771. 第08回 - 決別

今週も相変わらず、ドラマを見ながら同時並行でメモった情報を推敲して感想にしたものです。人物間違いや名称間違いは良くやってしまうので、もし間違いがありましたらご指摘下さいませ。

今話は露骨なまでに「決別」の回となりました。都の人々との別れ。義父と子の別れ。実母と子の別れ、。同時に、平家が遮那王と対立することを意味しました。先週や先々週とは違い描写部を絞って、その点だけをじっくり丁寧に演出してきた印象でした。


平家と摂関家の衝突

)は後白河法皇平幹二朗)の地位に並ぶ権力を得るのでした。

  • 遮那王滝沢秀明)は都を立ち去り奥州行きを決意。吉次(市川左團次)の思惑叶ったり。
  • 先週の平家と摂関家の衝突が、大きく尾を引いていた。平重盛勝村政信)は息子二人の敵討ちとばかりに、後日摂関家から強引に烏帽子を取り返した。単純に親としては格好いい態度だと思いますが…。
  • 福原から戻った清盛、西八条邸に入る。そこには平家の面々が集っていた。重盛の行いについて、その後の対応を会議。
  • 平家の人達が一同に揃うと誰が誰だか全く分からん…。
  • とりあえず重盛くんは重要そう。
  • 重盛くんとその息子二人は清盛に陳謝。しかし摂関家の藤原基房(中丸新将)にはあくまでも謝罪できないと再三の主張。
    • 平家の面子に賭けて謝罪する気は毛頭無いと直訴。
    • 「平家の跡継ぎ」に強い執着を見せた。
  • 重盛くんには地位執着系のどろどろ展開が待ってそうだ。
  • 平家側としては、自分たちが頭を下げる形で穏便に解決したいと考えていた。
  • 清盛は謝罪するか、このまま対立姿勢を維持するか、判断を迫られた。
  • 重盛くん、父からも弟たちからも嫌われているのだと、会談の後超逆ギレ。
  • さあ、なんか知らんけど男の方もどろどろしてきましたよ!
  • 遮那王は五足とうつぼの協力を得て、母・常盤との再会を狙う。
    • しかし常盤は不在だった。
    • それって遮那王連れてくる前に、前もって調べとこうよ…。
  • 弁慶は鞍馬寺の前で遮那王待ち伏せしていた。
  • が、居眠りしていて遮那王をスルーしてしまう。えーーそんな天然系っ!?
  • 平家のアイドル・徳子ちゃんは入内に反発。めっちゃ清楚! つか可愛いよ!
  • 清盛は、まず武家の差別が残っていることを許せない。なんとしても徳子を入内させ、平家の栄華を築きたかった。
  • 清盛は妻・時子(松坂慶子)に徳子を説得するよう命じた。


頼朝と政子の親密化

  • 源頼朝中井貴一)は、平家と摂関家の揉め事を遠方から傍観していた。
  • 「黙り込んだもの 火種はくすぶる…(ニヤリ)」ミキプルーンの怪しい笑顔きたー!
  • 頼朝と北条政子財前直見)が浜辺で再会。
  • 政子は砂浜に描かれた地図を見て、あちこちの印が何かを質問する。
  • 以前よりけんか腰でもなくなった二人。やりとりが良い感じです。
  • 政子様、頼朝に手を取られ…ぽっ。
    • ひぃぃ! 政子様がお怒りですー!←いや怒ってない怒ってないから
  • その様子を監視していた平家の一派は、この件を清盛に伝えた。
  • 平家は頼朝と遮那王に対し再度危機感を覚える。二人の強行処罰まで、もはや一刻の猶予もない。
  • 政子の父・北条時政小林稔侍)が頼朝と密かに接触したことも、平家から誤解される。
  • 能子(山口愛)ちゃん登場、ちっちゃい女の子。か、かわいいーー!! こんな娘が欲しいです。
  • 時子は「遮那王を助けるかもしれない」常盤(稲森いずみ)にも処罰を提案。時子さん、ホント根っから常盤が嫌いなんだねぇ…。
  • 常盤ママ、「遮那王が不思議な動きをする時は、能子の身の安全は無いと思え」と脅迫を受ける。時子さんの嫉妬パワー恐るべし。
  • つか、常盤ママぜんぜん老けないよ! オマエ何歳だよ! 美人すぎなんだよ!


