1484. 週刊少年ジャンプ - 25号
DEATH NOTEが終わった後、一発目のWJ感想。一気に重みが抜けて身軽になりました。WJにおけるDEATH NOTEってまるで、パワーショルダー&パワーアングルだったんですね!
で、同時に気も抜けました。仕事も忙しくなりました。こんなに遅れた週刊少年ジャンプの感想に、もはや需要などない…。
- 表紙は今さらながらToLOVEる―とらぶる―。だけどサッパリ新鮮味が沸かないのは、何度も使い回されたカラーイラストだから。せめて先週、表紙を飾っていれば、幾分かマシだったものを。ToLOVEるがセンターカラーを飾るまで待ったのかな?
- NARUTO RPG3
- 本編よりもかわいい女の子ヒロインの存在に嫉妬。「ヒノキ村長」が真の黒幕というオチに一票。
- 十二傑新人漫画大賞(モンスタージャングル)
- 「評価のポイント2」の内容に苦笑。なにこのジャンプ感想。やっぱりジャンプ感想にはいくつかのテンプレートが存在し、ジャンプ感想職人はそのテンプレートをコピペ・アレンジして感想書いてるという通説は本当だったのか! たぶん「モンスタージャングル」が本誌に載ったら、似たようなことコメントします。
健闘枠: こちら葛飾区亀有公園前派出所 みえるひとクールダウンの機会は残り二回と言われても、残り時間が分からず、イマイチ危機感を抱けない。泥門が逆転するにはあと三回タッチダウンが必要。ならば、後半は半分以上残ってるのか。どぶろく先生がまるでトレーナーのように活躍する姿は妙に新鮮…。マモ姉の心理変化は興味深い。セナを一人前の男と認めた? チームの一員として戦う意思を固めた(私情を捨てた)とも読める。「勝って」の直後に挿入された回想の意図が分からない…。
特集枠: ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
ヒル魔の煽りを冷静に受け流す神龍寺のブレイン・雲水。ヒル魔を正義化したような、対称的なキャラ像だ。でも雲水の回想編はいまいち泣けません。レベルが違いすぎて呆然としたもの。僅差で競り合うからこそ、悔しいって感情は、感動として際立つんじゃない? 頂点を見つめて悔しいってセリフは、嫉妬のような気がする。結局雲水は、戦う術もなく、適わない存在に憧れ、勝負を捨てている。米国に従事する日本のような、主の身代わりになる影武者のような生き様だ。それって雲水は幸せなの?
雲水への気持ちを表に出さない阿含の方にこそ、感動の爆弾を秘めているように感じる。落胆する雲水に歩み寄ったのは、どのような心境からか? 何かを告げるコトもできず引き返した阿含に、ただならぬ思い遣りを感じた。彼の顔が見えない分、実は弟も涙を流してたってオチだと蝶ヤバイ。で、阿含vsセナは、再三痛めた右手首で阿含の手套をガード! 見切って防御したならスゴイ。でも、セナは小柄だからガードごと吹き飛ばされそう…。
死を覚悟し、肉が裂け流血しまくった一角が、なぜかピンピンしてる。四番隊が出張した訳でもなし。死神って無敵だ! 仮にも副隊長・松本のセクハラ成敗ハイキックを見極めガードする敬吾。その成長性に恐れ戦いた。つか、お前はそんなキャラじゃない。蹴りを怖れずにミニスカの奥を覗くキャラだ。やっと触れられた椿鬼の破壊。これ気になってたんです。この会話から行くと復活もあり得る? 浦原さんは、織姫の希少性を藍染に狙われぬよう、戦線から抜けさせたんだな。…ってあれ? チャドはスルーなんです?
