1612. 週刊少年ジャンプ - 52号

今週のJUS。ネウロ&ムヒョロジの事務所デッキを作ってみた。力型の敵が超弱点。ムヒョが激しく使いづらいよネウロの使い勝手の良さが光ります! 黒猫のイヴのサポート(ジャンプ回数UP)と組み合わると、いよいよ魔人らしい動きに。…まだ3マンガ分しかクリアしてなくて、もっと時間が欲しい…。

 
 表紙はナルト。アニメは暫くオリジナル編で時間稼ぎしてたみたいだけど、本編と時系列が合うのかな。地雷也の修行はキチンと三年間やる様子だけど、じゃあオリジナル編で流れた月日って…みたいな不信感が。
PS3
 そういやPS2もサッパリ興味が出なくて、ある日なんとなく薄型タイプの廉価版を購入したんだよなあ…。PS3が2〜3万まで価格が落ちる二年後くらいを待てばいいのか。
JUMP ULTIMATE STARS
 攻略情報が続々公開されてるんだけど、肝心のゲームをする時間がサッパリないよ!

健闘枠: ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 エム×ゼロ
特集枠: なし

冒頭の小型マイクのようなものは、液体窒素でも詰まってんのかな。飛段を凍結状態にして、チョウジの破壊力で粉砕したりね。このアイテムの存在感をしばらく作中から掻き消して、一ヶ月後あたりに再投入して「あいつは天才だ」という演出にしたいようです。

割と活躍する場面があった二尾もあっけなく陥落。キーパーソンになる伏線と思ったのに何もなかったな。くのいちの尾獣ってコンセプトは新しいだけに、チョット惜しい。もちろんこの子を仲間にしたら終わる話も終わらない(連載七周年て!)問題があるし、二尾の子はスルーしてサクサク進めるのが正解か。

BLEACHのウルキオラもだけど、他人の作戦を事細かく丁寧に読者解説した後、切れ者! 天才! とフォローする演出は、なんとも居心地が悪い。言ってしまえば作者の自作自演なわけ。本来「この子天才だ!」といった驚きの表明は、そうした解説抜きに、読者が直球で抱く感情ですよ。そこをわざわざ「この子は天才なんだよ」解説されると、『驚き』の感情がすっぽ抜けてしまう。読者に優しすぎる演出ってのも考えものだと感じます。

大人しいヒバリに違和感があったと先週言及したのですが、そこにも適度にスポットが当たって心地よい。ヒバリって案外オトナだな。ルフィの賞金額が上がる度に野心を露わにするバギーみたいな。ヒバリ=バギーなんて言ったらファンの子に刺されそうだ!

今まで陰に隠れていた脇役キャラがこぞって登場したのは、往来のリボーン展開を感じた。出てこないと寂しいけど、一話中にまとめて出てくるのはやっぱりウザい。このウザい感情を忘れず胸に秘め、相対的にボンゴレリング編の面白さを際立たせる演出なのか!? 天野先生は天才だ!(角都あるいはウルキオラの顔で)

京子は「相撲大会」のネタに応えて騙されてくれてんだろうなあ。その優しさに胸を打たれた。ツナが京子に恋愛感情を抱いてるのはよく分かるのだけど、今回はその逆パターンで、京子が恋に落ちる瞬間を明示したのはすごくキュンキュンきました。こいつは屈指の名シーンだぜ! 京子とハルとツナの三角関係でドロドロしないのが、ほのぼのとしたこのマンガの特徴か。リボーンの口元の笑みにも和めた。

* 3(6) 銀魂
このグダグダ展開、如何様にすればよいのか…。急速に興味が衰えて先週辺りから流し読み程度になってるのですが、これはいわゆるD.Gray-man症候群ですか。(星野先生に失礼!)作中の台詞を借りれば「銀魂はもう 別のモノへと変貌しました」状態です。種子をイチジク浣腸に見立てたり小ネタも挟んでるけど、シリアスな空気感だけにそこだけ浮いてて微妙。笑顔って奴を取り戻すために来週で完結願いたいところ。

