1313. 週刊少年ジャンプ - 09号
さようなら24歳でジャンプ感想書いてたオレ。おいでませ25歳でジャンプ感想書いてくオレ。
昨日、誕生日を迎えました。今日からは『25歳として漫画雑誌の感想を書く』という痛々しい前提条件が付随します。25歳て! オッサンやん! 真面目に人間性を疑います。それでもジャンプが止められません。「やべえ ジャンプが止まらねえ!」状態です。テニプリ休載が残念。
- 表紙
- 表紙は銀魂。単に読者へアニメ化を伝えるばかりじゃない。ジャンプって目に付きやすいし、世間一般への宣伝にもなるよね。万事屋三人が格好良く締めて、第一印象が良さそうです。
- どんな悩みもムヒョっと解決(最終回)
- 草野「よーし僕も頑張るぞ!!」に対し、六氷「本当に頑張れよ…」と思わず本音。本来の六氷からして明らかに不自然な言動ですが、本音はそうだんだ…と苦笑いの一コマでした。
- 新連載
- ネットラジオのスノウム後夜祭で散々に大石浩治先生を褒め称えていたら、ほんとにきちゃった新連載! これは嬉しいなあー。一方、次週より新連載の西公平先生は、直前の読み切り「HallooSunshine」は賛否別れるものの、その前の「キングクリムゾン」は面白かったですよ。『冒険ロマン』と銘打ったので、ファンタジーモノ? どちらも楽しみな先生です。
健闘枠: 銀魂 べしゃり暮らし
特集枠: イケてる便器
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲、略して珍砲の先行感想はこちら。
キャラクタ&チーム紹介の一話。主将ごとの性格分けが明確で面白い。茶土の岩重くん「おっぱいの大きい子」って直球すぎて無邪気だ。狼谷「優しくて従順な子」ってことで、オレは狼谷と無二の親友になれそうです。彼のモチーフも狼ですし、他人の気が全くしません。西部の噛ませ犬なのが実に惜しい。淡々と修行する清は、汗と裸と筋肉でお姉さんを魅了しつつも、完全ギャグ要員になってるギャップが美味しいですね。ヒル魔と阿含が過去につるんでいた事で、阿含の格が下がった印象を受けました。ヒル魔は根底に善人を感じさせますから。元神龍寺だった栗田の秘密は、もう一歩踏み込んだ言及が欲しいです。神龍寺と泥門の試合は、隠れテーマに『個人技VSチームプレイ』が潜んでそう。ヒル魔がチームプレイに拘る姿勢は、長らくの伏線である賊学・葉柱ルイの「テメェと俺と なにが違うってんだよォ!」の解答も囓ってそうです。試合を通して、明確な解が提示されるといいなあ。
今話の見所は、ヒル魔の好きな女のタイプ「使える女」の爆弾発言。リコはマネージャの条件と茶化したけど、ヒル魔は大マジで回答してるでしょう?
サブタイだけで泣きそう。あぶっ、おま、ぶっねー! 尾田っち! なんだよこの強烈な罠!サウロは青キジに囚われたので、生存した様子です。当時は世界政府に反抗したサウロが、現在は政府の正義に納得して再登場すると面白展開だ。なにしろ政府が怪訝する『Dを継ぐ者』が、政府の主義に賛同するんだもの。次いで、サウロ=黄サル説を推奨したい! …けど、大将のシルエットは既出済。この説は飛躍しすぎか。湖に捨てた文献は、予想に苦しむなあ。ロビンは知ってる知識だろうし、他の組織が文献を回収済みって展開も唐突だし。
- クザン(青キジ)とロビンの対面
→○(敵対で共闘関係のスタンスが熱い。クザ×ロビ派閥も結成か?) - 悲しい時こそデレシ伏線
→◎(燃えるオハラを眺めながら「デレシ」ってシーンまで的中) - サウロの作ったイカダで逃走
