1575. 週刊少年ジャンプのスポーツ漫画に最も必要なこと

ジャンプのスポーツ漫画は、第一話で破天荒なインパクトを描かないと、即打ち切りになる。

割と事実に基づいた持論だと思ってます。極論、面白い詰まらないは関係ない。品質の高低は二の次。地味なスポーツ漫画は高確率でロケットになるのです。ジャンプ主流のバトル漫画は否応なく派手なため、地味なスポーツ漫画は刺激に欠けるのでしょう。

現にテニプリやアイシーは、このシステムを見事逆手に取った長寿漫画に他なりません。


スポーツ漫画の連載傾向
以下、2000年以降に連載されていたジャンプのスポーツマンガを、「インパクト高で長生き」「インパクト低で長生き」「インパクト低で打ち切り」「問題外で打ち切り」の四種に分類しました。思いっきり独断と偏見で、特定ファンの方には申し訳ないッス。ここには入ってないけど、「みどりのマキバオー」もインパクトの勝者。

「ROOKIES」と「ホイッスル!」はこの法則に反するけど、二点とも背景に政治的事情がありました。前者は作者優遇枠の連載だったため。後者は空前のサッカーブームにあやかったため。両者ともにアンケートも高かったでしょうけど、それ以外の陰謀めいた要因を、感じずにはいられませんでした。

この二例以外のスポーツ漫画は、例え漫画が良作に思えても、ことごとく『インパクトの壁』に沈んでいます。


新連載スポーツ漫画について
以上の法則性に基づいて新連載陣を分析すると、「OVER TIME」「HAND'S」は派手傾向で「P2!」は地味傾向。

「OVER TIME」はスポーツマンシップを著しく汚す描写が多く、(個人的意見ですが)現状は不快極まりないです。「P2!」は非常にお上品なスポーツ漫画だけど、この空気は「サラブレッド」と同類で、危険臭がプンプンします。「HAND'S」が自ずと、最も長生きしそうな評価となりました。

素直に評価すれば、三点とも高水準に位置する新連載だと思うんですよ*6。でも、今のジャンプは連載陣が非常に安定してるから、新連載は立場弱いんだわ。アニメ化ブームの影響で、切るに切れない現連載陣。仕方なく、面白そうな新作漫画から刈られてしまう。

今のジャンプは、豊作貧乏なんだよなあ。

*1:コウモリが可哀想な卓球マンガ。

*2:何らかの強烈な宇宙電波を感知できた。

*3:女の子をエッチに描けりゃなんでも良かったんでしょ!

*4:やや、オレは好きだったけど。

*5:優しい漫画が好き。バイバイ!

*6:斬も含めて!!