1099. 譲り合い

帰省から戻ってきました。今回の帰省は本当にのびのびできてリフレッシュできましたよ。やっぱり長期休暇はこうでないと。

帰りの電車でおじいちゃんに席を譲ろうとしたんですよ。自分の立ってた丁度目の前の席が空いて、さあ座ろうと思ったら隣に70代半ば程のおじいちゃんが立ってて、幸か不幸か目がバチンと合って、こういう場合、20代男性の青年*1に下される選択肢は一択じゃないですか?

仕方ないからチョット頑張って「こちらの席空いたんで、どうぞ」って声かけたんですよ。『お年寄りに席を譲る』なんて偽善者ランキング(きっと帝國バンク調べ)のトップ3に入りかねない行為ですから、周囲に気付かれるのも照れくさい。だから内密にこっそり、耳打ちする程度に話しかけたんですけど。

そしたらよりによってそのおじいちゃん、めちゃめちゃ元気良かった。声なんかチョーでかい。「今どきこんな若者が居るなんざァ、世の中捨てたもんじゃないな!」だの「君みたいな人間が日本を変えてくれ」だの大声で捲し立て、終いにはがっちり握手まで求められていいからそこに座ってくれジイさん!

せっかく密やかに声を掛けたのに、オレの気遣いなど無視かいッ! こんな元気なおじいちゃんに席を譲る方がどうかしてた。おかげで余計に超注目浴びちゃったやん! う、うわぁ、みんなに見られてるぅ…。「お年寄りに席を譲る若者」なんてベタベタすぎて今どきTVのコマーシャルでも扱われないお恥ずかしいシチュエーションを、まざまざと世間の皆様に見られてるぅぅ…!! 霰もない姿を晒して見られて恥ずかしくて今にも乳首が勃起しそうでした。

結局おじいさんは次の駅で降りてしまい、羞恥心ごと置き去りにされたオレがその席に座りましたとさ。終点まで。東京、恐ろしい場所…!(白目で)

*1:24歳でも青年と自称してごめんなさい。