1192. 週刊少年ジャンプ - 51号

今週から、こたつで感想を書きます。普段は行儀良く椅子に座り、テーブルで感想を書いていたのですが、いかんせん6〜10時間も文章を書き続ける行為は腰に響きます。もうオッサンなので、あのような苦行は自殺行為に等しい。今週からは楽な姿勢で腰を落ち着けて、文章を書けそうです。この調子で、感想自体も落ち着きのある大人の文章を目指したい。だけど今週も、汚れたオトナ感想になる宿命です…。

表紙: 　表紙はBLEACH、ってまたブリーチか。ワンピ・ナルト・ブリーチの表紙過重ローテが、くどくど感じ始めてきたなあ。20号以来音沙汰のないデスノート、12号以来音信不通のネウロ、32号以来意外と出番なしのテニプリなど、表紙に日の当たらない漫画も採用してあげて！

ONE PIECE カラクリ城のメカ巨兵: 　来年春のONE PIECE劇場版。少なくともアニメじゃ来年春までは、メリー号の是非は結論が出ないって事ですね。この平仮名だらけの歌はどこを縦読ですか。

BLEACH フィギュア化キャラ決定: 　砕雀（夜一とセット）ってなにこの狙いまくり百合設定。百歩譲ってセット販売は納得しても、砕雀（夜一とセット）が一つのキャラ名に見えてくる不思議。砕雀の乙女願望が歪んだ形で実現してしまったぞ。しかしこのアンケ票はまた、ヨコシマな偏り具合ですね。

NARUTO アニメ情報: 　「モンダイ・ガイ」「ポッチャ・リー」ってジャンプ下59上のイメージキャラ名ですよね。ジャンプでは定番の、イタイ系コスプレに扮装して一人で盛り上がってる人。あれをアニメキャラ昇格させて繋ぐ程、オリジナル展開はネタに飢えてるのか。

HUNTER×HUNTER　ハンターズ・ガイド番外編: 　選別開始からの4日間を総復習。まとめを読んだ上では、記憶からすっぽ抜けてる伏線は無かった。だけどキャラ名はボロボロ抜けるので、感想書く時はいつも大変です…。イカルゴの「生物寄生」と「蚤弾」の遠距離狙撃は、先週の作戦段階で演出的に隠してたように思えたけど、ここで大々的に明記されては、せっかくの演出が不憫ですよ。ルキアが「血を流しすぎた」のは「蚤弾」の影響だったと改めて認識しました。理解遅くてすんません...。

冨樫先生が体調不良: 　ゴンがピンチっぽいイラストに笑。正直なところゴンは存在ごとリアルピンチな訳だし、このイラストに込められた真意も納得。シュールな笑い狙ってるよなあ編集さん。

D.Gray-man関連: 　二週続けて募集告知し、今週一転して告知が無いのは、薄ら寒さすら感じる。来週時点で企画ごと消滅してたら、そういう事情と納得せよ。せめて「今までのダイジェスト」みたいなのやってくれないと、本気で記憶が飛びそうです。そしてファンが可哀想です。

健闘枠：　ONE PIECE　ムヒョとロージーの魔法律相談事務所　 DEATH NOTE
特集枠：　プロジェクト・ヒメジマ

* 1(4)　BLEACH

一打撃沈のルキア。ほーら白哉兄様、言わんこっちゃない。危険を避けて席官に置かなかったくせして、どうして人間界に送り込むかなあ。やられっぱなしの一角は死相漂う。正直『火山獣』の一撃目で胴体吹っ飛んで死んだと思った。弓親の「斑目一角の隊葬の用意を」が効いて、鬱になれたッス。寧ろ死んでおいた方が作中に緊張感が走り、かえって良いスパイスになったハズ。

席官の卍解第一号きました。この調子ならルキアも卍解しそうです。鬼灯丸を「三節棍」のトリックでしめしめと一護に攻撃してた頃のウブな一角が懐かしい。現世の死神にはバレずとも、尸魂界の皆さんには卍解バレるんでない？「空間凍結」は尸魂界の監視も遮断するのかね。