→×(イカダはイカされなかったなあ。ま、大きすぎて目立つか) - 戦艦を沈めるのはロビンじゃない
→○(やっぱりサウロ。トムさんの力持ち描写後だからインパクト薄) - サウロはロビンを庇って死亡
→△(たぶん生存。再登場の可能性も見えてきた)
人気投票を見て気付いたけど、旅立ちの直前、サイに極秘任務を伝えた暗部の忍ってイルカ先生かも、髪型が一致します。
恵比寿と五嶺の絆の形から、六氷と草野のパートナー性を解く展開になろうとは。思えば現在の修行展開、五嶺&恵比寿が登場した時点から、一連の流れに組み込まれたプロセスの一つに過ぎなかったのね。後ろを振り返ると、なんとなく物語の整合性があるのは嬉しいです。設定の矛盾はともかく。さて、草野が覚悟に目覚めて直式魔縛りの術に成功……したけど、ブイヨセンは倒せてないかな? バトル漫画じゃないんだし、ブイヨセンの罪はペイジさんが魔法律で執行しなきゃ、冷静な読者は納得できないでしょう。
萌えっ娘妖精の存在感が絶大で驚きました。洋一も六氷も煉は底を尽き万事休す。今週は何と言っても、六氷の今にも泣き出しそうな幼い表情。もう辛抱たまらん! とばかりにぎゅーっと六氷を抱きしめてあげたい病を発症するお姉さんが大量発生しちゃいます。成長した草野にこの六氷を抱きしめさせたい下克上等のお姉さんも一気急増しちゃいます。まさに、この一コマの絵は、五嶺登場時から一連の流れに組み込まれたプロセスの一つに過ぎなかったのね。
恵比寿「初め痛むがガマンしろよ…!」
今井「一体何をするつもりだ…!?」
恵比寿「ダメで元々 受け取れ」
草野「ああっ……! 煉が流れ込んでくる…?」
恵比寿「全部注入するまでもうちょい掛かるが 奴が実体化する前には終わるだろ」
草野「ぜ 全部!?」
今井さんに見せつけるようにして、遂に恵比寿と草野が繋がってしまわれた。恵比寿の優男っぷりに対し、草野のセリフは完全に受け姿勢。強烈な乙女性を感じさせます。草野乙女化計画、完遂。
月とニアの思考は相思相愛だけど、二人の間には友情がない。友情の絆がないから「ニア→月を逮捕」または「月→ニアを殺害」という結末も淡泊になる。読者は結末を予期しても、そこに切なさや寂しさを抱けないんですよ。単なる頭脳勝負に陥ってる第二部は、だからつまんないと言われるのかもね。
先週時点で東仙を察したBLEACHファンの方は鋭いですねえ。やっぱり真のファンは「見せ場だけ追う」んじゃなく、細部までキチンと見てるようで安心。今週はジャガーさん回収。彼は全身これナイフな名前が尖りすぎで、虚界に廃品回収されちゃったのね。ジャガーさんの処罰はヴィブラ・スラップで下されるのか、こうご期待! せっかくの東仙登場も、チャドとの再会は果たされず。あんな巨体で本格的に空気化しとるゥゥ! オサレに詩的に負けを認める一護。「誰も護れちゃいねえ」とぽつぽつ語る彼にジンときました。全く触れられない父の存在はブラフで、母の家系がボンゴレの血統と推測していたのですが、その予想に黄色信号が点灯。例えばツナの髪色は母譲りと思ってたけど、父親のヒゲも金髪でした。父の生き様も一般人からすると異質すぎますし、父の家系がボンゴレ系の王道展開なのかなあ。ところで、ツナの両親の相思相愛っぷりは見ていて和みました。少年誌で『幸せそうな家族』を描くのって、大切な事だと思いますよ。
以下、ハルファンには申し訳ない言及ですが…。黒曜戦の修羅場を戦い抜いたツナにとって、最愛の人・京子ちゃんから優しい言葉で褒めてもらう事は、何物にも代え難い一番のご褒美ですね。普段は目立たないけど要所で締める彼女のメインヒロイン性は、『まじかるタルるーとくん』のヒロイン・河合伊代菜を彷彿とさせました。
