960. ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 - 第02巻

こんばんは。「Yahoo!の『ロージー乙女化』検索で首位獲得」または「Googleの『草野乙女化』検索で首位獲得」でおなじみSnowSwallowです。DHC化粧品のCMみたいだな…。今宵七夕ドリームに、第二巻草野レビューもとい「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」感想のお時間となりました。

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 2 (ジャンプコミックス)

作者: 西義之
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2005/07/04
メディア: コミック
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赤マル読切が収録されると思いきや、魔法律協会編をまるまる掲載した充実の第二巻。エンチュー登場で締めると予想したばかりに面食らいました。第06〜14条の全九話分収録では感想する方も大変。今回はWJ感想を引用の上文量を短めに、掻い摘んで言及します。

総評… 軽く本編言及します
感想… ジャンプ感想にリンクしていますので、詳細はそちらをご覧下さい
マニアックアイ… コアなファンがマニアックな視点で余すことなく小ネタを拾います
今話の草野くん大暴走… ロージーこと草野くんの純情乙女っぷりを生暖かく見守ります

感想手順は以上。

* 第06条 - 消えないモノ

総評
序盤からただただ冷徹な六氷が目に付くが、しかしラストは人情を見せる。無情者ゲージをMAXまで貯めて超必殺技。涙目デフォの人情屋・草野が、六氷の冷たさをいっそう際立たせた。

感想
→「週刊少年ジャンプ - 07号」参照

マニアックアイ

【第三位】草野が涙目のコマ数＝3（あ、意外に少ないや）
【第二位】乙女属性により殴られずに済む草野
【第一位】「あたりめーだ」のシーン六氷が猫口！

六氷のモデルは、西先生が仕事場で飼っているペット・猫の「もとキュー」なんだそうです（第二巻口絵より）。言われて改めて表情を観察すると、六氷ってつくづく猫顔ですよ。

今話の草野くん大暴走

「苦しそうで見てられない…ムヒョ…!!」「早く何とかしてあげて…!!」のっけからヒロイズム全開。男子のクセに同情して涙目。男子のクセに相棒に助け乞い。男子のクセに何をする前から無力感。あなたは何処のファンタジー世界のお姫様演じてるんスかッ！

* 第07条 - ナナの写真

総評
ナナの登場で数字入りの名前はレギュラー化を暗示させた。霊媒体質で写真好きの組み合わせから心霊写真ホラーへと昇華。六氷が初めて魔法律をしくじるなど見所多数。今週本誌に登場した『魔鉄兵』もこの話が初登場。

感想
→「週刊少年ジャンプ - 08号」参照
マニアックアイ

【第三位】ナナは「霊媒体質」ってことすっかり忘れてた…
【第二位】霊媒体質の父が撮った心霊写真は、きっとすべてが本物だったんだろう
【第一位】幼少のナナが父のために読もうとした本は『みにくいあひるの娘』

ナナの本名「竹ノ内菜々」が明かされたのはありがたい。早速はてなのムヒョキーワードに登録したよ。

今話の草野くん大暴走

「そうなんだ…ナナちゃん…」の表情がスゲエ訝し気。

憧れの武田くんが親友の北村くんとちょっとじゃれ合う様をたまたま目撃して「武田くん達って…そうなんだ…」的な困惑の表情。理想と現実のギャップにショックを浮かべながらも妄想が止まらないんだ？乙女なら誰もが一度は通る道なのか。…って草野は男だよ！

* 第08条 - ナナのパパ

総評
アクション主体の前編から人情主体の後編へ。都合良くナナの胸元が裂かれ、事態は「B級ホラーはエロの法則」へ急展開。

感想
→「週刊少年ジャンプ - 09号」参照

マニアックアイ

【第三位】ナナの横っ飛びが荒木先生のJOJO風ジャンプ！
【第二位】「黄泉渡しの刑」は魔法律の中でもメジャーな刑として周知されている？
【第一位】頭なでなでは仲直りの印

「黄泉渡しの刑」は、最近明かされた設定「煉獄行き」の一つです。当時「煉獄」を言及しなかった不自然さから考えて、どうやら「煉獄行き」の名称・設定は後付けの可能性が高いです。

今話の草野くん大暴走

ナナの胸元より首の傷を指摘した草野に業界騒然。いや、男だってさー、女の子が怪我したら心配くらいはするさ。しかし胸が露骨にはだけてるのに、とっさに口にした一言が怪我の心配て。正直そんな男は異常だ！

* 第09条 - ロージーのペン

総評
草野がペンを手にしたことで~~受けから攻めへ！~~読者視点に動きができた。互いに名指しでやり取りする二人にメラ燃え。少年誌にふさわしい友情を描いた。見せ場の描写説明が弱い欠点も露呈化。

