1020. 第31回 - 飛べ屋島へ
- 八島攻めの総大将となった義経。遂に鎌倉から総大将の命が下ったとあっては、義経を慕う郎党達の喜び方も頷けます。個人的には、彼らが郎党らの土いじりをもっと見ていたかったですけど。
- 軍目付には梶原景季。その側に息子・景季(小栗旬)。義経を慕う景季の好青年ぶりは、今話全編に渡って目を惹きました。レギュラー化希望。
- 梶原景季を調べてみると色々面白いことが分かりました。いくつか抜粋。
- 静(石原さとみ)には愚痴を聞いてもらうも、正妻・萌(尾野真千子)は蔑ろな扱い。萌さん、義経に愛してもらえず非常に不満そうな表情です。
- 夫の居ぬ間に「萌vs静」の熾烈な陰湿系ファイトをお願いしたい。かつての「常磐vs時子」レベルの昼ドラどろどろ展開を復活させて下さい。
- 猟師の鷲尾三郎(長谷川朝晴)と妹・まごめ(高野志穂)が義経を訪ねる。義経の奇策を見て以来猟が物足りず、家来に加えて欲しいと懇願した。
- まごめに凄まれて「命の恩人を死なせるわけにはいかない」と郎党入りを許す義経。
- 兄より妹の方が頼り甲斐あるんですけど…。
- 伊勢三郎(南原清隆)「三郎が二人もおっては困る!」感想を書くの方も困ります。
- 熟女カップルは今週もねちっこいトークを展開。この二人は期待を裏切りません。
- 源氏の面々は頼朝一辺倒に支持する中、義経だけは法皇も敬っている。
- 「そのような者を失いたくはないなあ」
- 法皇さんの場合、失いたくない気持ちには絶対別の理由があるよ…。
- 平家一門の軍儀。知盛は一人浮かぬ顔。気がかりは西国。
- 屋島が東西の挟み撃ちになることを恐れ、知盛は西を抑えることに。
- これが大局にどう影響するか?
- 母・常磐(稲森いずみ)の死に気が塞ぐ義経の妹・能子(後藤真希)。平家奥方らから不審に思われるも、原因は常磐の死と知り一気に同情ムード。展開早ッ!
- 常磐とかつてのライバルにあった時子。当時はあんなに疎んでたのに、「あの常磐が…」とショックを受けた様子。
- 回想の時子さん。常磐を見つめる恐ろしい目!
- 能子の血統に対して「なんとも恐ろしき縁じゃなあ」とコメント。
- オレは時子さんの過去の方が恐ろしかったです。
- 義経が現地で手配できた舟は40艘。これに梶原水軍の150艘が控える。
- 双方の舟を合わせても平家の舟数より劣る。海戦経験も平家が上。
- 梶原水軍の到着には6〜7日掛かる目算だった。
- 40艘で攻めるのは無謀。しかし梶原水軍を待つと平家の手が回り危険が高まる。
- 景時は義経の奇策がいかなるものか、しばし観察する様子。義経へ絶対の信頼を寄せる景季。不審を抱く景時。対照的な親子の描写が、以下くどいほど続きました。
- 義経は水面下で郎党を動かし情報を集めた。
- 義経は、海戦では経験や数で平家に劣り勝ち目はないと判断し、阿波からの陸路攻めを決意。これに景時は反発。
- 山々と平家勢に進路を阻まれ、陸路攻めは困難極める
- 梶原の水軍を待てと反論。
逆路の論争
今話一番の見所が「逆路の論争」。義経と景時が正面衝突。二人の主張が真っ向に割れ、見事に平行線を辿りました。短時間で二人の意見が上手く整理されていて、なんて効率的な口喧嘩してんだと感心すらします。
ここでの真の見所は義経の変化。これまで他人の意見を譲歩しがちだった義経が、今話は主張を一片も譲らなかった。景時に「鎌倉殿の軍勢」と迫られてもいったん申し遣ったら自分の軍勢と反論した態度は、今までの義経になかったものでしょう。頼朝と衝突後「なんとしても戦に勝って頼朝に認めてもらう」強い思いが、義経の主義をも変えたのかな?
- 景時は景季に義経の戦ぶりを尋ねた。すっかり義経ファンの景季くん。ここぞとばかりに義経のすごさを語ります。
- 自ら先陣を切って戦う無鉄砲さがありえない。
- これまでの兵法を遙かに超えた戦術がありえない。
- 景時父さん、これまでの戦経験にない事ばかりで「わからん!」と連呼して思い悩む。
- パソコン主導のデスクワークに切り替わった時代のお父さんみたいだ。
- 景時は、梶原の所領など後方を考えて行動しなければならない。義経には背負う物がないから、ためらいがないと結論付けました。
- 次週で(略)な佐藤継信(宮内敦士)、「殿の思いは家来の思い」と、迷う義経を元気付けた。
- この辺りで兄さんの見せ場を持たせて目立たせておかないと、悲劇展開にならないもんなぁ。
- それでも、ちょっと強引な気がする。普段ならこの場面、力づけるのは確実に弁慶ポジションだ。
- 白い布が吹き飛ぶCG安っぽすぎ…。
- 嵐の中、海に出ると決断。
- こんな時こそ敵を欺く好機
- 西から南に吹く風向きはまさに神風
- 景時は最後まで反対するも、景季は義経に同行。義経と景時の争いは最後までしこりを残した。
- 二郎は嵐の海に乗り出せる船乗りを募っていた。150旗の兵を舟五艘に分け、嵐の海を進む。ラストシーンはまたCG合成。
- 「既に戦は始まっていたのでございます」