1337. 週刊少年ジャンプ - 11号

表紙
 表紙はバレンタインなのでムヒョとロージーの魔法律相談事務所。+αで新連載のメゾンド・ペンギン。大石浩治先生が表紙を飾らなかったのはある種、ジャンプの定番を完膚無きまで粉砕するアンチテーゼでしょうか。ジャンプ大好き人間には堪らない、芸術的なギャグの数々を魅せて下さいました。
勇気三十代さん(袋とじ)
 目のクマと頬が痩けとやつれ具合が異常事態な三十代さん。こんな三十代、リアルすぎて切ない。三十代さんも今回で二回目の登場ですが、まずは生きてて良かった。もしかして病院に行くお金がないのかなぁ…。 集英社、三十代さんにもっと出番を! 三十代さん、早く入院してー!
RADIO-KON HYPER!!!
 一護って虚化すると真っ白なんだ。俗称「白一護」って、なんだかアイスクリームの商品名みたい。
蛇尾丸キーホルダー
 「一護より俺のを使いな!!」週刊少年ジャンプの商法戦略室は、相変わらず誤解させる言い回しが上手い。

健闘枠: ONE PIECE ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
特集枠: メゾン・ド・ペンギン

* 1(-) メゾン・ド・ペンギン(新連載)
こちらで先行感想しました。

大蛇丸は禁術の蛇使いで、ますます人外を思わせる。元『暁』メンバーとはいえ、サソリやデイダラを圧倒した強さだ。…人気はデイダラが圧倒だけど。わずか一週でカブトのメガネが治ってる。これはスペアメガネですか。このくらいメガネ男子のたしなみですか。 メガネと人体を一体化する禁術大蛇丸様が教えてくれたから、カブトはあっさり寝返ったのかも。

カブト「サソリは僕のメガネに無頓着だったが… 大蛇丸様は! 僕をメガネごと愛して下さる!!」

カブトが大蛇丸を慕う理由、判明!

* 3(6) BLEACH
わーお、メガネ繋がり! 銀と硝子でできた筆箱の中で、エンピツとエンピツが群れております。扉絵の前は狙いすぎ。お父さんは霊化の隠し部屋に息子を連れ込んで、そういう魂胆か! コンの夏梨に対する怯え方が尋常じゃなくて笑。昔散々な目に遭って、ライオンのくせにトラウマなんだ。

ルキアは一心を不審に思ってない様子だけど、彼は霊力の気配を消せるのかなあ。シロたんはケータイメールで報告書って無理あるよ! PCなら10秒で書ける文章が、ケータイじゃ1分掛かるし、馬鹿らしくならないかなあ。「報告書」とか言いながら、実は雛森とメル友してた説を猛プッシュしたい。年頃の女の子相手に、ご機嫌取りが大変なんだよ彼も。

織姫は一人で強くなる自立した子だけど、チャドは浦原さんに教えを請わなきゃダメな子なんです。チャドが今後どこまで萌え進行するか楽しみ。もう、チャドはこの巨体で…
チャドとクロサキの死神相談事務所
…草野を超えればいいじゃない。(巨人乙女兵器チャド・第二弾)

週刊少年ジャンプの『内面のみで読者を萌えさせる実験』リスト

  • 武装錬金「毒マスクだけど、実はピュアな毒島の乙女描写」
  • HUNTER×HUNTER「不細工で訛ってるけど、実はピュアなコムギの乙女描写」
  • BLEACH「巨体で強面だけど、実はピュアなチャドの乙女描写」

* 4(2) ONE PIECE ワンピース
久っ! やっぱり今週はBW女性陣。モズ&キウイもフォロー! 先週の希望が次々叶って夢のようだ。でも、モズは余裕なのにキウイはヘトヘトなのは、ファンの間で賛否を分けそう。船大工&フランキー一家の活躍は、今週でひとまず見納めか。ちょっと寂しいけど、そろそろメインディッシュを堪能したいのだ。