今話で金本の相方・藤川が誰かは、ほぼ確定でしょう。金本を呼び捨てにして人間性を寸評したり、圭右を大人の視点から説教したり、今話でヒントが出すぎましたね。次週にもネタバレでしょう。金本さんは見た目こそ強面で怖い印象。見た目だけで、既に一流のプロの風格を漂わせるのが森田先生の巧い所。一方の藤川さんは、かなり当たりの優しい印象ですね。ボケが藤川、ツッコミが金本でしょうか? 舞台の上だけ金本さんがもっそい優しい笑顔になったら笑いますよ。
デジキンが一般人にここまで心の広い芸人だったことは、意外だったなあ。二人が顔を合わさずネタ合わせする理由も、近々明かされるのでしょうか。個人的にはその秘密は引っ張って頂き、また別の機会で明かして欲しい所です。
辻本の相方
辻本の相方はボブヘアの女の子で確定。美男美女の男女コンビって受けはどうだろう? と疑問に感じ、その線で予想するのは止していたのですが…。辻本は単純に、男の相方が欲しかったのでしょうか。仲別れした理由が気になる所です。
藤川伏線
「ほんまの金本知らん人がそんな事言うたらあかんわ」は、圭右のみでなく、圭右の父親にも通ずるメッセージですね。何の因果か藤川さんは圭右父の芸人嫌いも認知していますし。今後、圭右が芸人を目指すに父を説得する際、藤川がもう一枚噛む展開も期待できそうです。
びっくりイベント
圭右は「藤川さんが辻本の相方」「女の子は辻本の彼女」と誤解していますので、『辻本びっくりイベント』は『圭右びっくりイベント』の流れに変動していますよね。早くネタ晴らしが読みたいなあ。圭右が驚きに貧してずっ転ける絵を拝みたい。頭のタオルも思わずズレ落ち、この状態が…
…完全ヌードでさらけ出されてしまうのでしょうか。ジャンプが発禁騒ぎになるゥゥ!
- 静観する子安。キミもネタ帳持ってきたんでしょ? 早く金本さんにプロの品評してもらって!
- 拾い上げた両方に「オナニー」って、まるでスノウムレイディオのネタ帳じゃないか! …反省。
- 金本は大人になった圭右、というところでしょうか。
- こんなイケメン・強面の金本が、圭右レベルで下ネタに走りまくった過去をぜひ垣間見たいよ。
被害者の頭をダルマに見立てた解説は毒があって面白い。二週前のWJ表紙で、各漫画の主人公が作者顔のダルマを抱いてたよね。『作者顔のダルマ』を上手く皮肉ってて、ネタを察した読者には、逆に生々しく感じた比喩かもしれません。「テレビでも見てて」のコマ、完成度の低さにげんなり…。松井先生は左向きの顔を描くのが苦手? テレビの位置関係もズレすぎているし、凝り性の松井先生らしくないカットです。
両手を手錠拘束される弥子の姿は確かにエロいけど、余りすぎてるチェーンの長さは大の不満点。せっかく拘束したのに、女の子の自由を利かせてどうするの! 速やかにチェーンの長さを絞りなさい。手首が痛くならない程度に、されど自由は奪い尽くすバランスで調節しなさい。この手錠がネウロの監修なら、こんな初歩の過ち犯さなかったのにぃー!
王の一挙動に振り回されっぱなしですが、それが心地よいほどです。先週からの流れは特に秀逸。人間に情を持った?→才能を抓む快楽に目覚めた→コムギを殺しに行く→コムギを救う。なにこの逆転に次ぐ逆転展開。
- コムギを救うシーンの王は、まるで白馬の王子様。
- 弟の王が、一ヶ月強で既に幼児まで成長! 成長早すぎです。
- コムギの外見を醜くく描き、コムギの内面を純粋無垢に描く。
- 性格だけでどれほど「萌え」と言わしめるか。冨樫先生の実験は続きます!