自分の核を斬魄刀として封印し、封印した核を開放してパワーアップ。同じモノを抜き挿しするだけでセルフバーニンｇもといパワーアップできる便利アイテム登場。ねえママ、これなんてマジカルイリュージョン？ 今ならこれだけは言える。Mr.16以降の破面は全員、挿入状態で野外に出ろよ！ 破面だけにハメながら出撃しろよ！

藍染様はディ・ロイに「お前はとても弱い破面だ。だからハメたままお行きなさい。多くの人間そして死神に、生まれたままの姿を見てもらうのですよ？」とか命令プレイすべきだった。…ディ・ロイが男キャラだったことを思い出して鬱になった…。破面なだけにゴメン。

* 2(3)　ONE PIECE

戦う前からこれでは、バトル中はとんでもないアングルの数々を伝説に残すのではと気が気でならない、そんな事よりそげキング様の新武器に夢中な先行感想はこちらです。

* 3(2)　NARUTO-ナルト-

相談役のコメントが論理的なのに対し、綱手は感情論の返答するので、どうも綱手劣勢の議論に見えました。最終的に相談役が折れたのは、最初から「四人一組の追加班員に用意した忍びを付けさせる」ことが狙いだったわけね。ナルト達も暗部と関わる日が来ました。「暗殺戦術特殊部隊」通称・暗部は、木ノ葉選りすぐりの忍で構成される火影直属の部隊です。”根”を組織したダンゾウがなぜ失脚し、どうして今の地位があるのでしょう。また長い回想があるってコトだけは分かる。

「夢が叶うおまじない」の回想、綱手の胸が徐々に奇妙な乳へと冒険してます。昔の乳は天下一武道界準優勝レベルだったのに、現在の乳は大界王神。この虚乳っぷりに凹。イノは容姿に大きな変化がないモノの、コシュチュームはお色気要員。こんなにS姫にパワーアップしちゃって、武器はムチと罵声ですか？つーか忍にミニスカですよ！そんな忍、企画モノAVビデオか銀魂でしか見たことねえよ。木ノ葉選りすぐりのお色気、火影直属のお色気暗部ですか。

新ナルト班の集結。忍者漫画で「転校生メソッド」ですよ。遅行ギリギリで食パンを口に咥えながら登校中、街角でイケメン転校生にぶつかって「ほんとにチンポ付いてんですか？」と罵声。そりゃ最悪の出会いだ。なんだか役立たずのヤマトさんですが、顎の部分のマスクを脱ぐと不精ヒゲが生えてて腐女子のお姉さん的に大役立ちなキャラですから。ヤマトもタカ派の人選なら「サイは陽動でヤマトが黒」って事はあり得ます。

* 4(14)　テニスの王子様

Genius292「ダブルスの無限の可能性」
タイトルで撃沈。
呼吸補助機を付けながらトレーニングする菊丸の回想シーン。また殺されるかと思った。許斐先生は読者を笑いで殺す気満々だろ。紙面から殺気漂ってますよ。ええい、こんなところでは死にきれん！
先週、テニス様初心者の友人に「菊丸はな、大会前に改造手術受けてんねん。一人だけサイボーグやから余裕やねん」って嘘教えたら、彼は普通に納得してた。今週の回想でこの絵出したら、マジで信じちゃうよ…。
『菊丸の体力と全てを把握・コントロール』する大石くんは最強の誘い受けキャラです。
受けと見せかけ、攻手の体力と全てを慎重にコントロール！ベッドの中も『大石の領域』だ。
慎重派・大石のコントロールで菊丸はついに発射する。同時に観客「出たぁーっ」
正面返球に菊丸アクロバット回避。回りくどいよ……。光GENJIのバックダンサーかよ……。その反応速度ならしゃがめしゃがめ……。
あれ？無限の可能性は？
『大石の領域』で受け手でも攻め手を凌駕して「出たぁーっ」が無限の可能性という結論。
ちょ、許斐先生、ダブルスってテニスの話じゃなかったのかよ！

