741. 第06回 - 我が兄頼朝

早感想のつもりがこんな時間。早感想を売りにするなら、21:30前後は入稿したいところです…。

平家の警戒

  • 青年期の源頼朝中井貴一)ついに登場。青年! …だけど中身はオッサン。北条政子様のご機嫌の悪さも、国境を越えるミキプルーン知名度で万事解決する小芝居を期待したい(したくない)。
  • 番組冒頭でも頼朝をタイアップし、その存在感を煽ります。古典文学の中から『ダメ夫とその恐妻』を捜索したら、きっと彼の名前が見つかることでしょう。
  • 母から遣いが来る。都に降りる遮那王。これはうつぼの兄・大日坊春慶(荒川良々)の罠だった。
  • うつぼの兄・は本当にうつぼ(上戸彩)と血が繋がってるのか? ってくらい似てねえ。種族が違うだろ君たち。NHKも無茶するなあ。
  • 遮那王の必殺技「ワイヤージャンプ」。まさか毎週登場するお約束? 特撮ヒーローものにおける変身シーンのような存在? オモチャ売るために必要なんだ?
  • 現時点で八艘(はっそう)飛びよりすごい。上空に飛びすぎだ。無意味に回転しすぎだ。ゲームの「戦国無双」みたいだ。
  • うつぼ兄の一味が簡単に返り討ち。チンピラ達が弱いのか…。義経が超人すぎるのか…。強さが理不尽なので「罠にはめられた」と描写されても視聴者は全く危機感を抱かない。今年の大河ドラマって、”窮地をどう乗りきるか”というドキドキ感が得られません。
  • 脚を負傷した喜三太(伊藤淳史)を放置して逃走するうつぼ兄一味。遮那王は喜三太に「仲間を見捨てて逃げるような奴らとは二度と会うな」と説得。心打たれた喜三太は「平家はアンタを亡き者にしてる」と知らせる。平家の警戒が遮那王に伝わりました。ご都合主義で展開早っ!
  • 覚日律師(塩見三省)vs平盛国平野忠彦)。遮那王を出家させるよう圧力を掛ける。
  • 和尚さん、気ままでわがままな奴は仏門に入れない、と上手くシラを切る。平家側には「神から天罰が下ったら仏法僧にするよ」と体よく合わせた。和尚さんは本当に有能です。遮那王は和尚さんこそを配下に召し抱えるべき。
  • うつぼ兄、村八分で絶体絶命。出て行けと迫られ「分かった…」と返事。死亡フラグ漂ってます。当然、もう一度遮那王の前に立ちはだかるでしょう。次週への伏線。
  • 兄の行為をうつぼが謝罪。兄のふがいなさに涙。乱暴されても嫌いでも、実兄を失うことは寂しいのでした。
  • うつぼ「一人だ、ひとりぼっちだ…」対して遮那王「私も居るではないか」と。遮那王くん、やっぱ天然でナンパ師入ってますよ! ただいま静ルートと同時攻略中。
  • 平家側は遮那王の扱いを議論。清盛(渡哲也)は一人、昔の牛若の姿と今の遮那王の安否を思い巡らす。こっちはこっちで父親心が芽生えちゃったんスね。
  • 清盛の妻・時子(松坂慶子)、清盛は性格が優しすぎると。しかし、その優しさによって頼朝に苦汁を飲まされた。よって、遮那王にこれ以上の温情処置は考えられないと主張。
    • ここでは「清盛の優しさ」を引き合いにして遮那王の厳重処分を主張した。しかし、より根元的な原因を考えると、時子さんは常磐を嫌悪している。よってその息子・遮那王も同様に嫌悪しており、一刻も早く彼を消したいのでしょう。
  • 遮那王とは兄弟のように育ち、遊んだ仲だった宗盛(鶴見辰吾)と知盛(阿部寛)の二人は、遮那王の危険性をいまいち実感しなかった。
  • それを口にし、時子お母さんからお叱り。この二人、いつまでも母親に敷かれっぱなしですか。義経は、女性陣の立場がとことん強い。
  • 一方の鞍馬サイド。遮那王の今後の身寄せ場として、奥州平泉を提案。
  • 奥州の設定・背景などなどを説明してました。立て続けに説明されても、無知な視聴者層(自分含む)は一気に理解できませんって。
    • そういうのは冒頭、図解を入れながらレクチャーして下され。
  • 遮那王は腹違いの兄・頼朝の存在を、あくまで初めて知るような素振り。いやいやいや…この間(第四回)教えてもらってたでしょ!


