1109. 先行感想 - DEATH NOTE page.80「掃除」

今週号の「DEATH NOTE」について、大きくネタバレを含んだ感想記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。


痛み分け
各陣営じわじわと余裕が無くなり、各々が窮地に立たされています。三つ巴の戦いも佳境に差し掛かってますね。今後は誰からリタイヤしていくか目が離せない状況。名残惜しくはあるけど、今の展開で人気が得られないなら早期に路線を変えた方が良さそう。

  • 月:内外から信用を失った →第一部の出来事が外部に漏れたら負け確定
  • ニア:Lの財産を失った →今後は大国の後ろ盾も金なく、最新技術を利用した調査は困難
  • メロ:協力者(マフィア)を失なった →身軽になったけど、顔バレすれば即死亡の危機

出目川
キラの遣いとして名声を馳せ、キラ信者の指揮者として権力を持ち、今話は金に目がくらみ、まさに強欲の塊! TVで信者を呼びかけるに出目川は手頃なコマだったろうけど、実戦の場で出目川を使い回すのは得策じゃないだろうに。相手はニアなのだから、もっと頭のキレる人物を人選して指揮させるべきだった。

『不甲斐なさ』の正体
「出目川がしっかりしていれば…」「ミサでは警官隊を抑える指示を出すまで頭は回らない」と、己の計画の成功を他人の活躍に委ねてしまうスタイルは第二部月のお家芸ですね。他者に依存しては罵声する事を繰り返す姿が、月の不甲斐なさを強調してるように思えます。直接手を下せない環境下にあるのは分かるけど、二手三手先回りして手を打っておくのが本来の夜神月でしょう。

月の皆殺し計画
「もう何か喋る可能性があるのは模木だけと考えるのも…」と、月は捜査本部の人間に再び疑念を持つ。遅かれ早かれ捜査本部は全滅確定か。この場合、月自身も死んだことにして雲隠れするのかな? 知名度の高い海砂も殺してしまうんだろうな。しかし、またいつかノートが他者に奪われた時に分が悪い。死神の目で写真を検証して『捜査本部の夜神月は生きていた』とバレたら、キラと特定されてしまう。

相沢の疑念
相沢さんが死亡フラグと引き替えに謀反心を高めました。月を疑うなら当然海砂も疑う事になるでしょう。相沢さんが月を切り崩すのは難しいので、海砂の行動を秘密裏に監視した方がてっとり早いのではないでしょうか。現在の海砂は露骨にキラ活動を従事してますし。しかし相沢は捜査本部に軟禁状態でしょうから、独自の調査は想像以上に難航しそうです。

ニアにとって、今絶好の狙い目は相沢。相沢と接触して彼が生きたままなら二代目Lの正体を引き出せる。相沢が死ねば「二代目L=キラ」の確信が強まる。今後はニアら元SPKの人員が相沢に接触を謀る展開か。月にとってはどちらの選択も痛いだろうね。『夜神月』の名前バレを避けるためにも、高確率で相沢を殺すだろうけど。

次週「通告」
相沢がニアに情報を通告…は展開として早すぎる。考えられる状況としては、捜査本部→出目川の通告か、ニア陣営→相沢への通告。後者だと今の展開も先が短そうだなあ…。

おまけ
第二回・ジャンプ富樫杯の開幕です!
第二回富樫杯開幕
【富樫杯】 偉大なる冨樫義博先生が己の連載枠を涙ながらに譲ってまで「J金未来杯」に選ばれなかった若手作家に作品の発表場所を設けた、それはそれは恩情深い企画。例年「J金未来杯」の直後から開幕されるジャンプ定番のイベント、それが富樫杯である。<民明書房刊「週刊少年ジャンプの裏イベント集」より>