1606. 先行感想 - ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 第95条「帰還」

今週号の「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」について、大きくネタバレを含んだ感想記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。

GO!GO!ジャンプ
12/15発売「GO!GO!ジャンプ」でネウロとムヒョロジの合同企画が再来。本誌で見られないのは残念だけど、コラボポスターに期待しよう。番外編は、コラボにちなんだネタか、いつもの2〜3Pオマケか。はたまた夏の読み切り風? 何にせよ長編に食傷気味の今、新鮮な空気を望んでる者には楽しみな企画です。

箱舟の構成員
箱舟構成員の名前と目的が、ようやっと過半数明かされました。箱舟個別に目的を作るのが面倒だったのか、なんと7人中3人は姉弟という意外な内容に。禁魔のエリートを集めた箱舟に、姉弟が三人とも所属してるってのは、ちょっとした珍現象のような。ミックたちが子供の頃、箱舟は何人居たんだろう…って疑問が浮かんだり。

  • トーマス:究極のコレクションを揃えるため
  • ミック:コルトロウ一家復活のため、不死身になるため
  • アイビー:コルトロウ一家復活のため、不死身になるため
  • キッド:コルトロウ一家復活のため、不死身になるため
  • ?(大男):目的不明
  • ?(老人):目的不明
  • ?:目的不明


禁魔法律家の造り方
六氷すら存じない禁魔法律家の「造り方」。話を遡れば理緒先生以外にも、ティキの手中で禁魔にされた被害者は居ました。それがパンジャこと千代です。千代は心の闇につけ込まれ、ティキの心理操作を受けて禁魔に堕ちました。トーマスが五嶺に仕掛けた「禁魔化」の所行も記憶に新しいです。

これまでの禁魔化描写を振り返ると、禁魔の造り方はある程度憶測できます。1.対象の精神力を衰弱させ、2.心の闇に語りかけ、3.霊化虫を仕込む。これが「禁魔法律家の造り方」の基本手法ではないでしょうか。ティキが手の平をかざしただけで理緒先生が苦しんだのも、彼女の中に生息する「霊化虫」が活性化したと推測できます。


禁魔法律家の特性
おそらく禁魔法律家は、心の闇が深いほど、その力を倍増します。そのメリットは裏を返せば、心の闇を保たなければ滅びを迎えるということ。理緒先生が善意を芽生えさせると、苦痛を伴っているように読めます(良心が軋む音にも読めるけど)。禁魔の契約があっては、まともに説得することも叶わないようで。

そういう意味では、今回の展開も無駄ではありません。「理緒先生の再説得に失敗した」エピソードを描くことで、「理緒と円を救う」ための問題喚起を行ったように感じます。同時に、理緒先生の素性を知らない魔法律家代表・毒島さんから、シンプルに「理緒は危険」と反旗が挙がったのも好印象です。

例え二人を救ったとて、その後の協会からの反発は否めないですよね。そもそも、理緒と円は未だ「完全な禁魔ではない」救いの設定が生きてる様ですが、先にティキを倒さぬ限り、彼らを救うことなど到底不可能だろうし…何が言いたいかというと先はまだまだ長そうだ。


猪突猛進
あらゆる建物を破壊しながら一直線に猛進しまくるティキに、笑いがこみ上げた。ティキが怒りを露呈する演出上の問題なので、とやかく突っ込むポイントじゃないですが、空高く浮遊してから突進した方が早そうに思えてなりません。ぶつかることでスピード落ちてるよ絶対!


禁魔契約の対策は?
禁魔の造り方や、契約解除の方法など、まだまだ理緒と円を救うには未知数な事象が盛りだくさん。現状のまま北海道に到着しても、六氷達の苦戦は否めません。これを根本的に打開する助っ人として、リリーとマリルが再登場すると予想しておきます。

彼らは図書館を巣床に何かを研究しています。その研究目的は禁魔法律家に関する事柄、あるいは直球で「禁魔対策の研究」と考えられます。敵か味方か分からないポジションはミステリアスですが、協会を縄張りに活動してるあたり、現状敵にならないと思いたいです。