本物の設計図を目視し、その瞬間にどうして、ころしてでもうばいとらないのか、カクよ、ルッチよ。CP9の五年間を文字通り灰にしたフランキー兄貴、かっけえーぜ! 「明るみに出た時点で消す」と正論を述べ、あのワンパク坊やが今は物事をキチンと考えるまで大きく育ったなあ。一家が兄貴を救出する動きも、やっと当人に伝わった! 兄貴は以前ロビンに「こんな所まで助けに来る仲間が羨ましい」と感涙していたから、この救出劇はさぞ嬉しいだろうね。

ルフィがフランキーを恨んでる件も生きていて嬉しい。「そげキング=ウソップ」もまだ気付いてないのかな。そげキングに狙撃を命じた場面はグレー判定だけど、あれはルフィの天然と読みたい。正体を知らぬフリする打算なルフィなんて、受け入れたくない。様々な局面を前に一切の算段もせず、直感で飛び出して勝利を掴むのが、ルフィ本来の魅力ですもの!

* 5(5) 銀魂
「四天王最後の一人の存在」「八郎の正体」など、気持ち悪いくらい予想的中。意図通りの進行でもトークで十分楽しめるのが、銀魂の面白さだ。こち亀の関西弁はストレス過多だけど、銀魂の関西弁はとても心地よいです。空知先生は新喜劇で関西弁を勉強したんでしょうか?

今週のツボ

  • ヤクザが店員のペースに乗って漫談に走る物語展開は新喜劇そのもの。毎土曜の昼食時は決まって新喜劇を見て育ったオレにはとても懐かしくて、涙が出そうでした。
  • 神楽のオロナミンCの持ち方。お子様はすーぐ気取っちゃうんだから!
  • アフロの八郎はオナベかよ! 誰が予想できんだそんな万馬券設定。

女キャラ描写の上達が目覚ましいけど、相変わらずボディラインから色気ゼロ。線の色気はいちご100%を見習い、真のモテ王を目指して下さい。扉カラーで透瑠さんが登場してるので、今週はオッズ単勝1.0倍で目黒さんが吠えます。ところで透瑠さんが手に持ってるの、チョコじゃなくて6ピースチーズじゃね?

  • 【パロ】木嶋先輩の存在自体がテニプリだもの。「俺が王様だ!!」「どいてろ阿久津(〜からの流れ)」「恐竜に勝てない」など、容赦無く読者の窒息死を狙います。
  • 【パロ】「それはチョコラータだろ」宏海がJOJOネタに対応した!? 宏海はこちら側(JOJOに詳しくない側)の人間だと信じてたのに、遠い存在になってしまった…。
  • 【エロ】「女の子も大好きな例のアレだよ!」に即答する円先生は大問題だ。もちろん世間のお嬢様方はカレシのチ○コが大好きですが、少年誌でそれ言っちゃうと少年の夢ぶち壊しです。
  • 【エロ】会長のツンデレが暴力的で笑。
  • 【 BL 】悠はちゃっかり王子にチョコを渡してる。朝もらった「二個のチョコ」も、片方は悠の手作りじゃないの? いちいちBL設定を補完するオレは、早くあいすから氷漬けされればいいよ。

ゲンカン
漂流作家協会に作家名簿を登録することで、公式に漂流が可能となるシステム。またもや”あの漫画”を彷彿させるが、設定ガチガチの冒険漫画じゃ誰もが通る道か。グレッグのドタバタで、真備とミツネは結局名簿登録してないよ。大々的に発表したファンタジー設定も、大コマ登場した個性強い四人の新人も、ネタフリしといて完全スルー!

あの四人、このまま音沙汰無くなるの? コイツら一見強面だけど、個々に作家・編集者として、良いモノ持ってんだろうなって期待した矢先、モブキャラだった悲しさ。公平先生は「読者をおちょくる」のがとってもお好きなようです。次週で普通に出てきたら、それはそれで納得するけど。

真備の変相
[6P1c]の真備が人外の形相。何の意図があってこんな表情に? 備はこういう能力持ってるわけ? 説明不足の段階で、こんな演出は読者に誤解を生むばかりです。まだ第二話なんだし、突拍子ない描写は慎んで頂きたい…。

