530. ひざまくら

「ひざまくら」新発売

応えて言おう。オレは膝枕が大好きだ! 素足で膝枕が大好きだッ! ミニスカで膝枕が大好きだァァッ!

そりゃ男なら叫びますよ。オレじゃなくても叫びます。膝枕が嫌いな男性を探す方が難しいですよ。そこには癒しとエロスの相反する存在が共存するのです。

まくらなのにスカートをはいている。しかもタイトのミニである。
素足のふとももでひざまくらしてもらってこそ、最大の癒し効果をもたらすのだ。ミニである意義は十二分にある。そう、ひざまくらをしてあげる側の正装はミニスカート(タイト)で無ければならない。ミニスカートじゃないひざまくらなんて、ただの枕じゃないか。*1

この「ひざまくら」、見てるだけでもどきどきするのだが、触るともっとどきどきする。しっとりと吸い付いてくる肌の感触<中略>リアルだ。
ス…スゴイ! なんと肌の質感まで表現。並大抵の情熱ではありません。ここまでヤると、「対象年齢18歳以上(男性用)」とまで勘ぐりたくなります。その熱意買った!(買うのかよ) オレも「うわあ…」などといいながら1分ほどさすってたい。でも、これにはまると、人間として何か大切なモノを失ってしまいそうだ。できれば、ヒトの尊厳を失う前にリアル女の子のひざまくらへ乗り換えたいところです。

「子供のおもちゃだけではなく、大人にもうける商品をと思いまして」
大人のおもちゃだよ、これ!

10代後半から20代前半の男性を想定していたが、30代から50、60代の男性からの反響が多いそうだ。ええ、たぶんそうだと思います。
思春期に少年から大人に変わる道を探したら、こんな商品にたどり着くのか。汚れもないままに、飾られた行きばのない押し寄せる人波に、本当の幸せ教えてもらったら、こんな商品にたどり着くのか。♪壊れかけの劣情、って高音で切なく歌っちゃいますよ。ひざまくらされながら。

フレアスカートにしてかぶせるだけでどうかと工場の人に言われたんですが、それは納得できないと思いまして」
すげえよ、このひざまくらの開発陣(の劣情)! あまりの熱意に弟子入りしたいくらいだ。現代の日本人がどこかに置き忘れてしまった熱意と努力と懸命さを(劣情も)、この方々は失っていなかったのだ。

「おなかをふっくらしてたほうがいいか、痩せていたほうがいいかで意見が分かれまして。結局ふっくらさせました。」
この辺りは実に趣味の別れるところです。ベストセラーを狙えそうなら、ぜひ「ふっくら」と「痩せ」のツーパターンを作ってみてはいかがでしょうか。

あ、これパンツ見えないですか?

「ふつうの角度だったら見えないと思いますよ。」

普段は見えそうなのに絶対見えない。しかし自分の独占状態にしたら好きに見ても良い。この発想っ…! この機転っ…! す、す、すす、素晴らしい!

オレが個人的に常日頃から抱く思想とジャストフィットしまくりです。日本古来よりの伝統を、ワビサビの風流さを、控えめと大胆さの共有を、この「ひざまくら」という商品は完全に封じ込めているのです。まさに枕界の一大転機。うっ…恐ろしい子…!(白目で)

五十嵐さんがうったえたいのはこの商品が癒し系であるということだ。

「『やらしい』じゃなくて『いやし』なんです。」
やらしいってば。そこは素直に行こうよ、五十嵐ちゃん。

いやらしいけど、だけど確かに、そして確実に癒されます。エロさはぬぐいきれない、しかしこれには本当に癒されてしまうのだ。それを切に訴え、「ミニスカートでひざまくら」という癒し系ジャンルを確立し、その上で、世の女性陣に理解して頂くのだ。

我が国は、経済、工業・IT技術など多方面の先端を行き、一方で医療面の発達もめざましい。にもかかわらず、世の男性は仕事に疲れ、家庭に疲れ、人間関係に疲れる。心身癒されない辛い日々を送る。男性がこんなにへとへとになっていては、日本に明るい未来はないのだ。少子高齢化だって年金問題だって、元を正せば、燃え尽きてしまった多くの男性達に原因があるかもしれないのだ。

その原因を解消してくれる、それが「ミニスカートでひざまくら」という癒しジャンルだ。さあ、今こそ立ち上がれ女性のみなさん! …じゃない、座り込め女性のみなさんっ!(ミニスカート装備もお忘れなく)


また馬鹿記事を書いてしまった...

*1:ジブリも「飛べない豚はただの豚だ」と言ってるよ。