遮那王と清盛の再会

  • 遮那王、覚日律師(塩見三省)にも奥州行きを伝える。
  • 遮那王の揺るぎなき決意に、感極まり涙ぐむ和尚さん。素晴らしい演技力です。
  • 続いてお徳(白石加代子)にも別れを告げる。
  • 月夜、清盛とお徳が二度目の夜談。
  • 清盛が建てた蓮華王院を言及し、「一人で向かえばどうか?」とアイコンタクト。清盛も徳子からその意味することを察する。
  • その三日後、蓮華王院を尋ねた清盛。そこに表れた遮那王
  • 義父と息子として、遂に再会。
  • 「牛若、そなたなにゆえ出家せん?」顔を合わせずに声を掛ける清盛が渋い。
  • 渋いけどあんた、宇宙人? 超能力者? ちったァリアクションしろよォォ!
  • 遮那王は己の夢を叶えるために、都を去ることを告げる。
  • 清盛は遮那王のその行為が、平家の敵となるぞと最後に警告。
  • 「今一つ、ワシは平家、そなたは源氏、それを忘れるな…」「清盛様!」熱いやりとりです。
    • 正直先々週と先週の脚本は展開早すぎ&飛びすぎで混乱した部分が多かった。
    • 今週の脚本は遮那王のやりたいことが明確に表れていて好感。
  • そのセリフの後、清盛様はテレポーテーションを発動
  • あんたやっぱり宇宙人だろ?


遮那王と常盤の再会

  • お徳に礼を告げる遮那王
  • 烏丸「また会える!」清盛「じゃあな、遮那王」うつぼ「遮那王様、遮那王様…」三人の離別。
  • 烏丸と五足が警備の兵を陽動し、遮那王は屋敷に入る
  • 遮那王「今宵はお別れにまいりました」
  • いいひと一条長成蛭子能収)再登場。「そこではなんじゃ、上がられよ」「さあさあ、あとは二人で、のう」気の優しい田舎のおじさん風丸出し。
  • 一条おじさんはホント美味しいなあ。主人公と常盤のキャラを完全に食ってる。
  • 遮那王は常盤にも奥州行きを告げた。別れの言葉、お礼と詫びを告げる。
  • 遮那王「私が鞍馬に母上に捨てられたのだと思っておりました…幾度も泣きました」-母を誤解したこともあった。しかし今は、母の行動が”息子達を第一に思う生き方”だったを理解していた。
  • 常盤「これまでの様々な思いが! 風のようにとんでゆきました!」
  • 泣けます! 熱い! 熱い熱い!今週の脚本、超神シナリオ!
  • 最後に常磐、自分で縫った着物を遮那王に着せたいと願い出る。
  • 遮那王、その場で着用する。
  • 「ならば母が手伝いましょう!」満面の笑みで。
  • えーと、この二人、血繋がってるんですよね?
  • 繋がってなかったら濡れ場ですよね?
  • 母と子で濡れ場ですよね?
  • しつこい。
  • ずっしりとたたずむ遮那王。その向かいにひれ伏し切ない表情の常盤。
  • 母と子で濡れ場でs(以下略)しつこい。
  • 遮那王の手を取り、生きて欲しいと願う常盤の心情が暖かい。
  • そして常盤の笛の音。母の笛伏線も解消です。


五足、烏丸、うつぼ、お徳、和尚さん、清盛、常盤…。それぞれの決別を胸に、遮那王は一回り成長したら良いなと思います。現時点でかなり完璧人間ですから、成長する余地が見出せないのは残念なところですが。やはり主人公といえども、序盤ではある程度弱点を作っておかないと成長が描けないよなと思うのです。