733. 週刊少年ジャンプ - 10号

論文終わりました。急ピッチで遅れた予定を取り戻すべく、色々と奔走中。明日は一日中バイトのため、今週の感想はタイムリミットがあるので、あまり時間が取れません。論文に追いつめられてもWJだけは早起きして購読する駄目学生を、誰か叱って!

表紙
 なんだ方位磁針、南と東の位置が違うだろ! パチモンじゃねえか! 話題の恋愛ゲーム・ストロベリーダイアリーも発売されたら、メディアミックスのお仕事も一区切り。編集のプッシュも沈静化します。そういう意味では「これからも毎日がドキドキ」です。いつ打ち切り体勢に入るのかと。
バレンタインポスター
 DEATH NOTE海砂。何ですかこのクオリティ、上手すぎにも程がある! 素人的に最も目を引いたのは『目』の描写。めちゃめちゃリアル指向ですですよね。小畑先生本来の(漫画中の目)とは全然違うのに、違和感を感じないのがまたスゴイ。
 D.Gray-manよりリナリーとロード。このポスターを見た時、素で何の漫画が題材なのか分からなかったんですよ。一方はリナリー、もう一方はBLEACHの空鶴と自己納得してやり過ごしたほど。全部読み終わって表紙を見たら説明があって、やっと納得したほどです。ロード様は少年だと思っていたので、二重に意外でした。そもそも、ロード様の存在自体忘れてたけどさ…。
新連載
 新連載告知に”ほったゆみ”と”脳噛ネウロ”の字体が踊ったら、あのラジオを経験した身として、これを思わずにいられませんでした。原作・ほったゆみ/漫画・小畑健魔人探偵脳噛ネウロ」新連載! 原作作家を蔑ろにしすぎ。「ユート」も「ネウロ」も楽しみです。で、打ち切られるのはアレとソレ。逆算するのがイヤなくらい。打ち切り連載枠もう要らないよ。


健闘枠: DEATH NOTE ONE PIECE ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
特集枠: いちご100%

1(10) いちご100%
 特集記事として別途に用意しました。「731. いちご100%(第143話「傾く気持ち…混乱」)」よりどうぞ。
2(1) NARUTO NARUTO-ナルト-
 先週の予想「次週のカカシ試験で、ナルトがピンチに陥った時、 新エロ忍術で一度だけ難を逃れるんだよ。フェチ忍術解禁!」は大きくハズレ。残念、そして恥ずかしい…。カカシも真剣勝負してるから、エロ忍術には引っかからないか。そもそも岸本先生のお色気は読者も誰一人引っかかりません。
 ナルトの成長をサクラが解説、サクラの成長をナルトが解説。視点を変え読者説明を兼ね、互いの力量を認め合う演出。試験を1話で区切った裏に、凝縮した演出の上手さが光りました。肝心の写輪眼破りがコメディタッチ…これは正直、残念。第一章末尾〜外伝があまりにシリアスだったので、今は区切りよく明るいタッチに転換したいのでしょう。先生も本当は、こんなノリが書きたくてうずうずしてたのかも。
3(2) ONE PIECE
 ここで涙はぐっと我慢。次週はもっと泣ける展開になります。予想アンテナが次週の泣き物語をビンビン感じております。次週以降の予想は後記。
● 司法の裏に、世界政府の影
 「誰に船を売ろうとも罪ではないが ”海賊王”に限っては特例だ」この一文により『司法』も世界政府の息が掛かっていると感じました。三権分立ではなく、やはり独裁政治なんでしょうか。
● 世界政府と海賊王
 世界政府は海賊王に関連する全てを抹消すべく、やたら過剰反応しているのも今回で確定。よってW7以後の展開としては、主人公サイドと世界政府の対立が表面化していきそうな見込み。ルフィなんて、海賊王になるとかバンバン言っちゃってるし。この発言自体、今となってはヤバすぎっス。
● 10年間の軌跡
 涙はぐっと堪えたけど、ものすごく感動した。「言葉では言い表せない」をそのまま漫画で表現した四ページ。バトルフランキー作っても皆興味を示さず、ふてくされつつも徐々に協力するフランキーがたまらん。幾度の失敗を重ね、危機に陥り、怪我して壊れて爆発して、しかし挫けず試行錯誤する面々。10年後のパッフィング・トム完成は涙、ああ涙。
● 伏線回収盛りだくさん
 ヨコヅナのクロールとか、幼少のモズ&キウイとか、もうそんな小ネタ伏線回収は些細なモノです。知り合いに教えてもらいましたが、海列車の観客内にパウリーらしき人物(ゴーグルに注目)あり。
● フランキーは目立ちすぎ?
