1790. 週刊少年ジャンプ04・05号

リアルが充実するとネット離れを起こすのです!(リア充の声)

過去三回の更新を振り返りますと、2009年12月、2010年1月、2011年9月。本日は晴れて2013年。ついに年一更新すら…。冒頭に記したとおり、これもリア充生活のたまものなのでした。結婚もした。家も車も買った。娘も生まれた*1。その直後に給料も一割カット。アベノミクス金利上昇の足音。変動金利の住宅ローンやばい。

あけましておめでとうございます!! (リア充じゃなくなってきた人の声)

「展開に困ったらトーナメント」という故事成語もあることですし、「路頭に迷ったらジャンプ感想」というのも一つのスタンダードにしてしまえばよいのです。

かつてはWJの全感想なんてヤンチャもしました。そんなオレも今や、以前ほどの気力も精力も持ち時間もございません。だって愛娘さんの寝かし付けで一緒に寝ちゃう。ちょっとエッチなこと書こうと思ったら愛娘さんの笑顔がよぎっちゃう。そもそも、子どもが泣く傍で暇そうにPCを触ってたら、お嫁さんの気に障っちゃう。家庭と趣味はクロスマネジしなきゃね!

という理屈をこねて感想数を絞ります。

WJアンケートを出そう!

話は変わりますが、昨年末の家族会議で「WJのアンケートハガキをちゃんと出す」ことが閣議決定したんです。オレもお嫁さんも、かつてはジャンプ感想ブロガーでした。その誇り高き血統を100%受け継いだ愛娘さんも、いずれは次世代のエリートジャンプ感想女子として活躍することでしょう。

そんな彼女に『衆議院選挙もWJアンケートもちゃんと一票を投じる、りっぱな大人像』を見せてやろうじゃあないか。ジャンプ感想帝王学を指導しようじゃあないか。おそらくはあの家族会議中、お嫁さんもそのように思考したことは間違いありません。夫婦の想いは完全に一致です。(酒の勢いで)

ハガキ一年分の50円切手を(酒の勢いで)50枚の大人買いもう、取り返しがつきません……。

アンケート票の扱いに際しては、ファンの作品だからってごり押ししません。純粋に『今週号で面白かったと思ったマンガ』へ投票するポリシーです。んで、こちらが本号の投票結果。

ところでこのハガキを書いてる時、「年齢」に何て記入するか一悶着ありまして。普通に考えて「31」とか書いたらプレゼントは当たらないよね。「自分が抽選係の担当なら、このハガキ拾い上げたら『31のオッサンにヘリコプターのラジコンなんてやるか!』って思うし、このハガキはそっ閉じして再抽選するよ……」て係員の気持ちになってみたり。「なら10でいこう!」「いや10歳でこのセンスは老けすぎてる」「ならギリギリ週刊少年な15は?」「15歳ならPS VITAだよ! 字も大人すぎてバレるから!」などとかなり物議を醸すのは、どこのご家庭でもみられる一般的な光景ですね。結論としては、正々堂々と「31」と記入することになりました。って、普通に記入するならこの段落って必要か?

……ずいぶん能書きが長引きました。以下、本号でアンケート票を投じた作品を感想します。

* ハイキュー!!(古館春一) - 第43話「”変人速攻”解禁」

狙いや味付けが「おおきく振りかぶって」と類似していて、しばらく馴染めずにいた読者層だったんですが、前回・今回の展開をもって、あちらの作品とはキチンと差別化を図れた印象です。

早々に練習試合で「変態速攻」を見破らせたり。弱点を克服すべく日向が「脱・影山依存」して普通の速攻を身につけたり。ここまで急速に『おお振り・三橋&阿部』の成長劇をなぞった感がありました。おお振りは一年目で優勝しないシナリオなので「三橋が阿部依存を克服して翌年に繋がる」成長を描いています。対してハイキューは「変態速攻は烏野の他メンバーを活躍させる陽動技になる」と表現したことで、日本人の大好きなテーマ『チームプレイ』を強調づけてきました。