頼朝と政子

  • 頼朝の爪切り。恋人・亀の前(松嶋尚美)の大あくび。ほのぼのとした情景です。以下はきっと小さな伏線。二人が別れる際の泣き袋(泣き伏線の意)と見た。
    • お亀は頼朝を「殿様」と呼ぶ。
    • その呼称を気にする頼朝。
    • お亀は着物で優美に暮らすより、土いじりに興味を持っている。
  • だけど登場人物が多すぎて、各キャラごとの伏線を覚えておくのは至難の業です。特に平家の男達は名前が似すぎて、未だに分別付かないです。
  • 北条時政小林稔侍)初登場。男達の酒の席は、いくら血なまぐさくても怖くない。
    • 女だらけの談話になると、どうしてあんなにも生々しく怖いのか。
  • 男勝りな北条政子財前直見)初登場。すんげー男勝り。インパクト大。
  • この高圧的な喋り方に態度、イメージしてた北条政子そのものだッ!
  • 政子と頼朝の出会い。猪狩りを巡って政子が落馬。
    • 女性に優しい頼朝「お怪我は?」
    • 対して政子「何故邪魔をする!」
    • ひぃぃ! 政子様がお怒りですー!
  • ニコニコと愛想の良い頼朝。「そのくねくねとしたもの言いはなんだ!」名言誕生の瞬間。政子様、蝶・毒舌っス。俄然燃えてきます。
  • 政子、先ほど狩りの邪魔立てをした男が誰なのか父に質問。
    • 源頼朝だと知る。
    • 対して政子「あの者を殺して下され!」
    • ひぃぃ! 政子様がお怒りですー!


遮那王の進む道

  • 自分が出家せずに鞍馬にいることが、寺の迷惑になっていると悟る遮那王
  • 遮那王は未だ進むべき道を迷っていた。すなわち、平家を恨み清盛を敵視し源氏の子孫として生きるか。平家を許しあくまでも清盛を父と敬うか。
  • お徳(白石加代子)を訪ね、清盛に会わせて欲しいと頼み込む。行く末の悩みを、清盛に会うことでスッキリさせたいのでしょう。
  • 遮那王が幼き日、清盛は落書きした屏風の前で「福原に大きな都を築く」と夢を語った。それに感涙を受けていた遮那王。しかし、理想の都は未だ築かれない。だから自分がその理想郷を築きたい、そう決意したようです。清盛は親の仇だが、清盛の思いは受け継ぐと。
  • 常磐稲森いずみ)お母さんは全然老けないよ。物の怪の域だよ。こんなシワが全くないつるっつるの40代(推測)奥様なんか絶対居ねェェ!!
  • 常磐遮那王に言付けを渡す。「遮那王にはくれぐれも、恩義大切にと」しかしすぐ様その発言を撤回。彼女も遮那王と同じように、源氏と平家の間で気持ちが揺らぎ続けていますね。
  • 金売りの吉次(市川左團次)は、平家の世では商売がやりづらいと愚痴を漏らす。奥州藤原家と源氏の血を引く御曹司・遮那王が手を組めば、平家を凌ぐ力になると期待。
  • 弁慶、顔がスッキリしました。情熱はクールダウンできたのでしょうか。
  • 遮那王に似た通り人の肩を強引に掴む。人違いと気づき「行けィ」と投げ出す。すげえ身勝手な、アンタ! 独り善がりすぎるんだけど、なぜか萌えます。萌える巨体オジサンです。
  • 出家を拒む遮那王に、和尚さんは何がやりたいのかを問う。「分からないが、なにかあるのでは」「例えば、親兄弟が別れて暮らすことのないような、そんな世を創れないか」と希望を語る。
  • 遮那王の目的が「源氏の仇」やら「平家への改心」やら小さな規模に留まらず、このように広義の希望を持ってくれたのは嬉しい展開です。


次週はついに、奥州平泉への旅路。今の夢を奥州に抱く遮那王、平家を凌ぐ新たな力を期待し道案内する吉次、萌えオジサン弁慶、弟子入りを願い出た喜三太、この四人旅のようです。次週はまたもや改名です。「九郎義経」は九番目の子だから。ようやく主人公を『義経』と称することができますよ!