838. 先行感想 - DEATH NOTE page.61 「二番」
今週号の「DEATH NOTE」について、大きくネタバレを含んだ感想記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。
先行感想するほどの進展内容でも無いですが、時間のあるうちに手の掛かる感想は済ませておきます。
携帯電話
それにしても、新章に入ってから携帯電話の新機種がバンバン出てきます。舞台は2009年なので、第一部のように既存機種を模写する遊びは盛り込めないですが、(おそらく)小畑先生オリジナルデザインの携帯電話がポコポコ生まれてますね。ところで粧裕の携帯ストラップって、生茶パンダに見えるんだけど…。
二番
メロはニアに劣等感を持ち、Lを継ぐ者もニアに譲って施設を出た。どう努力しても二番手に甘んじるメロの姿は、ムヒョロジの円(エンチュー)とダブります。対するニアの姿は、こりゃもう髪型の変わったLとしか言いようがない。甘いものは食べないけど、トランプでパズルに耽る態度もLそのもの!
冷静で無感情で優等生のニア。感受性と競争心が高く努力家のメロ。二人の人物像が本編でやっと明かされました。中でも「仲が良くない」という情報は、後々に理由がエピソード化されそうな伏線です。
マフィア
メロの組織は予想通りマフィアでした。規模は明かされないものの「キラも殺せなかったマフィアのボス」という話から、かなりの巨大組織を想像してよさそうです。
- 月の狙い
FBIと誘拐犯で同士討ちに見せかけデスノートで一掃殺害すること。 - ニアの狙い
誘拐犯とのノート取引を阻止すること。チャンスがあればノートを横取りすること。 - メロの狙い
二冊のノートを奪うこと。目的のためにはキラや邪魔者、おそらくニアも殺す。
先週の読み通り、メロの陣営は見境なく無法で卑劣な手口を使ってきそうです。月とニアは表向き協力体制ですが、両陣営とも強烈な腹黒さを秘めており「敵の敵は味方」状態でしかなさそうですね。いつ勢力の変動が起こってもおかしくないです。
長官の死因は?
現段階で最大の要点となる「長官の死」について。長官の自殺は(a)長官自身の意志によるものか。それとも、(b)月がデスノートで殺害したのか。未だ判定できません。
- (a)前者の場合
長官は正義感から「デスノートが誘拐犯の手に落ちないよう自決した」と考えられます。また、月が長官をデスノートで殺害するにせよ、誘拐犯の存在が全く掴めていない状況で動くのは早計な感もあります。 - (b)後者の場合
月の動機は「誘拐犯達にL捜査メンバーを明かされては困る」と考えられます。犯人らはデスノートの存在と知っているため、これ以上ノート情報を絞り込まれぬよう、早急に手を打ったと予想できます。
(a)と(b)のどちらかによって、月が粧裕にどう対処するかも読めてきます。すなわち(b)の場合だと、月は粧裕をも早急にデスノートで殺害する可能性を秘めています。これは第一部序盤で、キラ計画のためなら家族を殺す覚悟を持ったエピソードにも繋がります。逆に(a)ならば、月にはまだ幾ばくか迷いが残っている事になりますね。
次週「決断」
上文から延長させた形になりますが、次週タイトル「決断」は粧裕を早急にデスノートで殺害する決断を示すもの、と予想しておきます。
- [1P4c] メロをリアクション王子と呼ばせてください。
- [8P1c] チョコレート食べきるの早すぎですよ、この子…。
- [9P5c]
ガスン
「てめっ なめてんのか 仕事中に客の前で携帯いじくってんじゃねーよ」
「……フン 厳しいのね」
ぐらいの小芝居をやって欲しいですよ、このお二人。 - [10P2c] 「ニアです」と名乗ってるので、先週の暗号ネームはSPKが使用しているものではない?
- [11P2c] 「チャンスがあればノートを横取りする」ことは、SPKでも極秘に進めるようで。
- [15P3c] 今週、花のあるコマはここ1カットだけ。実はすっげえ男臭い漫画だ…。
- [15P4c] 松田の鼻血はともかく、妻子持ちの相沢さんがそんな顔はマズイっしょ!
- [18P4c] 「長官の死を逆手に」という下りから、月が長官を殺した線も強そうですが、これだけでは断定できません。