1002. 第三十回 - 忍び寄る魔の手
- 義経(滝沢秀明)が新たに妻を娶ったことにうつぼ(上戸彩)が屋敷前で当たり散らす。
- 喜三太(伊藤淳史)は何週ぶりの登場か。正直キミは、登場しない方が感想のネタになるよ。
- うつぼは静(石原さとみ)の凹んでる様子を若干楽しみにしてたんじゃ…と暗黒ネタばかり思い浮かぶ二人の絵でした。
- 「慰めに来てかえって慰められた」って義経に恋してることバレバレの発言。静も察してる気がしますけど。
- 今週の熟女カップルは、義経を出世させて兄弟の絆を裂くことにご満悦の様子。
- 闇の世界に通ずる朱雀の翁(梅津栄)に力を借り、都で暴れる野党と面会。
- ハゲの人「盗賊でもせんな、生きる術がないからじゃ!」
- ちょっ、キミッ、役柄に似合わず熱演すぎ! 周囲のモブから抜きん出て目立ちすぎ!
- 何この『不良学園に配任された教師と生徒の心の交流学園ドラマ』もどき。
- 初対面の野党に向かって名指し。荒れくれ者の不良学生達は「人間扱いしてくれる教師」に心を開くのでした。
- 人のために働くことを教え説いた。荒れくれ者の不良学生達は自分の知らない道を教わり心を開くのでした。
- 孤児や窃盗を無くし、他にも生きる道がある事を知って貰いたいと説得した。
- 義経の働きぶりに「従五位下」任命を申し遣うが、君主・頼朝(中井貴一)の許しなく受諾できないと返答。
- 「頼朝と法皇どっちが好きなんだ!」(誇張表現)と、知康(草刈正雄)さんは痛いところを突きます。
- 義経の書状を受け取った頼朝。
- 真っ先に法皇の動向を怪しく睨んだ
- 頼朝は「自分抜きじゃ物事が進まない」ことを法皇と義経に知らしめたかったんですね。これが結果として悪い方向に…。
佐藤兄弟の見分け方
先週id:inoさんに「佐藤兄弟はひげの濃い方が兄貴(佐藤継信/宮内敦士)」と兄弟の見分け方を教えてもらい、よーしこれで感想が書きやすくなるぞ! と安心していたところ、二人並んで映らないと結局見分けられないことに気付きました。おまえら兄弟はバラバラに行動するな! どっちがとっちか分かんねえ!
忍び寄る魔の手
義経が母を亡くしたことを汲み、狙いの彼を寺に呼び出した法皇様。「美人の誉れ高い常盤(稲森いずみ)」などと女に興味があるかのようなカモフラは万全。
「判官には親はないのか…」きたこれ。法皇様の泣き落とし作戦ですよ! 「親兄弟と暮らしたことがない」と告白する義経に、法皇様は涙を呑み声を震わせ遂に義経へ急接近! エマージェンシー! エマージェンシー! これが今話タイトル『忍び寄る魔の手』は的を射すぎ。
「裏切られ滅びかけた」「身の力になるモノが欲しい」「親兄弟が争う事なき安命の日々が欲しい」などと、義経が悦びそうな口説き文句を並べ、ついに彼を落としちゃいました。さすが法皇様、入念なマーケットリサーチをくまなく展開し、狙った男の心を捕らえては放しません。キモすぎます。
- 従五位下を授かる
- 義経はこれ以上断り続けることも叶わず
- 辞退すれば頼朝のためにもならぬと考えた
- 義経のために働くことで見直してもらうしかない、と決意新たに
- 良いことがこうも重なると得体の知れないものに憑かれてるかのよう、と静は心配する。
- 女の感が見事的中。
- 得体の知れないもの=法皇様
- 頼朝は鎌倉に「公文所」「問注所」を新設した。
- 公文所:政の取り決めを行う。代表は大江広元(松尾貴史)など。
- 問注所:争いごとを裁く。代表は三善康信(五代高之)*1など。
- 時を同じく、大姫(野口真緒)は義高くんの件で失意に暮れ、喋らず食さずすっかり憔悴。
- 斬首は辞めておくべきだったと、遂に政子が頼朝に異を唱えた。
- 「父として姫のことなんとなされます!!」
- 頼朝は父として大姫に謝罪するも意は通わず。
- 父さん狼狽しすぎ! 今週の見所でした。
- 義高を供養したが大姫に変化はなく。
- 政子は度重なる鎌倉の不吉を「祟り」と称した。鬼の政子様にも神仏を尊う気持ちはあったんですねえ。
- 頼朝の「適材適所主義」はあの政子様にまで「さすがに勝手すぎる」と思わせたようで、この頃の義経がどれほど実力主義の政策を揮っていたかがよく分かりました。
- まとめると『実録! 夫婦喧嘩勃発!』
- 口うるさい政子に対し、旦那さん「口出し無用!」と切れちゃいました。
- 北条時政(小林稔侍)は他の御家人達同様、北条家も脇に追いやられるのではと身を危うんだ。
- しかしそこは天下の政子様、頼朝を「人一倍情報を欲する小心者」「情の人」と見抜いていた。まだまだ見返しの策あり。
- 義経の御所昇殿には公家衆も驚きを隠せず。
- しんみりとした会談の最中、駿河次郎(うじきつよし)参上。ちょっ、空気読んで次郎!
- 次郎が偵察した情報を聞き、義経は「私なら屋島の平家本陣を攻める」「四国に渡る舟さえあればよい」と勝機の策がある様子。
- 一方の頼朝、新しい政のために適材適所を優先する余り「ものの見方を狭くしたか」と、さっそく不安がる。
- その後、頼朝は屋島の平家追討を法皇に願い出た。「大将は九郎判官義経」と発表。
- 「温情に非ず」「屋島の平家をどう打ち破るか」と試練を与えたのでした。
- 「試練」って単語を頼朝の口から言わせてしまう。脚本に奥深さが足りてないような…。
*1:善信から改名した?