 フランキーが目立ちすぎているのは賛否両論なのかな? 彼は死亡したとされていたので、CP9が潜伏中フランキーに気付けなかった。海列車完成の現時点で目立っても、まあ良しのラインだと思います(この辺はかなりご都合主義なのも確か)。
● フランキー回想はそんなに長くない?
 フランキー回想はあっさり最終回と予想。今後はアイスバーグ回想も控えていて(予想の範疇です)、そちらでロビンやパウリーの伏線回収(フランキー回想では言及できない)が行われるでしょう。フランキー回想はW7編の伏線回収を行い、かつアイスバーグ回想の伏線張りを行っている感あり。
● フランキー回想予想・前編
 海列車を建設し、エニエス・ロビーへの線路を引いたトム。しかしなおトムは死刑は取り消されない。世界政府の圧力によって海賊王に関した者は皆消される。さらにトムがプルトン設計図を所持していることも割れている。世界政府にとってトムの存在は脅威。よってトムの功績は握り潰される。
● フランキー回想予想・後編
 死刑決定に反発するフランキーは「バトルフランキーxx号」を引っさげ、司法(または世界政府)の判決に反逆する(カティ・フラム犯罪者伏線回収)。これよりフランキーは逆に罪人扱いで捕まる。トムとフランキーは皮肉にも、自分たちが開発し線路を引いたエニエス・ロビーまで海列車で連行される。トムが乗るその海列車を、体を張って止めようとするヨコヅナ(海列車に挑み続けるヨコヅナ伏線回収)。しかし海列車は止まらない。ヨコヅナの健闘虚しく、トムとフランキーはエニエス・ロビーへ。そしてトム処刑。この4年後(現在から8年前)フランキーは事故死(とされる)。プルトン設計図を託されたアイスバーグプルトンの設計図継承回収)は世界政府へ強烈な疑心と反発を内に秘め、W7復興に務める(ガレーラカンパニー開業回収、政府を信用しない伏線回収)。
●あ…
二週じゃ、8年前のフランキーの事故死伏線回収まで届かないや。とすると三週以上続くのか…。
4(4) BLEACH
 ホロウは僅か半週で消滅、えー! 一体何のための登場…? このシーンで出てくると格好いいから? 仮面がオサレだから? そして結局、白哉卍解も小型化。おっきくないと卍解じゃないとか言ってたような。あなたセンターくんバリに自分の発言忘れまくりですね。一護リセットですか? そして突然、目が良いキャラ化起こしやがった、次週から回想っぽいです。そしてそして、最後の2P!まったく、みんな羽が好きだなあ。漫画家は翼を描くのが好きだなあ。
5(7) ボボボーボ・ボーボボ
 五人兄弟の伏線をもう一度に張ってきました。次回の展開は兄弟編確定か。東西南北(+向)のマルハーゲ帝国編予想、外れたよ…。ラスボスにLV37、堅実なレベルに笑いました。DBネタはご愛敬、しかし「わしの爆死よりそっちー!?」の放置プレイには抱腹。「あの3人でも手が出ないなんて…」ビュティさん、4人居るんですけど…絶望くん無視!? 小隊長の神伏線に驚愕。
6(6) 家庭教師ヒットマンREBORN!
