1384. 週刊少年ジャンプ - 15号
今週はなんとか感想の時間を確保できました。来週と再来週は出張で書けない予感。どうか方々、出張自体が取り消しになることを、世界の片隅で祈ってやって下さい。
- JUMP CARDival!(袋とじ)
- トレカ特集の袋とじと言えば勇気三十代さんです。すこぶる不健康な頬のやつれ具合を今回も期待したのに。三十代さんが見当たらない…。ホントに入院しちゃったんでしょうか。あの痩せ様は尋常じゃない貧乏っぷりを感じさせるので、天下の集英社様は勇気三十代さんをリストラしないでください!
- 第一回ストキン炎
- 準キングは23歳の兄ちゃん。年下が受賞することに、改めて自分は老けてしまったと痛感。特別賞の子なんて17歳だよ。末恐ろしいな。『漫画部門』は入賞作ゼロ。えー…。
健闘枠: DEATH NOTE ONE PIECEカラー扉絵がいやにカラフル。安西先生は黒肌のピンク髪だった! 『お前の母ちゃん何人?』を歌いたくなりました。「ほのぼの」と「殺伐」が振り子のように展開するBELACH。先週みたく、一話中に含まれるギャグの比率が多い場合は、翌週からバトルが始まる予兆と見るのが賢明ですね。一護の外部と内部で両面バトルが始まる様子。今回の修行も漏れなく、ド派手な爆煙が2P見開きで唸りそうだぜ!今回のドラゴンフライにしろ、前試合の赤羽の「スパイダーポイズン」にしろ、どうしてヒル魔はチームメイトに説明しないのか。『下手に入れ知恵したら泥門の馬鹿勢が変に勢い付くから』って理由は聞き飽きていて、ムサシや十文字くらい教えても損はないよ。まあ、今週目立った出番のない雪さんには教えてるのかな?
特集枠: 蟲人間 INSECTOR(読み切り)
”目立った出番のない雪さん”それ自体が伏線演出に感じます。おそらく雪さんは『ドラゴンフライ破り』の要。なにより頭脳派の彼。ドラゴンフライの全攻撃パターンを分析済みで、どのパターンにも対応策を練ってきたのでは。…ぐらい、期待させて頂きたい…。『関西大会で誰一人止められなかった』金剛兄弟を颯爽と止める雪さんの絵に期待。「何度も同じ事を繰り返す阿含」と、「毎プレイ計算・修正して変化を付ける雪さん」の対比なんかも見たい。
- 雪さんは登場する度、毛らしきものが散ってるんですが…。
- 「前半だけで30点差つけて」意外と小さい男だ阿含。
- 「女と遊び回ってる奴とは違う」のジェットストリームアタックに笑。
- 多くの読者が予想したであろう「阿含のスタミナ消耗狙い」は、ブラフに使用。
- 「木の葉を潰すダンゾウのイメージ図」がホラーすぎる。
- 「それを説明するヤマト隊長の顔」がもっとホラーすぎる。
- 「首つり自殺したサイの絵」がシュールでホラーすぎる。
【今週のあらすじ】
氷帝vs青春の最終戦。照明落下のアクシデントに見舞われつつも、その後粛々と機材の撤去は完了する。両者一歩も譲らず89-89のタイブレークに突入。やがて、コート上で両選手が息も絶え絶えダウンする。「90秒以内に次のプレーを始めないと相手のポイントだ」静観していた榊監督が冷酷に言い放つ。戦いを一人静かに見届ける樺地は「勝つのは氷帝……です」と、小さくほくそ笑んだ。立て、立つんだジ、リョー…マ!
