次は魔法力のパワーアップに期待。この試験を通して、彼らの成長に期待したい。個人的には、素質を出し惜しむ愛花の真価だな。どんな魔法を開花させるか、今から楽しみでなりません。
- 【一番印象に残った台詞】「 小・中・大…「天」!? 」
ああ、消化不良の日々が続く…。