* 5(10)　ムヒョとロージーの魔法律相談事務所

六氷サイド
冒頭、グラビア写真を見るノリで「ホラコレ！コイツのこの笑顔!!」と品評会。男同士で何やってんだ。反逆者といえ元親友、円の悪行より身の安全が気がかりの様子。「ウサギがとれる」と不思議袋から弓を取り出す優が愛らしいよ。「助けてロ〜ジィ〜」~~女の子は~~草野はそんな重い斧持てないので、結局薪割りは洋一の仕事です。

協会支部
魔法律協会は世界に支部を持つ（本部はどこかな？）。支部ごとに魔法律学校があるんだろうね。一つ大問題なのは、ロンドン支部のエリザベスも香港支部のハオも全然可愛くない事。二人とも容姿レベルで草野に負けとるやん！

陣と使い魔のツボ？
まず、優が使い魔のツボらしき壺を用意しているのが目を引く。さっそく回想編の設定を引用でしょうか。前のエピソードの小ネタを次のエピソードに流用する手口は、ムヒョロジじゃ割とよく使う手。優が魔具担当、洋一が陣を担当、六氷はこの儀式の大取か。例えば、陣で冥途の住人を召喚して、六氷が召喚対象と契約を結ぶとか？彼らが何をしでかすか、今から楽しみです。

同棲
すげーナチュラルに同棲始めてるよ、この男女。今井さんは草野が男って意識ないんだろうね。今井さんも、彼の年齢くらい聞いとこう。仮に二人が同い年だと、急に関係が生々しくなりますよ。一方、草野の修行の方向性が定まりました。裏で手引きしたのは六氷。特大級のツンデレ出たぁーっ！（vc/テニプリの観客）というか、六氷と今井さんの方が阿吽の呼吸でチームプレイできとるがな。草野の立場って一体。

魔法律検定
自分を知って、自分に自信が持てるといいね。でもこの検定、草野はMLS受験に失敗するくらいだし、あまり良い結果を出せないんだろうな。能力値として数値化できない隠れた才能を持っていそうです。ラスト、出窓を開けたまま寝て風邪を引く草野の天然っぷりに一票。せっかく冒頭で、今井さんが窓締めてくれたのに…。

不死鳥・玲子様の華麗なる魅力
今井さんが大出世。無意味な露出なしに、それでいて女性の湯上がりの色っぽさを表現するこの気高さ。温泉行って易々と全裸を披露した草野やナナとは格が違います。アイドルと女優くらい隔たりがあります。牛乳一気のみで唇から漏れる白い液体がエロス！エロス！（それじゃAV女優だろ）そして豪快に牛乳瓶で切れます。きたこれアメとムチ。不死鳥・玲子様の得意技出たぁーっ！（vc/テニプリの観客）草野の乙女心を逆撫でせず、くすぐるようにアメとムチ。

アメ：「シャワー浴びて寝な…」お姉さんのリードで草野を気遣う。
ムチ：牛乳瓶『スタァン!!』このとき玲子様、表情は女王様の風格。
アメ：「それでくやしくないのか…！」しかし一転して優しげな表情に。
ムチ：藤原さんの努力を取り上げ、草野の無気力さを罵声！叱咤！執拗に言葉責め！
アメ：今井さんが牛乳瓶から手を離すと牛のロゴがすげえ萌え系。
ムチ：「話してもムダだった!!」今度は放置プレイです玲子様。
アメ：思わせぶりにビラを落として、草野に目標を持たせた。
女王様：「思ったよりうまくいきました」全ては計算尽く……！恐るべし不死鳥ッ！

* 6(5)　銀魂

「オイオイどうした？血が出てるぜ」ジャンプ漫画の登場人物は、毎週話が終わると輸血してもらえる特典付きですから、銀さんもルフィも一角もビアンキも心配いりませんよ。さて、感想が書きづらいので下ネタは本望じゃないけど仕方なく命名したうんこ刀は、今週の名前が明かされず。つーか名前付いて無くね？立派なうんこ付いてるくせに、名前付いて無くね？