表紙のためだけにデザインしたユニフォーム。これ着てアメリカ代表と試合する構想もあるんだろか。西部や白秋のキャラクタが一人も居なくて寂しかったりもする。

進vsセナという最強カードに水を差した猪狩。これが十文字の見せ場へ繋がり、猪狩vs十文字を際立たせるまでは”読ませる演出”に感じる。だけど「進vsセナ」のドリームカードを蹴ってまで描くべき事か突き詰めると疑問。素直に試合前で、猪狩と十文字の因縁を描けばいいのに。『脇役が主役の見せ場を食う』ってのは、一見して読者に気を持たせる絶妙な手法に思えて、実は「どうでもいい」と言われたらお終いな諸刃の演出だと思います。

表紙を眺めて「最終エリア到達まで何ヶ月かかるんだ…」と憂いたのですが、そんなモノは杞憂でした。オレ達はワンピやナルトやBLEACHに調教されすぎたのか、難関が3つあったら3箇所×1ヶ月(4〜5話)で3ヶ月読まされるのが常識と勘違いしているのです。ネウロがたった一話でHALの元まで到達したのは、既存の看板マンガに対する痛烈なアンチテーゼ、現存する多くのジャンプマンガに対する風刺です。松井先生が格好良すぎます。

たった一話で三つの難関をクリアするためのギミックには、ここまで築き上げた伏線を惜しみなく消化してるわけで、これはダブルで気持ちいい。あれもこれもみーんな、オズワルド攻略の布陣だったのかと息を呑む。『魔界777道具』というチープなネーミングに脱力感は漂うけれど、透明に化けて敵の本陣に忍び込む作戦はHUNTER×HUNTERの指向そのまま。突き詰めると、敵陣攻略の極意はステルス戦術にありってことなんだろう。

パスワードの解について、ネウロでは解けなかったと言及する弥子。素直に肯定するネウロ。このやり取りの間にも、二人の『通じ合ってる感覚』が垣間見られ、この緊迫した状況下でイチャイチャしやがってーこいつゥ! 的にキュンキュンきました。割れたログイン画面からパスワードは三文字じゃないと判明。どうしてネウロに解くのは無理なのか、そのあたりがたいへん気がかりです。魔人だから?

* 6(1) BLEACH
一ヶ月も回り道して読まされた挙げ句、卍解+仮面状態で一撃撃破。「一瞬だって 言った筈だぜ」長々と付き合った読者に吐くセリフかそれはー! と笑ってしまった。うんこれはギャグなんだ。ギャグと思わないと、なぜだか怒りがこみ上げてくるんだ。要は、一護の持つ『三段階』の能力差をおさらいしたんでよね。この一戦はアニメでいうところのダイジェストの回みたいなノリなんだ。

  • 隠せドラゴン:コンセプトは面白いけど、このマンガって毎週銭湯が登場してるな!
  • エロ江口:スケベよりも女装の方が問題だ。
  • ゆうつんちゅ:一昔前にネットで話題になったネガティブあるあるネタ集読んだ方が手っ取り早い…。
  • カップル:急病だからこそ早く連載しないと寿命尽きちゃうよ!

  • 1P目で死んだ。おなかよじれた。マスク+煽り文のインパクトがズルすぎ。
  • お笑いテニスを打開する今週のテーマは「意地を張れ!!」。もはや講義の域。勉強になるなあ。
  • 「後ろにも目」「尻か」「眼鏡に目」やはり許斐先生の明示的なお笑いはクスリとも笑えない…。
  • 対して不二「頼むぞ…」は大爆笑モノです。もう青筋立てて怒ってもいいと思うこの人。

  • ハンペンのオール無視っぷりに泣けたというか、だから彼だけ無事だったんだ。
  • 徳永埋蔵金発掘伝に対する激しいツッコミに泣けてきた。まだやってんのかな、あのトンネル遊び。
  • 小学生の頃なんて、ファミコンゲームボーイのカセットはジャケ買いがデフォですよねえ。
  • 桃白白ネタはどこまで引っ張るつもりなんだろう。たまにノーマル状態に戻ってるし。
  • 『聖鼻毛領域』で外した試しなし! 次週は大いに期待します。

