798. 第10回 - 父の面影

03/14 id:yotomusi:20050314#p2さんの指摘を受けて誤字訂正。ここまで読み込まれているとは感動です。

前回は「あらすじ」を追うだけの進行が目に付き、評価を落とした「義経」。今週は人物の掘り下げと人物同士の関わり合いに時間を割きました。先週で旅路を一話にまとめた甲斐があり、平泉の出来事をじっくり描いてきましたね。


藤原家の人々
ウタノマエで奥州平泉を治める藤原家の家系説明。

  • 三代目当主の藤原秀衡高橋英樹)は、わずか一週で濃厚な存在感を見せつけました。
  • でも秀衡さん、性格や人格が平清盛(渡哲也)と丸被り。
  • 当主の秀衡には三人の息子。
  • 長男の国衡(長嶋一茂)はヒゲもじゃ。一番強そう。
  • 次男の泰衡(渡辺いっけい)は温厚な性格。
    • 物語最後に行方不明。このエピソードで義経と仲を深める?
    • 四代目当主になる人。
  • 三男の忠衡(ユキリョウイチ)は義経への嫉妬が強い。一番目立たない。
  • 長男・国衡と三男・忠衡は義経に反感を抱く。
  • 次男・泰衡は義経の動向を見定めようとする。


義経奥州入り

  • 義経滝沢秀明)一行は奥州平泉に到着。
  • 藤原秀衡と吉次(市川左團次)は元々知り合いの様子です。奥州平泉は砂金の豊かな国だから、金売り商人の吉次は名の知れた人なのかな?
  • 秀衡は義経に次男・泰衡を紹介した。
    • なぜ長男を差し置き次男なんでしょうか?
    • 泰衡は将来四代目になるけど、この時点から決まってたこと?
    • それとも得意のご都合主義?
  • 秀衡は義経を快く迎え入れたわけではなかった。平家に追われる義経は「厄介な毒」だと邪険視。
  • 長男の国衡、三男の忠衡、以下自己紹介が続く。
    • 無理だって! 覚えられないって!
    • 義経スタッフは視聴者に人物名を覚えさせる気ないんだろ?
  • 初めて酒を口にする義経。三兄弟から「酒の味も知らぬとは」と小馬鹿にされる。
  • 旅の疲れと酒が回ってうたた寝する義経
  • 藤原家の息子達や側近達は義経に大反感。
  • 秀衡は、敵味方も知れぬ平泉の地で、しかも当主の横で眠る義経が、大胆であるとも考えた。
  • 義経を見極めるために佐藤継信宮内敦士)見張り役に。
    • 表向きは「取り次ぎ役」として動く。
    • 継信さんもこの後、義経に同行する武士。
  • 弁慶(松平健)は監視される仕打ちに反発。
  • 義経は「あるがままに過ごせばよい」と楽観。


平家サイド

  • 平家の会議。相変わらず誰がどんな主張をしたのか解り難い。映像が断片的に切り替わりすぎている気がします。喋ってる人にカメラが向き、発言者が変わるたびに画面が切り替わってましたが、この演出は逆に情報を整理しづらいです。全体を映したまま固定にして欲しいよ。
  • 清盛は「遮那王のことは慎重に、秀衡を侮ってはならぬ」気を引き締める。
  • 翌年、清盛の娘・徳子(中越典子)が入内を果たした。
  • 義経や頼朝に脅威を抱く一方、徳子が天皇中宮となり、平家の権勢はより強固になった。


伊豆サイド

  • 伊豆にも、義経が平泉に渡ったことが伝わっていた。
  • 居眠りしてる頼朝(中井貴一)に政子様が悪戯。
    • 政子様には大量の前科があるので、悪戯に身構えてしまいました。
  • 鼻元をねこじゃらしでくすぐっただけで済みました。助殿佐殿命拾い。
    • つか、おまえらいつの間にそんなラブラブなん?
    • 亀の前さんの存在はどこいったん?
  • 政子様は頼朝の顔を見とれてニヤニヤしまくり。政子様はステレオタイプツンデレですよ!
  • 頼朝は、小さな頃から自分こそが嫡流であると教わり育ってきた。他の兄弟に一定の関心を示すものの、義経のように兄弟に対する憧れはない模様。頼朝って、こと政治面に関する考え方は相当クールですね。
    • 嫡流: 本家の血筋。正統の家系。


