1531. お義父さん、オレはキングスライムになりたいです

お説教というよりはまあ、いわゆる「娘を持つ親の立場からの率直な意見」を頂戴した。

親は子供にめっぽう甘い生き物だ。娘が連れてきた彼氏は、どんなファック野郎でも、結果的にOKを出さざる得ない。女親はだから、男が単身で乗り込んでくるか、親を伴うチキン野郎か、そこを第一に見極めたい。こいつに任せて大丈夫か、安心を得たい訳ですな。

つまり男は挨拶時、バックに親の気配を感じさせちゃダメ。従って、男親から挨拶するのはNG、という論調でまとまった。ああなるほど、オレ、常識がなってなかった。ジャンケンとかで決めちゃダメだわ。

確かにね、娘を持つ父親の心理は、この年になるとちょっとは分かる。息子側の親は「お前、キチンと責任とって、覚悟しろよ!」と息子を放任するだろう。だけど娘側の親は全くの逆。目が合った瞬間「テメェかあァァ!!!11」って話だ。

「テメェうちの愛娘を何回食ったんだァァ!!!11」とばかりに、父が想像する『食われた数』だけ相手の男の胃袋に焼酎を注いで、精一杯に虐待するのだ。いわばアリアハンのスライムをメラゾーマで焼き払うが如くの虐待だ。

残念ながら、その時父が思うキングスライムに結合した数』は、あまりに少ない見積もりだろう。そんな暴言を吐けば、たちまちイオナズンなので、思っても言わないことにする。スライムのオレは、あまりに無力なのだから。

そんな腸煮えくり返ってるお義父さんと、余所余所しく挨拶しなきゃいけません。これは男として生まれた、一つの宿命であります。そういう訳で、急遽予定を変更し、先に彼女さんのご両親と挨拶することにした。こうして挨拶支度は振り出しに戻る。ま、正直ホッとした。先延びしてラッキー! みたいな。

よーしみんな。こんなヘタレ裏トークは、id:ioliteさんには絶対に秘密だぞ! 秘密なんだからな!