1122. 第39回 - 涙の腰越状

先週日曜の放送を見逃したので、今更ながらの感想です。明日の夜にはこの続き。

郎党活躍の回

  • 頼朝の使いに一喜一憂の義経。その傍らで喜三太(伊藤淳史)、驚き顔と戸惑い顔が電車男のまま。

今後の暗いストーリー展開を考慮してか、今話は身内話中心で終始。冒頭、浜からワカメを持ってくる駿河次郎うじきつよし)の浮いた感じが憎めない。夕飯の食卓にはみそ汁が並んだのかな? 弁慶(松平健)は一人、頼朝(中井貴一)と義経滝沢秀明)の不仲に思い悩む。今話は弁慶を軸となって、不動の義経を突き動かした印象でした。

宗盛の面会

  • 頼朝に招集された宗盛と清宗。宗盛はこの期に及んで命乞い。

宗盛の器量によっては仲間に取り入れるつもりだった頼朝。即断できない性格の頼朝さんですが、この反応じゃ宗盛は要らない子みたいですね。三種の神器の在処も分からず。結局、宗盛を鎌倉に招集した意味って無かったんじゃ…。

政子の立場

頼朝は公の場で、義経の鎌倉入りは不可とした。この決定は今更覆る訳がなく、今さら大姫を口実に義経の件で口を挟んでも、北条家の立場が危うくなるだけと考えた。終いには「子の情が絡めばただの女子」と称された政子様。このまま黙ってるはずもなく、千鳥(中島知子)を使い秘匿に事を進める。

衝撃! 千鳥の変化!
衝撃、千鳥がミニスカの下に短パン履いてますよ! ヤッパリ、NHKに苦情が殺到してたんだ。

頼朝に従う義経
兄上のために政子様のお誘いを断った義経これには政子様、「融通を利かせればよいではないか!」とブチギレです。勝手にお節介を焼いて誘いながら、一方的に切れてますよ。これのどこがただの女子ですか父上。この分じゃ義経、行ったら行ったでキレられたんじゃね?

大姫を引き合いにされてまでも、「鎌倉に入ってはいけない」頼朝の命令を全うしたい義経。弁慶がモヤモヤした思いをぶっちゃけて、頼朝に対する情を捨てよと進言。頼朝から真心ある言葉を頂いたことがない義経。図星を指摘されて怒っちゃう。ここでぞろぞろと他の郎党達が大集合。なんてタイミングの良さ。しかも全員集合かよ。等達の「弁慶、謝れ!」という声が、もっそい学園友情モノのノリ! 弁慶は義経からクビを通告され、千鳥宅ですすり泣きでした。

千鳥の策

  • 弁慶が溺れた知らせに、喜三太(伊藤淳史)、驚き顔と戸惑い顔がやっぱり電車男のまま。

三郎(南原清隆)「(弁慶が)殿に輪をかけて融通の利かぬ男」に次郎「うぉぉい!」という漫才はツボだった。弁慶が溺れたという知らせには、不動の義経もさすがに飛び出した。白い衣を纏い爆睡中の弁慶。郎党らのうるさい声では全然起きないのに、義経の一声で飛び起きる。これぞ愛の成せる技か?

弁慶が溺れた知らせは千鳥の機転だった。義経に嘘を吐いたことを攻める弁慶。苦し紛れに嘘はないと弁解する千鳥は「夕べから涙の川に溺れていたではないか!」と言い訳。なにこのさわやか三組メソッド。弁慶が土下座して許しを請うと、義経「許すも許さぬも私が悪かった」と仲直り。なにこのさわやか三組メソッド。

涙の腰越状

  • 腰越状には「これで会えないならば兄弟骨肉の情は無しとする」という覚悟が綴られた。

この後は10分ほど過去回想をお楽しんでください。「母は亡き者と心得よ」と命じられた直後、「母上」と叫んでしまう牛若(神木隆之介)の姿に、今さらながらほわわん…。子役時代の脚本は神。回想が開けて、手紙を書き終える義経と弁慶。おーっとここでタイミング良く日光と雀の声が投入だァ! 義経はこういうエフェクトが突然すぎです。もっと自然に演出して下さい…。