963. 第27回 - 一ノ谷の奇跡

ウタノマエ

  • 源氏の軍勢は一ノ谷を挟み撃ちに
  • 海と山に挟まれ東西に細長い一ノ谷は攻略に困難だった
  • 二月七日、ついに義経滝沢秀明)が歴史にその名を刻む


戦の前

  • 一月二十九日、源氏勢は都から出陣
  • 兵数は源氏6万に対し源氏10万。
  • 源範頼石原良純)は東攻めの大手を務め、義経は西攻めの搦手を務めた。
  • 平家にも東西から攻め入る手の内は読んでいた。東西の防衛を充実させ迎え撃つ。
  • 平家が勝つと、法皇三種の神器を返納しない可能性が高い。なんとしても源氏の勝利を願う法皇は、平家に工作を投じた。
  • 宗盛(鶴見辰吾)が源氏の攻め時を推測。
    • 三日は清盛の命日
    • 五日は縁起が悪い
    • などなど日を絞り、決戦は七日しかないと推測した
  • 知盛は崖を見上げながら、源氏の進路を絶つ決意を固める。己の策に溺れず留意点を手厚く対処する知盛。以前はなかった「武家らしさ」が芽生えたように感じます。
  • 北条時政小林稔侍)、政子(財前直見)、頼朝(中井貴一)は戦の行方を静観。要は範頼と義経に任せっきりなんですね。
  • いつも思うけど、お徳(白石加代子)さんの家って皆のたまり場になってるが、お徳さんはどんなポジションの人なのか不明すぎ…。
    • うつぼ(上戸彩)は兵数の少なさを気にして心配した。
    • 烏丸(高橋耕次郎)は「負けるわけがねえ!」と気合い論。つか、久々に喋って感激した。
    • 徳子は兵数だけで勝敗は決まらないと諭す。
  • 静(石原さとみ)とうつぼの接触。うつぼの気持ちを考えると、その満面の笑顔は妙に怖いよ。


三草山

  • 搦手が三草山に到達すると、義経はすぐに敵の気配を察知。さすが鬼一法眼譲りの魔法使いです。
  • 伊勢三郎南原清隆)と駿河次郎うじきつよし)を物見に向かわせた。
  • 二人がジャングルを突き進む。その先には平家が陣を敷いていた。
  • 三草山の平家軍勢「7千」。そんな短時間でいかなる調査方法を採ったのか。二人に問いつめたい。
  • さらに二人は、鷲尾三郎長谷川朝晴)とまごめ(高野志穂)の連れてくる。
    • 二人はチョイ役か? 今後重要な役所になるのか? 楽しみなポイントです。
    • 義経は一ノ谷を高見から見学するため、二人に道案内を頼んだ。


三草山工作
六日夜には一ノ谷の西に布陣したい義経は、三草山の陣を崩して一ノ谷から援軍を呼び込み、本陣を手薄にする狙いを計った。三草山の陣を崩すために夜襲を決めるが、夜討ちは同士討ちを起こしかねない。そこで火矢と太鼓を用意する。火矢で里を焼き、怒声と太鼓を打ち鳴らし、三草山の兵を撤退させた。義経ら搦手は叩かずに敵陣を一掃し、その勢いでなおも進行する。おまえらいつ寝てるんだ。
この三草山前哨戦は、なんと言っても次郎と三郎の活躍が全てでしょう。偵察に成功し、山路に詳しい地元人を取り込み、里の住民に話を付けたんですから。


平家の動き

  • 知盛の案で三草山が撃破されるも援軍は出さず。一ノ谷の兵を裂くことは危険と察知したようで。今日の知盛さんはいつになく冴えてます。
  • でも三草山に兵を裂いたのは知盛だ。
  • 法皇から源平の和睦を勧める書状を受け取った宗盛。
    • 和睦となれば平家一門都に向かう可能性もある
    • 宗盛は愛しの法皇さんを信じ和睦を飲むことに決めた
  • 頼朝には一切の書状が届かず、すべては法皇の策略
  • 当の法皇は鼻歌混じりに薬を練ってますよ。そしてニヤリとねちっこい目線が!
  • 法皇さんは、週を追うごとねちっこい仕草が過剰演出されてますよ。


一ノ谷襲撃

  • そして二月七日。本手・範頼の合図で合戦開始。
  • 和睦の話を信じ切っていた平家一門は不意をつかれる格好に。
  • 義経は70旗を率いて、敵の背後をとり不意をついて陣を崩すと主張した。
  • 一ノ谷の陣をヘリから一望。めちゃめちゃ金が掛かってますゥゥ!
  • そして、第一話の冒頭とシンクロ。
  • 義経は鷲尾らから鹿が崖を通うことを聞き、馬で崖を下ると決意。
  • 空に白馬を見る義経さん。あまりの寝不足で幻が見えちゃった。
  • 早朝の襲撃。平家は戦いの準備もできぬまま、不意をつかれて一網打尽。この辺りも第一話とシンクロ。
  • 時子(松坂慶子)、高倉天皇馬場徹)、徳子(中越典子)らは、三種の神器と共に船へ非難していた。宗盛はこの船を防衛する命を発令。法皇の文書を謀と悟る。
  • 弁慶の戦い方が三国無双状態。一太刀で5〜6人をなぎ飛ばし、二太刀でやぐらが倒壊。
  • 弁慶がパワーなら義経はスピード。義経の殺陣は機敏なチャンバラでした。動きがスピーディで迫力あり。
  • 平重衡細川茂樹)生け捕りにされる。義経の名を聞き「牛若…」と呟いた。あれ、おまえら知り合いだっけ?
  • 東西の源氏は苦戦したが、義経の逆落としにより戦局は源氏に傾く。
  • 平家本陣は船で海に逃れるのがやっとでした。
  • 「あの崖を駆け下りたのは何者だ!」知盛さん、今回は頑張ったけどもう少しだった。残念賞ッス。
  • 一方の宗盛坊ちゃんは呆然。こっちは法皇に裏切られてショック受けてるんでしょうか?
  • 三種の神器屋島へ渡り、義経らは神器を奪い損ねた。
  • 法皇義経を戦上手と好評。「あの者は使えるなぁ」と再びねちっこい笑み。ニヤニヤ。

次週は頼朝が義高の首を跳ねます。身内の血族とは仲良くしたい義経の正義感も分かる。危険因子は子供でも容赦しない方が良いと、身をもって知る頼朝の感情も理解できる。この、どっちの意見にも納得できるもどかしさが、今後の義経を面白くしそうです。