1140. 今週のジャンプ感想こぼれ話

「ロージーのネギ丼」を作ろうとしたのは本気の話でした。実際、かなり綿密な予定計画も敷いていました。本当はジャンプ感想のネタにするのではなく、ムヒョロジ三巻感想の一環として仕立てる予定だったのです。三巻以降もシリーズ化するおまけ漫画のようですし、おまけ漫画を見ながら節約レシピを実戦できたら面白いかな、と。

「ロージーの」と銘打つからには、草野らしい乙女的な仕上がりを狙わねばなりません。料理のレシピが定められた固定条件下、その中で乙女個性を引き出すのは極めて難しい。だからせめて、外装だけでも張り切ってみようと、先に目星を付けました。

草野らしさを際立たせるため、『野菜』をモチーフにした食器とお箸に箸置きを探さなきゃ。テーブルクロスはひらひら付きのタイプを用意した方が良いよね。エプロンはトマトの絵柄を探さなければ! 一歩組み合わせを間違えば死あるのみ。いい大人がバカに気合いを入れ、命と魂を懸けで挑む覚悟でした。そうした理由もあり、今の今までムヒョロジ三巻の感想も仕上げずにいたのでした。

さて肝心のネギ丼ですが、やはり「ロージーのネギ丼」発案者の草野が言いつけた指令を守り、ネギとタマゴは半額で入手するのが鉄則となります。何分オレはリアル生活が深夜残業続きですから、野菜の半額は簡単に入手できると安心してました。

問題はタマゴです。まずタマゴが半額セールになること事態稀で、深夜にタマゴが半額になるタイミングは、かなり運頼みになってしまう。そこでタマゴだけは、同僚に頼んで「ところで、こ…今度さあ…タマゴニ個、半額で売ってくれない?」みたいな直談談判を持ちかけました。

「ハ?たま、たまご?」「うん、タマゴをニコ。半額で。」「タマゴなんてどこでも売ってるじゃん。金に困ってるの?」「いや、半額やないと、あかんねん! 今のオレには半額のタマゴがどうしても必要やねん! しかも二個。」と、訳の分からないトークを繰り広げ、あらぬ同情と誤解まで受け、それでも何とかタマゴ二個を半額で譲ってもらう約束まで取り付けたのでした。

そこまで下準備を積んだところでイレギュラー発生。神は、神は非情なり…! 今週号の弥子の好物が「ロージーのネギ丼」だったのですよ。まずい! これは絶対にマズイ! ジャンプ感想界のクッキング女王に全部持っていかれてまう!

よもや、「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」のコミックスごときに、いい大人が本気で戦慄を憶えるとは思いもよらなかった。今週はまた散々に忙しく、料理に手を出す間もなくこの様なのでした。見事、ムヒョロジ三巻感想のネギ丼計画は企画ごと空中分解…! 力足らずが情けないッス。新世界の神になれなかった! 残念ー。

さてさて、この上は通常のムヒョロジ感想(内容はかなり通常じゃないけど…)だけ書いて、仕上げてしまおうと思います。件のネギ丼は、クッキング女王が期待以上の現物を仕上げて下さいましたので、志半ばでも本望でございます! いやあー、ムヒョロジ三巻に振り回されっぱなしの10月だった…。