1021. 先行感想 - DEATH NOTE page.74 「熱演」

この記事の図解は、8月13日の記事「1029. 追加パッチ - DEAT HNOTE page74. 「熱演」」で詳細版をリリースしています。興味のある方は、そちらも合わせて参照下さい。

今週号の「DEATH NOTE」について、大きくネタバレを含んだ感想記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。

今回の概要は以下。

  • シドウの役目とは?
  • ノートの推移を徹底図解
  • 突入の情報整理
  • 今後のニア
  • おまけなどなど

J-LINK界隈のデスノ考察が少なくなってます。先週分のJ-LINK更新サイトを一通り拝読して、あまりの減少傾向に思わずため息。エラソーな事言いつつオレも最近は雀の涙程度しか分析してません。デスノート考察の薄れ具合があまりに寂しいので、ここらで自分なりに一纏めします。


シドウの役目とは?
シドウは何のために登場した死神だったのか。

当初は、月の予定・計画・圧倒的優勢を崩す「引っかき回しキャラ」としての存在が期待した。その旨に添う形で、シドウは月の予定を何度か裏切ってくれた。だがシドウは展開中盤で早くも「引っかき回しキャラ」としての機能を失うことになる。

海砂はここ一番で『行動力の高さ』があるから、月の予想しない展開を起こす。また夜神父も『善意の高さ』が月に予想外の展開をもたらした。海砂の『行動力の高さ』あるいは夜神父の『善意の高さ』に当てはまる意外性が、シドウにとっては『月の知らない存在』だった。従って、月がシドウの存在を知った瞬間からシドウは月の想定内に置かれ、、シドウは物語に意外性を与えられなくなった。

今週で早々に退場では何かが物足りない。シドウに並ならぬ期待を寄せていた読者としては「結局シドウは何しに来たんだ!」となる。そこでシドウ関連のイベントを整理。シドウの登場が物語に与えた核心的な出来事とは何か。これを分析することで「シドウの役目」を紐解きたい。

  • 「偽ルール」の存在を知らしめるフラグキャラだった(最重要)
  • 人間界からデスノートが一冊消えた
  • 月とメロのデスノートバトルを盛り上げるきっかけを作った

肝は以上三点。特に一番目が最重要で、あの偽ルールは新死神でも現れなきゃ永久にバレない可能性さえ孕んでた。まあ、ルールの真偽は実験すりゃバレるんだけど、メロはともかくSPKや日本警察は「善意的組織」のため、人命を脅かす実験はできない(メロならやりかねないが)。

→結論:シドウは「月の偽ルール」をバラすために登場した


デスノートの行方を整理
第一部からのノート推移を改めてまとめます。あんまり推移の内容を覚えてない方は、一度これで頭を整理してみましょう。
DEATH NOTEの推移
夜神父が死んだことで、海砂はノートを手放さずに済みました(死神の目でノート所持を見破られるため)。問題は、現状月の所有するノートがないこと。名目上キラが送ったノートは、今後日本警察の監視下に置かれるだろうし…。キラのくせにノートがないとか、実は相当「面白!」展開なのでは。

→結論:月がどのようにして再びノート所有者になるか注目


日本警察突入の情報整理
夜神父の機転が効いたか、あの台詞回しだとどうも、メロは日本警察とキラが手を組んだ事を知らないままの様子。日本警察を手引きする二代目L(月)が「キラと繋がった」と知られては致命傷なので、月は最悪のラインをキープしたかに見える。

一方メロの最大の痛手は名前を知られたこと。残るは月に顔を見られたら終わり、という首皮一枚の生命線をキープする状態。第一部で起こった「Lの名前を知る戦い」と全く逆の展開が予想され、これはこれで燃え展開か。L同様、ギリギリの戦いを続けてしぶとく生き残って欲しい。

→結論:日本警察とキラが手を組んだ事は知らないまま


今後のニアとメロ
ニアは当初メロの殺害は止むなしとしたが、現状では「メロが死ぬ前に情報を聞き出す」ことが先決だ。先ずメロは「デスノートの情報」を様々に知り、ニアに有益な情報を残せる存在だから。また、そこに派生した「キラとメロのデスノートバトル」についても、キラの正体を探る重要な手がかりは幾多存在し、ニアにとっては眉唾物垂涎でしょう。※誤用報告ありがとうございます。

今後の展開、しばし静観を決め込んでいたニアは、メロの支援と情報共有に乗り出すと予想します。単身のメロにとっても、一時的にニアと協力した方がプラスのはず。問題は、メロのプライドが許すかどうか。チョコを切らして突然発狂しないかも気がかり。

→結論:月と協力していたニア、今後はメロとの協力にシフトする可能性あり


その他のキー

  1. 予備の監視カメラはなし
  2. 相沢さんの重体
  3. 夜神父よりメロの方が重要人物
  4. 父の目で潔白を証明
  5. 「熱演」は月

「1」早々にカメラの破棄を勧告された日本警察の面々。装備の見えにくい場所に隠しカメラくらい仕掛ければ、この戦いでメロを仕留められたのに。第一部では用意周到だった月、一体どうした!(ってこれ、第二部になってから何度言ってるセリフだろ…)

「2」相沢さんは必ず生還します。入院で任務から遠ざかり、ある意味他のメンバーより安全なポジションに立てた気さえします。家族を大切に。娘さんの成長も見たいです。

「3」は後読み分析で。メロと夜神父の命を天秤に掛けたとき、より重みのある重要キャラはつまり、メロだった訳。後々になって読み返すと、今回の作戦冒頭で既に父さんからは死相が浮かんでましたね。晩年愛を誓い合った、母の悲しむ姿を見たくないよー…。

「4」父親が死の直前ボロ雑巾になるまで、絞りカスをも利用してしまう月の残虐性を垣間見た。メロ爆破時の「これで全員死ねば…」という考えからも、彼ってばどこまでも非道です。

「5」一応予想は的中したけど、「父の死際」という背景状況は想定外。してやられた。


次回「認知」
次回は、静観に徹したニア視点に映る可能性が高い。当然ながら、月視点で「所有者なし」となった元レムノートの今後の行方も言及されそう。一方、生存未確定のメロはしばらく未登場が続きそうです。さてタイトルの「認知」はあえて深読みせず、夜神父の死を夜神家の家族が「認知」したと予想します。

あ、「父を亡くした捜査本部に突然の報!!」って煽りがあるじゃないですか。じゃあニア関連の認知? んなもん、認知されそうなことが多すぎて一つに絞れないってば。家族の認知とは違うのかなあ。


おまけ
普段忙しくて不定期感想になりがちな感想主さんも、合併号なら二週間もあって書けると思うのですよ。
読みっぱなしでいいのか!!
読みっぱなしでいいのか!!