ティキの謀略に関して円の関与が気がかりな先行感想はこちら。

ネット上でわざわざジャンプ感想を読む方々なら、最初誰しも思ったであろう「インターネット対戦すればいい」という反論。今話はこれを逆手に取る恰好。一手に数日の時間をかける風情。次の一手を集団で検討する展開。いずれもインターネット対戦では不可能。冒頭ツッコミを入れた読者に納得感を与えたことでしょう。

さらにこれだけで話は終わらず、道具の近代化を取り込む欲張りさがこち亀か。これによってメールやネット利用の発想がなかった読者(居るかわからんけども)に新鮮味を与える。若者意見を最後に介したことで、この話で描きたいテーマもわかりやすく伝わってきました。


* 12(16) エム×ゼロ
正しきパンチラはかく在るべし、とお手本を見せてくれた先行感想はこちら。

* 13(8) D.Gray-man
借金を巡って敵の闘争心に火を付けたり、それがアレンの逆鱗に触れて戦いの火蓋を切ったり、戦う口実が絶妙すぎだ。『ノアとエクソシストの抗争』という大局の理由だけで戦うだけでなく、敵対する者同士の局所的な因縁をも受けて戦う方が、こちらとしても感情移入しやすいです。ダッチワイフモデルの騙しメガネとか、「全員この部屋でイッちまえ!!」とか、こうした挑発的なエロス描写がティーンズの心を揺さぶるんだろか。

ララのエロスに「女の子のしおらしさ」が欠けているのは長谷見先生の計算の上だったという明示的な表明が出た回でした。異性を意識しないから裸を描きやすいという新戦略。つまりは質より量で攻め、肉を切らせて骨を断つ。もとい、おっぱいを切らせて萌えを断つ(だけど勃つ)という戦術なんですよね。小中学生向き雑誌だから、野暮なシチュエーション考えるより物量作戦に徹する方が遥かに『分かりやすい』わけで、長谷見先生の策士っぷりは素晴らしいと思えます。

学校の先生も宇宙人だったオチ。こんな展開どっかで読んだと思ったら太臓とネタが被っとるゥ! ライバルの学園恋愛マンガとあらば、いかに画力が格下といえど容赦しない。恐ろしすぎるぜ長谷見策士。

* 15(17) P2! -let's Playing Pingpong!-
川末先輩が第一話で語った『卓球のスピード感』を、作中でいかに伝わりやすく表現するかが、今後の明暗を分けそう。現状は限りなく意味不明すぎです。ドラゴンボールの空中格闘戦くらい何やってるか意味不明。とりあえず『互角で戦ってる』としか読み取れないし、それならヒカ碁テニプリのように、戦況の空気感だけを伝えればいいんだよね。安定感のある作家先生なので、もう一歩成長を期待したいです。

ライダーネタの比率が増えてるけど、ジャンプと平成ライダーの相性ってどのくらい良いのかわかんない。この手のパロも、キチンと使用許可を掛け合ってるのかな。かなり強引すぎるワンピのパロに気付いた瞬間から、じわじわ笑えるものがあった。だけど気付けないと、サラッと読み流しちゃうよこれ。『パロ元を分かってる者勝ち』傾向が強くって、素人さんは付いていけない危うさを秘めてる一話でした。

* 17(13) HAND'S
挫折を味わうこともなく唐突に活躍できる大吾に、ちょっと付いていけない。確かにね、ルールなんて分かんなくても、長いこと試合観てれば流れは把握できるだろう。でも彼らは日本でも指折りのスーパー小学生集団なハズだ。ド素人がその中に混ざっていきなり活躍できるとすれば、そいつは根っからの天才型なわけで。主人公の成長過程を見られない口惜しさが、萎えの感情に繋がってしまう。

「跳躍力」「肩の強さ」は日常編(日常?)に溶け込ませていただけあって、キレイな形で消化できたと思います。だけど、いきなり活躍できちゃうのは、やっぱりちょっと。せめて技術が「荒削り」であると際立たせる演出も欲しかった。この先何を楽しみにすればいいのやら…。

