1254. 先行感想 - アイシールド21 - 167th「Epilogue of Tokyo Stage」

これにて第一部完。今話で一区切りつけたアイシールド21でした。

元々アイシールドは無数の伏線を絡めて、見せ場でドカンと期待以上の消化をかましてくれる漫画。しかし現在の内容まででは、どのみち都大会だけしかフォローできないのです。関東大会、そして全国大会に突入する前に、またじっくりと伏線を仕込んで頂きたいところです。

読んでみたい展開
次の大会に向けて修行編や練習試合、他県の試合観賞も読みたいな。指を折って今後の展開を逆算してみたり。

  • セナと進のランバトル二次接触
  • セナの敗北と挫折
  • パンサーとの再戦(再び相見えるなら関東大会前か全国大会前?)
  • 赤羽が転校しなかった大阪校お目見え
  • 十文字の家庭伏線と合わせてもう一つ成長を
  • 雪さんは関東大会でも出番無し
  • 受験勉強かアメフトか更なる葛藤の末に…
  • 太陽スフィンクスが噛ませ犬で一回戦敗退
  • 瀧兄が柔軟性を特化させた新技を!?
  • ヒルマモフラグ、密月期。
  • セナ鈴フラグ、すれ違え!
    • 東京大会で、このまま簡単にくっつきそうに見せておき…
    • 関東大会で、お互い些細な誤解から心が離れてしまい…
    • 全国大会で誤解解消、セナは激しい光速ドライブの末、遂に鈴音へタッチダウンッ!
    • (※ムフフトーン必須)

最後のはノーカンでお願いします。ノーパンじゃない! 実は「第一部完」という完全空白な状況こそ、妄想・空想・期待を無限に広げられる、読者にとって一番楽しめる期間かもしれません。WJマンガの第二部は失敗率が高いと評判ですが、伏線作りが巧妙なアイシールドなら、そんな心配は無用でしょう!

ただ一つ心配があるとするなら。稲垣&村田両先生は、関東&全国用に、またイチから全チームの全キャラメイキングしなきゃいけないって事…。一体あの二人、どこにそんな時間が! 休み無しで第二部突入って平気なの!? 働き過ぎMAXな両作家が、すげー心配です。きっと倒れないで…。


コイバナにも休止符
見た目的にはセナの身長に変化が感じられないのだけど、それでも確実に背伸びている。ラブコメ展開的にも、スポコン展開的にも、この成長は頼もしい! ところでマモ姉は、完全にセナの恋人候補から脱落なんだね。関東・全国大会で、鈴音に対抗する新たな恋敵が現れて欲しいところ。

この漫画は恋愛ってメインで描かないけど、チョイ描写のセンスが良いから、コイバナの続きがすごく気になる。むしろ前面に出して欲しくない部分。おまけ要素で描かれるから焦れったく、くすぐったい。そういうICの恋愛パートを、ぼそぼそと読み進めていければ嬉しいです。


勧誘
本来ならば、陸上部はセナを最も勧誘する権利持ってるのに。石丸さん、もう頑張り! セナの脚なら、アメフトより陸上に転向した方が簡単に活躍できるような…。そして柔道部と剣道部は全然関係ないと思ったよ。


鈴音×瀬名
鈴音の強気責めでセナ弄り、という構図が垣間見えた今話。

セナ「え〜と 僕で遊ばないで…」
鈴音「はいそこ『僕』違う! ──もっと強そうに…」(足でぐりぐり)
鈴音「…自分の事は『俺』! でしょう?」(メガネの奥でセナを見下すように目を細めながら)

うむ、これはいいノーマルCPだ。でも個人的には、冷静頭脳派の切れモノで、落ち着きのある『僕キャラ』は大歓迎なんだけどなあ。「俺キャラ」のパワー不足を戦略で補う、みたいな。「俺キャラ」の大きさ不足をテクニックで補う、みたいな。二回目言い直す意味が判りません。

つまりセナは僕キャラのまま、男気不足をスピードのテクでカバーして、鈴音のメガネにぶっかければいいと思うんだ。…もとい、鈴音にメガネをかけてあげればいいと思うんだ。


進×陸
ああ〜っ、ついに陸が…進の一本槍に貫かれちゃったーっ! 陸は進を「ついに一度も抜けなかった」けど、進は陸を何本抜いたんだって話なんですよね、陸ファンお姉さんの皆様。


ベストイレブン
作中描写で、攻撃と守備の切り替えをもう少し明確に描いて欲しかったです。例えばライン、攻撃と守備に別れて表彰されても、分け方の根拠理由が読み取れない…。主人公視点の泥門が人数不足だった分、そこの描き分けは難しいかったのでしょう。第二部の課題だと思います。

クォーターバック部門、レシーバー部門はヒル魔・モン太の両名脱落。西武に負けちゃあ仕方ないか。鬼兵さんの渋い顔って存在感際立つ美味しいキャラ! 三兄弟や瀧兄が入選漏れしたのも、関東ベストイレブンの伏線だったり? ところでキッカーの重要性は主催に伝わらなかったらしい。


進×電化製品
20万円のノートパソコンが登場しただけで、即座に進の餌食となることを光速直感! 進の家電オンチはトレカ化されるほど有名な個性ですからね…ネタフリとしか思えません。「進 清十郎!!」と名を呼ばれ、ノートパソコンを壊すために『ゴキキ』と腕を鳴らす彼は、今週の本誌で一番笑った&絶叫した一コマです。

着々と高価な家電を壊し続ける進。彼の神槍が次に破壊する標的は、液晶デジタルテレビと予想。どんどん値段が跳ね上がる。最終的にはアメリカンドリームで外車あたりを破壊するぞ!

STAFF
ムヒョロジの西義之先生。切法師中島諭宇樹先生。サラブレの藤野耕平先生。プロジェクトヒメジマ(読切)の川口幸範先生を確認。他も有名な作家さんなのかな? あまりそういう知識には疎くて感想が書きづらい…。


次号、オールカラー
去年のあの漫画みたく、唐突に白と黒のユニフォームでイメチェンして読者を騙さないでくださいね…!