1611. 先行感想 - エム×ゼロ M:29「妖しい洞窟」

M0プレートをランクアップするか否かを選択する起点から、随分ダイナミックに話を転がしちゃってる本編。こんなダンジョン奥地に潜り、何がやりたかったのか把握した。登場三週目の新キャラを使ってスライム陵辱プレイを描きたかったんだね!

しかも渾身のパンチラ込みっつーか、パンツの中に大人の事情が入り込んでるんですが。こんな引き際では次週はとんでもないシーンから始まりそうなんですが。


ここでパンチラするのは正解と思います
「絶対に下着が見えない漫画」において、しかしクリティカルポイントでのみパンツを見せるというのは、大いに読者の気を惹くことができます。これは単なる人気取りではないのです。「みどりのマキバオー」のアマゴワクチンでいうところの『ペースでレースを支配する』ということ…ッ!

作風からしてこのパンチラがどれほど貴重かは、読者が一番学んでいます。そうであるからして、このパンチラは作中相対的に貴重度を増すのです。99.999%の確率でパンチラが読めるToLoveるとは希少価値が違うのです! これが、作者が読者を躾けるということ。

せっかくのパンチラも、これは読者にとってのメインディッシュ(メインヒロイン=愛花)ではありません。読者の「パンチラ欲求」は完全にクリアされず、「愛花のパンチラが見たい」というジレンマを募らせることで、相乗的にパンチラへの期待感を煽っています。なんという恐ろしい策謀…! 叶先生の背中にデーモンに見えるよ…!

そう易々とパンツが見られると思ったら大間違いだ! だけどたまになら、見せてあげてもいいよ…? というアメとムチの使いこなし方が大変よろしい。古くはこれをSM調教と、近年はこれをツンデレと称します。そんな意気込みを感じた、一筆入魂のパンツでございました。

これぞ正しいパンチラの在り方です。


平成のバスタードは誰の手に!?
先週のToLoveる感想では自分、早とちりしてました。申し訳ないッス! 前言撤回させて下さいッス!次週の展開次第では、これはもう本当の本当に、この作品は全年齢対象のエロ×ホンにまで昇華しちまいそうです。

すなわち、今まで裸を見られてもケロッとしてたララが、快感に表情を歪ませるという、超えちゃイケナイ一線に達した一話なのです。(中略)恐るべしToLoveる、平成のバスタード爆誕の時だ…!

恐らく植物の粘液は衣服だけを溶かして人体には一切の悪影響がない「ご都合主義ローションスライム」に違いねェ! 『平成のバスタード』という王位継承権に近づいたのは、ToLoveるよりもエム×ゼロということです。

そ、そんなつもりでこのマンガを猛プッシュしてきたわけでは…。


マスコット登場
マンドレイクのルーシーは、この後もレギュラーで活躍できる即戦力ですね。魔法の知識が豊富なため「作品設定のガイド役」をこなせます。柊先生の解説より色気があります。小型で持ち運び自在で何かと動かしやすそう。ぜひとも、ドラッグメーカー部の材料にはならないよう祈るばかり。


愛花の放置プレイ
恋愛マンガ路線としては、ここでもう一押し愛花に寂しい思いをさせて、誤解の上に誤解を発生させた上で昼ドラどろどろ展開に持っていき、その末路に雨降って地固まり絆が強まるという筋書きでしょう。

  • 起:九澄の観月への告白を、愛花が目撃して誤解する
  • 承:誤解を解くために三人で行動する
  • 転:九澄と観月の”組んず解れつ”を、さらに愛花が目撃して誤解を上塗りする(ダメ押し)
  • 結:誤解が解けて九澄と愛花がよりよい関係に

このシナリオを辿ったとして、観月の方は九澄への好感度が高まったままという痼りが残るのも、余韻が良さそうです。ダイナマイトの導火線が燻ってるような危うさ、とでもいいますか。

柊先生出勤?
上の展開予測は、物事が三人で収束することを前提としています。ここに柊父さんが登場すると、状況はさらに拗れますね。先生の力を借りてダンジョンから脱出する場合には、愛花の誤解が解けないまま不信感を高める可能性もあるわけで。

色んな意味で被害者体質な九澄、救われないなあ…。