1128. 鉄のように固いお菓子

八幡製鉄所の堅パン

噂には聞いたことがあったのですが、この度ネットで見かけました。

九州では有名じゃないかと思われる名菓「堅パン(かたぱん)」。オレも祖父母の実家に帰ったときに知ったのですが、残念ながら食べた経験は無し。話に聞くと相当堅さらしいんだけど、一度口の中で頬張り砕くと、堅さは和らいでくるんだとか。いつか食べてみたいと夢抱いてます。

堅パンは北九州は八幡製鉄所で産声を上げた菓子。誕生エピソードだけで一つのギャグと化してる。製鉄所サイドが従業員の健康食品として鉄のようなお菓子を独自に作り上げたそうですよ。その一途な職人魂に惚れます。

1920年頃、官営八幡製鐵所八幡東区に精米工場を建設した際、精米の過程ででる胚芽を試験的に焼いたのが、始まりといわれている。その後、小麦粉に砂糖や練乳などを加え、さらに栄養価をより高く、日持ちするように、と工夫した結果前歯が折れそうなほどの堅さになったのだとか。

胚芽+小麦粉+砂糖+練乳+製鉄所の魂=堅パン。前歯を折るって、なにその堅さ…。健康食品のくせに、もはや不健康だろそれ! オレの非エロ純粋純白精神も堅パンの堅さには負けそうです。

長距離ドライバーの人から眠気がさめて腹持ちがいいのでありがたいというお電話をいただきました。アウトドアでも活躍しています。福岡の大学のワンダーフォーゲル部の方からは毎年大量発注をいただきます。

昼食後の眠気から残業時の空腹感まで、デスクワークに欠かせないパートナーとなりうるかも。コンビニ店に進出して全国展開してくれないかなあ、堅パン。