秀衡の改心

  • 吉次は京に戻る前に、秀衡を訪れる。
  • 義経が烏帽子親も無いまま元服した経由を説明。秀衡は遂に義経を見直した。あんた10分前は「厄介な毒」呼ばわりしてただろォォ!
  • 秀衡は義経に馬を贈った。義経はその白馬に「はくどうじ(白道路?)」と名付け、秀衡に感謝する。id:yotomusi:20050314さんの「白童子」の方がかなりそれっぽいです。
    • 「義経 愛馬」でぐぐったら「大夫黒」と出ました。
    • 白道路は愛馬ではないの? 愛馬は他にある?
    • 結局”はくどうじ”の漢字は判りません。教えて偉い人!
  • 義経は旅の間に騎乗の基礎を得て、馬に乗り慣らすことができた。さすが鬼一法眼(美輪明宏)の弟子だ。
  • 秀衡は義経の騎乗経験を知り、ますます感心。
  • 義経に感動した秀衡は、共に馬を走らせ平泉を紹介。
  • 「平泉はまるでこの世の浄土でございます」義経は心から思う。その言葉を聞き、秀衡はまたもや感激。
  • 義経は秀衡を尊敬し頼もしく思い、秀衡は義経の聡明さに感化されるばかりだった。
  • 何この出来すぎた筋書きーーー!!!!


息子達の嫉妬

  • 秀衡はこのところ、義経に構いっきりだった。
  • 息子達は「実の子の我らより、九郎殿を可愛がるとは!」と嫉妬。どっかの名家で見たことある光景です。
  • 次男の泰衡だけは「人のことをどうこう言うのは好まん」とあくまでも人格者。「波風さえ立てねばよいのだ!」と兄弟達に言い聞かせる。
  • 秀衡は奥州平泉の国境(?)の崖を眺め、義経に領主の哲学を語った。
  • そんな秀衡に平清盛キャラが被りすぎて姿が重なって見えた義経は、秀衡の顔を愛おしそうな眼差しで見とれてしまいました。
    • 義経の表情がものすごく危ない!
    • 黒薔薇チック!
    • 政子様チック!
  • と、ついつい冷やかしてしまいますが。このシーン、かなりの名演技が光ったと高評価したいです。
  • 秀衡に「実父の理想像」と「育ての父・清盛の姿」を二重にだぶらせて見入ってしまった、という内情が、タッキーの演技から溢れ出ていました。ともすれば「義経」イチオシの名場面になり得りますよ。秀衡が死ぬ時このシーンを流されたら泣くかも。
  • 義経は実父の理想像を「秀衡様のような、大きく豊かな人」と告白した。
  • 秀衡様、まんざらでもない様子です。
  • 義経の育ての親が清盛であったと、秀衡にも暗に伝わる。
  • 秀衡「この後、九郎殿をわが子と思おう」と決意。平家に差し出すことはない、と宣言。
  • 秀衡様、やっぱりまんざらでもなかったのでした。

1175年

  • 義経は平泉の地でもののふを学ぶ。
  • 時は流れ1175年、義経は17歳。
  • うつぼ(上戸彩)が奥州に来る。
  • 喜三太(伊藤淳史)は懐かしそう。
  • 伊勢三郎南原清隆)はうつぼに反発するも、美味い料理を口にしてころっと寝返り。
  • 弁慶だけはうつぼを認めない。おなごが義経の側に居ると知れば、一緒に住むとなれば、周りがどう思うかと苦言。
  • うつぼは吉次の屋敷に住むことになっていた。これに義経も納得。弁慶も渋々納得?
  • ご都合主義により、駿河次郎うじきつよし)が再登場。
  • 平泉を去った次郎、義経の居ない生活船の生活に飽きて「オラも義経様の家来になることに決めたぜ」と。
  • 何かよく分からんセリフを長々と喋ってました。
  • 意気込みたっぷりなのは分かりました。
  • 弁慶「御曹司の家来が、こうも山賊や海賊ばかりとは!」
  • うつぼ「あんたも落ち僧だろ?」
  • 視聴者全員のツッコミを代弁しました。
  • 鹿狩りで泰衡が行方知れずになる。人を増やして捜索するが見つからない。
  • 秀衡の非情な言葉に納得できない義経は、単身泰衡を捜索。
  • 平泉の土地を知らない義経には、その行動は無謀すぎた。

誤字、語解釈などあればツッコミ下さいませ。