856. 第18回 - 清盛死す

ウタノマエ

  • 清盛(渡哲也)さんは今話が最後の見せ場となりました。
  • 清盛は晩年、浄海と名を改めた。
  • 「海賊討伐」「航路の整理」などなど、貿易立国の先駆者として名を馳せた。
  • 第六話の屏風伏線にあった「貿易大国」の話が、ナレーションであっさりスルーされちゃったよ!


清盛の病

  • 近頃の清盛は「蓬の坪」ばかりを眺めている。煩わしいことを忘れられるらしいです。確かに清盛にとっては、ここんとこ立て続けに嫌なことばかり起こってたもんね。
  • 義経滝沢秀明)が御家人達と会議の中、家来達は千鳥(中島知子)の住まいで宴会。伊勢三郎南原清隆)をカニと呼ぶ由来を談話し、賑やかに酒を交わしました。
  • 久々にお徳(白石加代子)さんの屋敷。そして久々に巨漢で寡黙のハゲ・烏丸(高橋耕次郎)が登場。俄然燃えますよ!
  • 先週義経を頼って帰京した”てこな”さん再登場。手古奈(上原美佐)って字らしいです。先週は漢字が分からず、感想で名を出さなかったんですよ。やけにファンタジーな名前だなと印象に残ってました。あるいは花王食用油みたいな名前。
  • うつぼ(上戸彩)は手古奈らに義経の様子を尋ねた。今は六人の家来と元気にやっていることを聞き嬉しそうな反応を示す。
  • 義経に奥方がいるか尋ねると、手古奈さんは家来の弁慶(松平健)について言及するに止めた。今度は微妙な反応のうつぼ。さすが、オンナの勘とやらは鋭いですな。
  • 清盛は牛若のことを懐かしみ、昔語りに微笑んだ。その直後、病に倒れてしまう。
  • 焼けた黒金のように身体が熱くなった清盛。その手を取った宗盛(鶴見辰吾)は「わぁっ」と手を離す。なんて大根役者なリアクションですか。
  • 義経は清盛の凶報を受け動揺を隠せない。
  • って、それを観察する政子様の目が怖いですぅー!


清盛の最後

  • 清盛は弟・時忠(大橋吾郎)に「後は宗森に」との言葉を託した(のかな?)。
  • 後白河法王(平幹二朗)&丹後局夏木マリ)の熟女カップルは、いつ登場してもインパクト大。
    • 清盛は異国の病を患ったと指摘し、もう助からないと見限った。
    • 見舞いどころか、見舞いの言葉すら用意せず。
    • 時子は法王に不信を抱く。
  • 法王に上手く丸み込まれていく宗盛坊ちゃん。ひたすらやらしい顔でにやついてますよ法王。
  • 平家一門で清盛の病を見守るも、日に日に悪化する一方だった。
  • 五足(北村有起哉)は福原に置いてきた数珠を取りに行った。
  • 数珠がなかった所為で次々災いが起こったのだと、宗盛坊ちゃんは五足を責め立てる。
  • 日に日に治る見込みが薄くなる清盛。時子は涙を流し、思い残しがないか尋ねた。
  • 清盛は思い残す事はないと告げ、一門皆力を合わせるよう逆に周囲を力付けた。
    • 死にそうでなかなか死なない清盛サマ。
    • 最後は壮絶に苦しみ逝く。
    • さすがは大御所、名演技でした。
  • 声を立てて涙する時子。声もなく呆然と泣く宗盛。この対比表現はずしりと効きました。
  • 宗盛が力なく立ち尽くす様子を見て、平家一門悲しみに暮れる。五足まで呆然と涙。
  • 平家に悲壮感漂ってきました。清盛・享年64。
  • お徳「まだ夢半ばで、ござりましたなぁ…」と切なく締めくくる。


第17回『五足の死』

  • 清盛が大切にした蓬の坪が燃え、慌てふためく時子。
  • 清盛の遺言で、五足が蓬の坪を燃やした。あの世には誰も連れて行けないので、せめて蓬の坪を道連れにしたかったと。
  • 清盛は叶わなかった夢の代わりに、大切にした数珠を福原へ託したのだった。
  • その夜、清盛に近づきすぎた五足は平家の夜襲に遭い斬られる。
  • って、えええええ!!! マジでー!? マジっすかーッ!!
    • すみません。五足の隠れ大ファンだったので、五足の死は清盛の死の100倍悲しかったです…。
    • 第17回は「五足の死」ってタイトルでいいじゃないかァァ!!
  • 相棒の烏丸が五足の亡骸を引く。うわっ、うわぁっ、涙止まらねえよ、もうッ!


義経の思い

  • 義経もまた清盛の死を耳にする。
  • 「敵とはいえ何ともいたわしい事じゃ」って政子様、清盛が義経の義理の父って設定分かってたんだ。
    • じゃあ前半、義経を怖い目で観察してたアレは何だったんだ。
    • あ、政子様はデフォルトで怖い目なんだ。
  • 義経は「誰はばかることなく源氏として存分に働く」と、頼朝の前で改めて宣言する。
  • 義経の心中を案じて家来達は心配するが、弁慶は一人止めに入る。
  • 竹とんぼ、屏風、今生の別れを次々に回想。牛若と清盛のエピソードをキレイに纏めました。
  • 清盛の遺言について平家会議。
  • 時子は清盛の遺言について「ただ一つの無念は、伊豆に流した頼朝の首を見れなかったこと」と嘘を述べ、打倒源氏の士気を高めた。
  • 宗盛坊ちゃんは頼朝の首を討ち取ってみせると声高に宣言。坊ちゃんは今週涙を見せまくりですなあ。

このドラマのメインキャラクタであるはずの清盛が死んだのに、ぴくりとも涙が出ませんでした。やっぱり筋書きを並べることがメインで、物語的な要素が薄いんだろうな、このドラマ。オレは感情を揺さぶられるドラマが大好きなので、今話は本当にガックリきました。

義経の後、他局で九時からやってるドラマ『あいくるしい』の方は、第一話から今話まで、観てて毎週泣いてるのに。今週なんか予告で泣かされたよ。おじいちゃーん!

そっちのドラマは、『義経』の幼少時・牛若を演じていた子役・神木隆之介くんが主役です。ハウルの動く城ではマルクルの声も当ててましたね。いつの間にやらSnowSwallow的にも、なじみ深い子役さんとなってます。