おお振りのまっすぐストレートは「三橋・阿部の閉じたチームワーク」。ハイキューの変態速攻は「日向・影山が起点となる開いたチームワーク」。作品の軸となる『主人公の変態技』に関して、連携の広がりは後者に利があると思わされます。ワンプレイが断続的な「野球」と連続的な「排球」では、スポーツの性質も違っていて、こんな断片の比較で優劣を語るのはそもそも間違っていますが、両作品の似ているようで非なる『表現したい差分』が浮き彫りになったよね! という一点を述べておきたいです。

なんて理屈は抜きにして、敵視点から味方プレイヤーを「すげえ」「やべえ」と畏れる・讃える、最近のラノベにありがちな『オレ強ぇ描写』って、やっぱり燃えますね。中二的少年心を擽りまくりですよ。次週は敵・味方の視点を交えた駆け引きが描写されて結論が出るでしょうので、今話が事実上、伊達工戦の最高潮ではないでしょうか。

話は変わるんですけど、家族会議でWJ感想してた最中に、「主人公の必殺技が”囮”なんてWJじゃ『三獣士*2』以来だよねー!」と興奮しながら語ってるお嫁さんをして、これなる賢母なら我が子の英才教育も盤石なものになろうと、あらためて思い知るのでした。

* NARUTO-ナルト-岸本斉史) - 第614話「お前に」

唐突にネジを登場・活躍させて、あっけなく死なせる鬼手にびっくり。ネウロの笹塚さんが死んだ時くらい寂しい……。過去の活躍をブワッと振り返ってしまい、思い出し補正でショックがデカいです。死で心を揺さぶるエンタメってズルいけど、ネジほどの大物を捨て石にして物語を転がす度胸は評価したいです。

「日向は木の葉にて最強」の口上を嫌ったマダラ。ここってシリアスな笑いを狙いつつ、あえて深読みしておくなら『千手一族のマダラが白眼の日向一族を嫌悪している』可能性を感じます。おぼろげな記憶で語るので間違ってたらごめんなさいすればいいんですが、写輪眼のルーツは白眼にあったように思います。

三大瞳術のうち写輪眼・輪廻眼は千手一族(マダラ)と関係がズブズブですが、白眼だけは日向一族以外に門外不出で、その歴史的背景も十分な解説はなかったと思います。このタイミングでヒナタを活躍させるってコトは、写輪眼・輪廻眼を使いこなせるマダラをも脅かす鍵が、白眼に秘められているのかも……とか期待してます。日向一族が呪印で白眼の略奪を阻止してきた当初の目的(背景理由)も、実は千手一族に絡んでるんじゃないかなぁ……とかとか。

次回はナルトやヒナタの心理的ダメージをどう克服していくのか、いったん心が折れてしまうのか、といった内面を描かれそうですので、白眼の謎に迫ってくれるなら次々回あたりでしょうか。

にしても、今週のブリーチみたく、謎とされてきた設定が明かされると「停滞してた話が進んだ感」が出て、スッとした気持ちになるのはなんでしょうね。実のところ話は進んでないのだけども……。


* SKET DANCE篠原健太) - 第263話「時空の風に乗って―後編」

「時空の風に乗って」なんてタイトルを見ると、『時間は未来から過去に流れてる説(未来という風を「現在」で受けた結果が「過去」になる)』を彷彿とさせて、先週はここだけで勃起してました。そんな今シリーズの前編は前振りだけで終わり消化不良でしたが、後編はスケット団のセンスが光りまくった一話だったと感じます。

ところで、この感想を書こうとして一番びっくりしたのが「スケットダンスって263話もやってたのか!」てトコでした。そんな”にわかスケット団ファン”のオレが強く思ってる、スケット団の最大の武器(魅力)ってのは「最低にくだらない目的を、最高にばからしい手段で、ものすごく真剣に興じる」姿勢です。今回も、タイムトラベル・リープモノを、かつてない小規模と薄っぺらさで、スケット団らしいコントに仕上がっていて好印象です。