〜つづく〜
ツッコミ養成漫画ですか。よりマニアックな場面に突っ込む『基本点』と、気の利いたコメントで突っ込む『技術点』を総評して金・銀・銅メダルを争奪するお笑いオリンピック開催ですか。解答権はただ一回のみの早押し形式。従って、VTRを一通り見ないまま脳髄反射でツッコミを解答すると、後半のツッコミ所をみすみす逃してしまう先抜け・後残りのサバイバルルールです。許斐先生「さあ、並み居るツッコミ野郎を受けて待つぜ!」って勢いですか。
『最後の自分像』『真犯人』『サイの正体』と三つの謎が並列進行。謎が謎を呼んで本格ミステリ染みてきました。サイが自分像に興味を持った点からも、謎の中核が自分像にあるのは間違いない。内面を観る直感に優れた弥子も、自分像に対する興味と違和を覚えています。寄生者五人を一個の生物と感じた弥子。ならば新たな殺人劇など起こるハズない。つまり寄生者の中には裏切り者がいる。ここで弥子から二つ目のヒント。弥子は、自分像が「誰かたった一人へのメッセージ」と感じ取った。メッセージの対応者こそ、寄生者を裏切った当人でしょう。また、『最後の自分像』という名前は塔湖の唯一の半身を思わせる。塔湖と寄生者らの間に血縁関係はないと説明されたが、もしも一人だけ血縁者がいれば? 犯人の動機は復讐で、犯行方法は『一年前の模倣』と推察できます。
その候補者について。男三人は『奥さんの兄弟』で確定です。しかし末娘・由香だけは「母から聞いた話」を自称しただけ。最初は母の話を信じたけど後に自分像のメッセージに気づいた、というパターンもありだと思います。なにより、自分の半身(由香)が自分(塔湖)の仇をとるという結末が、松井先生の好みそうなオチだと思うのですよ。最も態度の悪い彼女が犯人と確定した途端、乙女チックに大変身しちゃったらどうしよう。萌えるしかない…!?
空知先生はコミックスで「キャラのマイブームにはサイクルがある」と仰っていたけど、今は丁度桂ブームなんだろうな。一話丸ごと脇役中心で描くなんて、長谷川さんか真選組くらいしかなかった気がします。さり気なく幾松さんを登場させ、桂と幾松の密月を仄めかす表現にグッときました。- 桂さんはいつから銀さんを溺愛・崇拝・総受けするようになったんだ!
- 空知先生が描くツーテイル(おさげ?)の女の子はいつも可愛いなあ。ちなみに、歳上のお姉さんにこの髪型してもらうと、ちょっと幼い雰囲気になるギャップと、うなじが露わになる色気が漂って、色んな要素でドキドキします。
- 桂さんのうまい棒はポルタのギミックアイテムより使い勝手がいいなあ。
『髪型を真似た』の下りは強引すぎるけど、後付けにしろシャマルを「ダイナマイトの師匠」に配置した機転は利いてます。旧知の仲という設定のみで二人の親密度を表現できるので、何しろ分かりやすい。新たに絆の構築を描かずともよいので、展開が長引きません。結果、修行が短いサイクルで回ります。肩の力を抜いて楽に読めるのもメリット。一話完結型の漫画が得意な天野先生なら、「短く説明を仕込むテクニック」はお手の物か。
ツナがトンデモな勢いでパワーアップ。今まで通り逃げ腰でツッコミ入れても、ツナが最強の男では危機感を煽られないなあ。思うに、ツナやセナや草野のような『弱者成長型キャラクタ』は、その人物が完成・開花したら作品の魅力が失せる反比例法則が成立します。彼らが無闇に成長すると、それは作品の寿命を縮めることに繋がります。リボーンの場合はこの法則にどう対応する? 天野先生の手腕に期待します。
- ペンギン
いつも気になる大スター・脇知弘くんネタは反則だァァ! - ツンエロ委員長
ツンの委員長が「イチゴココロン」なんか飲んでることに一番萌えた。 - 部長と課長
一本目は、初めて部長と課長で笑えました。二本目はみんな試しただろうね。好きな食べ物→歌手→歌の流れが上手い。 - バカップル
カップル初めての不幸オチ。新鮮だけど、この流れはあまり見たくないなあ。不自然なほど幸せな仲を見せつけるからこそ、憎さ余って可愛さ100倍(逆だ!)になるんだと思う。
まずは『目的』を分析。当初トーマスは、五嶺の霊化蟲を仕込みました。霊化した五嶺をグループの残党狩りに仕向け、彼を信頼する部下達の絶望を収集する。これが、当初のトーマスの目的でした。そこに恵比寿が登場。トーマスにとって彼は絶好の獲物だった。すぐさま恵比寿と五嶺の結束力を見抜くと、トーマスは計画を変更します。つまり五嶺Gの蝿どもを駆逐するより、恵比寿の絶望を収集する方がコレクター欲を満たすと思案したのです。
次に『計画性』を分析。正面突破の六氷&草野組には、過剰な防衛策を仕込んだこと。対して側面の援護組にはやけに無防備だったこと。結果として、恵比寿は絶妙のタイミングで五嶺が対面を果たすが、これは出来すぎです。トーマスは当初の目的で『霊化五嶺とG残党の同士討ちを狙った』と先述しました。ならば正面の防衛も手薄にすべき。だって、防衛が固いと残党達は五嶺の居場所まで進めないもの。
どうも話の展開上、無理に恵比寿と五嶺の二人対面を描きたかった様相です。結果として、トーマスの目的と計画性に違和感が現れ、矛盾とまでは言わずともご都合主義を感じます。ある意味で義之先生らしいし(褒めてません!)、作中のメッセージ性は共感できるんだけど……。ああ、それからついでに、先週は五嶺様の大胆雌豹ポーズを言及できなかったことだけが心残りでした!
