837. 第16回 - 試練の時

冬眠感想は今週で終了。次週より平常更新戻ります。


ウタノマエ

  • 静(石原さとみ)の仕事である白拍子の解説
  • 白拍子とは、平安末期に起こった歌舞。烏帽子や刀を差し男装で歌い舞った。


都帰り

  • 足の傷が治れば京に戻る約束の静。
  • うつぼ(上戸彩)は蔑ろにしても静と離れたくない義経滝沢秀明)は複雑な心境だった。
  • 義経と静の森林浴デートを、木の陰からこっそり観察する政子(財前直見)様。
  • 「おなごの顔じゃ。九郎殿を慕う、おなごの幸せな顔じゃ!」なぜか嫉妬の雰囲気が漂う。しかし政子様、これはストーキングな上に、もんすごいお節介ですよ。
  • 平泉へ向かう途中で鎌倉に立ち寄った吉次(市川左團次)。義経らが集い談話した。
  • そこに静が訪れる。静の生まれ育った京の様子を尋ねた。
  • 都を福原に移したため京は過疎化し、町は無法地帯となり治安が乱れた。
  • そうした京の様子を、五足(北村有起哉)は清盛(渡哲也)に余すことなく告げた。
  • 後白河法王(平幹二朗)と丹後局夏木マリ)の熟年夫妻の元に、宗盛(鶴見辰吾)坊ちゃんが我が子・清宗(塩顕治)を連れて訪問。 
    • 父・清盛には今ひとつ愛されない清盛。しかし後白河さんには可愛がられていた。
    • 後白河さんは、過去ののどかな日々を懐かしみ、京の荒れ果て様を嘆いた。
    • 「宗盛は手名付けるのがたやすいのう」と、後白河さんが不穏な企み。
  • 清盛と宗盛の話し合い。
    • 宗盛坊ちゃんは後白河さんの願いを受け、人々が都の京帰りを熱望する現状を嘆願した。
    • 清盛は何か事を起こすとき、多少の混乱は避けられないことを主張。周囲の意見に揺らいでは平家の威厳も揺らぐと反論した。
  • 時子(松坂慶子)と宗盛の話し合い。
    • 宗盛坊ちゃんは、自分が清盛と時子の子ではないという疑心を募らせていた。
    • 父の自分に対する態度や扱い。宗盛と後白河に共通のつむじがあることなどを主張。
    • 時子は、もし宗盛が法王の子なら、もっと早くに出世したはずだと諭した。
  • 清盛は平家一門を集い「都帰り」について、皆の存念を聞いた。
    • 時忠(大橋吾郎)だけは都帰りに強く反対した。
    • 宗盛は渋い顔をして賛成の気持ちを露わにした。
    • 知盛や重衡、頼盛らも口々に賛成した。
  • この三日後、清盛は都を京に戻すと命じた。


政子様のストーカー

  • 政子様は頼朝(中井貴一)を捜索し、牧の方(田中美奈子)を訪れた。
  • 頼朝と亀の前(松嶋尚美)が楽しくじゃれ合う場面を、ついに目撃する。
  • 政子様がかつてないほど超お怒りですゥゥーー!!
  • 政子様が全身をワナワナと強ばらせる様子を目にして、超ビビリまくる義経
  • しかもその直後、政子様と鉢合わせに。「野の花を摘んでいた」「何かの気の迷いとしか」などと言い訳して、政子様のご機嫌を取ろうと必死な義経の態度に抱腹。手に持っていた政子様にプレゼントしてやり過ごした。九郎って名前通りの苦労人だ。
  • ナレーション「その夜のことでございます」と場を盛り上げる。
    • 話の作りがホラー色になってますーー!!
  • 政子様が亀の住まいを焼き払ったことで、頼朝夫妻は超修羅場。>浮気が悪いのか、ストーカーが悪いのか。
  • 亀を焼き殺すまで思わずとも、住まいを焼き払いたかったと主張する政子様。恋する政子様よりも憎悪の政子様の方がお似合いでございます。
  • 亀は義経の屋敷に待避したが、居所を頼朝達に伝えないよう願い出た。
    • 頼朝はいいひとだけど、政子様が恐ろしい。
    • 親兄弟が居る伊豆に帰りたい、また畑を耕したいと力なく願った。
  • 亀の屋敷の焼け跡を眺める頼朝。貝を手に取り失恋を悲しんだ。


義経と静

  • 頼朝・政子・亀の三角関係が、未来の義経・静・うつぼとダブるんですが。
  • 政子様の焼き討ち劇を目にした直後に、よく静のことを思えるなぁ。
  • 政子は怒りの矛先を頼朝ではなく亀に向けた。それは頼朝への並ならぬ愛の深さだと、静は考えた。
  • 義経は静に、都での白拍子の暮らしと、個々での暮らしと、どちらがよいか問いつめる。
    • 「静を都に返したくない」「お側にいとうございます」
    • なんちゅう恋愛高速展開! 恋のジェットコースター!
    • タイミング良くろうそくが消えるエロス。
  • 密かに「足が治りたくない」と願っていた静。いじらしい想いにぐっときました。


嫡流のけじめ

  • 政子は、人を惹きつける義経に、この後人が集まりすぎるのを危険視した。
    • 義経を重用しないよう注意を促した。
    • 頼朝は嫡流であることを意識させた。
    • 義経の扱いにはケジメを付けるよう進言。
  • 北条時政小林稔侍)は、佐藤継信宮内敦士)と敦士(海東健)は藤原秀衡高橋英樹)の息が掛かっているのではと疑心する。
  • 頼朝の本心は、遠く平泉から駆け付けた弟の気持ちを、無下にできない思いだった。
  • 頼朝の新居が完成し、三百人を超す武士が出仕した。
  • 造営に携わった大工達に褒美の馬を振る舞った。
  • 大工達の馬引きは本来家臣の仕事だが、頼朝はこれを義経に命じた。御家人達にも、義経にも、思いもよらぬ事だった。
  • 長い間の末に、笑顔で快諾する義経。あの長い間に、義経は何を思ったのか。
  • ほくそ笑む政子様。厳しい顔の頼朝。困惑する義経。三様の表情が印象深かったです。
  • 義経が大工の馬を引いたことに、義経の家来達は黙っていなかった。
    • 家臣と同じ扱いに納得いかない弁慶(松平健)。
    • しかし義経は、兄のためにこれといった働きがない自分は、扱いが別で当然だと納得していた。
    • 源氏の血だけで上に立てると思うな、と家来達に言い聞かせる。
  • 次郎を筆頭に、家来達は義経を励まし、力を合わせようと合唱。


次週は、義経や弁慶の恋模様が発展するのかな? 先週のような戦争ごとの駆け足展開より、今週みたいに人間関係や恋愛メインの方が、内容が充実しており楽しめました。次週も人間関係路線のようなので期待したいです。