あと、これは篠原先生の独特の手癖とでもいいますが、「起承転結の『結』はなるべく短くまとめて、読者に余韻を与える」という教科書的手法を、今回もたいへん巧くなぞっています。オレみたく、文章を書き始めたらイチイチ長文になるような人間には、篠原先生の構成力が羨ましくってたまらんのです。

いやいや、銀魂をディスってるわけじゃないんですよ……。


* クロクロク(中村充志) - 読み切り

アンケ票以外からのプラスワン感想。

昨今のWJ読み切り作品としては「良くいえば優秀」「悪くいえば無難」と感じた作品です。ぬら孫亡き後(孫なのに亡きって文章が妙に悲しい...)の『妖怪枠』を露骨に狙っていますので、作者の「描きたい」よりも編集の「描かせたい」意向が強く作用してやいないか、大人の事情を心配してしまったり。画力はこれに丁寧さが加われば伸びしろが期待できますし、主人公・ヒロインの見所も個別に表現されています。シナリオよりもキャラで魅せていく作品(作家)、という第一印象でした。

怪物・怪作に見られる『突き抜けたセンス』は感じられず、これで連載で戦うには材料不足と思います。特に今回提示されたようなバトル路線では、「ぬら孫超え」が一つの基準になりハードルが高い。今のWJはキルコさんくらいの大味バトル(ばとる?)なコメディマンガが受け入れられる土壌ですし、妖怪生活を下支えする公務員コメディ路線に描いたなら、公務員風刺とか織り交ぜたりして、オリジナリティが受け入れられそう。……と言っておいてなんだけど、作中で笑えるネタもなかったし、コメディ路線にスイッチしても不安は残ります。

個人的な見解を押し付けてしまうのですが、クロクの過去描写は全面カットした方が好印象だと思うんですよ。妖怪と遭遇・感化されて同行するプロセスが「ありがち設定」かつ「唐突で強引な流れ」だったのが、一番のガッカリポイントでした。

結果論ですけど、クロクは「なんか影のある男」てミステリアスな立ち位置で押して、急に如意棒(ぜんぜん関係ないけど、ここで尿意棒と変換されてしまった。ホットコーヒーとか飲むとすぐ尿意棒になるよね! ふしぎ!)を振り回した方が(急に尿意棒を振り回して危険な男を演出するわけではなくて...)クロクの背景が気になるかたちで読者を惹きつけ、収まりのいいかたち(尿意棒がほどよいニョイポジで収まる話じゃなくって...)で話が引き締まったんじゃないかなぁ。

妖怪モノといえば、『みえるひと』『SIREN』でおなじみ「岩代先生が赤マルで描いた読み切りマンガ『GODLAND COMPANY』の方が連載化されるにふさわしい」と熱弁を奮うのは、シブいチョイスで毎度おなじみお嫁さんの声でした。ここに書かせる指示なんてしないで自分のブログで感想してればいいのに……。


本年もこれっきりかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。

関連リンク

*1:生後三ヶ月になりました。

*2:『週刊少年打ち切りジャンプ』でもおなじみ、田中加奈子先生の怪作。

1788. SnowSwallowの2010年マニフェスト

あけましておめでとうございます。

昨年は某協定に違反するほど業務超過に追われ、その裏では着々と結婚関係の準備。そして隙間時間で新居戸建の購入をゴリ押しするなど、ブログに構う時間は微塵も無い一年でした。その忙しさも潮の満ち引きの如く、今現在はゆとりある生活を送っています。

この不況下では残業もできないですから、その分、夜は趣味の時間に費やせます。昨年は忙しくなるほど気分がハイになって楽しかったのですが(ドMすぎる)、今年は暇すぎて燃え尽き症候群になりそうで。せっかくこうして確保できた趣味時間を無駄にしないよう、有効活用しなきゃです。