三大出版社
分かりやすく言うと、ジャンプ(集英社)、マガジン(講談社)、サンデー(小学館)か。ソガノ出版を少年誌に例えるといや止めておこう。作風や読者層や内容の傾向も出版社の方針で色が変わりそうだ。J社は乳首NGだけど、S社は乳首くらいOK、M社は性表現もユルユル、みたいな。J社は少年向けなのに女性読者が割を占め、S社は打ち切りが少なく作家が伸び伸び描け、M社は漂流本のハズがなぜか巻頭はグラビアアイドルが味を占めている、みたいな。

…他意はございません。

グレッグの対処
グレッグの妊娠を一目で見抜いた真備。この野性はがどうしてもハンターのゴンと被ってしまう。今後も真備が野生行動を振る舞う度、ゴンと被りそうでやるせない。こちらとしても、そんな風に読みたくないのに…。真備がグレッグの生態全てを察知したかは不明だけど、「グレッグの不安」「宿し子を守る態度」の二点は見抜けたんでしょう。『妊娠の匂い』かもしれないけど、んな表現は少年誌に相応しくない!

グレッグと勝負で決着をつけず、生物学の特殊性で説き伏せて、読者にアピールした着眼点は独創的で新鮮です。真備の性格は『人の心に波風を立てる男』ということですが、公平先生自身も他人(読者)を良い意味でおちょくるのが好きなんでしょう。読者のド肝を抜く物語・設定・キャラクタを描きたい人なのかも。だから今週のような意外性ある描写は、今後も継続するかもしれません。

その他小ネタ

  • 「今からそのグレッグ見に行くぞ!!」の表情と台詞は、敢えてルフィに似せて『うちの主人公は違うよ』とアピールしてるんだね。
  • ベテランハンター作家が三人掛かりでやっと捕獲したグレッグ。「斑鳩出版のベテラン」が聞いて呆れます。斑鳩出版は第二話にして早くも格を下げた。
  • グレッグの赤ちゃんは目視で九匹。子沢山ってことは、赤子の内に死ぬ可能性が高い種なんだね。グレッグが希少種なのも、ちょっと判った気持ちになる。
  • 真備の非常識に見えた行動は「食べたい物を食べるため」なのかも……。
  • 先週冒頭、真備の『生肉主義』はどこいった? 見た目のコミカルさを重視しただけ? 読んでて大混乱。
  • ツギハギ漂流作家マンガ物理学(Wikipedia)適用マンガでした。今週だけでハンマースペースが二回登場。
    • ハンマースペースとは、一瞬でアクセスできる超次元的な入れ物である!

一休のDVD間違えはベタだけど、修行僧がデレデレになるギャップは微笑ましい。栗田映像で消沈する西遊記カルテットの皆さんが大好き。神龍寺は阿含が居なきゃ、なごやか面白チームだったろうに。女を部室(?)に連れ込む阿含は、ハメ撮り映像を滝のスクリーンに上映しながらヤっちゃう目論見だったに一票。そんな悪魔の僧侶見たことない!

モン太vs一休の空中戦ライバル伏線。一休、鉄馬とモン太のライバルは格上選手ばかり。阿含の相手はセナに絞られた? 阿含vsヒル魔説もあるけど、なにぶん神龍寺サイドのポジションを忘れているので判断が難しい。スピードゼロの栗田は赤羽の時見たく、いいトコ無しでコテンパンに倒されるのかなあ…。ハァハァ三兄弟vs西遊記三人組の集団戦も楽しみ。

一休のアップがベジータに見える病を発症。そのコマで「空中戦」とか言っちゃってるから、余計にそう見える! マモ姉が多量の薬剤を異空間から一瞬で捻出する場面はどう見てもマンガ物理学です。セナと鈴音の友情関係がますます加速してんだけど、オマエらいつの間にメル友だよ! 今までセナがケータイ弄ってるトコ見たこと無いから余計にショック。幼馴染みのマモ姉にも、親友のモン太にもメールなんて出してなかったやん。セナはこの調子で、ヒル魔ともメル友になる勇気が欲しい。きっとヒル魔の返信メールを開いたら、使ってるケータイが爆破するね。ヒステリア!