- 【エロ】 「合コン=強引にコンバインするイベント」この大亜門語録はブームになる予感。
- 【パロ】 木嶋「今なら惑星だって吸い寄せられる気がするぜ!」映画のメテオバースト映像は、手塚ゾーンに吸い寄せられる演出だったのか。
- 【パロ】 『ジェットストリップアタック』いつ登場するかと思ったら大オチまで引っ張ったなあ。
- 【 BL 】 やっぱりバレンタインのあのチョコは、悠の手作りも仕込まれていたんだ!
- 【 BL 】 オ〜チンチンとアスタリスクを意図的に組み合わせる等、怒濤の攻撃。腐女子の神々の産物『やおい穴』の存在もそのうち登場しそうな勢い。
- 【ボーボボ】 ヤンキーが豚汁を配ってるシュールな絵がツボでした。
- 【へっぽこ丸】 冒頭の鞭打ち折檻に始まり、ラストのバブウ様の愛で方まで、変態尽くし!
- 【ガ王】 「必死さ90」この作品のことですね。
- 画力(5) キャラクタ(5)
- 画力とキャラクタの個性付けは申し分なし。特に主人公・甲虫は、今までにないタイプの個性です。典型的なヒーロータイプでありながら、友達を作るためにはパシリだってやるし、不当な扱いを受けても我慢する。あまりに珍しくって甲虫の性格だけで惹き付けられました。一方、キリも今時の萌え系漫画に出そうなヒロインタイプ。いわゆる「WJらしくない」キャラだけに拒絶反応は出ましたが、世間受けは良さそうです。
- 構成力(2)
- 前半はキャラクタを魅せるに徹したので、感情移入もできて楽しめました。しかし後半、特に戦闘パートになってからはぐだぐだに。おそらく村中先生、キャラの作り込みは徹底したけど、肝心の物語の組み立てが不十分だったのでは。読み進めるほど「勢いだけ」に感じました。特にラスト8Pからのラッシュが厳しい。『A.O.N』を彷彿とする作者側の過剰なメッセージ性に、読む気力を削がれました。
- 読後感(2)
- 特にラスト2Pの荒廃が酷い。暴力に対し暴力で返す行為をよしとするオチ。読んでいて良い気分がしません…。甲虫は人間達の仕返しを助長し、良い気分に浸り「一人寂しく引っ越すのだった」とか言っちゃうし、彼も頭のネジが何本か外れてます。好感持てる善人主人公だったのに、最後がこれでは...。ラストの二コマも何が悪いのかインパクトに欠け、演出がクサい…萎えました。
赤ペン先生の活躍は素直に感動・感激したんですよ。天の邪鬼な公平先生らしい。武器の個性だけでも十分光るし、まさかペンが弾丸のように走る遠距離武器になるとは、読者の誰も思うまい。独創性は評価できるけど、君ら漂流しながら執筆活動してないだろうと。赤ペン持参する意味あんのォォ!? こ、今回は、帰還も短く実りのない漂流だったから、たまたま執筆しなかったんだよね…。
『漂流作家』と言うならば、真備の『漂流』の適応力のみならず、『作家』の方の資質も早く見たい。どうもバトル冒険活劇がメインになってるけど、執筆活劇も描いて下さるんですよね!? どれほど人智を越え胸躍る冒険ができる漂流者でも、肝心の筆の方がお粗末では、売れる題材でもとても売れませんよ…。あのポルタだって、描く人が描けばメガヒットしたと思うんですよ!
