880. 第20回 - 鎌倉の人質

ウタノマエ

  • 源義朝加藤雅也)の子は11人。平清盛(渡哲也)の子は18人。
  • これを安っぽい新聞記事風に紹介。バカだなぁNHK…。嫌いじゃないですが。
  • 親族は戦いの中で、最も信頼できる兵力となる。
  • 強い武家と血を交えて一族の手を広げたが、それは新たな争いの火種にもなる。


義経に仕事が回らない

  • 平家の大軍が都を発つ。さらに、鎌倉周辺には木曾義仲小澤征悦)が、他にも近隣には鎌倉を伺う勢力があった。頼朝(中井貴一)は平家以外の勢力も牽制すべく、鎌倉から出陣することは適わなかった。
  • 頼朝は和田義盛高杉亘)大将に兵を西へ向かわせた。しかし義経滝沢秀明)には未だ出陣の機会がなかった。
  • 鎌倉に移り住んでから今まで一切の活躍の場が与えられない義経達。
    • 弁慶(松平健)を筆頭に、家来たちはイラ立ちを募らせた。
    • その中で義経だけは、血を分けた兄弟が争う事のに不満のようでした。
  • 佐藤兄弟の継信(宮内敦士)と忠信(海東健)は間者の疑いがある所為だと悔やむが、義経咎めなかった。雨の降る庭に出て「春の雨は心地よいぞ」と家来達を誘い、雨の中で賑やかに騒ぐ。上手く皆の不満を紛らわせましたね。


義仲と行家、義経と範頼

  • 行家(大杉漣)は頼朝から離れ、義仲(小澤征悦)に取り入った。行家は頼朝の不満を漏らし、頼朝の不仲だった義仲と投合する。
  • 行家はさらに、頼朝が動けない今が、一番に都入りして源氏の棟梁になる好機だとそそのかす。行家は地位や出世に腹黒いので、真の思惑が気になるところです。
  • 一方の義仲も、13歳の時「この都をモノにしてくれる」と宣言するほど都に執着しており、都の一番乗りを目指した。
  • 義仲の動きを鎌倉勢への反抗と受け取った頼朝は、ついに信濃へ出陣。今度も義経に声は掛からなかった。
  • 義経と範頼(石原良純)とその家来達が、庭で弓取りしながら談話。
  • 義経と範頼の、テーマ「頼朝」ぶっちゃけトーク開始。
  • 範頼の意見。
    • 源氏同士が争う事を嘆いた。
    • 頼朝はあまりに器が大きすぎてはかりしれないと、信頼も寄せているようで。
  • 義経の意見。
    • 頼朝は源氏を一つに纏めようとしている、とポジティブシンキングです。
    • 信頼する兄様・頼朝をすかさずフォロー。


和議と人質

  • 信濃と越後の国境で義仲は、東方に頼朝10万の兵、西方に平家の大軍が挟まれた。
  • 義仲は戦いに臆さない一方、状況は極めて分が悪いことも理解していた。一方の行家は状況判断もせずに戦う気満々。和議などもっての他と主張。そりゃこんな人だと、前話も勝手に突っ走って戦に負けますよね。もしくは、和議すると自分の身が危ぶむことを恐れての必死の主張かな?
  • 義仲は和議の道を選ぶ。頼朝は和議を受け入れる条件に、行家の身柄を求めた。
  • 義仲は行家のやり場に困ったが、一度懐に入れた人間を易々と差し出しては、今の家臣達の信頼を損なうことに繋がるので、頼朝の要求を拒否した。
  • 頼朝は義仲の情けの深さに打たれるそぶりを見せて、行家の処遇を見送った。その代わり、義仲の息子・義高(富岡涼)を婿取りにするよう要求。真の狙いは義高を人質に取る魂胆なのでした。
  • この要求に対し、義仲は諦めるものの、巴(小池栄子)は猛反発。義高を我が子同然に武士として育て上げたのは義仲の跡継ぎにするためで、婿にやるためではないと。
  • 巴は行家を責めて今からでも頼朝の元に突き出そうと迫った。しかし口の上手い行家に丸め込まれる。
  • 往家が居なければ源氏の統領にはなれないと主張。行家が義仲に取り入った狙いはこれが狙いか。政に疎い義仲に付けば行家は重役を務められるから、頼朝に付くよりうま味が出ると読んだのでしょう。
    • 都に一番乗りしただけでは、源氏の棟梁とは認められない
    • 朝廷への挨拶や根回しが必要
    • 行家は都の習わしを知り、顔が広く様々な繋がりを持っている
  • 義高は巴達の前で鎌倉に行くと決意した。子役で泣かせるのは卑怯だよHNK! うわーん!
  • 鎌倉へ向かう義高を遠方から見つめる巴が、「義高ー!」と叫ぶ。義経のってやたらとこのシチュエーションが多すぎじゃない?
  • 義経と範頼が武術の稽古。義経はずいぶんと腕が鈍りましたね。アンタ昔は魔法使ってたじゃないか。
  • 二人の前に弁慶が現れ、人質の義高が到着したことを知らせた。