高杉も桂をヅラ呼ばわり。桂は昔からヅラって呼ばれてたようで、妄想ワールドが壮大に広がりそうです（お姉さんの脳内限定）。酔剣vs志村剣。戦えない人同士、憎めないバトルが微笑ましい。「へっぴり腰に一発ぶち込む」女性キャラなら過激な発言も許されると思ったら大間違いだ！

高杉のためにこの身も焼く決意。虫と篝火の例え、光に憧れる似蔵の二つを合致させた上手い表現です。刀、刀匠、侍の目的。重いテーマですが、どのようなな結論に達するか銀さんのコメントが楽しみです。銀色の光を嫌う似蔵さん。だけど最後はこの光に癒されて、似蔵自身が紅桜を抑え込むに成功するのでは。この筋書きで進めないと似蔵さんはマジ死亡フラグですよ。

* 7(7)　魔人探偵脳噛ネウロ

カラー扉絵がニクイくらいアメリカンファンシー。グルメな弥子がパッケージに写るだけで、このドロップキャンディはきっと美味に違いないと信じてしまいます。ネウロのフレークは封を開けた瞬間、悦楽に浸りながら地獄へ旅立つっぽい。こっちは絶対に売っちゃダメだ。

弥子の食べ物に対する情熱と執着心が涙ぐましい。結局ネウロに振り回されただけ。彼女は全く得た物なしです。「いつもこうやって… 一方的に使われるだけ」と言いつつネウロから離れられない弥子。まるでダメ男をヒモにしてるくたびれたOLのようで、イジらしくてセクシー。もっと年相応の悩みを抱いて下さい。一方のネウロはユキの殺気を「身の程知らずが」と一蹴。こんな場面でのネウロは頼もしいしシビれる。弥子はもっとネウロに惚れて良いと思うよ。

ネウロの魔人脅迫にも精神的ショックを受けていない様子のユキ。彼もなかなかに強者ですよね。それ以上に、総務部長と取締役の善人笑顔は、ナルトのサイ並みに怪しいですよ。『本当の顔』を見る時が楽しみです。松井先生の表現力なら、いくら期待しても期待以上の顔が飛び出しそうですよね！今週の総務部長は、目を開くとすげー怖そうだもの…。まさかベーベベの目じゃないことを祈ります。

* 8(6)　アイシールド21

ヒル魔にとっての「13点差」は許容範囲でした。7→16はデビルレーザー弾パス、16→25はセナに抜かせる、という目算のようです。「風は泥門に追い風」はダブルミーニングになっていて、そのうちの一つが、今週の『風で敵の裏の裏をかく作戦』でした。この作戦が、先々週の「風は泥門に追い風」発言にリンクします。

で、先週セナの決意を見た後、ヒル魔は改めて「風は泥門に追い風」と発言しましたが、これは二つめの策”セナに抜かせる”方を表現してるようで。結局のところ、セナがどのようにワープするか、セナ自身分かってないし、もちろんヒル魔には知る由もない。それなのに「（セナは）必ずテメーをブッ倒す!!」と自信たっぷり言えるヒル魔。演出的に見ても、このセリフはハッタリではなく信頼の類で、彼はセナのワープ発言から何を感じ取ったのか気になります。

そんなことより、マモ姉の「手話」放置プレイに激萌え。なんだよマモ姉、もう完全にヒル魔のモノにされちゃってるよ。いいように弄ばれてオモチャになってるよ。

* 9(-)　べしゃり暮らし

　辻本の分析と打倒に暮れる圭右。苛立ってタバコ吹かす姿はこれぞ森田先生ですが、圭右はタバコ吸うキャラじゃないと思っていたので、ショックが大きいです。このご時世、ジャンプで主人公の高校生にタバコ吸わせちゃマズイっしょ。これは減点だよなあ…。一方、辻本は圭右の面白さを理解。控えめな自分にツッコませた圭右の才能を買う程です。ヤベエ、めちゃ良い奴だわコイツ、格好いいよ。控えめな性格の関西人を、控えめなまま普通に表現して頂ける森田先生に大感謝。森田先生はごく普通に描いてるだけなのに、こち亀の所為で、嬉しさと感動が際立ちます。