そういった意味では、年初にキチンと努力目標を立て、その実現化に向けて「自ら忙しくなる」ことが重要だと考えます。「せっかくの不況なんだからお金は稼げないけど時間は稼げる」と、ポジティブに立ち向かっていきましょー。

そんな今年は「20代最後の年」です。何かの節目にするには丁度良い一年なので、いくつか「マニフェスト」を作ってみました。実現しなくても誰も困らないですが、こうして公言することで自らを追い詰めるキッカケにしたいなあと。

今年の抱負は『無』
 昨年の抱負は『結』でした。仕事も良い「結」果に収まり。「結」婚も果たし。仕事・友人・家族など人間関係の「結」束を過密にし。昨年明けに掲げた目標は概ね達成できて満足してます。今年の抱負はこれ。昨年と違い概念的な抱負ですが、要は一皮剥けようぜ!ってことですね。固定概念に囚われず、食わず嫌いを止めて挑もう。
ジャンプ感想を12回書こう
 抱負達成には「原点回帰」が不可欠です。昨年はちっとも感想できなかったですが、ジャンプへの熱意と愛情は以前のままですから。ですが、WJ感想は恐ろしく時間を使うので、他の目標との兼ね合いを考えても毎週感想は無理。12という回数は「月一感想」のペースですが、個人的にはかなり大きく出たと自分でもビビってます。良い意味でのサボり方を考えておかないと…。
資格を5つゲットする
 今仕事で所属してる課は子育てに追われる先輩・上司ばかりで、一様に(家庭内が)忙しく、自分時間の確保が難しそうなんですよね。子供できてから資格取るのは過酷を極めそうなので、今のうちに取らなきゃと焦ってます。20代最後の節目としてもいいキッカケですから。資格なんてお飾りですけど、合格すれば報奨金もらえるし!
携帯端末を活用する
 巷にはAndroid端末とかiPhoneとかネットブックとかで溢れてるのに、ちっとも使ってないのはその手の業界人なのにどうなの、って焦ってるので手を染めたいです。…というのは仕事の口実で、ホントは遊びたいだけ! キャッチフレーズは「いつでもどこでもジャンプ感想」で。あとはPSPで録画を消化したりね。積み動画を消化しなきゃ…。
品格を手に入れる
 こないだ、新聞勧誘の兄ちゃんに「御両親はいらっしゃる?」と尋ねられて「私が主人です……」と悔しい思いをしまして。もっと大人に見られたい! 年相応に見られたい! その前なんて洗髪店で中学生に間違われてますからね。もっと大人に見られたい!

もっと大人に見られたいのに、ジャンプ感想へ原点回帰するってどうかと思いますけど…。今年もよろしくお願いします。

1787. ブログとTwitterを事業仕分け

忙しい時期にTwitterばっか使ってたら、最大140文字でいつでも言い逃げできる居心地の良さに甘えてしまいまして。すっかりはてな(ブログ)更新の勝手を忘れてしまいました。ブログっていちいちオチとか考える必要あるんだっけ?

最初の頃なんかTwitterって何が面白いの? Twitterじゃなきゃダメなの?」とか思いながらも、流行に流されたい一心で渋々使ってたんですよ。そこそこ使い続けた今も、やっぱり「Twitterの唯一性」みたいなのは理屈じゃ掴めてない。本当に「最大140文字でつぶやく」だけならブログやmixiできるスタイルでしょう?