そう言えば、ミスフルの次はタカヤも身代わりにすれば、打ち切り脱出の一周年も狙える位置では?
【6回表開始時、バッターボックスに立つ選手の番数】
(理想)最少の人数で抑えた場合: 3*5+1 = 16番目
(現実)鵙来が三度目のバッター: 2*9+4 = 22番目
…ああ屑霧先輩。鵙来や雉子村はフルパワーで確実に抑えるくせに、他は6人もの出塁を許してた。そっちの方がよっぽど埼玉代表のピンチじゃね!?
そして、試合全体の予想も若干計算が狂いそうです。次週の頭に屑霧先輩が降板し犬飼が二番手を務める場合、犬飼は当然無敵モード。次の打者・雉子村も三振に抑え、その後も完封で抑えるはず。しかし、これでは都合が悪い。(最強のバッター)鵙来vs(真の秘球使い)犬飼というミスフル最終試合にして絶好のカードが、一回しか巡らない。これではバッターにとって都合が悪すぎます。
かくなる上はこの試合、延長戦に入る他ない? これなら犬飼は鵙来と二戦、雉子村と三戦という目算で、バッターとの本番勝負を見られます。もちろん、犬飼の秘球が完成し切っていたら延長戦、未完成で割と走塁を許すのなら九回で収まる…と、二通りの予想に修正しておきます。
ちょっと前の展開をご説明すれば、一目で分かる坂本先生の駄目っぷり。ウンコ(※タカヤの友達のあだ名)に連れられアンダーグラウンドの料理店でウンコが食べ物を振る舞ったらライバルの一晃と出会い、ウンコはアングラに放置のまま空手道場で戦いの面白さに目覚め、トーナメントが始まったら終始いい笑顔で殴られまくり、紆余曲折の果て「女子の部」は無かったことに。なにこの無茶な構成力。
物語至上主義で読むオレみたいな偏屈な読者からすると、タカヤは地獄絵図としか例え様のない漫画でした…。
それがですよ! 一話からカウントリセットして、サブタイも変更して、路線も修正して、世界観も一新して、スタートはやっぱり森だったけどそこは初心に帰っただけの話。なにこの無茶な仕切り直し。坂本先生は心を入れ替え、キチンと物語を組み立てて下さるという意思を表明したのです! オレは応援しますとも。ウニの食べ過ぎで食あたり起こして坂本先生の人格が変わったと、信じますとも。
ハマーが二週連続で登場するとウザったい気分になれます(褒め言葉)せっかくの高菜さん登場の機会だったのに、中盤隠れちゃったのが切ない。ピヨ高派のオレとしては、高菜さんがピヨ彦に義理すら上げてなかったことに驚愕! あと、金持ちの高幡くんなら、三桁に上る勢いでチョコもらってると思うよ。- 【一番印象に残った台詞】「あとハマーの全体的な空気が…」
- 村田雄介先生
安易に『こち亀ファン』って言うと、また秋本先生から突っ込まれますよ。 - 松井雄征先生
それ普通に身体に悪そう! - 大石浩治先生
委員長のモデルの人が大石先生の側にいるという嫉妬感。 - 西公平先生
なんで自分の人格を貶めるような発言ばかり…。 - HT裕次郎先生
女の子に長い棒を持たせるとテンション高まるのは分かります。
今年に入って、WJは230円ばかりじゃないですか? 一時期は、いつ240円が標準になるかとヒヤヒヤしたものでしたが、最近はそうした不安から解放されたジャンプライフを送っています。なんちゅうショボい杞憂だ。