　圭右が「学園の爆笑王」で居られる頼みの綱「昼休み放送」も野球部特集に乗っ取られ、打開案なし。松浦亜衣のポスターをヒントに、ある策を思い付く。そもそも圭右は『狙った笑い』より『天然』で真の笑いを勝ち取るタイプ。なんだか計画通りに進まなそうですよ…。まず間違いなく「笑い」方向には進むでしょうけど。何を閃いたか分かんないけど、ヒントは「ヅラ」「野球部」「お昼の放送」「松浦亜衣」「握手会」と十分提示されたはず。圭右は自身の手をジッと眺めたので、キーポイントは『握手会』か。

* 10(11)　大泥棒ポルタ

『窃盗特捜課』の警部なのに、途方もないマヌケっぷり。元ネタが銭形じゃ仕方ない…。マリモダ「これだから最近の警察はダメなんだ!!」という発言は、今後の大いなる伏線か。警察上層部が水面下ではBLAGとの癒着が絶えず、見返りに一部窃盗団が横暴を働くも犯行をスルー。償金ランク一位のヘルメスは警察に手回しし”楽園のカケラ”情報を入手するなど、国家権力の堕落が絶えないんだ。上層部の腐ったやり方に堪えられず、やがてマリモダはポルタと結束。ヘルメスの汚い手口が許せず、終盤は楽園のカケラを巡って一大盗賊決戦へ。

「この世界には、未だ数多の『楽園のカケラ』が眠っている。ボク達の旅は終わらない──カケラの全てを集める、その日まで！　−たくさんのご声援ありがとうございました−」

という打ち切り伏線と見た。

* 11(8)　太臓もて王サーガ

もはや多くは語るまい。「ネジの髪飾り」「博士」「オッパイミサイル」……いやらし系エロボット復活です。”まわる”がとんでもなくツボな女性キャラでビックリしました。容姿・性格・個性の全てが可愛すぎます。打ち切りを食らった後で真にエロスなエロボットを開発してしまうとは、何たる皮肉ですか部井博士。

ノーブラのまわるに背後から抱きしめられたら、そりゃ白旗おっ立てますよね！なお、ごく個人的な趣向になりますが、生乳を直接押し当てられるよりも、ノーブラで服の上から押し当てられた方がよっぽどドキドキします。アブノーマルなあり得なさにこそ『ありがたさ』があるのです。服の質感越しに感じる間接的なぬくもりと柔らかさがたまりません。見えないからこそニッポンの趣と雅がそこにあるのですッ。

ツェペリさんのパロは高校生にも理解できないネタですよ。決めセリフ「パウッ！」がツボ。「バルス」→「あ゛あ゛ッッ！目が！」→超ポジティブ思考で寧ろテンション高める太臓。この流れるような変態テイストの神展開は、いつもながら絶妙すぎて素敵です。『女相手には無敵』の通称”女殺し属性”を太臓に付加させたのは面白い。限定無敵という主役らしい能力が頼もしい！最後はBLEACHに大空爆。「状況を打開した変化を邪魔者扱い！」BLEACH作中のツッコミにも容赦なし。その調子で、破面の核の話もハメたり抜いたりしながらじっぽりとツッコミ入れて下さい。

* 12(-)　プロジェクト・ヒメジマ（読み切り）

読み終えるまですげー時間掛かって、それでいてアタマが痛くなる内容でした。誰だオレにマヌーサかけたヤツ。

読解しにくいB型タイプの漫画
まさにB型漫画の真骨頂……というと、B型の人に失礼かもしれない。そもそも血液型分類自体、あまり好きじゃない。だけどこの漫画、『ステレオタイプなB型』の王道をいきすぎている。

