938. 軍に示すと書いて『褌』

で、今日の本題はこっち。男子のオプション市場は「メガネ」だけではまだまだ手ぬるい。今年の夏はこれで決まりですぞ!

褌(ふんどし)です。ネットではメガネ男子がモテですが、リアルじゃふんどし男がモテなんです。どうなる日本!?

四月にフジテレビ系列の人気番組「トリビアの泉」で「銀座三越はふんどしをクラシックパンツとして販売している」と紹介されたことがきっかけで、2カ月間に過去数年分を売り上げた。

トリビアがふんどしブームの火付け役となったかまでは特定できないものの、「二ヶ月の売り上げ>過去数年分の売り上げ」を記録した今年は異常事態。今年つーか、日本が異常事態なんだよ。

ちなみにトリビアの紹介内容は「今ふんどしが人気になってて、若いカップルが(というか主に女性が)キャーキャー言いながら買っていったり、女性客が夫や恋人のために何本も買っていく」というものだったそうです(id:ioliteたん曰く)。地球の異常気象の次は女性の異常趣向ですか。

「褌とは軍に示すと書くのよ!!」と、彼女は後に熱く語りました。どうやら彼女の脳内では軍を指揮する渋めでおひげのオジサマ司令官が夢踊っているようでした。「だからどうした」と言いたい気持ちを必死に抑えて、オレも他人の趣向に口出しできる立場じゃないよなと自戒しましたが、こうして文章晒しちゃったら意味がないよヤッチャッタ。それほど『ふんどし』ってオプションは熱いらしいです。

メガネ男子に求められるニーズは「力は無いけど頭が切れる」「クールで意地悪だけどごく稀に優しい」「包容力がありそう」です。一貫して清潔感があり、どこか肉質に欠け、知能が高く、恋人だけには優しい人のイメージがまとわりつきます。週刊少年ジャンプの感想を毎週書いてる身としては、メガネ=存在感が薄いで決まりですけど。


では、ふんどし男子に求められるニーズは何か。


クラシックパンツこと「ふんどし」とは日本古来の召し物で、一度廃れた文化。ということは「日本史」に関心深い歴史オタクの女の子から広まった趣向が根付いたのではと、こう分析しました。

仮に幕末が舞台なら、坂本龍馬木戸孝允土方歳三に萌える女の子。男はその事実を知るまで気付かないですが、歴史上の特定人物に深い愛着を持つ女の子ってのは、実はものすごい数で居ます。冷蔵庫の下に隠れた埃くらい大量です。そうした女の子が、時代を飛び越えよりによって「ふんどし」に萌えメタファを依存・形成したと推論するのは安直でしょうか?

真鍋かをりさんのメガネルックに萌えて「彼女にするならメガネっ娘!」と固く決意する(そして心を閉ざしてる)男は無数にいます。ならば源義経(でもルックスは滝沢秀明)のふんどし姿を妄想して「彼氏にするならふんどし男子!」と固く決意する(だけど世間体では猫を被る)女も無数にいて、そうした女性層が銀座三越でふんどしを買い漁っているのではないかと思ったのです。

男性が女性に「メガネ」「猫耳」「メイド服」「縞パン」「ストッキング」「各種妹グッズ」など萌え装備を押し付ける時代は、どうやら過渡期を迎えました。今後の萌え市場は性別のニーズが逆転し、「メガネ」「ふんどし」「スーツ&ネクタイ」「ひげ」「スキンヘッド」「マント」「各種兄グッズ」など男性用萌えオプションが登場するのではないか。「メイドカフェ」に相なす「ふんどしバー」秋葉原に誕生するのではないか。

…と一通り妄想したところで、さすがに腐女子心理を分析しすぎてそろそろキモくなってきたので、この辺にしておこうと思います。メガネの次はふんどしブームです、マジで。