1415. 第13回 - 小谷落城
今週はいつになく歴史パート重視。ギャグは皆無の重たい雰囲気でしたが、見応えは十分でした。たまにはこのくらいやってくれた方が大河ドラマらしくて良い。人と人の間に生まれる誤解とすれ違い、『人間関係の溝』が実に切ない一話でした。
- 最も切なかったのは、羽柴秀吉(柄本明)とお市(大地真央)のすれ違い。
- 市を大好きで堪らない秀吉は、本当は愛に尽くしたいだろうな。だけど親方様・織田信長(舘ひろし)の命には逆らえない。なぜなら彼は武士だから。
- 頭蓋骨の盃にしても、一番最初に笑い声を上げたのは秀吉。「愛」と「忠義」両天秤に掛けて忠義を取る姿がまさしく武士。
- 市の切ないセリフ連発に、切なさゲージは一気にMAXへ!
- 「秀吉を信じたわたしが、愚かであった…」
- 「喜んで杯を煽るサル、そなたが一番汚らわしい!」
- 秀吉の心情を思うと憐れにも程がある…。
- 切なさゲージを全解放して、市の娘・茶々(野口真緒)に走るのも無理ないよネ!
- 山内一豊(上川隆也)と羽柴秀吉のすれ違い。
- 秀吉が一豊に「満腹丸を斬れ」と命じるやり取り、秀吉は本音が見え透いていて悲しくなるね。
- 一豊は秀吉の本音を薄々見抜いてた。対する秀吉は動揺し、叫き散らしてうやむやにする。
- 「あれはあれ!これはこれじゃ!」「儂の命に逆らえば謀反じゃ、逆賊じゃ!」
- 頭の良い秀吉は、こんなセリフに説得力ないのは分かっているはず。
- 秀吉って器用なんだか不器用なんだか…。
- 今週はひたすら憎まれ役を買って出たってところかなあ。
- 竹中半兵衛(筒井道隆)、六平太(香川照之)に続き、三人目の「とんだピエロ役」が誕生です。
- 「そちの女房を貸せ!」天下の信長様が、とうとう千代(仲間由紀恵)に声を掛けちゃったよ!
- 歴史上にほとんど登場しない二人だから、逆に架空のエピソードを挟みやすいんだろうな。
- 正直者で鳴らした一豊は、満腹丸の処刑ももちろん千代に告げてしまう。
- そんな夫を咎めず、「よくぞ話して下さいました!」と宥める千代は本当に良き妻。
- 『世の男はこんな妻居ると思うなよ?』と、逆説的に教訓をたたき込まれている気分になれます。
- 千代は嘘は苦手だが、市には黙っていると約束した。
- その約束は五分もせずに破られた!
- 信長「市にはまだ働いてもらわねばならぬ」には、さすがに焦りを隠しきれない秀吉でした。
- 織田信長と明智光秀の溝はますます深刻化。なんて分かりやすい謀反伏線だ…。
- 信長は一人笑う。「長政、儂はお主が好きじゃった」と。
- 最後の最後でドデカイ爆弾投下。
- こんなトコまで『すれ違い』演出ですかい!
こんな功名が辻も悪くないと思いました。