自己中心的な作風
- セリフを中途半端に中断して、唐突に別のトークが始まる。
- メイントークをぶった切る雑音トークが多すぎる。
- 本筋に関係ない演出が不用意に多すぎ、まるで作者だけが楽しんでいる。
- 作者にしか分からないネタ・言葉（「脇が痛い」「もういいっていいじゃん」など）の濫用
漫画の描き方が読者に不親切
- 最初は顔とキャラ名を把握させてくれ
- 倒置法の演出が多い（先に結論、後に理由。これが同時並列発生してる。）
- 誰が喋ってる台詞なのか分かりづらい

デフォルメ顔が不用意に多すぎるのも受け付けない。多くを真面目に描いてこそ”崩し”の愛らしさが際立つのに、これじゃ不真面目な作風だと思われちゃうよ？

好印象のポイント
とんでもないマヌーサ漫画ですが、これだけネタを注ぎ込めば、面白い場面も要所で生まれてます。全部言及するとまたマヌーサで霧の中なので割愛。ポイントだけ抜きます。

格闘研究会の人達はそこまで格闘知識に精通しているなら、並みの一般人よりよっぽど強い気がする。
「パンツ的なもの」には正直釣られた…。
ビールケース運びが怪力の理由。もうこのネタ、ごっちゃんメソッドと呼ばせて下さい。
格闘研究会は肉体の素質が良ければ信者になるっぽい。姫島以上に素質ある男が出てきたら、彼らは姫島に興味を失うのでは。

* 13(1)　家庭教師ヒットマンREBORN!

六道輪廻で六つの冥界から六つの格闘能力を授かった六道。作中設定崩壊の危機。もうなんつか、「生まれ変わる」とかサラッと言っちゃうところがトンデモ。もうさ、マフィアじゃなくていいやん君ら。ただ、『死ぬ気弾』というネーミングから派生させて、逆転の発想から「六道輪廻」をモチーフにしたなら面白い。つまりツナの『死ぬ気』は『修羅道』で得られる格闘スキル。セナ（この誤字については後日談あり。）は今まで知らずに『死ぬ気』を発揮していたけど、リボーンが死ぬ気弾で特例的に『修羅道』のスキルを使えたって事。

だとしたらリボーンの言う通り、六道はバケモンですよ。『修羅道』スキルを能動的に使えるばかりか、他の5つのスキルもマスター済ですから。そんな六道がリボーンに対し「呪われた赤ん坊」呼ばわりしたって事は、つまりリボーンて「六道輪廻」に纏わる存在って事か。案外『修羅道』を司る死神っぽい存在だったりしてね。歳を取らない赤ん坊だし。って、また死神かよ…。

ツナも過去に一度だけ、海上レスキューの回で地力に『死ぬ気』状態を覚醒させたけど、それを加味してもツナと六道の戦力差は単純6倍差。うわーい絶望的。どんなトンデモ主人公特性が飛び出すか、今から大笑いの準備しておいた方がよさそうだ。あ、ヒバリさん格好良かったです。その調子でもう一匹もやっちゃって下さい。

* 14(12)　こちら葛飾区亀有公園前派出所

両さんを不利に貶める何者かの存在を感じさせ、結局その黒幕は正体を現さない。真に知りたい謎が消化不良でした。両さんは葛飾署以外の全署からマークされたって事ですか？痒いところに手が届かん…。団子が巨大化するプロセスは面白かったです。途中から団子が球体のオブジェにしか見えないんだもの。全然食べ物っぽくなくて、面白さの理由はそこにあり？露骨な両さんイジメも、持ち前のパワフルさで帳消し。同情するよりも、寧ろ「やっぱ両さんは凄い」と思う他ありません。なかなか先行き読めない展開は、ぐいぐい読ませる内容でした。

ただしラスト「お前は一週間の無断欠勤になってるぞ」は許せない。一位取れなきゃクビって条件だけでも理不尽なのに（普段の両さんの勤務態度を考えれば、この条件も許せるけど）、この扱いはひどすぎです。最後の最後でたいへん不愉快です。

