820. 週刊少年ジャンプ - 16号
今週は卒業式と引っ越しで立て込んでおり、いつも以上に推敲&事実確認の時間がとれてません。誤字脱字、誤情報等ありましたら指摘してください。
- 表紙
- BLEACH。黒衣装に黒刀のおかげで、背景のブルーと髪のオレンジが実に映えます。「きらめき」は「煌めき」ですが、煽り文「漆黒の煌き」としたのは煌きの方がオサレだから? センスの違いがいまいち不明。センスの見分けが付かないってことはつまり、もう女子中高生にはモテないって意味か。すっかりオジさんです。まいっか、オジさんの80%は正しさでできてるし。
健闘枠: ONE PIECE ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 武装錬金冒頭、雪さん&まも姉の豹変を描き比べ。二コマは間違い探しで、違いが五つあるんですよね(五つどころじゃない)。「ルール違反じゃないよ」ウサギさんのフォントが可愛らしくてギャップが笑えました。アメフト至上主義のはちゃめちゃ大運動会はさておき。セナと陸が二人三脚したことで、陸も「セナ=アイシールド」と察しました。まも姉と雪さんはなんと演技でしたか。次週いよいよヒル魔の種明かしでしょう。こちらで先行感想しました。
特集枠: DEATH NOTE(HOW TO READ)
次号予告
「なんであいつばっかりが損な役回りになっちまう!?」ナルトが不条理さをぶつける展開が熱い! ナルトと我愛羅それぞれ境遇は、これまでも丁寧に扱われてきました。それぞれの過去と経験の積み重ねの末、物語が一つの形に収束。現在の話とこれまでの話に強い結びつきが生まれ、否応にも思い入れが強まります。
二年半前にサスケを救えなかったナルト、今度は我愛羅を救えるか。割と歳食った感のあるサソリの祖母ってことは、裕に80代後半〜100歳超えの年齢は達してそうですね。
今話を読むだけでは多々ツッコミどころはあります。しかし、今の展開は綿密なプロットの元に進展してるハズなので、妙な点は徐々に解消されるのでしょう。藍染の卍解能力説明から東仙が腹心だったと辿る種明かしのやりとりは、ブリーチだと新鮮でした。藍染は先週「市丸だけが副隊長」的なことを明言しつつ、東仙も手駒だったのはズルイ。エロイ。つまり、妻(市丸)は生涯一人だけど愛人(東仙)は別にいるよって話じゃないのか。許されるんですかそれ。どうなんです市丸奥さん。
- 卯ノ花烈(四番隊隊長)と虎徹勇音(副隊長)が藍染達と接触。卯ノ花の巨大エイに丸呑みさせて、日番谷と雛森は復活か。死神なのに死のやり取りが安い…。
- その瞬間移動できる布は何だ。
- ああっ瞬歩の必要性が薄れゆくっ。瞬歩=死ぬ気弾。
- 東仙隊長は更木隊長と闘って敗れたはず。なんでピンピンしてんの?
- そのうち元柳斎のじいさん達も、何のお咎めもなくひょっこり現れそうだ。
- [5P1c] この不条理な間こそボーボボのギャグの真骨頂。天の助は刻まれたままなのね。
- [6P4c] へっくんのあきれ顔ツッコミがツボ。
- [9P3-4c] 誤解したまま戦い続ける展開が熱いです。最後まで誤解したままでいて。
- [10P3c] ああっ、ソフトンさんがホカホカのうんk…ソフトクリームにィィ!!(ホカホカ?)
- [12P2c] 「ダメ…なのかよ…」台詞と表情が切なくて、ギャップに笑えます。
- [12P5c] そんな虹いらんわ!
- [13P3c] このコマのボーボボ、すっげぇイケメンなんですよ。要チェック。
- [14P] 決死隊の人達、歌詞知ってたら歌えそうなのに。リンス笑った。
- [16P2c] 「決まりだ!」ヤイコファン二人がさり気に紛れる小ネタに抱腹。
弱気の雄斗と強気の吾川、二人の性格を対比表現。これは今後地味に効いてくるでしょうね。吾川に引っ張られ、次第に雄斗も弱気な性格が改善されるのでは。今の雄斗は父親に何も言えない。だけどいずれは吾川の影響で「思ったことを主張する子」へ成長してくれると嬉しい。
子を上手く騙し東京へ越した父親の姿が実にリアル。ユートの作風ってすごく地味ですが、この地味さは「人物像のリアルさ」を追求した結果じゃないでしょうか。雄斗も吾川も口調や性格がいかにも「等身大の小学五年生」です。また、両コーチや雄斗の父親も、変に漫画っぽく加工せず、リアルに居そうな大人って印象。
- [2P6c] 破壊神・松平片栗虎が久々登場。グラサン付けた奴はみんな殺し屋って言ってたくせに、自分がグラサン付けてるよ。
- [4P5c-5P2c] 銀さんとパピーが片腕ずつ負傷し「合わせりゃ 二本だ」と展開した台詞回しが熱い。
- [5P6c] その日傘は遠距離砲撃もできるんスか、便利な兵器だ。小さい頃傘を銃器に見立てて遊んだことを思い出しました、懐かしいです。
- [8P1c] 『混沌巨大化したラスボスがヒロインの肢体を絡み取り自由を奪い融合する』ありがち描写へのアンチテーゼに見えました。
- [10P5c] 「オジさんの言うことはだいたい正しいんだよ」「オジさんの80%は正しさでできてます」今週のMVP!
