867. 先行感想 - DEATH NOTE page.63 「的」

今週号の「DEATH NOTE」について、大きくネタバレを含んだ感想記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。
本誌を順追って言及すると、どうも内容をおさらいする文章になりがちで、以前から気になってました。そこで今週からは、三勢力の動向を個別感想していきます。これに加えて、次週以降伏線となりうる描写チェック、小ネタのピックアップ、以上の五項目の主軸に感想します。

今週の月捜査本部
捜査本部中で伊出さんの知能指数は相沢さんレベルか。先週は意外と切れ者のイメージだったけど、今週は周囲と溶け込み一般レベルに。発言数が多いのと、眉毛がない威圧感で存在感はたっぷり。

  1. 夜神父、デスノートを持ちLAへ行くことが決定される
  2. ノートを奪われれば、夜神父・松田・模木・相沢は殺される可能性が高い
  3. 発信器・盗聴機の小細工は無しで行く
  4. 携帯番号共有システムを利用する
  5. SPKメンバーの本名を名指しし、偽名が通用しないことをアピール
  6. 月がSPK協力体制の下、捜査本部、日本警察、アメリカ警察、全指揮
  7. 飛行機搭乗順:月・海砂→松田→相沢→夜神父・伊出
  8. 模木さんはお留守番
  9. メロの策略より予定が変わり、相沢が夜神父と同じ飛行機に同乗

Nと名乗る人物にLの面影を見る月、察しが良すぎます。また、メロには取り非場所の変更で出し抜かれ、どうも月はMNの両者に振り回されっぱなし。取引場所がアメリカ・LAでない別の国になる可能性も高く、先にLA入りした月・海砂・松田・伊出は完全に空振り状態。

ハリウッドで撮影がある海砂はともかく、日本警察に属する他三人が、夜神父と同時期にLA入りしようと動いたのはマズすぎでは。今後の展開で、メロとニアはまず間違えなく飛行機の搭乗記録を洗うでしょう。公の記録に残る行動をとるとは月らしくない。みすみすキラ容疑を強めてしまいました。

こうなると、留守番役の模木さんが重要拠点となりそう。二手に分離したL捜査本部のパイプ役、上手く務められるでしょうか。


今週のSPK
そろそろ顔と名前を一致させておかないと、今後読み解くのが苦しくなりそう。顔と名前と趣味のリストが出るのはまだまだ先だろうし。「メガネ集め」を超越する、熱いコレクター魂を持った人物の登場を期待!

  1. 多貴村長官の死をキラ殺しと推理
  2. Lの死の隠蔽を指摘し、月を揺さぶる
  3. CIAやFBIの指揮権は現Lにはなく、SPKが持っていると宣言
  4. 全指揮を月に任せる
  5. 人命が第一
  6. SPKの目的はノートを取ること、キラ逮捕
  7. 結局どっちが大切なんだよ。
  8. ノートが日本警察から他に渡った方がいいと考える

月に全指揮を委ねて、さあお手並み拝見と高みの見物を興じました。ある種、月をバカにするような態度は、とてもLっぽい性格ですね。ここでひとたび月が有能に動きすぎると、SPKはたちどころに月を注目します。あるいは月がヘマをすると「二代目Lに付け入る隙がある」と評されてしまい、負けず嫌いな月がそんな評価を許すわけがないでしょう。どう動いても月の分が悪くなるこの一手、ニアにとっては最良手です。

もちろん、月にとっては父や粧裕の命にデスノートまで掛かってるのだから、手抜きなどできるはずがありません。全力で立ち向かい、全力で注目を浴びることになるのはほぼ間違いなし。

ニアの口から『人命が第一』という台詞を聞けて満足でした。メロはマフィアとしてどんな不正悪事も反則的にやってのける「悪意」の勢力。だからせめて、ニアのSPKは人命が第一の「善意」の勢力として動いて欲しいなと、前々から期待していたのです。それに、キラを追う側が「キラ逮捕のためなら人命をも省みず…」となると、縛りが緩すぎて詰める面白味が欠けてますもんね。


今週のマフィア
第二部開始から目を引く暗号名について。アルファベットは人名の一部、数字はマフィアのメンバーの通し番号って所でしょうか。もし通し番号だと、マフィア勢力人多すぎ! SPKと同じく、主要メンバーの顔と名前(あるいは暗号名)だけでも一致させておきたいところ。あと、マフィアの名前をいい加減明かしてください。感想書き辛いです…。

  1. 「M0 VIS236 C6」
    • 連絡先がこの三名ってこと?
    • 連絡先はM0、連絡元(実行犯)がVIS236とC6の二名って事?
  2. SE333便に搭乗したマフィア陣は二名
  3. ワイヤレスイヤホンで一方的に要求を告げる
  4. 欲しいのはとりあえずノートだけ
  5. 夜神父と粧裕の命を保証し、取引も優遇
  6. 飛行機ジャック

飛行機は空路を外れ、月達の予期しない展開へ。早速メロが仕掛けてくれました。おそらくメロは意図的にLAから連絡し逆探知させ、居場所を偽ったのでしょう。舞台はLA行きから思わぬ展開に。これ、アメリカ行きでもなかったら海砂のハリウッド撮影は完全にミスリード描写やん。やるなぁ大場先生。次号「直角」ってことで、方向的にオーストラリア? 「キラを支持する国」って架空の国に舞台を移すのも面白いと思います。


伏線描写チェック
今後の展開になりうる状況は、普段の会話中に隠されるものです。特に意味ありげなセリフや振る舞いをチェックし、伏線を洗って今後の予想を立てていきます。

  • [4P-1c] ピンポイントでも衛星を使って見張る
  • [6P-1c] 携帯番号共有システムの利用
  • [13P-3c] 海砂の目が必要になる場面がある
  • [14P-4c] 月と父の連絡が取れない状態になる
  • [14P-5c] 粧裕あるいは夜神父の死を選択する決断に迫られる


小ネタ
真面目な感想ではフォローしきれない小ネタへのツッコミなど。

  • 【第3位】月の「軽い変装」宣言。
    伊出さんはチョビひげ。相沢は脱アフロ。軽い変装でいいと言ってたのに、みんな結構気合いの入った変装してますよ。負けず嫌いの月の事ですから、次週の月はきっととんでもない変装姿で登場するはず。SnowSwallowイチオシは髪型がバーコードハゲ。バーコードハゲなのに美形。小畑先生の描写限界を見せてくれっ…!
  • 【第2位】ニアのダーツ下手。
    あれだけ投げて一本も的にも当たらないなんてヘタを超越してる。先週の器用さはどこ行った。これ、好推理したときは的の中心に当たったりするんでしょうか。何もが伏線に見えてくるよ。
  • 【第1位】全米震撼! 相沢さんがシンボルのアフロ損失!
    次週、飛行機が墜落→爆発→白煙の中から相沢さん登場→頭が爆発してアフロ復活となるか!? こんなドリフ級のボケを期待していいのは銀魂だけです。