知盛の計らい

  • 知盛(阿部寛)は頼盛のわだかまりを気がかりに思い婚儀をセッティングした。
  • 宗盛は母の薦めならまだしも、婚儀が知盛の策略であったことを知り激怒した。
    • 平家一門の中に不平不満を持つ者がいれば、一門の絆にひびが入る。知盛はそれを恐れ、今回の婚儀をセッティングした。時子(松坂慶子)も知盛の意見が尤もだと納得したから、知盛に協力して宗盛を説得したのでした。
  • 知盛は出来損ないの兄わがまま坊ちゃんの兄に一から事情説明。できの悪い兄貴を持つと、弟の知盛は気遣いから根回しまで大変。そのうちストレスで倒れるんじゃないか知盛さん。
  • で、肝心のわがまま坊ちゃんは、アレで納得したんだろうか。
  • 時子は源氏の頭領の妻がどのような人物か疑問に思った。晴れて従者となった手古奈(上原美佐)に、政子(財前直見)の話を尋ねた。
    • 謀略武人で気性が激しい
    • 一軍を率いるほどの器量
    • 「そのようなおなごもこの世にはいるのか…」
    • 超上から目線で物を語る箱入りママ時子さんは勝ち組だ。


義経のお役目

  • 大姫と義高と面会。二人は目を合わせると、大姫はすぐに照れ目を伏した。義高は微妙な表情。
  • 義高は大姫の心をゲットしようと、庭を物色して河カニを見せた。カニに見とれる大姫。いつしか二人は笑顔に。巴さんは義高くんに何教え込んでんだ。「武士に必要なことです!」と言いながら女の口説き方を教えたのか。その武士魂は、平成の武士(男子)にこそ必要だ。オレにも一から教えてください巴先生。
  • なんだかんだ言って、子役が二人並ぶとすごくお似合いに見えて、義高くん羨ましいぞコノヤロー。どのへんが人質なんだよコノヤロー。
  • 政子は二人の相手役を義経に任せるよう進言した。
  • 仕事のない義経が頼朝に不満を持たぬよう、そろそろ仕事を与えたほうが良いという思惑。
  • 頼朝も同じ不安を思っていたが、やっと回ってきた仕事が「子守」では余計不満を募らせないかと案じた。
  • 結局義経が子守役を遣わされる。河の見張りの時みたいに、他の誰にもできない子守を主張するのかと思った。他の誰にも出来ない子守って何だよ。性教育性教育
  • 弁慶が悔しがる後ろで、伊勢三郎南原清隆)は子守を嬉しそうにしていたのが印象的。
  • 大姫と義高の元へ義経が自己紹介すると、とっても都合良く蝶が飛んできたので、義経はその蝶を手掴みして二人に見せた。
  • 義経は二人の心を掴むべく、鞍馬天狗の話をして、天狗飛びを披露した。
    • 範頼との稽古では一般人の動きだったのに。
    • 木枝の上にジャンプはまだしも、屋根までひと飛びはいくらなんでもヤリスギィィィ!!
    • 天狗様じゃ!天狗様じゃ!
    • さすが他の誰にもできない子守をまざまざと見せつけられましたね。子守?
  • 大姫の好きな花はすみれ。義高の好きな花はつつじ。歴史考証があるんでしょうね。ファンにはたまらない小ネタ? 
  • ナレーション「この御子達に降りかかる悲しい定めを、まだ義経様はご存じありませんでした」
  • それは読者にも分からんのですよ!


ナレーション(白石加代子)は美味しいトコもって行きすぎでしょ…。