Twitterの独自文化を考えてみる
Twitterの主要な用途を挙げてみるなら、だいたいこんなところでしょうか。

  • MSNメッセンジャーの公開グループチャット」感覚で使う
  • 「特定の議題について意見・感想を集積」する(ハッシュタグ活用例)
  • 「有名人の私生活を垣間見る」観賞ツールとして利用する
  • 「Webアプリや自作ツールの告知・アナウンス」に活用する
  • ほかにも何かある?←正直、Twitterの文化ってよく掴めてない

で、以上はあくまで「副産物」の文化ではないのかなと。人がワーっと集まったから成立するわけで。「Twitterだから唯一実現できたこと」とは違う気がするのです。感覚的にはほら、モンハンとかDQ9が大ブームになったのと同じ。「みんなでやるから、みんなで楽しい」っていう。

実際オレはTwitterを始めた当初、周囲にTwitterやってる人が少なく「公開チャット」の活用なんて見いだせなかったです。人が集まったから(大勢の知り合いが参加したから)楽しくなっただけ。チャットしたいためにTwitterを始めたわけじゃないと言えば伝わるでしょうか。

「情報集積」の件も、Twitterを活用すれば「便利かも」「面白いかも」という発想から生じた用途であって、特にTwitterでなくとも、既存のWebサービスにも多少の類似品は存在しました。

「有名人」「アナウンス」なんて文化も、Twitterが流行った結果の参入だと感じます。大勢のユーザあってこそ、人や組織は利益に見合う投資を通したのです。需要に見合う供給が入り、魅力的な供給が新たな需要を呼び込む。このスパイラルがTwitter流行のうねりを生んだように見えます。


Twitterの独自性を考えてみる
でもほら、根源的な問題「なんでそれTwitterでやるの?」「Twitterじゃなきゃ出来ないの?」「ねえねえどうして?」は謎のままです。従って、非参加者にとってTwitterは謎のサービスのままであり続けます。かつ、参加者にとっても「ブログとTwitterの住み分けが難しい」と感じるサービスだと思うのです。

これがブログやmixiの独自性・唯一性なら話は簡単です。一例を述べてみると、ユーザ側は手作りHTMLで日記書くよりずっと楽ちん。サービス提供側はシステム整えてテンプレ増やすだけで商売できる。mixiなら、よりプライベートな空間でブログができる、と。

「興味」「好奇心」「流行追い」「他者からの勧誘」「皆やってるから」といった、Twitterの利用目的が不明確なまま参加する人は多くても、Twitterで○○がやりたいから」参加した人はごく少数派だと思うんですよね。

いろいろ考えてみたんですけど、Twitterというサービスには別段、独自性や唯一性といった要素が見当たりません。


Twitterを使い続ける理由を考えてみる
にも関わらず、自分も含め大勢がTwitterを使い続けています。思うに、Twitterを使い続ける理由は、Twitterを使い続けてこそ分かってきます。以下はひとまずの結論として、「ブログとTwitter事業仕分け」を行います。

  1. ブログよりポストの敷居が低い
  2. ブログよりノイズが多い
  3. ブログよりレスポンスの敷居が低い
  4. ブログよりリアルタイム性が高い

ブログは「記事」の体裁を気にして、わざわざ起承転結やオチに頭を使いますよね。1エントリに費やすコストが高く、モチベーションや時間の確保が大変です。一方のTwitterはシステムのルール(1ポスト140文字制限)もあり、思い付きをシンプルに投稿するしかないのです。生活や思考の過程を思い付くままポストしやすいのは気楽ですが、「他者にとってどうでもいいポスト(ノイズ)」が多くなるのも事実です。

ブログのコメントってのは、気恥ずかしくて敬遠しがちです。あるいは記事を書いてもリアクションがゼロでしょんぼりしたり…。一方のTwitterは、チャット感覚で会話できることもあり、リアクションを得やすいし出しやすい。話題を共有する結果、複数人だから導ける結論を獲得できる可能性もあります。

Twitterはチャット感覚で遊べるので、逆説的に「自分が閲覧していなかった過去ログ」への興味関心が薄れがちです。フォロー数が多いとログの流れも尋常じゃないので、遡って読むのはかなり大変。一方、ブログの記事は「読み物」だからこそ、数日後や数年後でも、急に注目を浴びることがあります。リアルタイム性がないからこその利点もあるんですよね。


