944. 先行感想 - ムヒョとロージーの魔法律相談事務所　第28条「上級魔法律」

ヤバイ。ヤバイ。クライマックスに近づくほど草野が、六氷が、今井裁判官がヤバイ！ 総力を尽くすクライマックスが熱すぎます。
まず、悪霊バトルに終始スピード感が損なわれず、夢中にさせられました。次から次へとまあ、よくここまでネタが出るなぁ。理緒先生を除く四人の連携が巧みで、草野が完全復帰したり、今井さんが裁判官の術を使ったり、優の札の有力性を草野が実証したり、ソフィーが怪力だったり、みんなが六氷を庇ったり、今井裁判官が斗貴子さんだったり、六氷が草野を褒めたり、「そこでこのネタ使うの！？」と燃えまくり。多くは語らずとも、いろんなエピソードが結末してます。
すげーッス。オレはここまでのクオリティをムヒョロジに期待してなかったので、今回のネームは完敗ッス。

ラストバトル
協会の人間が結集し、魔監獄編ラストバトルに入りました。てっきり、洋一や円や理緒が残した伏線をきっちり回収してからクライマックスに突入すると思ってました。ソフィーを裁いた後に伏線を解くのか。もしくは、ソフィーバトル後に、もうひと山あるのかも？

「私だってカワイくなりたいのにぃ!!」（ギリ…）
何が問題かって、このセリフを草野にぶつけてるトコがヤバイ。いくらなんでも狙いすぎだよ西先生。

『退魔封殺の術』
待ちに待った「裁判官権限」の術が登場。裁判官は「魔法律」以外のすべての術を扱えます。

自分の地位より下位クラスの術は、詠唱（「○○の名において「△△の術」を施行する」ってやつ）を飛ばして術を撃てると思ってました。しかしながら今週の草野は、詠唱飛ばしまくりでしたね。作者都合でカットしたのか、作者都合で忘れてたのか、そんな設定はなかったことにされたのか、三つに一つです。アバウトでいいよもう…。

今井裁判官の株が急上昇
「上級魔法律の実行のため戦えるのは私とキミだけなんだぞ！」きたこれ。今井さんが萌えキャラすぎる件。性格＆ポジション的に、斗貴子さんやルキアと同じタイプの、高人気を誇る傾向のキャラクタ性。WJ伝統のツンツン高貴キャラと言えます。こりゃ確実にマニアックなファン層が広がりますよ。せっかく名前に数字も入ってるんだし、これで一発キャラは実に惜しい。

「私とキミ」発言でこっそり草野とフラグ立てちゃいました（同人作家達の脳内ではそう補完されたハズ）。『今井玲子』とフルネームも明かされましたし、是非とも度々登場して欲しい人。洋一と並ぶ裁判官であり、洋一とは180度路線の違う清純系なトコロがツボ。是非とも今井さんにアロエロを手解きしてほしいよ！（最悪）

体力消費
魔法律発動に、今までは「眠くなる」など軽度の体力消耗で、なんかショボイなぁと感じてました。それが今回は、本気でぶっ倒れたり、高熱を併発したり、リアルに消耗してるところも好感。漫画的に頬が痩けたり、意識が遠のくだけじゃないのね。ムヒョロジの持つ現実感が上手く表れていました。

怪力ソフィー様
めっちゃ怪力です。人間なんて簡単に投げ飛ばしちゃいます。今まで登場したどの悪霊よりも身軽なのがまた怖い。瞬く間に目の前まで飛んで来る恐怖感がなんとも…。

優の札
ビコの札を使うことすらできなかった草野と、自分の札に自身のない優。二つの問題が同時解決してソフィーを苦しめるに至る。この一連のネームは大好きです。

褒める六氷
普段から人を褒めることのない六氷が、草野にそして全員に「よくやった」と感謝を示す。「よくやった」の表情がキマりすぎてて失禁します。

乙女草野チェック
めちゃめちゃ久々の乙女チェックです。魔監獄編を通して、草野はどう成長したのか抜き打ちテストしてみましょう！

[7P1c] 今井さんの「私とキミ」発言に、何切なそうな表情してんだァァ！ジャンプ歴代でも前代未聞。
[9P4c] 「すごい熱…!」と添える手が、六氷の額ではなく頭。
[11P2c] フダを構える草野が、隣の今井さんより女の子の表情です。
[13P4c] やっぱり今井さんより女の子の顔つき。草野のせいで今井先生が男に見えるよ。
[14P4c] 草野渾身の乙女アングル！ 今井さんのヒロイン性を根こそぎ食ってるゥゥ！！
[19P1c] 六氷を最期に庇うのは私よ！的な草野の出しゃばり具合がたまりません。
[19P3c] 「──ムヒョは僕が守る…!!──」でトドメの一言。ノックアウト。
[21P1c] 最期は~~最愛の~~六氷に頼って切なげな乙女フェイス全開。20Pまで男らしく戦ったのに全部台無し。

今週の草野はいつもより男の子らしさが見えたのですが…。彼の内に潜む強大な乙女エネルギーは、いかにクライマックスの悪霊バトルと言えど、ついに抑え切ることができなかったようです。今週ここまで格好いい草野を描いちゃったら、次週以降リバウンドが発生して、乙女全開の草野が登場しそうで怖い。末恐ろしい奴だ。

おまけ
「私とキミ」発言を脳内補完。

最終章が待ち遠しい。連載が終わっても、夏の最終章を多くのファンが心待ちにしてるこの状況。ある意味、連載し続けて人気を落とすよりはリスクが低いのでは…と最近思うようになった。目の前にいなくなると思い出は美化されてゆくのです。

はてなキーワード
「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」キーワードにまたいろいろ追加しておきました。