「セクハラです」「無礼者!」”たじたじ”と、カリファの個性は格別に光る。この3単語をコンボで使うと途端、エッチになるのは尾田大先生の計算高さだろう。カリファ「ぶ、無礼者! ん…っ…セクハラです…」(たじたじ)
と喘ぎ悶える泡まみれのセクシーエージェント秘書。「普段はクールな秘書を装いながら、しかしメガネの奥に覗かせる女の瞳は、乱れたソープ嬢のようになにかを待ちわびて濡れていた。」みたいな地文をしっぽり加えたくなるよね一般の中二男子なら。
その淫乱ソープ秘書に対峙するは、パーフェクトなテンポの棒を自在に操るナミ。多様な性能を備えるオモチャを創意工夫し、キノコ状の道具でセクシー秘書をいいように翻弄します。「小娘と思い油断した女秘書だったが、初めて体験するその道具は想像以上だった。やがて灼けるような電流が、女秘書の全身にくまなく駆け巡る。」みたいな地文をしっぽり加えたくなるよね一般の中二男子なら。
≪※ここから感想です≫チョッパーに向けた『嵐脚』の低威力っぷりに涙。六式がショボ技に劣化しすぎです。カリファの『人力』が低いため低威力って理由もあるけども。巨大チョッパーが去った後、風呂の水道管が破裂して噴水し、「ゴールデン泡」の解き方に繋がる。風呂場が舞台という条件あってこそ成立する流れ。小技の積み重ねが緻密で、久々に見所の多いバトルだと思います。CP9戦はパワー任せのごり押しバトルばっかりで飽きていたのですが、非力なナミさんが「知恵」で強敵を打破する知略戦は、読み応え抜群ですよ。
「もう…ワタシがやってあげるよ!!」→「ギャアァアア」(ズリズリブチュブチュ)という刺激的な流れに、どうしてか下半身に緊張が走り萎縮した。ONE PIECEのホットがクールになっちまったぜ。大賀の行動が誤解されて、メラメラ反抗心を募らせる愛花はすごく可愛いと感じた。可憐な感情変化をみせるので、健全さがアピールされて不快感がありません。密室に閉じ込められた二人。なにこのいちご100%オマージュ。『プレートができるまでただの人』って表現は、プレートがあれば大賀にも魔法が使えるってコト? 入試で魔法の才能を測っていたから、大賀はカードがあっても結局魔法は使えないような。あと、大賀のさり気ない真摯な行動は、男の目から見ても惹かれるものがある。ToLoveるのリトもそうですが、恋愛モノの主人公が真っ当に格好良く描かれるなら、ハーレムモノに流れてもある程度は許容できると思います。
- 表紙
部屋を掃除して服を着てオシャレして、女の子を連れ込んでいちゃいちゃしてゆくゆくは結婚して部屋を出て行くエンディングで。 - バカ兄弟
1コマ目がえらいことになってるんですが…。 - ツキミちゃん
母子そろって生気のない殺意の目に笑。血が繋がってる証拠だ。 - 部長と課長
部長と課長で初めて爆笑した。 - ツンエロ委員長
「こっちのセリフよ」やっぱ委員長は彼のこと好きなんやん! - 大仏くん
ケータイの件もあったし、絶対作ってると思ってました。
- やっぱり南はいちばん目立たないんだ。
- 九兵衛が東城と絡んだら、一気に女の子化したなあ…。
- 花火からヒュンヒュン飛びまくる絵は想定の範囲外。ツボった!
- 厠を宇宙に例えるところが銀魂だよなあ。
- 主人公が三週間も出てこないと思ったら厠から出られなくなってるところが銀魂だよなあ。
- 敵の大将が主人公達と一緒に厠で悪戦苦闘するところが銀魂だよなあ。
- でも、近藤さんの格好いいところを見たかった。天津飯とかヤムチャポジションじゃなくて。
- 近藤VS東城で渋く決めてくれると期待! …できないよなあ銀魂だし。
- 「おいしいとこ取りの顔」とか劇画風のイラスト上手いですよね澤井先生って。
- 「リス表紙と180度違うじゃん!!!」ビュティのツッコミ冴えすぎで感動。さすがWJ屈指のツッコミ女王。
- 「リスイズNO.1」確か語呂はいいけど、こんなネームを編み出す澤井先生のハジケっぷりが恐ろしい。
- 「カ・ワ・イ・イ・わねv」やっぱりこの人はウホッだったんだ…。
- 四天王寺中テニス部顧問の見た目とキャラクタ性が許斐先生のイメージ像と被った。
- こういう趣味の悪い帽子、許斐先生は着用しながら漫画書いてそうなイメージだもの。
- 奇抜すぎてアシスタントは誰も突っ込めないの。漫画内容と同様に。
- 「アイツも『無我の境地』を!?」
- 流し読みレベルで驚けなくなっている自分の耐性に驚いた。
- 「いっちょん視力の回復せんごたる」
- イマドキこんな中学生居るのかー!!
- ひぃー! 眼球にテニス球をダイレクトアタックする絵は禁止してぇーッ!(抱腹絶頂)
- すげえなあーこのギャグ漫画。毎週なんてハプニングを用意してんだよ…。
いちご100%オマージュで密室に閉じ込められた男女のエム×ゼロ。いちご100%の正統なる後継者と言わんばかりなパンチラ&胸タッチのToLoveる。泥沼の抗争劇は幕を切った…!
