941. あいくるしい 最終話

第一話から現在に至るまで毎週泣かされてきたドラマなので、最終回は泣くために見る状態。普通は泣くシーンじゃなくても、既に十度の台風(〜第十話)により涙の堤防は膝下まで崩れ落ちていたため、勝手に涙が流れてしまいます。あいくるしい補正入りまくり。今週は四回泣きました。

  • 聖子への恋心がほとほと実らない耕作くん。東京へ行ってしまう聖子が幌を好きな気持ちを知りつつ、恋と友情の板挟みになっていつも割を食ってしまう。今回は損な役回りが極まってました。聖子の荷物持ちをしたのに、「さよなら」も「おやすみ」も言ってもらえない。耕作くん、ついに涙しちゃう。それをひっそり見守っていた花井一家。父に母に元気付けられ、涙が止まらない耕作くんに同情して、こっちまで泣かされました。
  • 中川と奈々。パンチドランカーで記憶を失っていく中川に、奈々は「じじいになっても面倒みてやる」と告げる。理由は「どうせ最期に忘れるのは私だろ?」と。中川は「最期まで絶対忘れない」と約束し、その言葉を聞いた奈々の瞳はうるうると涙目。いつもの勝ち気な奈々がー! 今日はこんなにも乙女ーッ! マジ泣かされました。
  • 幌と聖子の握手。幌が聖子に恋人宣言すると思いきや「さよならは言わないよ。ずっと友達だから。ずっと一緒だから」と友達宣言。ええーー!!! 幌は聖子のファーストキスまで奪っておいて友達宣言ッスか。事実上の最終宣告を受けた聖子に同情。まだ小学生だから、恋や愛を語るより「友達」の方が等身大なんだろうね。でも、聖子は幌より心が大人だから、「恋人」じゃなく「友達」と言われて内心ショックだったんじゃない? …とか脳内補正して勝手に涙しました。
  • 家族リレーで唄が転けて、そしてこのベストタイミングで園子さん登場! うわわあああーー!!(涙) 唄が立ち上がって、走りきって、園子さんに抱き上げられたところでまた涙。ラッシュ! 涙腺崩壊ラッシュ!
  • 最期、涙を流した事のない幌の語り。「涙は頑張って流すものじゃなく、気付いたらすっと流れてるもの」を気付く。しかし作中幌は結局、涙を流さないまま。なんて余韻の残る演出か。素晴らしい幕引き。第一話の冒頭の語り「トウエンティーオーファイブ」の下りが、最期にもう一度出現。単純に2005年って意味でいいのかな? 冒頭に投げかけた大がかりな伏線と思ってましたが、最期まで明確な答えはありませんでした。

最初から最後まで、幌の代わりに視聴者が泣いてたと思う。クライマックスに近づくにつれ、「家族で童謡を歌う」シーンが消えていったのがちょっと悲しい。個人的に名作入りス。