Twitterとブログの住み分け
ブログとTwitterって「目的が被ってる」んですよね。両方利用してるユーザは、双方の利用目的や効果性、メリットを明確にして使い分けないと、「これをブログ/Twitterで書く意味ってなんだっけ?」と迷走してしまいがちです。

噛めば噛むほど味がなくなるブログ。噛めば噛むほど味が出てくるTwitterTwitterは干物系の味わいがあるので、ガツンと食べたい一次会ではイマイチでも、お腹いっぱいの二次会では引く手数多の大人気です。そんな感じですよね、ブログ更新から逃避してTwitterに甘えちゃう皆さん?(心が痛い)

1786. あの回転するやつの正式名称が知りたい

会社メールでEXCELって書く時「EXILE」と誤字する重い病気を患っておりまして。療養してたらすっかり年の暮れになってました。皆さんもあの回転に巻き込まれないよう気をつけましょう(感染源)。ただいま。

「SnowSwallowの稼働率はどのくらいですか?」
「一般の方には読まれているのですか? 読まれていない? 一度も?」
「それでも必要なんですか?」
「SnowSwallowの担当者なのに説明できないんですか?」
「この様子は、全世界にインターネットで配信されてるんですよ!」
「ちょっと休んじゃった、だけじゃ済まされないんですよ!!」
「笑いごとじゃないです。説明してください」

どうやらSnowSwallowも事業仕分けの対象になってたみたいで、大幅削減されてしまいました。オレのモチベーションが。ハハッ、マジ勘弁してください。愛想笑いで許し合いましょうよ。ハハッ。(でへでへ)

お詫びについったーのブログパーツとか設置しときましたから! 「よーし働いたぞ。これでまた一カ月は休めるなぁ…」なんて思ってませんから! と述べた辺りでなぜかHUNTER×HUNTERの連載再開を思い出しました。

1785. 世界に一冊(で発禁になった)だけの「けっこん!」本

大親友のムーさんが総指揮!

オシャレデザイナー夫妻の774さん&相方さんが製作!

この鉄板コンビの下、意外な人から案の定な人まで総勢28名の名立たる面々より、ご祝辞メッセージ&イラスト&コラム&マンガ&小説&写真&ペギーのキャラ弁を頂戴いたしました。28個分のオリジナリティが1冊だけの本に結集、凝縮、これを独占ッ! なにこのオナ禁効果…。

このサプライズ本をいただいたのは6月上旬でした。当時は(ノーヒントではないにしろ)結婚の話を誰にも打ち明けておらず、水面下で粛々と準備していたつもりでしたので、突然届いた小包を開けてこの本を開いた瞬間、「驚き」や「感動」よりも「してやられた」感が圧倒的でした。これが一人の個人プレイなら、まあちょっとしたサプライズで済むじゃないですか。ところがネット越しの友人たちにスクラムを組まれ(ニヤニヤされながら)、綿密な仕込みと計画性をもって(ニヤニヤされながら)、怒涛のケッコンオメデトウ責め(ニヤニヤされながら)ですよ。

うわぁ、素直に喜べない……。

この完全に見透かされてる感、もう辛抱たまらんのですよ。「秘密を明かさないギリギリの一線を踏み越えない部分で、でも明かしたいもどかしい気持ちを素直に明かさずに今の関係性を悶々と維持するフェチ」のオレですが、そんなオレの気持ちを手前方々はさもありなんと手玉に取って観察され続け、あまつさえ手のひらで玩ばれていたという話ですよ。恥ずかしい、くやしい、でも感じちゃう、びくびく! こんなエンターテイメントを魅せてくれたら、完敗の投了のヘブン状態ですよね、まったく。なんてこと仕出かしてくれるんだムーさんは。