- [14P7c] 「松っちゃん砲」ってネーミングがかわいらしい。これなら女子高生にもモテモテ! この船は松平様のオーダーメイドなんですね。マイ戦艦を所持してるなんて素敵すぎ。
- [16P1c] 先週ダメキャラになりすぎたバカ皇子も活躍。
- [15P3c] この期に及んでギャグ応酬。緊迫した場面でこそ小ネタの披露が激しくなる? 5分を「矢の如しじゃん!」って喩える新八の表現力に惚れ直した。
- [18P2c] 酢昆布囓ってる銀さん、めっさワルの顔!
- [19P1c] 娘の誕生日パーティ>国際問題。松平様の娘を仄めかしたのは今後の伏線か。国際問題は次週以降の話題で取り上げそう。
- [19P4c] 前代未聞、酢昆布で復活するヒロイン。やっぱり『混沌巨大化したラスボスがヒロインの肢体を絡み取り自由を奪い融合する』ありがち描写へのアンチテーゼだったんだ、これ(違います)。
以前「エリアーデがアクマでは8年前のクロス来訪と辻褄が合わない」と指摘しました。しかしエリアーデはクロス来訪後から城に住み着いたと明言されました。それだと今度は、さもクロちゃんを幼少時代から見てきたかのような今までの言動はなんだと指摘したくなります。この二点はどちらを取っても矛盾するので、ずっと気になってたんです。「(吸血鬼は村人を)身が蒸発するまで生き血を吸い尽くし殺した」伏線はエリアーデの能力でした。こちらはようやく解消。
- 8年前にクロスはクロウリーに何をしたのか(何もしてないんじゃ…)
- クロウリーから甘い匂いがする(甘い匂い=植物・花の香りか)
- 祖父に外界へ出ぬよう遺言を受けている (クロウリーのイノセンス所持はいつから?)
カラー扉絵結局小畑先生は、休載期間も毎週休まずカラー絵の仕事してるじゃないですか。相当暇そうだ…。残り三週も、懐かしの人物がカラー絵で登場するのでしょうか?
(デスノートのアイデアは)細かいルールや死神などの設定がどんどん足されていってこれは連載開始前の話だと思いますが、当然連載中にも後付けされた設定があったと思います。一部「ご都合主義」の内容もありますが、物語の深みや整合性、より面白い展開を考えるためには必要なことでしょうね。
(セリフやモノローグなど)できるだけ簡潔にしたいと思っている。読んでいて疲れますし、雰囲気やスピード感を損なうあれでも簡潔に纏めてるのかと驚きました。その気持ちよくわかります。オレも感想は簡潔にしたいのに、長文傾向に陥りますから…。デスノートは、漫画でありながらライトノベルな要素にも魅力があると思いますよ。独特の雰囲気は十分溢れてるし、展開の早さからスピード感も十分です。
(2〜4週分は読み返し)物語の空気やテンションも前の回にそろえるおそらくはどの漫画家もやってることだと思う(思いたい)のですが、こうしたお話作りの裏話は聞いていて楽しいです。
(週刊連載だと次回の引きや山場を作らなければならない)先に終わり方を考えてから中身を作っているデスノートの引きの上手さは、感想やネットラジオで何度も言及しましたが、大場先生はこれを故意的に魅せてました。この「引きの上手さ」が読者の予想欲を掻き立て、それが今のような人気を形作ったのでしょう。
今改めて読み返すと、展開早すぎると思います(笑)描いてるときに気づいてなかったんだそれ!