 新キャラ登場の翌週は既存キャラの絡みを描く、一種のパターンと化してる。そして、出たな好敵手ハルめ!!「おまえ何でいつも勝手にあがってんだよ」ツナのセリフに強く同感。ともあれハルちゃん同盟の皆様はおめでとうございます。雨の伏線がしっかり描かれていたことよりも、天野先生はランボをうざいと認識してたことが、最大の意外点でした。
7(3) DEATH NOTE
 特集記事として別途に用意しました。「726. 先行感想 - DEATH NOTE(Page56.「抱擁」)」よりどうぞ。+コラ第四弾。
8(9) ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
 特集記事として別途に用意しました。「730. ムヒョとロージーの魔法律相談事務所(第9条「ロージーのペン」) 」よりどうぞ。
9(5) アイシールド21
 ウィッシュボーン封じの打開点を発見したのは、なんとマモ姐でした。マモリのパントマイムに呼応する小結の姿に爆笑。そして通じ合うヒルマモ。十マモ(十文字×マモリ)派の方々はますます冬の時代ですね、頑張って下さい。「バカと言えば」で作中だけでなく、読者にまで通じるキャラ個性を生み出しているのが圧巻です。一方『そして一年後』の謎は、エイリアンズ関連でなく巨深の過去でした。水町の回想にはほろりと来ます。負けられない者同士の対決における盛り上げ描写って、アイシールドは本当に上手い。
10(11) 銀魂
 たかがエスカルゴなのに、それが帽子・武器フリスピーと万能に機能。どんなセンスしてんだ空知先生は! 「ボケたおじいちゃん」というこれまた使い古された古典ギャグを題材にしつつ、じいさんばあさんで一大感動エピソードを作り上げてくるのがまたエロい。奥さんのことを忘れても身体が約束を覚えていたという絶品オチ、これ絶対エロいよ。エロエロすぎて涙で濡れるよ空知先生。
11(12) テニスの王子様
 今週もCOOLドライブで指六本が発生していたそうです。しかも、さりげなくギャラリーまで指六本。先週、読者の目を田仁志くんの活躍で釘付けにしたのはブラフだったのでは、とさえ思えます。指六本は作者設定なのに、あまりに反響が多いから五本指に戻した。しかし指六本こそが本来のCOOLドライブの姿。今度は読者に気付かれぬよう、21世紀の動けるデブ・田仁志くんを陽動に、こっそり指六本を描いたのでは…。だって許斐先生、確信犯でやってるんだもの。
12(13) こちら葛飾区亀有公園前派出所
 立てこもり3億円を要求するその行為そのものより、わざわざ塔の頂上天井裏側に時限爆弾を仕掛けたその労力を称えたい。弓って上方向に撃っても、狙い通りに飛ぶと思えない…。前編は学のあるうんちく話だったのに、後編はとたんにトンデモファンタジーと化してしまったなあ。
13(8) D.Gray-man
 ダメージファッションのエリアーデ、毎週非常にあざとい。元ネタのエリアーデは男みたいで、このエリアーデが実は男だったらオレは笑って喜びますよ。クロウリーイノセンス所持者でもなく、アクマでもなく、人間でもない。「あなたの呪いですか?」「あなたが私をこんな化け物になさったのですか?」人工生命か改造人間か、はたまた本当にファンタジー種族か。もっと読み込めばヒントもちらほら出てそうです。この漫画に対するスタミナがほとんど残っておらず、自分はお手上げモード。次週以降、先頭描写で悪い癖が出ないよう祈るばかり。
14(-) FULL COAT(読み切り)
 過去回想のエピソード単独では良い。しかし残念ながら、回想と本編の話があまりに噛み合ってない。また、せっかく回想で盛り上がっても、現代に戻ると主人公の描写がギャグタッチ。『過去辛い経験をした』というせっかく盛り上げが無に帰しています。ストレートに表現すると、主人公から真剣さが伝わってこないです。エリートの転入、主人公のポジション違い、などスポーツ漫画として燃えるテンプレートを使っているのに、多くが空回りしてしまった印象です。全部が悪いわけではないんだけど…。回想が勿体ないなあ。
15(14) Mr.FULLSWING
 ページ開いた瞬間ネプチューン漫画居て笑った。「最近めっきり死ぬ気弾 使ってなくな…」「間違えた」捨て身のギャグ言っちゃったー! 「かってんぐわ〜」「はいでえ〜〜」突然の現行漫画ギャグ応酬に抱腹絶頂。ディープなジャンプ読みほどダメージ深い。鈴木先生はいつから大亜門先生路線に目覚めたんですか! 「燕…三飛翔の一つ ”砂擦”」三つもネタあるなんてズルい。逆算すると決勝までに使い切る計算。決勝までに一つずつ破られる計算。月の計画後付け設定くらいズルいぞ!