七つのボンゴレリングはアルコバレーノと関係深そう。六道の「転生」やリボーンの「呪い」など既にファンタジー要素が強いだけに、七つのボンゴレリングは「龍を召喚して願いがなんでも一つ叶う」と言われてもびっくりしないぞ! 子供の飲酒はヤバイと思うけどね…。今までギャグ漫画の中でしか強さを表現しなかったディーノ。ロン毛の強敵も恐れるほど強いって言われても、正直ピンと来ない。静のツナより強いんだろうか。このように、キャラクタを強弱で順序化する発想が自然と生まれるほど、リボーンはバトル漫画に転じたんだな…と寂しい気持ちに。

バトルモードに入ったガ王くんの表情が大のお気に入りです。ボーボボ第二部じゃなく、ガ王くんを主役にした新しい漫画を描けば良かったのに…。豚君とのバトルはそこそこ見応えあったし。「ネオマルハーゲ帝国」って「マルハーゲ帝国」と同じ、ツルリーナ3世が支配してんだっけ? 早くも設定が把握できない…。

  • 首領パッチ】中途半端に「知恵の輪」なんかを仕込む首領パッチが外道過ぎ。
  • 【ビュティ】「ガ王君大丈夫?」何気に膝枕してあげてるビュティ! くっ、コレが愛護動物コアラの底力か。
  • 【へっぽこ丸】へっぽこ丸の謀反は第二部ならではのお約束でしょうね。

* 11(12) D.Gray-man
一部誤りがあります。ご報告ありがとうございます。
アクマを改造できるのはクロス元帥だけ!! どうしてエリアーデは改造しなかったのか。クロちゃんと元帥が再会したら、その謎は明かされるだろうね。クロスのアクマ改造は教団も知らない能力。確かにそれを教団が知れば、組織内で賛否両論出る。そうなると教団は「アクマ共存派」「アクマ駆逐派」の勢力に二分され、しいては千年伯爵に付け入る隙を与えてしまう。だから敢えてクロスは、改造能力を秘匿してるのかも。

アクマと「共存」か「敵対」か。一気に異種族間の相互理解までテーマが広まりそうです。単純な勧善懲悪にならないので、作家の思想によって幾通りもの自由度の高いエンドが想定できます。それだけに先の予想が付かず、最後まで楽しめる作風にはなるのですが…。着地点が多数あるって事は、全ての読者を納得させるエンドが描きづらくなる訳で、はてさて星野先生はどのように始末を付けるでしょうか。

草野と今井さんは既にスールを契っていた先行感想はこちら。

* 13(4) DEATH NOTE
第二部序盤のニア「(デスノートは)隙あらば奪います」発言は、伏線の可能性が消滅しました。無論現況は、例えノートを奪っても月を追い詰められません。ともすれば奪える状況下で、計画に忠実に動くのだから、ニアは自分のシナリオに絶対の自信があるのでしょう。

ニアはデスノートの中身を見て、SPKは魅上=Xキラと特定。しかしこの事態こそ、月の筋書きでしょう。これまでも魅上は、月の指示で自分=キラというアピールを繰り返しています。本来几帳面な魅上の凡ミスは、一度ならまだしも三度重なれば故意。月の指示に従い、魅上が能動的にニアのミスリードを誘う行動に出ていると推理がベター。一方、ニアは魅上の人間性を把握しておらず、深みまで足を突っ込みそう。

  • 人前でノートを開く(キラ疑惑を深める)
  • 外出時はノートを持ち歩く(切れ端で十分なのにわざわざ本を持参)
  • 死神不在を悟らせる(独り言は策の一つで、振る舞いや態度で知らせる策も用意したのでは?)