毎回ルールに沿っているかどうか厳しくチェック第一部終盤は、伏線やルールに縛られ雁字搦めになりすぎていました。結果、ご都合主義の新設定を続々投入して場を凌いだ印象が強かったです。第二部でメロとニアに視点をシフトすることで、そうしたしがらみをリセットしてほしいと切に願います。
(Lの死という結末は)涙ながらに決定しました原作者自らが明言。
「L死んでない同盟」の皆さんが涙しそうな発言でした。自分は「WJなのに主役格キャラがあっさり死ぬ」ことへの潔さに惚れ、「Lが死ぬことで、キラ(月)を追う第二の主人公が登場する」を望んだ人間なので、(大変失礼ながら)L死亡は大賛成です。
「Lの死」明言といっても、この発言は「Lが死んで第一部が終わる設定」を明言しただけで、確実にLが死亡したとは言い切ってないのもポイントです。おそらく大場先生は、今後の展開にあらゆる可能性を残しているのでしょう。その可能性の一つには「Lが生きていた」という展開も眠っているはずです。
夜神幸子(旧姓・田中)マニアックな設定だなオイ! しかも「田中」→「夜神」って変化はいくらなんでも凄まじいぞ! 大場先生は笑いを狙ったのかな。
2003年12月7日 夜神月、粧裕に勉強を教える妹に勉強を教えるだけで年表に掲載される衝撃! この日だけ唯一、月が粧裕に勉強を教えたみたいで滑稽だ。
(当初は)”星”と書いてライトと読ませていたもしライトが星だったら今よりアイドルっぽい扱い受けてた気がします。名前的に。
夜神月 179cm 54Kg体重軽すぎィィーーー!!! ガリガリじゃないかお前ら! 飯食えよ飯! Lはあれほど甘いもの摂取しておきながら、なぜ50kgなんだ。キラの正体を捜査する前に自分の身体の神秘を捜査して下さい。もしくは病気じゃないのか、この二人…。登場人物紹介で弥子の好物が毎回変わるのは面白い。本格的にグルメコンビですね。今話最たる異常者はシェフ至郎田ではなく、殺人現場で死体よりも料理を気にして幸せそうに振る舞う弥子だ。死んだ人間が横たわり転がってるすぐ側で食事し、なおかつ味の評価まで的確に付けるとは。弥子っていつも死体に無関心ですよね。多量の覚醒剤その他薬物を摂取した弥子の身を案じたいのですが、その点はネウロの推理パート並にスルーされるので、先に安心しておきます。
L 179cm 50Kg
ヂートゥの走力は「160〜180km/h=44.4〜50m/s」。ポットクリンはナックルの周囲「半径100m」で能力発動。ナックルはヂートゥの通過地点で待ち伏せるから、ポットクリン発動開始地点〜ナックルの地点(100m)までにポットクリンが利息アップしなければ(2〜3秒)ナックルは奇襲できた。と、冒頭で計算をしたのに全部無意味に終わりました。こんなこと無意味に考えつつ読むから、WJ読み終わるのに4時間以上かかるんですよオレは…。
ライオンは「ハギャ」って名前じゃ…いつからレオル? 耳に携帯を近づける仕草が可愛らしい。疲弊したキルアはレオル軍(旧名ハギャ軍)から一斉包囲。第三者の援護がない限り、この場面つらい状況では?
- (ハギャ改め)レオル:ライオン。百獣の王として返り咲きを狙う。「除念」能力所持。
- ヂートゥ:チーター。俊足のスピード。ポットクリンに憑かれ中。
- ザザン:サソリ。流星街で幻影旅団の手に落ちる。
- ジェイル:カメレオン。姿を消すことができる。
- ???:ワニ。大食い。
- ???:エビ。以前に警察を襲う。
- ???:キツネ? 深く描写されず。
- ???:昆虫っぽい? 目に特徴あり。河童みたいな外見。深く描写されず。
扉の「☆人気急上昇中!!」って煽りには、思わずナニの人気だよとツッコミたくなります。「だれかいる」ってタイトルは、もうこれだけで寒気さえ感じる恐怖感…。久々にホラーマンガへと返り咲くのでしょうか?