* 15(15)　DEATH NOTE

今週は、事態を変転させる出来事はなく、割と軽い空気で落ち着いていました。毎週考察ばかりで頭を捻ってるので、たまにこういうライトタッチをやって頂けると、こっちも骨休めならぬ脳休めができ、助かります。

夜神月の口説き術
さあ今年の暮れもやって参りました、年に一度か二度しかお目に掛かれない『夜神月の口説き術』講座！今宵も夜神くんの口説きテクを学び、クリスマスの実戦に向け、猛勉強しましょう！

Topic01　久しぶりの電話は「不躾だ」「謝るよ」と一言謝罪し謙る。
Topic02　女性は「運命」という言葉に弱い。
Topic03　自尊心の高い女性は逆撫でせずにくすぐること。
Topic04　色々と理由を付けて二人きりの空間に誘い込む。
Topic05　「二人きりで」という甘いセリフを要所で吹き込む。
Topic06　部屋の予約、連絡手段、逢い引き手順などは、多少強引な方が頼りになる。
Topic07　会う約束はなるべく早くが良い。ベストチョイスは「今夜」。
Topic08　直接出会ってまず第一声は「○○さん逢いたかった」であること。間が重要！
Topic09　まずは仕事の話を片付けること。
Topic10　仕事の話の最中、二人の昔を思い出させるトークを含ませること。
Topic11　仕事の話の最中、「○○さんと逢う理由ができた」は必須の常套句。
- ここで彼女の瞳は、過去最大級にキラキラするはずです。
Topic12　仕事の話の最中、自尊心をくすぐることも忘れない。
Topic13　話が終わったら、距離を置いたまま見つめ合う。会話は必要ない。
Topic14　別れ際に「明日も遭えるかな？」と、個人的な感情を含ませて嘯く。
Topic15　再会一日目でヤっちゃ駄目。

これでキミも彼女、ゲットだぜ！（ポケモンのノリで）

魅上の暴走
予想以上に速いペースで裁きを続けるばかりか、その動向は月の予定外な所まで進んでしまいました。

悪意のない犯罪者も裁きの手に掛かっている
社会貢献しない者も裁きの手に掛ける（ニートの排除）

この辺りの判断は、魅上が考え抜いた上で決めたことなので、後から月がとやかく言ったところで、魅上が容易く路線変更するとは行かない気もします。魅上が表面上は月の指示に従っても、この微妙な『思想の違い』はやがて必ず、大きなねじれになりますね。

魅上の「キラ＝神」という信条は、魅上が一般人であったが故の尊敬心。自身が神の力を手にした魅上に、今までと同様「キラ＝神」の信条が貫けるかは微妙。一度力を持ってしまったら、後は理性がどこまで欲望を抑えきれるか、時間の問題なのでは…。顔と名前を知られている事が一応の抑止力にはなるけど、謀反の心は一度芽生えたら厄介じゃないかなあ…。

「身も心も時間の問題」
月さんアンタ、身と心をとろとろに溶かし切っても、別段「身体」には興味ないでしょうよ。ある意味、すげー残酷だ。『ツッコミ待ちなのに放置プレイ』をコンボで繋いで永久チェーンですもの。キミはどんだけコンボボーナス稼いでんだって話ですよ。いやまあ海砂はよく我慢できてます。

* 16(17)　タカヤ−閃武学園激闘伝−

気がつけば「みえるひと」「Mr.FULLSWING」に混じって下位枠を三つ巴するポジションに。タカヤの目的意識が見えてからは、大分印象も改善されたのですが。序盤の悪印象が尾を引いてるのか。ヴォイドの過去編もテキパキまとまっており、それでいて戦いの動機付けも十分。坂本先生って”話を小さくまとめる才能”がありますよ。

ヴォイドがタカヤに距離を譲る行為。「男なら分かる」みたいな描かれ方してるけど、男なら地力で窮地を打開してこそだと思うぞ。少年時代からジャンプで培ったオレの漢魂でも、ヴォイドの行動は理解に苦しむわい。そのまま距離を保って刃の拳を数発ぶつければ、キミ余裕で勝てたやん。これ、現状タカヤがヴォイドのヒットアンドアウェイを打破する案が浮かばないから、坂本先生が逃げに走ったとしか思えないッス…。