つまり魅上は、自分がキラだとSPKに伝えるばかりか、ついにはノートの接触を誘ったのです。これは淫乱清美を動きやすくする陽動策か。SPKにノートを接触させる目的か。ノートを読ませて魅上=100%キラと確信させる罠か。はたまたこの先の些細な伏線に過ぎない? 予想範囲が広すぎず狭すぎず、なかなか程よい広さになってきました。

アヤの「脳を揺さぶる」能力が進化した理由は、説明の先を読者なりに色々と解釈できる作りで面白いです。二人の親友を殺して『孤独』を勝ち取ったに見えたアヤ。しかし今度は「友人を殺した罪」の意識が、二人の存在を心に残し続けてしまったのかも。周囲に隠し事をするってのは、自分が必要以上に意識する事の裏返しだから。アヤが弥子に接する様は、尊敬はもちろん、いっぱいの感謝の気持ちも表れていましたね。

ネウロ、アヤ、サイなどの超人と次々対面した弥子は、上を見すぎて自己評価を低く見積もっています。例えば美意識、弥カネちゃんに続いて今度はアヤのオーラに気負いし、すっかり自信を無くしている。しかし彼女の美性は、作中世界でもベターな方じゃないのかなあ。また、先週の言及通り、アヤは弥子の「内面を捉え見抜く」能力をズバリ指摘しました。それでいて弥子は、彼女に芽生えた能力に未だ気付けません。

自身に劣等感を持つと、時に正常な自己評価を下せなくなるものです。弥子が自分の能力に気づく場面、それはすなわち、彼女が人並みの自信を勝ち取った時ではないか。願わくば、誰かに教えられ察知するのではなく、彼女自身で感じ取り、覚って頂きたいところです。

  • 連載300回なのに敵の回想編が多くを占めています。さすがテニプリ、人気キャラ至上主義。
  • まるでアンケ至上主義ジャンプの中に、もう一個小さなジャンプが築かれてるみたいだなあ。
  • 1P目、野球部や柔道部など部外者の人達が、テニス部の騒ぎに駆け付ける不思議。
  • この世界において、スポーツピラミッドの頂点に君臨するのはテニスであると、再認識できました。
  • 真田の『山』は、睨みを利かせて相手を竦み上がらせる技ですか?
  • 「フフフフ…ファーッハッハッハッハッ」突然笑い挙げる跡部様に、ファービーの恐怖が重なります。
  • 最初は面白かったんだけど、なんかキモくなったので首元を横から思い切りチョップしたら
    モルスァ」みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った。
    後の跡部様である。
  • 神聖なネットを足で踏みつけても、部員の誰も叱らない件。なんじゃこりゃ…。
  • 太陽を背にして「ほうら凍れ」と跡部様。後光が差して、さながら翼のようなお姿。
  • この時、跡部様の表情はテニスプレイヤーどころか、人間であることを放棄してる。

秋本先生は漫画家だし、巨乳好きだし、ゲームやフィギュアのネタも扱うし、巨乳好きだし、そこいら素人よりよっぽど萌えを理解してると思う。だけど、こち亀が若作りしてメイドやアキバを描くといたたまれない…。今週は、渾身の笑い所がここ以外に見当たりませんでした。

メイド喫茶にて>
部長「あ… あの…」
メイド「私は永遠の17歳です」
マウンテン・ティムティム「おっと会話が成り立たないアホが一人登場。質問文に対し質問文で答えるとテスト0点なの知ってたか? マヌケ」

ティムティムのツッコミが冴え渡る、素晴らしい一コマでした。この他「質問を質問で返すなあーっ!!」「疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?」永遠の17歳です なんでもします」など、読者の思い入れによっては違う切り返しが思い浮かんだことでしょう。

タカヤの体当たり技の解説が「今考えた」って、またそれかい。ムーさんは大泥棒ポルタの三種の神器は「情報によると」「僕スゴい」「変装」と例えました。ならばタカヤの三種の神器「今考えた」「回転の力」「何度でも立ち上がる」です。この三本柱をキーワードにして話を組めば、わーお、あっという間に一話完成!

タカヤ「ほ…本日のオレのテーマは… ね… ”ねばーぎぶあっぷ!!” だ…!!」

本日に限らず、キミは毎回ネバーギブアップじゃないの! 何回ダウンしても何度も起っちゃう資質は正直羨ましいし尊敬に値しますよ。よく考えたら「回転の力」も重要な技術。「今考えた」ことを実戦に投入する積極さもマンネリを防ぐ気配り。『資質』『技術』『気配り』全てを備えるタカヤは、今後も渚を悦ばせ飽きさせない男になるよ。もちろん格闘技の話ですよ?

