866. 第19回 - 兄へ物申す
日曜劇場「あいくるしい」の視聴がとっても熱心になっているため、速攻で感想を仕上げることが難しくなってます。今、毎話きっちり泣かせてくるこのドラマが熱い! でも感想するのは大河ドラマです。くぅ、悔しいっ。あいくるしいの方を言及したい!
義経と範頼
- 義経(滝沢秀明)は五足(北村有起哉)の死を知り、昔を思い出して悲しんだ。
- 家来達は義経の心中を案じたが、義経はすぐに我を取り戻した。
- 今週の熟女カップルのコーナー。後白河法皇(平幹二朗)&丹後局(夏木マリ)は、清盛の増長で都の治安と政を乱した平家はもう信用ならないと、平家を院の実権から遠ざける意志を固めた。
- 後の権利者として源氏に注目し、源氏の嫡流・頼朝を候補に挙げた。
- 頼朝(中井貴一)の邸で義経と範頼(石原良純)が引き合わされる。頼朝は二人の前で、平家一門と清盛の政策について、失敗の原因を説いてみせた。
- 清盛は政の土台作りをしくじった
- 平家は都に固執し、官位にすがりすぎ、親族ばかりを重視しすぎた
- 「池の水を換えなかったので濁りきった」と例えた
- 頼朝は「平家と同じ道は選ばない」と二人に明言した。要は「親族の馴れ合いを嫌う」ことを、暗に仄めかしたんですね。
- 範頼は真っ先に都に上り、源氏の旗頭を狙う決意を燃やした。
- 義経と範頼が改めて会談。範頼は義経の身の上や母の行方を聞く。
- 名前が一人ファンタジーな手古奈(上原美佐)さんは時子(松坂慶子)と会見。時子は鎌倉からきた手古奈を不信に思い、あらましを問う。
- 頼朝は法皇に書状を送った。
- 法皇は平家と源氏が戦となり、都に災いが起こることを不安に思った。
- 法皇を訪れた時子は、丹後局から源氏との和議を促された。
- 時子から和議の話を聞いた宗盛(鶴見辰吾)坊ちゃんは、父親のように慕う法皇の口から和議の言葉を聞かぬうちは信用できないと、一人猛反発した。清盛の遺言のためにも、この和議を受け入れるわけにはいかなかった。
- 嘘の遺言を作った時子さん、和議反対に強固な姿勢に一人戸惑う様子。
- 時子さんはきっと、法皇からの和議申し付けで、事態が丸く収まると期待したんでしょう。しかし、自分のついた嘘は平家一門の中で予想以上に大きな存在となり、時子さんも不安になってたのでしょうね。
- 源行家(大杉漣)は源氏の実権欲しさに一人暴走し、平家と戦を起こす。
- 更には本陣・鎌倉に援軍を要求。源氏の負け戦にすることもできず、渋々1000の兵を加勢させた。頼朝の心中は、行家の勝手を許せなかったでしょうね。
- 美濃と尾張で、源平の軍勢が初めてぶつかる。源氏の総大将・行家は敗走。平家は後方の軍勢を恐れ、行家を追走しなかった。
- 宗盛坊ちゃんは、行家を追走せず都に引き返した知盛(阿部寛)達を責めた。さすが坊ちゃんです。
- 一方の源氏勢。行家は次こそ活躍するため、三河に兵糧の所領が欲しいと頼朝に要求するが、所領が欲しければ自分の才覚で得よと断られた。勝手に戦して敗走した行家に、くれてやる物は何もなくて当然でしょう。
- さらに頼朝は行家を追い込む。行家が無事に鎌倉まで敗走できたのは、平家が鎌倉の恐れをなし追走しなかったのだと現実を見せた。
- 親戚兄弟を無下にする頼朝のやり方に反発する行家は、不満を義経にぶつけた。
- しかし義経は頼朝の家来で十分だと述べ、旗頭になる気はさらさら無いことを見せつけた。
- 一方、木曽義仲(小澤征悦)の戦は源氏の勝利に終わる。
- 越後の兵40000に対し、義仲は兵3000
- 義仲は奇策によりこの戦に打ち勝った
- 義仲はこのまま「源氏の統領」になるべく都に上った
- 10倍以上の戦力差でも勝利した、その奇策とやらを詳しくドラマで見たいのですが…。いつも思うけど、すごく疑問に思う所を度々ナレーションだけでカットするのはズルいよ!
- 平家一門は、奥州藤原秀衡の20万を誇る兵力を恐れた。
- そこで宗盛坊ちゃんは、奥州藤原家を『陸奥守』に任じた。
- 陸奥守(むつのかみ) 執権職を補佐する職務
- 奥州藤原が陸奥守に任命された一件は、義経の身にも影響した。
- 鎌倉の源氏勢は、藤原家の家臣である佐藤兄弟の継信(宮内敦士)と忠信(海東健)を不信の目で見るようになる。
- 佐藤兄弟は、義経にまで間者の疑惑を抱かれることが心苦しくなり、暇乞いを申し出た。
- 暇乞い(いとまごい):別れを告げること。君主に暇を要求すること。
- 義経は、元は秀衡の家来である佐藤兄弟が、今は自分の家来であることを主張。佐藤兄弟が家来となった成り行きを明かし、頼朝に誤解を言上した。
- 頼朝も負けじと反論。源氏の背中に平家の息の掛かった者が居るとあっては皆が危ぶのも道理だと。
- 義経はまた、秀衡に代わり「自ら他の所領に攻め入ることはせぬ、誰かが攻め入るときは全力で抗う」秀衡の主義を説得した。
- 頼朝兄さん、義経のまっすぐな気持ちに打ちのめされ、最後は渋い顔でした。
- 頼朝は「義経の人を引きつける力」を実感する。その原因は義経の一途さにあると悟った。
- 義経は佐藤兄弟の暇乞い許さず、今まで通り家来として側にいるよう申しつけた。
- その言葉に佐藤兄弟は感涙。他の家来達も大喜び。視聴者も感涙&大喜びのシーンです。
先週の清盛の死のシーンより、佐藤兄弟を家来に据え置きしたシーンの方が、心情的にグッときました。紆余曲折あり徐々に身内の信頼関係が強まっていくのを見ていると、こっちまで嬉しくなりますね。