1591. 週刊少年ジャンプ - 46号

予想を遥かに上回る多忙ぶりに、自分が一番驚いてます。この調子じゃ、しばらくはマトモに感想なんて書けやしないよ…。とりあえず今週は、あっさり目で仕上げます。

 
 表紙はBLEACH。こんな感じの白黒表紙、昔NARUTOで見たような気がする。岸本先生だけに既視感?
テニスの王子様 ドキドキサバイバル
 以前話題にしたテニプリの恋愛遭難ゲームが、本誌に登場。なんと攻略キャラクターは40人を数え、一日一キャラクリアしても、コンプまで一ヶ月以上掛かる壮大なゲームに! コンセプトが遭難してる。

健闘枠: なし
特集枠: 斬

* 1(2) BLEACH
クールな白哉兄様の妹君にデレデレネタ、何度やっても美味しいわ。兄様はルキアを箱入り娘に育てたいとばかり思ってたんだけど、そりゃ違うんだね。人間界の件然り、虚界の件然り、積極的に危険な場所へ投入してるもの。思えば尸魂界では義妹を監禁放置プレイにしてた。兄様は「妹にデレデレする甘い兄」と見せかけて、実はとんでもないサディスティッカーなのだ! どっちにしても変態やん…。

ナルトは人が死ぬ漫画だから、アスマが命を落とすのはガチと思いたい。『死亡フラグが多すぎると逆に死なない法則』てのがある。しかしながら、チヨ婆も死亡フラグを立てまくった末に死んだのを見ると、岸本先生に限っては違う気がする。『血を舐めて魔法陣に入って変身した』なんて、説明されずとも一読で把握できる儀式を、わざわざ推理仕立てで解答編にするなど、岸本先生は伏線(ヒント)を出し過ぎだよ。とは言え即死ではなく、アスマは紅の元で死にそうだなあ。18P目で唐突に「ぬ」のハンカチ屋さんが…。

* 3(14) 銀魂
銀魂の人情モノは「コメディ:シリアス=7:3」のブレンドが、最も口に合う比率かも。少なくとも自分は、この三話は大好きだ。爺さん婆さんが流れるコントなんて、本話とは全く関係ないもんな! まるでページ稼ぎだけど、笑いの渦にぐいぐい飲み込まれた。ああいうとりとめのないギャグを、シリアスベースのストーリーに組み込んでくれると、毎週気楽に読めるし、程良く先が気になった。同じく7:3比率の長編モノといえば、最近じゃ九兵衛編かな? 今後も重すぎない長編なら大歓迎なんだけど…。

「最大最強の宿敵」ながら、地味な活躍ばかりで影の薄かった進。だけどここ三週は、進の特集は凄まじいよ。まるで『本作最大のライバルは進ですよ! 思い出してね!』と訴えかけるような猛プッシュだ。今週で泥門サイドに戻ったと思いきや、来週からまた王城特集! 望むところだけど、試合前だけピンポイントに特集されるのは、後付けに見えて萎えるよ…。王城は当初から度々スポットが当たったけど、もっと高頻度で取り上げて欲しかったなあ。

ここが和んだ泥門サイド

  • [2P3c] 先生お二方とも、焼き肉の回は大のお気に入りのようですね。
  • [4P5c] 女の子の使う「グフフ」は可愛らしいのに、男だと警察呼ばれそうなこの違いは何さ!
  • [5P5c] この期に及んで『泥門メンバーは超回復でパワーアップしてる』とでも言い訳する気なのか。
  • [10P7c] マモ姉のダウナーっぷりにエロスの衝動が走った!
  • [11P] ヒル魔とマモ姉のラブラブモードに乱入してピンクい空気をぶち壊す栗田に笑。
  • [11P6c] 「良くないけど…」といいながら、賭に負けて何でも言うこと聞かされる強制力の言い訳が欲しいんだな、この淫乱お姉さんめ!!
  • [16P1c] 鈴音のポージングは、貧乳を強調するボディライン。今週のICは危険だ。

『兵隊一人一人がサイ並』は言い過ぎだよ弥子さん。とは言え、この解説は弥子の視点であって、実際にサイ並みのパワーだったワケじゃない様子。それを証拠に、ネウロの負傷は軽微だ。そして弥子の持つ、進化人類能力『内面を視る目』が発動しました。ヒグチと弥子が二人きりになってから、ずっとこの場面を期待してたので、無事に弥子の能力が発動できて大満足です。

「私で良ければいつでも話をしに来てよ!」

安いドラマにありがちのチープなセリフ。しかしながら、ヒグチの幼少期からのトラウマ・悲劇性と、弥子の「他人を放っておけない性格」を加味して読んでほしい。心にジンと染み入るよ。