* 18(19) OVER TIME
最終ページでタイトルに「延長戦」を掛けていたことに今さら気付く。第一話、太朗覚醒の話、最終話の印象が際立ってよかった。癖の強すぎる悪が未登場だから? 特に第一話、一見バラバラなオムニバス展開を集約する話作りは、ジャンプ紙面上でも工夫が凝らされており目を見張った。売りの画力はもちろん、歯車がうまく噛み合えば、よしんば軌道に乗ったかもね。

何にしても今回は、とにかく間が悪かったよ。現連載陣の椅子を奪って連載化に漕ぎ着くには、最低でも太臓、エム×ゼロクラスが相手になる。しかも”あの”超大作感動巨編・第一章と名高い『斬』までも打ち切りなのだ。こちらが切れるのも当然か。

金未来杯から輩出したムヒョロジ、ペンギンなどは、実は金未来杯がなくともそのうち芽が出た作品。そんな中、一位に輝いた作品は立て続けに打ち切りという皮肉。この杯を企画した人にはキッツイ現実だろなあ…減給処分とか? だから今年は開催しなかったんだ。「打ち切る漫画が見当たらない」のは嬉しい悲鳴だけど、新人発掘・育成できるスペースがないのも困りモノか。

* 19(20) 斬
無斬にも斬酷な結末を迎えた斬の打ち切りが斬念。この事態に、各界の偉人たちからも斬を惜しむコメントが続々と届いております。

別れることがなければ、めぐり逢うこともできない。 ──東洋格言
命短ければ、それだけ涙を見ることも少ない。 ──東洋格言
18歳では即座に崇拝し、20歳では愛し、30歳では欲情し、40歳では反省する。 ──コック
斬を知り、己を知らば、百戦危うからず ──孫子
時代が斬に追いつけなかった。ただそれだけだ。 ──ある日本人
充実した斬連載は、忘却と不注意の数世紀より価値がある。 ──イオネスコ
時のある間に斬の連載枠を摘むがよい。時は絶えず流れ行き、今日微笑んでいる連載も明日には枯れてしまうのだから。 ──へリック
その横槍に月島さんが生まれてきた。そのことだけを考えればよい。 ──ヘミングウェイ
斬の刀なき人生は無意味である。 ──シラー
M字開脚座りとはなにか。私は言う、それは非常に恥ずかしいものである。 ──太宰治
斬を読んで斬を失った方が、一度も斬を読まないよりマシである。 ──テニソン
なるほど、あの斬は美しい。しかし、美しいと思うのはお前の目なのだよ。 ──クセノフォン
斬魄刀を得意気に語る奴には、友達がいない。 ──マーフィー
宇宙をただ一つのマンガに縮め、ただ一つのマンガを神にまで広げること。それが斬である ──ユゴー
重大な状況において、ほんのちょっとした打ち切りが、週刊少年ジャンプの最も大きな出来事をつねに決定するのを見た。 ──ナポレオン

ライジングインパクトのように返り咲き長期連載化するのは間違いないと推測されますので、その日を楽しみに待ち望みます。

* ピューと吹く! ジャガー
ビンの蓋のギュルルン具合やら、二時間後さらに落ち込んでるダメ具合やら、お父さんの一挙一動が可笑しくって終始笑えた。注目すべきは、不甲斐ない父の背中を絶えず眺め続ける息子の姿か。こんな不幸な環境下においても「ウンコと言ってそうで一回も言ってねぇー!!」などと冷静的確に突っ込める彼は、間違えなくデキる男だ。オチの父さんは確実に過労死するゥ!

  • 【一番印象に残った台詞】「ピヨ彦… ダメだこの親父は!」

 

  • 松井先生
     ジャンルは推理ラブコメギャグファンタジー
  • 星野先生
     持ち上げといて最後の最後で思いっきり貶す! この子とんでもないドSだー!!

次週から新年号に切り替わるんですね。こちとら師走で、ますます感想が遅れそう…。