冒頭の草野がいきなり飛ばしてます
六氷をおんぶしたまま「ほらムヒョ!! 帰ってきたよ!」って草野くんアンタ、乙女を通り越して保母さんプレイじゃないですか。またマニアックな層の獲得に乗り出しましたな。2P目では先週の見所を回想し「──ムヒョ……」とうっすら涙さえ浮かべる草野くん。先週起こったことを思い返して照れたり涙を浮かべるのは、少女マンガの敷居ですから! 草野くんだけジャンルが違いますから!! これじゃまるで、ムヒョロジはいちご100%より少女マンガ気質じゃないか。
魔縛りの術
草野がケンジに披露した「魔縛りの術」。これは『ぽぽんっ!!』と失敗に終わる。この場面、さて本当に失敗なのか。考えられる可能性は二つ。
- 怨霊がフダの効果に対抗した
「魔縛りの術!!!」とフダを投げたそのすぐ隣には霊の陰。この霊がフダの効果を消滅させたと考えられます。 - フダを使いこなすための精神的成長が足りない
以前草野が「魔縛りの術」を成功させたのは、洋一の励ましで自信が回復しており、さらに六氷の危機的状況を救おうとする強い気持ちがあったから。今回のシーンは、半端な気持ちじゃフダが使えないことを暗示した。
個人的には後者の展開を期待したいです。これなら草野は「精神面が立派に成長しないと昇進できない」し、何の前触れもなく急に魔法律の頭角を現すってのも興ざめですから。ただ、コマの流れを見ただけでは限りなく前者っぽいんですね。
キ… キキ… カ…
[11P1-3c]のコマ運びと擬音の描き込み方が、ものすごくジョジョ風です。西先生は以前から「ジョジョっぽい」演出を描きますよね(感想でも度々触れてます)。解錠をスローモーションで焦らすように描き、自ずと恐怖感も煽られました。
霊が現れるタイミング
草野が霊の存在を確信し、「そこからゆっくりはなれて…!」「ケンジ──」と彼を庇う草野。ページをめくると気持ちの悪霊が大コマで登場するのでは…と十分に不安を煽っておき、ここで一度読者の期待感(不安感?)を崩してくるんですよね。草野の部屋に移動し、ケンジが無邪気にトマト枕を手にとって、そこで突然の霊出現。また巨体ですよ! 目が怖いですよ! 一度心の緊張感を崩された後のタイミングでしたので、余計に怖かったです。
質問に答えてください
「つーか なにこのマクラ オメェいくつ?」とケンジの問いかけ。草野くん、この質問はしっかり答えてくださいよ。ほんと一体何歳なんだ。
小ネタ
恒例の「ジャビン」が言葉だけでも登場してちょっとうれしかったです。そのほか「トマト」は頻出するアイテム。西先生、もしくは草野くん、実はトマト好きなんでしょうか?
目黒さんのいちご100%ネタ「暴発」シリーズが大好きで(子供は見ちゃダメ!)毎週欠かさず拝見しているのですが、今週は本編に「暴発」描写が含まれており驚愕しました。
いちご100% 第149話「儚き結晶」(7P目より)
真中、長身の美形学生(東城弟)とぶつかって睨まれる
真「はっ ど どうも こりゃスミマセン…」
真「ひぇ〜〜っ デカッ!」
真「けど俺もあれくらい見た目良かったら…」
真「そしたらもう西野のことギューッてして! チューッてして!!」
ん〜〜〜(はぁと)
↓
びくっ びくっ
真「…あーあ 俺よっぽど勢いねーと行動移せねーからな〜〜」
オバ様二人の前でセンターくんのやったことは公然わいせつ罪だ。逮捕されろテメーは!!(企画ごと丸パクりでスミマセン…)
主人公の女の子、怪力で寒がりな設定も無意味にドタバタ描きすぎでは。「これが伏線だったらなぁ」と思いつつ読んでたので恐竜伏線の意外性は受けなかったですが、ギャグとも真面目とも判断付かない伏線の張り方はもったいない。高確率で読み飛ばされそうです。
ただし、知性&礼儀のある男の子の方を主役に抜擢すれば、作品好感度は抜群に上がりそう。「複眼=情報処理能力が高い」というアイデアは安直すぎますが、逆を取れば「その複眼を完全に使いこなせるから凄い」と思わせる描写があれば、また違ったはずです。
この間卒業式だったので
シオの死を悟った場面でレオの表情、本当に本当に切ないです。
放置プレイ
扉絵が生首に見えて怖い。「ARASUZI」でジャガーさん達が起きたコトに(寝坊だけど)意外! コンビニで立ち読みする一行は、今話最も生き生きと輝いた表情を見せてました。不真面目でだらけたこと程楽しむ、ニートのような彼らが微笑ましいです。皆で早起きして肉まんやらを頬張るシーン、すごく憧れます。やってみたい。「レッツ・ダンシング 俺の手の上で…!!」って秘技が無駄に長いわセンス最悪だわで笑えました。不動くんが不憫になるほど面白さがエスカレート。次週は何事もなかったように別の話? この続きを仕込むの苦しそう。
- 冨樫先生… ファン全員が電話主に対して「何やってんだコラァ!!」と怒り狂いそうな発言です。いかにも仕事してます的な発言が鼻につくのですが、最近は確かに仕事してるので文句言えません...
- 藤崎先生… それでも漫画は変わりなく掲載されている驚き。職人さんだなあ藤崎先生。見直しました。
- 鈴木先生… なんかテニプリみたいなコトになってるんですね。学園スポーツ漫画ってお徳だ。お返しが大変そうだけど…。
今週はUJの感想も一部やりたいと思ってるんですが、やはりなかなか時間が見つかりません。それ以前に、UJを入手できてないし。表紙が荒木先生だから、信者が聖書と崇めてすぐに売り切れてそうだ。そんな一抹の不安。どうか売れ残ってますように…。