* 6(11) HAND'S
話題沸騰!(オレの中だけで) 既に第二のマキバオーとの呼び声も高いHAND'Sです!(オレの中だけで) これ、もちろん褒めてるんですよ。マキバオーはマイバイブルですから。

  • ハンドボール(競馬)漫画なのになかなかハンド(競走)しない
  • ギャグのオンパレード
  • ときどきハンド(走り)のヒントになるエピソードが入る
  • 最大の協力者・ミズキ父(チュウ兵衛)が日本ダービーで死ぬ

あとは大吾が「お母さんに会いたい」だの、頭から流血しながら「んあーっ!」だの言い出せば、条件的には完璧に思う。つまりHAND'Sはマキバオー同様、ギャグの切れ味で生き残れば大バケする可能性がある。序盤でスポーツしなくても、序盤はキャラクタで人気を盛り上げる戦略だってある。ここ三話読むと、板倉先生のギャグはこなれていて爽やかで、若者受けするように感じる。ぜひ腕を磨いて、長生きして頂きたい作品だ。

アルコバレーノがこんなに弱くて、作中バランス崩れやしないか冷や冷やモノ。さすが人気投票の力は凄まじい。絶対に目が見えないバイパーは愛らしかった。これからも表情を出さないバイパーで居て欲しい! 度々言ってることだけど、ZANXUS様「XANXUS」様(誤字指摘ありがとうございます。)だけアルファベットは笑いを誘うってば。忘れた頃に投入される『ZANXUS』の字体に、謳って踊ってドラマにスポーツに料理もこなせるアイドル団体を、思い浮かべずには居られない。

せっかくイノウエさんが復活したのに、ボーボボは締めに入ってるなあ…。個人的に大ファンだった軍艦さんと黒太陽の人。二人とも、一コマで片付けられたのはショックデカイなぁ...

最近のペンギンは、表紙が一番の楽しみです。ツンエロ委員長の5P四コマ漫画はイマイチだったけど、今週の表紙もアイデア賞モノ。大石先生が掲載順上位にあり続ける理由って、ネタの尽きないエンターテイメント性だよなあ。

* 10(6) D.Gray-man
命を吸われながら雷のカウンターも食らうという、罰ゲームみたいなバトルになってるよ。こうした苦境に曝され、なおクールな表情を浮かべる神田だから、人気が集まるのか。スキン・ボリックの必殺技『神罰』というキーワードから、アクマと対極存在にあたる、ノアのモチーフは神か天使あたりを意識してるのかなぁ。

* 11(4) P2! -let's Playing Pingpong!-
HAND'Sとは対称的に、スポーツ漫画の王道展開を突き進み、早速ライバル校との接触。アイシールドと同じく、今回登場した彼らの内、アキラはヒロムの、十悟は眞白の好敵手ポジションに収まるんだろうな。しかし覇王のイメージ「中世の騎士」って、王城と被ってるよ…。そんなことより週刊少年ヒロムの、今週の運営状況が気になって仕方ない。土日だけで10万ヒットって、炎上してるのに気付かない女子中学一年生だよ確実に。誰か親切な人、ネットの恐ろしさを教えてあげようよ!

冷静に考えると、運動会ってエッチな競技種目ばかりだよね。「玉入れ(そ、そっちは違う…)」「大玉転がし(転がしちゃうんだ…)」「騎馬戦(上になった方が負け)」「かけっこ(ノーコメント)」「男女混合障害物競走(ある意味障害物)」なんてのが思い浮かぶ中、無難に二人三脚と借り物競走…。天下の大亜門先生が、なぜそんなフツー種目を!

せめて後半パートは、「棒倒し」と「玉入れ」の流れを汲んだ新種目『棒入れ』にすべきだ! 男女間で借り物競走すればよかったんだ! 先にゴールした方が負けなの。

誰もがまず最初に『惑星のグランドクロス現象』を思い描いたであろう今週のこち亀両さん以外の人物が、人外なハチャメチャっぷりを展開する話って好きです。今週もその例に漏れず面白かった。本当にタマにしか登場しない中川父は、開口するたびハードボイルドなセリフを振りまくのが渋い。こんだけのワンマン企業(財閥?)だと、世代が変わるだけで中川家は軽く崩壊しそう。こうしてみると、中川(って全員中川だけど?)って家族の中で一番の暇人だなあ…。

理緒先生&今井さんのサービスカットは見た目からセリフの節々まで、夜神月レベルに計算してるね。これには『あざとさセンサー』が反応して、さすがにニヤニヤできなかった。扉絵の六氷と円の二人の方が、よっぽどニヤニヤできる素材ですよ。むしろ今週は、『無断尾行』の罪に笑。尾行相手に了解を取る合法的尾行ってなんだそれ! でも尾行自体は罪に問われる材料になるのかもね。探偵を生業にする人は、自治体に届け出とか出した上で、合法的尾行生活(=アンパンと牛乳)を送ってるのかな?