今編導入で能力バトルを示唆しただけに、明神サイドは余興なしのバトル一直線。『敵の技を受ける』明神の個性も決まり、なかなかに見応えあり。キヌマが防御に徹したことで、他の局面と時勢系を合わせてきた。同時展開バトルの舵取りがお上手です。明神のグラサンは下水が暗闇だから常時外してるんですか?

* 19(15) HUNTER×HUNTER
先週は世界観と戦況、今週は各キャラの心理状況。決戦の時を過剰にもったいぶらせます。お膳立ては整い、残すは日付が変わるのみ。鱗粉催眠は人民の暴動を抑え好都合という読みはしかし、シャウを仕留めた時点で失われる利点です。シャウ死亡→人民暴動→コムギの危機→ピトーの気が逸れてゴンの勝機、という筋書き? 目に見える材料を繋げただけのチープな予想ですが…。

作者取材の都合で連載再開は4月上旬予定。「ゴルドー編の取材」「帰還時期未定」「HUNTER×HUNTER」これらヒントから自ずと導き出される解。冨樫先生は遂に北朝鮮へ突撃取材ッ…!!そりゃ連載再開の目処も立たない! 行ったら帰れない可能性十分。まさにリアルハンター・冨樫義博無事、日本へ戻って来る事を、心からお祈りします!

その他小ネタ

  • だいぶ生えてきたイカルゴの足。再生するんかい!
  • 生えてきたイカルゴに無言で対応するゴンは「生えるって…今さら?」と大人の反応してると思う。
  • ゴンの必殺技「じゃじゃん拳」に相当する、キルアの必殺技「神速(カンムル)」。
  • 頭の冴えるキルアはかなり細かい制約と誓約を課し、欠点の少ない技を作り込みそう。
  • ノブさんの本音もようやく聞けた。彼の折れた意思は今後の戦況によって再起もありそうだ。鍵は行方知らずのパームさんかな?
  • イカルゴだけはラスコマの位置に滞在し、遠隔射撃を狙う?
  • 10分前になっても姿を現さない会長。きっと若々しく大変身してるんだろうなあ。

* 20(17) Mr.FULLSWING
十二支一年の面子に猿野の兄弟バレが伝わったけど、なにこの今さら感。今話は猿野の既存技「覇竹」と、未完成の「空蝉」のお披露目に留まった。猿野のみならず雉子村も試合を通してますます成長しそう。ラストバトルの頂上決戦、初回から惜しみなく力を出し切って頂きたい。二回以降の展開は、先週の予想通りとなるかな?

* ピューと吹く! ジャガー
清掃ムーンこと乙女心ゆれ子、懐かしいなあ。この人が登場すると、決まってガラスの仮面ネタに走るうすた先生が、今では可愛いらしく思えます。

  • 【ツッコミMVP】 「好きなだけ盗れとは言ったけど盗りすぎよ!」肩筋のありえなさに感嘆すら。
  • 【ボケMVP】 Gメンのバッグに、さり気なく盗品を詰め込むジャガーさん。彼はイタズラしてる時が一番嬉しそうだな。
  • 【変態MVP】 コスプレに違和感ないというか、その格好はコスプレなのか問い詰めたいよ、ゆれ子先生。
  • 【一番印象に残った台詞】「ふんふふ〜んデカイ肩パット」
     しびれくらげ的言い訳メカニズムだ。あるある!

作者コメント

  • 大石先生
     表紙ネタひっぱり。まるで義之先生への恨みを込めた一言も、全て計算尽くの小ネタでしょう。
  • 澤井先生
     大石先生にWJから蹴落とされたりしたら、すげー恥さらし者になるコメントだ…。
  • 小畑先生
     そんなネタになるアイテム、どうしてその場で買わないのか! お金持ちのはずなのに。
  • 坂本先生
     <○○な裕次郎>ネタは今後も引っ張ってくれるのでしょうか。
  • うすた先生
     稲垣先生と何繋がり!?