212. 第24回 - インスピレーション

細かな感想は明日に。

今週はとんでもなく面白かったです! 24回中でも上位に食い込む面白さでした。新見さん関連で散りばめた数々の伏線を一括消化。史実では不明瞭な新見切腹の部分をここまで深く作り込み、人間ドラマに仕立てた脚本力が素晴らしい。成るべくして成った今話だと強く感じます。

新見さんの芹沢さんに対する本音、遂に明かされました。芹沢さんを確実に始末するには、新見さんの処分は避けては通れぬ道。だけど、芹沢派駆逐後の新選組に新見さんの姿を見たかったです。彼の明晰な頭脳は必ず組の財産になったはず、と思うとやりきれません。そして、新見さんが付き添ったからこそ芹沢さんはここまで成り上がれたのではないか、と思い知らされるわけです。

一方の芹沢さんも、新見さん無しで自分が再び邁進する事は出来ない、って分っているんですよね。沖田を殴り潰した後、「新見が死んだ。次はオレの番だ」とこぼしました。このセリフには重複していくつもの意味も含んでいて、それがずしりと伝わるんです。過去多くの者に裏切られながらも今まで付いてきた腹心にも、今回遂に裏切られてしまった悔しさ。新見さんなしの自分がいかに無力か再認識する辛さ。新見さんが死んだ事で次は自分も粛正される事を悟る怖さ。多くの感情と意味を含んだこのセリフ、そしてお梅さんのあの意外な反応に、強く心を揺さぶられました。

近藤さんを筆頭にして組を一つにまとめ力を付けて時代を動かしたい土方。藩同士や組同士で争うのではなく、視野を日本に向けて時代を動かしたい近藤。二人の思想は同じでもやり方はほぼ対局。しかし、この二人が噛み合えば強い力になりそうだなぁと、これからの組の姿がぼんやりと見えてきます。

新選組! 後半の番宣」がヤバイほど格好いい出来。セリフが熱すぎる。映像が鮮烈すぎる。深雪が!沖田が!魁さんが! やっべー、!いくつ出せば気が済むんだこの番宣! 燃えるし泣けるし間違いなく感動できる。大河ドラマ新選組」の後半も絶対見逃せません!

次回「新選組誕生」も、土方vs芹沢サイドと、近藤&源さん(今週の源さんシブすぎ。格好良すぎ。)サイドの新選組襲名。マルチサイト構成になるのかな?