感想
→特記感想「第9条　ロージーのペン」参照。通常のジャンプ感想と独立した記事にして、大きく取り上げました。

マニアックアイ

【第三位】魔法陣はアップで写るほど卑猥な形（女性のそれ）
【第二位】協会の手紙には、英語と共に独自の記号が散りばめられている
【第一位】草野愛用のエプロンはやっぱりトマトグッズ（TOMATO CHAN）

世が世ならNDS版ゲーム『JUMP SUPER STARS』に、六氷のサポートキャラとしてエプロンおたまで参戦してただろ草野ォォ！

今話の草野くん大暴走

当時、センターカラーの格好いい草野→ページを開くとエプロンおたま草野の強烈なギャップには咆哮しました。燃えから萌えへ！ムヒョロジがカードゲームになったら「エプロン」「おたま」「草野」でボーナスコンボ発生はもはや避けられない見通しだ。

* 第10条 - 気配

総評
魔法律協会の設定解説によって世界観が大きく膨らんだ。「魔法律協会編」長編五話の開始点。六氷と予てからの因縁・円と、六氷の現パートナー・草野が静やかに交差した。

感想
→「週刊少年ジャンプ - 11号」参照
マニアックアイ

【第三位】ナナの乳はDカップ（後に間違いと分かるので着やせするタイプ？）
【第二位】長野県、安曇野、信越近辺と、ファンタジーロマンの欠片も無し！
【第一位】草野はMLS（Magic Law School）の受験に何度も失敗してる

本誌連載当時オレは長野県のしかも安曇野近辺に住んでいて「めっちゃ近くに六氷と草野が来てるやん！」って嬉しくなった覚えあり。二十代中盤のオッサンが歓喜するネタじゃない…。

今話の草野くん大暴走

ナナに励まされ「試験… 頑張らなきゃ…!!」と張り切っちゃった草野。ついつい張り切ってナナよりも女の子ぽい乙女フェイス！ 屈託のないほほえみを浮かべた乙女フェイス！ ……つか、こんな特集を立て続けにやってるものだから、だんだん草野が男に見えなくなってきたよ。乙女病に感染しそうだ。

* 第11条 - 前兆

総評
霊的ホラーに加え「感染」というサスペンス要素の恐怖と融合させ、先が読めない恐怖心を煽ったのは見事。「騒ぐと悪霊が活性化する」という制約が、草野が叫ぶに至る行程を実に巧く引き立てた。

感想
→「週刊少年ジャンプ - 12号」参照

マニアックアイ

【第三位】感染する霊はアップで写るほど卑猥な形（女性のそれ再来！）
【第二位】「霊撃手の刑」が第何条か、結局最後まで分からないまま
【第一位】魔法律の使者が倒されると魔法律書の該当ページが焼け消える

魔法律は罪によって罪状が決まります。今後、焼き消えたページに該当する罪を持った悪霊が登場したら、六氷はその悪霊を裁けないのでしょうか？

今話の草野くん大暴走
自分のミスで六氷達の足を引っ張り、教室から飛び抜けて走り出してしまう格好の乙女シチュエーション。
ベタ乙女展開
ベタやなぁ、あまりにベタすぎるで草野。

〜乙女のあらすじ〜
恋の応援をしてくれていた知美。その彼女が、憧れの武田くんに肩を抱かれる場面を目撃。草野はショックのあまり、その場からあわてて掛け出した。
武田「ん…？今のは…草野？」
知美「ちっ、違うわ草野ちゃん！私いまここで転びそうになったのを彼に支えられただけで全部誤解なのよ！」
しかしその言葉はもう、乙女の耳に届かないのであった。

くらいベタベタやがな！その後はお決まりのベタ乙女展開が続きます。以下、ベタ乙女ダイジェスト。

（抑えられない嫉妬心を嫌悪しながら）「あなたを好きになる資格なんてない！」
　↓
「お前も…ひとりぼっちなんだね…」（傘を捨てて仔犬を抱く）
　↓
「俺は君のことこんなに想ってるのに！」（誤解が解けないうちから強引に抱きしめられる）
　↓
「今の俺にはこれぐらいしかできないけど」（そっと唇にキスされる）
　↓
（武田くん家のお風呂から上がると）「うちの両親今旅行いっててだから今夜は帰ってこないんだ…」
　↓
（内心嬉しそうにしながら困った表情で）「そんなズルいよ…武田くん…」
　↓
（ベッドに押し倒され）「上の口は拒んでも下のおくちはこんなに正直だぞ？」

って、ベタ乙女シチュエーションが途中からレディコミエロスに変わってるゥゥゥ！！！

* 第12条 - 狂気

総評
六氷と草野の過去には謎が多いが、その謎の一端を垣間見せて読者の関心を引いた。最後は回想と現在をシンクロさせて円の素顔を初お披露目。ネーム展開が見事。

感想
→「週刊少年ジャンプ - 13号」参照

マニアックアイ