「クナイ君のことなら全部知ってる」
全部を知らない青葉さんが、村雨くんのヒミツを知ってしまったら…。彼女は怒るんじゃないかなあ。悲しむんじゃないかなあ。物語が長期化すると、最も盛り上がるクライマックスは「青葉さんにヒミツを知られるシーン」になると思う。打ち切りならともかく、長期連載化はヒロイン・青葉を悲しませる宿命にあるこの漫画。応援すればするほどに、胸がちくちく痛みます。
たった五話(実質二話分)で、村雨&青葉をこうまで感情移入しやすく仕立てあげた。上出来じゃないでしょうか。読み切りから連載化まで期間もなかったのに、よく作り込まれているなあ。これがいとう先生の代表作になることを切に願うよ。
二週連続でギャグパートとは珍しい。弥かね編でも感じた事だけど、弥子とあかねちゃんの『女の友情』ってどこか脆そうだなあ…。言葉も表情も分からないだけに、ジョークが本気に見える瞬間が…。涼しい顔で血を吐きながら「詳しく勉強教えるから」の笹塚さんに銀魂を感じた。悪役にしか見えないブラックなジャックとか、アクロバティックに立ち去るサインの人とか、今週はそっち方面でお腹いっぱいでした。
ネウロ「舐めるのは2・3分だ」
笹塚「いいよ 昔バイトで家庭教師やってたし 多分何でも教えられる」
春川「苦しむうちの学生を見ててね 彼女ならどうだろうと思ったのさ」
よりどりみどりでございます……! 総受け弥子たんでございます……!!
久々に岩代先生の魅力が卍解した先行感想はこちら。あいすが心配そうな表情で、矢射子に拷問めいた仕打ちを強いる言動に笑。宏海争奪戦はますます加熱って妄想に囚われそう。心の底から楽しむ悠や、心の底から妬む太臓など、仲間がさっぱり心配してくれない宏海が憐れすぎる。妹には女装キャラで認識され、父には襲われそうになり、遂に家族も宏海を追い詰める! 相対的に、唯一宏海と矢射子を思いやってるあいすが優しく見えるなあ、元はそんなキャラじゃないのに。- 矢射子のデフォルメ照れ顔はかなりかわいいと思った。やるなあ大先生。
- 「バナナとキウイが」って両方付いてたんだ!
- 悠の嫌がらせと貸しの作り方に脱帽。これ、わざと悠の陰謀とバレるように仕向けてるやん!
クラピカポジションの物部守屋は、六人の中では最も心優しく人間がデキてそう。彼もスマッシュ放てそうな雰囲気。こいつらは漂流作家より稼げる職業あるだろと、ついツッコミたくなるのは野暮か。ウソップポジションの犬上が負傷の中参加したってコトは、今編のキーパーソン必死だろう。エゾの洞窟の謎と真相に、最初に直面するのは大上だったりして。ようやく「やる気」を出した真備の「ゾクゾクする」宣言は、相変わらず決め言葉だけ主人公ぽい。ここまで言ったなら優勝するんだろうなあ。
今までの漂流とは異なり、文学で勝敗を決するルールが新しい視点で期待大。そもそもツギハギってそういう奇抜な面に期待してんだけど、未だ真備たちの文章が一切語られないってどういうことだ。
帳場のダンボールは芸人の色紙か、過去編に出たビデオのコレクションか。ねずみ花火に逆ギレする父は、読者感情を「情けない…」と萎えさせたに違いない。だからこそ、圭右の「母を殺したのは父親」って主張は鋭く感じらせる。一方、父の立場で考えるとどうか。時々の判断では「最善の選択」をしたと、彼は今も思い込もうとしてるんじゃない?ねずみ花火の芸を許容したのは、大人の度量を見せただけ。母をパートに出したのは、由緒正しきそば屋を守るため。人の運勢はサイコロ感覚なところもある。よかれと思った行動が、立て続けに凶へ転ずるケースもある。圭右のように父を責めるのも、姉のように父を支えるのも、どちらも正しく見え、どちらも共感できる。結局、周囲は間接的な働きかけしかできない。一歩進む勇気は、本人が決断するしかない。
「過去の後悔」を誤魔化して芸人を恨む父が、その頑固さを解きほどく日は近いのかなあ。事実を偏見なく受け入れ、父が再び心安まる日を望む。ってもう、漫才マンガの感想じゃなくなってるよなこれ。
- 【一番印象に残った台詞】「そんなことしたって 君は1円も儲からないんだよ」
週の頭は、いっそムヒョロジ特化の感想サイトに転身しようとさえ思いました。
なんというか…。DEATH NOTEが終わって完全に気が抜けちゃったよ。個人的に、新連載は三本とも文章として感想を書くには苦手な題材なのね。コメディとかギャグ漫画の感想って、オレはすごく苦手。銀魂もボーボボもペンギンもテニプリもジャガーさんも大好きだけど、文章書くのは苦労してんだよ。
村雨くんはまだ書きやすい傾向だけど、デスノの代わる器じゃない。今回のWJ鞍替えは、オレにとって苦手意識が色濃くなったのだ。その点どうも、筆を遠ざけた原因かもしれない。それなら、調査意欲が沸き起こりやすい「ONE PIECE」「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」「魔人探偵脳噛ネウロ」「アイシールド21」あたりを中心に、+αで感想書いた方がいいのかもなあ…。
あ、単なる五月病って可能性もありますけども。