16(18) WaqWaq
 この急展開は目に余る痛さ。もっとネタ沢山考えてたんだろうな藤崎先生。「あの部屋にだけは行かせてはならぬ!!」→キュポム→「何処かへ着いたみたい」阻止する間も無しですかァァ! 扉絵のほのぼの親子二人旅が、今話から始まる悲しい親子バトルを引き立てますね。カーフは目立った活躍もできず…哀れなり、打ち切りルート。今週のシオは真面目な表情で描かれまくり。デフォルメはあまり受け付けないので、ホントは全編素の表情でやって欲しかったです…。こんな状況になって、今更ながらの願望でした。
17(19) 未確認少年ゲドー
 予想に反してガーくんホントに死んじゃったよ! 次週は恐らく最終回。ゲドーくんが人間になって大円団…というオチは、あまりに寂しいよ。ガーくんが死んでめでたしめでたしって、全然めでたくない! その辺りは岡野先生も分かっていると思います。きっとドラゴンの分裂力で分離できるんだよ。自分で書いててなんだけど、とっさにすげえこじつけ出た! 意外と当たるんじゃないこの予想? 鬼畜くんだけ全然活躍してなくて、ちょっと寂しかったです。
 「ゲドー サイザーフェニックスです!!」って、何だその妙な名前は。どっから来たんだその由来。まったく、みんな羽が好きだなあ。漫画家は翼を描くのが好きだなあ。
18(17) HUNTER×HUNTER
 先週の引き、やはりゴンは返事をせず。我に返ったキルアが折れる。キルアが折れないと話先に進まないよねえ。師匠組は政治サイドから進む。ナックル組は潜入しゴンキルと同じ議論展開になるも堪える。三様の道筋から別展開を見せてくれる発想は面白い。冨樫先生は同時展開の描写もお上手ですし、これには期待しないわけがありません。だから次週はお早いお帰りを心待ちにします。モノローグで語る余裕の王と、彼の余興にされるゴンの対比も面白い。ところでカルトって女装趣味のある末弟設定じゃないんです?
19(15) 武装錬金
 剛太のスピードでATを防ぎ、ブラボー撃破まで後一歩のカズキ。しかしカズキは斗貴子さんの提案・ヴィクター化を拒否。最後まで人間でありたいと望むカズキの信念が究極に熱い。この信念の所為で、今後カズキがヴィクター化してしまったとき、彼はどれほどの絶望を感じてしまうのか? その絶望からどうやって立ち直るのか? 人間とヴィクター化の狭間に揺らぐ葛藤と成長は大期待。カズキの今後は、まだまだ熱い展開が待っていますね。
 カズキの生ため、どこまでも必死な斗貴子さん。カズキを戦友と認めずとも、その行動はまさしく戦友そのものな剛太。部下であり弟子であるカズキを討った後は、自分自身にも始末を付ける覚悟のブラボー。斗貴子、剛太、そして敵であるブラボーのために戦うカズキ。仲間であった者同士の対立がこれほどまでに熱いとは。戦友というキーワードの元、各キャラこれほど多様な信念を抱くとは。こんな掲載順で連載してる場合じゃない。「勝ってアンタを死なせはしない!!」武装錬金にそのまま送り返したい言葉です。めちゃめちゃ熱い。
ピューと吹く!ジャガー
 ジャガーさんのポジション、高菜さんでやって欲しかったです。高菜さんに様々な汚い言葉で罵声されたかったです。密かにピヨ彦と高菜のツーショットも狙えて、個人的にはすごく喜ばしいです。Gパンに拘るネタもツボでした。「上にハマーって奴がいるからそいつと遊んで」一番ひどいよ。「いい加減にして下さい。怒りますよ。」ルールブックがすごく怖かったです…。


ここ二週間論文作業に追われ、まともな感想更新ができませんでしたが、次週からはきっと通常更新に戻れます。だいたい、早く感想を仕上げないと、いつまで経っても他の感想サイトを回れなくて凄く切ないんっス。あと、木曜日にもなって今更感想書いてるの、めちゃめちゃテンション下がります。休み時間が終わってもコッペパン握ってる小学生みたいじゃないですか。切なっ。

次週「ユート」新連載、「未確認少年ゲドー」最終回(予想)、どちらも期待と不安でいっぱい。まともな感想書けると良いナァ。