- まるで和月先生の「毒島で乙女萌え実験」とダブります。
明神の過去編で、ピコピコハンマーを手に持ったガクが補導されてましたよね。あのエピソードの謎も、今回でガクの人格を窺い知り納得。きっと愛のために暴行事件へ走ったんだ。わざわざ砂を仕込んでまでピコハンを武器にするあたり、歪んでるよなあガクって。トンカチ使わないだけ善人か。
「愛されるより愛したい」って欲求、恵まれた境遇がなければ気付かない悩みかもね。こうしたポエムチックな青春の悩みは、女子中高生の支持が高いんですよ。愛を返さないとフラストレーション溜まるって説明の下りは、まさに若い女の子の純な感情を鷲掴みする例え話。この過去編、アンケート票急増のチャンスでは? ガクとツキタケは一緒に死ぬ「不幸な結末」を予期できるだけに、二人の今後を思うと切ない。
- ギャグ(5) 読後感(5)
- 1Pギャグ漫画。最初は全く意味が判らないんだけど、オチまで読むと「あ…ああー!! なるほど、ヤラレタ!」と感服させられるギャグ多数。一見不条理ギャグでしかないのですが、オチに至るまでの間の置き方が好み。オチのフリを仕掛けるのも上手。セリフ回しも絶妙と、不条理ギャグに何が必要か勉強し、習得できている印象でした。
- 読後感(5)
- 1Pあたりのギャグと同じで、漫画全体を通して「この先生・この作品は、最初は意味が判らないけど、最後まで読むと趣旨が解る」という空気がありました。それだけに、読後も面白さに納得できて、清々しく笑えたなあと感動さえしましたよ。
- キャラ(4) 構成力(4)
- 不条理なギャグと話の展開に、キャラはしっかり順応しているのが驚き。置いてけぼりなのは読者だけ! 読者だけを置いてけぼりにして、最後で納得させる空気作りが上手でした。
個人的には、大のお気に入りキャラ・ペロたんが未登場で残念。ペロたんの猛毒台詞を見たかった。『千変の舌』も、ペロたんの触手とマッチさせた方が笑えたんじゃない? むしろ『地獄の言語』は失笑を買いました。登場人物にパロを演じさせ、物語に溶け込ませてこそ、大亜門先生のセンスが光ると思います。他漫画のキャラを直球で出すと、危なっかしさもスレスレ感も堪能できない。
デスノの台詞引用、ヒカ碁のサイ、ムヒョロジ身体検査は、上手く登場人物が演じ分けて物語の下地へ馴染ませていますよね。今話は総じて満足だっただけに、ただ一点の失策が非常に悔やまれます。「アロエロエロエロ」も捻りが無く中途半端。「グロ」「モロ」「ゲロ」「トロトロ」「ロリ」など、ロが付く単純語ってたくさんあるし、松井先生みたいに一捻り欲しかったです。
サクライ
オジー・チャンの彫像をG・ネコマタから取り戻すため、ポルタに勝負を挑む。結果はゴミ箱行きで危うく死にかけたが、ポルタに投げられてカスケにキャッチされ、無事救助される。彫像はポルタがこっそりとサクライの寝室に置いた。ポルタ盗賊団に入る修行で合格し、一員となる。
- 祖父の名前がオジー・チャン
- 結果はゴミ箱行きで危うく死にかけた
主語がないけど、サクライがゴミ箱行き? 死にかけた? - ポルタに投げられてカスケにキャッチされ
何 の 説 明 だ ! - 無事救助される。
救出されてるんだ、その説明!? - ポルタがこっそりとサクライの寝室に置いた。
「こっそりと」「寝室に」ポルタのド変態! つーか説明する必要ないよ、そんな細かい事。 - ポルタ盗賊団に入る修行で合格し
サクライが正方向に活躍した覚えがありません。
ポルタはボケキャラ、カスケはボケキャラ、サクライは天然ボケ、おまけに作者まで天然ボケで、ポルタを支えるファンのwikiまでボケボケ。何から何までボケ倒しのポルタでしたが、数々の伝説を残したので割と満足しました。ギャグ漫画としては素質があったのかも。
- 【ツッコミMVP】 「来なかったー!!」楽器の効果音を知っていると、究極でしょうこの流れ。
- 【ボケMVP】 ヴィブラ・スラップの楽器を知っていると、「蛇に睨まれそのまま消える」演出に凄く納得がいきます。天才だようすた先生。
- 【変態MVP】 巨大ぴよ彦を大胆な格好で召喚するジャガーさん。二人の間に昂ぶる関係、これは間違いなく「変愛」だ。
- 【一番印象に残った台詞】「お前ら敬語使えよ…」
ハマー二号の登場です。ヘタレ二人の絡みが見たい。
- 村田先生
ご結婚おめでとうございます。中盤から恋愛エピソードが始まったのもそのおかげ? - 尾田先生
「!!!」多すぎ!!! - 星野先生
「担当Y氏」が「お姉ちゃん」だったら読者どっ引き&超ネタ化した。一週ズレたか。 - 冨樫先生
次週、休載の予感…!! - 伊藤直晃先生
代稿って、素人の持ち込み漫画からも選考基準になってたんですね。成長して欲しい先生。
風邪の方は諸症状は治りました。今は喉が痛い程度です。今週は無理せず細々と生きます…。