男子中学生の間では『沙姫様と取り巻き二人が次週にも裸体を曝す期待感』でもちきりなんでしょうか。元から悪魔の尻尾が付いてるララに牝豹コスプレを加えると、混ぜすぎで途端カオスな印象。「猫耳メイド」とか「アンドロイドナース」の類なのか。(パンツじゃないけど)パンチラ前提のコスプレは目に毒で、ページをめくる度、読む気力を削がれた。まるでこち亀の大阪編だ。

* 16(-) LIZARD TAIL
大泥棒ポルタの第一話では、レイラの性格に酷似した姫が登場した。指導員リサも、アジトバー・アルカトラズで働くマスターと雰囲気似てる。北嶋先生の女性キャラって、似たようなタイプばかりだ。『こっそりオジー・チャンの彫像をG・ネコマタから取り戻すため、ポルタに勝負をこっそり挑むものの、結果はゴミ箱行きで危うく死にかけたポリゴンフォルムのサクライ・チャン』よりは、よっぽどマシなんだけど…。

マルボロ、レイラ、ハックの三人が、同じ必殺技しか使えないのが不満点。せめて「ブレイズ」の活用方法に違いを持たせ、異なる技能を魅力的に描き、ひとまず読者を唸らせて頂きたかった。唯一、ハックの特徴は、拳銃をメンテする手先の器用さが光ったけど。マルボロの「並外れた正義感」も、善意的に解釈すれば、それが特殊能力なんだけども…。レイラなんて料理が得意なだけ。むしろToLOVEると髪型が被った可哀想なキャラとして、今後、名を残しそうな人物ではある。

「またまたでたぁ 不二究極のファイナルカウンター…」ファイナルなのに連続技でした。流石だな不二先輩。


* 18(18) エム×ゼロ
謎の超生物は偽愛花の魔法じゃなく、偽九澄の変相という種明かし。愛花は現状「声震弾」以外の魔法を会得しておらず、納得の展開に。「偽九澄が偽愛花の言いなり」というシチュエーションの自然さが微笑ましい。さすが偽者の方が切れ者だ。正体に勘付いた九澄は次週で詰みか。

一方、久美・千夜・カオル組は、チームプレイの乱戦が面白かった。巨大化、磁力、操りを端的に登場させることも怠らず、読者へ基礎知識を植え付ける地盤固めもそろそろ完成とみていいと思う。ということで、次は魔法力のパワーアップに期待。この試験を通して、彼らの成長に期待したい。個人的には、素質を出し惜しむ愛花の真価だな。どんな魔法を開花させるか、今から楽しみでなりません。

* 19(20) OVER TIME
「まったくこのチビは… …でも ま… お前のそーゆートコ 嫌いじゃねーよ!」BL業界の黄金テンプレート台詞でたぁーっ! この台詞は、いつもいがみ合っていた好敵手が、最後には人情に干されて負けを認める状況下に多く見られるタイプのモノと思います。ということはハネ、とうとう太朗(鷹見)の性格と実力を認めたのかな。太朗、鷹見、ハネという、野球漫画では異色の三人バッテリーが、今後どのような展開を迎えるのか? まあ、その前に打ち切りか…。

* 20(19) 斬
先週と今週の二週分をまとめ書きした先行感想はこちら。

* ピューと吹く! ジャガー
地方の遊びを漫画に仕立てあげるのって、じみだしすごく難しいと思うんだけど、そこはうすた先生。地味から溢れ出でる流血バイオレンスとハードアクションを刮目した。ピヨ彦の紹介する謎の遊びを、なにか宗教めいたものと感じ取る笛科の皆さんが素敵すぎます。

  • 【一番印象に残った台詞】「 小・中・大…「天」!? 」


 

  • 大石浩二先生
     どうしてそこまで控えめな性格なんだ。
  • 大亜門先生
     どんな恥辱プレイかは、コミックス掲載なんでしょうか。この商売上手め!
  • 叶恭弘先生
     『近所の女性客の多いSM』狙って書いたとしか思えんっ。ルビ小さいし!

ああ、消化不良の日々が続く…。