* 17(18)　みえるひと

先週の感想の思いが通じたのか、姫乃とガクが迷子に！やった！おかげで安心して明神の一騎打ちにのめり込めました。姫乃さえ登場しなければ、作中雰囲気がほどよいシリアス具合で定まります。凄く読みやすいですよ。バトルも演出の魅せ方に手が込んでいて、ぐいぐい引き込まれました。ハセを殴った初撃から、明神の激情がずっしり伝わりましたよ。続け様のコンボもパワフル、今までとはワンランク違うパワーを感じさせます。

敵の手を見て策を練った後半戦も、少ないページ数ながら、得意の大胆なコマ割りを効かせ、小回りに纏めて頂けました。残り話数を考えると、ハセの右腕はこれで撃沈か？敵もこのまま終わるわけがない。『師匠の魂を食った』とするなら、ラストバトルは師の魂と”師弟対決”で締めくくりでしょうか。このバトルが終了後、物語はどのようにして、何をテーマに「うたかた荘」へ収束していくか。最後まで看取りたいです。

* 18(16)　Mr.FULLSWING

元レギュラーキャラを完全チョイ役使用。なんて贅沢な資源の使い方しやがんだ鈴木先生。一発ネタだけあって笑いのポテンシャルが一段階上。でも呆気にとられて、どうして兎丸じゃないんだと正常なツッコミを入れるまで、かなりの時間を要したよ。

この漫画の終着地点は既に出ているんだね。『野球やってる奴に心底悪い奴なんていねえ』これがミスフルの絶対解。野球で試合して勝ち負けがどうとか、過去の因縁が拗れて不仲になってるとか、そんなのはミスフルのメインテーマじゃなかった。野球というスポーツ題材を通じて、友情描いてんですね。時に対立しいがみ合いもした選手達が相互理解して協調の道に収斂する、そういう漫画を描きたいんだろうなあと、鈴木先生の狙いにやっと納得できた気分です。

「犬飼・辰羅川・御柳」の仲直り、そしてこれから着手するであろう「牛尾・屑桐」問題のために、”尺の都合”で他の伏線をぶった切りした（凪さんの甲子園、子津のスワロー完成）んだろうな。もしそうだとしたら、鈴木先生の現在の心情を汲むと、切なくなります。

おまけ
アウト！
そして、冨樫先生の「工事がうるさくて体調不良」という一連のシナリオを考えると、こっちは別の意味で切なくなりました…。ゲームしたらうるさいって感じないから多分！

* ピューと吹く！ジャガー

成り下がるハマーと成り上がるハミィ。立場の対称化がインフレ寸前。
ハマーは紛いなりにも学生なのに『おじさん』と呼ばれてしまった。読んでるこっちまでショックです。
回転のグダグダ感を払拭する、見事な竜巻浮遊でしたなあ。
「と…飛んだァーーッ!!」ガッツポーズにしてやられた！今週の見所はココ。
うすた先生はブリーフが大好きだなあ。ギャグ漫画化はブリーフが大好きだなあ。
煽りが志村。またジャンプ紙面内で妙な被りコラボが発生してます。

作者コメント

久保先生
　ネウロ発「ポテトチップスチョコレート」の余波はこんなところまで。
尾田先生
　先週の六本木ミーティング発言に引き続き。企画が巨大すぎて堪えきれないんでしょうね。きっとネット関連のゲームかアミューズメント企画なので、そのうちネットから情報が出回りそうです。
岸本先生
　書くことが無くなったらファンレター言及。これ常識。
西先生
　半年も髪を放置って…。せめてアシさんにカットしてもらって！
空知先生
　ダイエットアイテム＝三回使ったら障害物の法則です。
村田先生
　こっちもこっちで企画があるみたい。原画が必要な企画なんだろうなあ。

読み切り作品を含めても19漫画しか載ってない今週のジャンプ。しかもジャンプルまで最終回。オイオイ過疎化しすぎだよー…。