1303. やおいバトン

SnowSwallowでは普段より腐女子ヤオイ・BLネタを、男の立場から割と分け隔てなく、慣例的に取り上げています。しかしオレは今までの人生、「ヤオイ本」「BL本」の類に目を通した経験が一切ありません。オレはあくまで外部者の目線から、研究対象を分析・考察する立場でありたいのです。

例えばそれは、童貞作家がエロ本を描き続ける極めてストイックな行為に類似します。或る偉い哲学者は言いました。『未経験から生まれる発想力は神の如し』。一度でも汚れ染まった経験者になったら、再び純潔の未経験者に立ち戻ることは不可能なのです。

やおい文化とは、人の二極化が特に極まった世界です。或る偉い考古学者は言いました。『この世には二種類の人間がいる。やおいを享受する人と、拒絶する人である』。やおい文化の特異性に注目すると、面白い結論が導き出されます。

  • 801を享受する人=経験者
  • 801を拒絶する人=未経験者
  • 故に、801を享受する未経験者は希少

やおい文化の有様を寛容しながらも未経験者である男性というのは、それだけ貴重価値が高いハズです。このポジションはSnowSwallowの一財産と自負しますし、実物に手を出したら負けだと思っています。これからも未経験者の立場から、しかし鋭く女性趣向を洞察したい。厳粛な態度で「神の一手」へ臨む覚悟でございます。


1. 好きなシチュエーション
まず、一例を出します。英雄肌のA君と参謀肌のB君。英雄肌とは少年漫画でいうところの「オレキャラ」であり、実戦能力が極めて高く、多くの少年少女から憧れの的になるヒーロータイプ。対して参謀肌とは、これまたは少年漫画でいうところの「僕キャラ」であり、実戦能力には乏しいが、ある一点の才にかけて他に類を見ない局所天才型。僕キャラの多くは”知能派”であることが多いです。

ここで、英雄肌=攻め、参謀肌=受けというスマートな型が楽しめるのは、純度の高い少女時代、せいぜい女子中学生の半ば程度まででしょう。人の趣向とは、成長と共に歪むモノです。そこでオレが推奨するシチュエーションは、いわゆる「立場逆転型」のギャップ表現です。先ほどの一例を使って説明。

  • 最初はA君の方から誘いを入れる。
  • B君の知略によって立場が逆転。
  • しかも知能派のB君、言葉責めが巧み。
  • 更にB君、どこで覚えたのかテクニシャンだったりする。
  • A「普段の俺なら……お前になんて負けねェのに…クッ!」とか言っちゃう。
  • B「そうだね、今日の僕はどうかしてるかも…。そして……君もね?」とか抜かす。
  • 実戦はAが圧倒するのに、こんな行為だけBの方が上手。

更に応用した「立場逆転型」は、肉体的な実力のギャップでなく、精神的なギャップ性を手懸けてきます。例えば、普段は犬猿の仲で反発し合う二人が、ある窮地に陥ると異常なほど息ぴったりの友情を魅せるなど。これは、WJで例を挙げてみましょうか。

  • 看板漫画に登場するZさんとSさん。
  • 忍者漫画に登場するNさんとSさん。
  • 超人野球漫画のスラッガーSさんとピッチャーIさん。
  • ぴゅーと吹くギャグ漫画ものZさんとPさん。

「意思疎通のない唐突なボケと、それを上手いこと料理して裁くツッコミ」という精神的相対性を考えれば、フエ漫画のZさんとPさんは理想のギャップ性を引き出します。

「立場逆転型」というギャップ表現は、実戦面・心理面で組み合わせ指数は幾多にも高まります。紀元前500年、かつてインドから「黒コショウ」がヨーロッパ市場に出回ると、まず世界貿易に激震が走りました。「黒コショウ」一つで食文化は一転し、貿易産業は革命を果たし、当時の経済の形相を変革させたのです。

「立場逆転型」の思想とは、現代やおい文化のまさに黒コショウである。

その思想は今や欠かすことのできない重要なスパイスであると、この場を持って一論提唱させて頂きます。


2. あなたが萌える台詞は?(受と攻両方とも)
実体験がないので具体例は出しにくいです…。攻めなら「丁寧な口調なのに言ってることが過激で生々しい」のは必要かな。一方の受けは、「自分の肉体や気持ちがどう変化しているか具体的に表現できる」くらいは求めたいです。ただ喘ぐだけのマグロ君じゃつまらないでしょ?

これはやおいだけでなく、普通の一般エロでも好きな方向性。


3. あなたが萎える台詞は?(受と攻両方とも)
これも実体験が無いので具体例は難。攻めが「抽象的な台詞とか、掛け声や叫び声ばかり」は論外ですね。しっかり執拗なまでにねちねちと言葉責めしなさい。受けは、先ほど述べたように「喘ぐだけのマグロ君」は論外ってことで。

4. 思い入れのあるカップリングを5つ

  • ゴン×キルア(あの冨樫先生がどこまで女性客を挑発するか今後が楽しみ。キルア受けは公認確定。)
  • DQ5主人公×ヘンリー(幼少より育んだ友情が青年編で爆炎するのですね。”世間知らず攻め”がポイント。)
  • 六氷×草野(前編と後編で攻受が逆転する展開でいいと思います。一方的に六氷って訳でもないギャップ性。)
  • マジンガーZ×テコンV(日韓の不仲は、ロボット同士に芽生えた愛を激しく昂ぶらせるのであった。)
  • 納豆×SnowSwallow(これ以上思い浮かばぬ…。ええ、自虐ですとも!)


5. 次にまわす5人(その人が受か攻か明記)
人選する時間が無くなってしまいました。お好きにお使い下さいませ。本当は『ホモ好きバトン』って名前らしいです。バトンはここに置いておきますね。

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