608. オタクの理系買い

¥15,000-なり

今年は暖冬です。暖冬といってもそれなりには寒い。だけど本格的な冬って感じじゃない。本当の冬が訪れるまで、去年のコートでやり過ごす予定だったんですよ。そしたら全然寒くなってこない。もうクリスマス直前だってのに。例年なら寒さに耐えられず冬眠(引きこもり)を決め込む時期なのに。


雪国のハズなのに雪も降らないし、一体どうしたんだろう。いつまでも暖冬に甘えてるわけにもいかず、観念して買ってきました冬物コート。

コートって安いのと高いので差がありすぎます。4000円とか6000円のちゃっちいコートは、手触りの質感も悪く見た目のデザインも宜しくない。だからと言って、値段を見ずに「これ格好いい」って手に取るモノはほとんどが20000円も30000円もするようなブランドモノ。

自分はオタクだし金遣いも荒くない(貯金兵器SnowSwallowと呼んでもいいよ)ので、服にお金を掛けすぎるのは勿体ないと思う側の人間ですが、それでもファッションに最低限のレベルは保ちたいと思ってます。

値段だけて選択するのは嫌。高値の服は嫌。そんなわけで、いつもこんな風に服を選びます。


オタクの理系買い手順書

  1. 値札を見ずに服を選ぶ
  2. サイズと素材、そして値札チェック
  3. デザインと低価格のボーダーラインを見極める
  4. ボーダー価格周辺の服から一番気に入った服を購入


序盤は1〜2を永遠繰り返します。「これ格好いいかも」と思ったものは大抵2万、3万とする高級品。それでも希に、18000円、14000円と、貧乏学生にもなんとか頑張れる価格のコートが掘り出されます。こうして数多くのサンプルデータを取得していき、「自分のセンスで選んだ服の最低価格ラインを分析する」工程に入ります。

中盤は3の工程。サンプル数が20、30と増えていくと「自分のセンスで選ばれる服」の価格帯と、「これはありえないと思う服」の価格帯に、切れ目が現れます。例えば、自分のセンスで選んだ服が全て12000円以上だった場合、12000円以下のコートは自分のセンスと合わないと逆説されます。

上の例でいうところの12000円を、続に『ボーダー価格』とでも名付けます。1〜2の工程でひたすらサンプルを収集し、3のデータ分析工程を経て『ボーダー価格』を引き出す。『ボーダー価格』は、己のセンスと財布の中身の両者を、極限まで譲り合った結論です。

最後に4。あとは『ボーダー価格』周辺のコートを買うのだ! ダッシュ! ここまで来たらお金のことは考えるな! 貯金のことなんて忘れろ! 結局最後は勢いが大切なんだ!!1!11!





で、今手元に15000円(オレの今年のボーダー価格)のコートが。たたたっけェェーーー!!(鼻血)毎年同じ事言って鼻血吹いてる気がするなぁ、冬物コート…。


こんなオタクの理系買いしてる人、他にも居るのか? たかが服なんて、直感で選ぶのが普通ですよねぇ…。出会いの衝撃っていうか、「え!これがこの安さ!」みたいな感じで選んじゃう? 選んじゃう? ←そういう買い物が凄く苦手な人間

ふう、年末年始も必死こいて働こう...。