声掛けを始めたのは4月頃からだったと伺いました。この記事の最後の一文が引き金になったようで、これがホントに単なる死亡フラグネタだったら企画に賛同した28人の皆様は途方に暮れるしかなかったですよね? 彼らへ逆サプライズを提供すべく、婚期を先延ばししようかと悪戯心すら芽生えますよね。

そのあたりの事情を伺ってみたら「仮に予想が外れてもどうせそのうち結婚するから、その時使いまわせばいいと思ってた」なんてシレっと言われまして。そんなムーさんがカッケー! と惚れ直した訳ですが、曖昧な憶測だけを頼りにここまでの手間暇かけておいて、なにしてはるんですか。

それでまたこの本がスゴイのなんのって!(もはや自慢話ばかりになってきた)

例えばページの色使いが、虹の色彩順に並んでいたり。レイアウトもデザインもクールでシック。イラストとテキストも適度に分散されて観賞しやすい。ちょっとした小物のアイコンや枠がいちいちキュート。774さん&相方さんの目的が途中から本を楽しく作ることにすり替わってたとしか思えないほど細部まで遊び心満載! 製作することへの生甲斐と情熱がこもっていて、品質へのプライドやこだわりも備わっていて、そこに十分な技術も備わっていて、「けっこん!」本への愛情がひしひしと伝わってきます。

内容の方も、これがもうね、見事なまでのまとまりのなさ。

でもだからこそ、一言では語り尽くせない感動力を秘めています。28人いたら28人が皆バラバラの視点からメッセージを発信していて、不必要なほどに濃すぎるオリジナリティを発揮してるんですよ。ところが各作品とも根底部分では「結婚をお祝いする」という共通テーマでしっかり繋がってます。それらが「一冊の本」という容物にキチンと収納・整理され、作品群が共存して連続性を帯びた途端、28という数値は加算ではなく乗算としての価値を発揮するんだと思います。

普段はWeb上でしか繋がりえない、無形の情報伝達でしかコミュニケートできないような脆弱な関係性ですが、こうして一つの目的で結集し、一つの形を成した本を改めて見ていますと「目に見えない友情とか絆とか繋がりってモノが結晶化した」とも思えてきます。この本を手にとって思わず泣けてきたのは、個々のメッセージに感動したとかはまた別次元にあたる「繋がりの視覚化」にあったのかなと、今になって実感しています。

ずっしりと重量感のあるこの本を手にとって、人の繋がりの重さを再確認できました。

惜しむらくはこの本、至る所に「Yukimiさん」「アイオライトさん」という名前が入ってる点。これは結婚式で飾れない…。火事になったら確実に持ち出すべき記念品であるにもかかわらず、この素敵な作品を誰にも紹介できないのが切にもったいないです。同じく夫婦共著作となった「週刊少年打ち切りジャンプ」も飾れない…(タイトル的にも不吉…)。気がつけば、お天道様の下ではお披露目できないモノばかり手元に集ってます。

この本に参加された皆様。前エントリでお祝いコメントを下さった皆様。スターを下さった皆様。ブクマを下さった皆様。直接アクションこそしないものの、温かく見守って下さった皆様。背中を後押しして応援下さった皆々様のお気持ちを大切に背負って、妻と二人で手を取り合い、家族としての新たな旅路を歩んでまいります。

1784. オナ禁してたら結婚することになりました!

せっかくサイト読者様にご報告するのですから、「こんなヨゴレな結婚報告、今まで見たことないわ!」という前人未到レベルを狙った結果、仕込みに時間がかかりました。以下、"OnakinMarriage.gif"というありえない単語の組み合わせ名な画像ファイルをご一読くださいませ。





オナ禁式幸福生活





id:ioliteさんはこんなオレで本当によかったんでしょうか。選択肢間違ったんじゃないでしょうか。リセットボタン壊れてんじゃないでしょうか。オレはムーさんルート捨ててまで選んだのよ! 幸せにしてあげるんだから覚悟しなさいよね!!