486. 第42回 - 龍馬暗殺
二晩開けて、大分からっぽになってきました。月曜日に丸一日バイトがほんと痛い、なかなか予定通り行かないな。やっと感想UPできます。
- 近藤勇(香取慎吾)
- 松平様から大政奉還を告げられるものの、時勢を把握できず困惑。山南さんも伊東先生も居ない現在の新選組、はやり命運は尽きたか。大目付の永井尚志を尋ね、言われるがままに龍馬の保身派へ。聴きに行く先を間違え「龍馬は危険だ」と言われたら、局長も龍馬の命を狙ったのだろうか。政局を見定められる人物が居ないのは本当に痛い。やはり、新選組に未来はない。
お考は今のところ、近藤さんにとっての妹っぽい扱いですね。残り話数が少ないけど、この子ともいい仲になるの?
- 土方歳三(山本耕史)
- 大政奉還の話を耳にして、今後の給金の支払いを心配。これぞ土方。ご公儀よりも、まずは近藤さん&新選組が第一なんです。
「新選組が坂本龍馬を守るっておかしいだろ!」は、通常の歴史ドラマ、そして視聴者の予想を逆手に取った上手い冗談。近藤さんと捨助に迫られ、お前らどうかしてるぞ!とでも言いたげなふてくされた態度が、これいかにも新選組!の土方様でしたね。史実を詳しく知っている人ほど笑えるシーンだったかも。自分はこのドラマが維新の志士たちに初めて触れたと言っても過言でもないので、近藤さんが龍馬を救いに行くのも、割と違和感を感じなかったのですが…(駄目すぎ)。
- 沖田総司(藤原竜也)
- 周平しごきは鬼気迫っています。今週の総司も冷酷さが増してますね。そして顔色悪すぎ、真っ白だよ…。
皆の前で思いっきり喀血。倒れながら血を吹き出したのは、見てるこっち側が凍り付きました。平助の伏線が消化されれば、いよいよ寝室で闘病生活なんでしょうか。
- 永倉新八(山口智充)
- 魁さんと共にお多福で談話。「こんな時解説してくれる人がいたよなあ…」彼の存在を劇中で思い起こされると、こっちまでじーんと来ます。しかし、辞世を読める人材がいないというのは、皆を不安にさせ、士気をも下げてしまいかねない。
- 井上源三郎(小林隆)
- すっかり周平に信頼されている父親状態…って、毎週こういう感想しか書いてない気がする! だって源さん、周平以外の場面じゃ、なかなか活躍してくれないんだもん。本人にその気がないのが、一番の原因ですけど。
- 藤堂平助(中村勘太郎)
- 大局の情勢に興味を持つ平助、龍馬を質問責めにして、いろいろ学んでいるようです。伊東先生に付き添って会合に参加できるようになり、満面の笑み。伊東先生のうざったそうな顔も印象的でした。しかし、来週の平助を思うと、せっかく日本の情勢に興味を持ちだした彼の様子が、もう不憫でならない...
- 坂本龍馬(江口洋介)
- 24日の感想参考。地球儀を眺めながら、日本のそして世界のこれからに未練を持ったまま、視界がぼやけて永眠。やるせない……。いつでも死ぬ覚悟はできていたんだろうけど、それでも、いつまでも馬鹿だけやって楽しく過ごしたかったという龍馬の本音を聞いてしまっては…未練あっただろうな。
- 中岡慎太郎(増沢望)
- 途中から亀さんの代わりに登場してきた龍馬の良き友、という描かれ方しかしていなかったのが、ちと残念。三谷さん、龍馬視点からのドラマ書いてくれないかな。
- 滝本捨助(中村獅童)
- 龍馬に習って心入れ替えることができるのか。このところ「偉くなりたい」発言が多いので、エピローグには偉くなった捨助が見られるのでしょう。しかし鎖帷子を見た時は「ああこれは捨助が身につけて、佐々木さんから斬りかかられても難を逃れるんだな」って一目で分かる小道具でした。期待を裏切らないキャラ!
- 伊東甲子太郎(谷原章介)
- 尊攘派志士たちの会合に出席するらしく、ちょっと嬉しそうな伊東先生。次週予告を見た限りでは、侮辱を受けるようで…。この人もつくづく人運がない。それが人徳の問題なのか、策を弄し人を信用しない伊東先生の本質が災いしているのか。
次週はいよいよ伊東先生と決着するお話。観柳斎ですら、あれだけヤな感じに落とし落とし落としまくって、最後は一気に上げて綺麗に締めた。伊東先生もおそらく、そういった展開で描かれるのでしょう(と期待したい)。
- 佐々木只三郎(伊原剛志)
- 伊原さんの、静かな怒りを内に秘める演技がお上手でした。敵討ちとばかりに龍馬の命を狙う。御公儀のために、これほど命を賭けられるのかと、今更ながら佐々木さんの幕府派思想には感心してしまう。昔の侍はこうあって然りだったんですよね。明治維新直前なのに昔の侍じみている佐々木様は、もはや「過去の人」とも言えるけど。
この人に刀を持たせると渋い。その一言に尽きる。龍馬暗殺は暗い気持ちになるけど、一方では、佐々木さんの殺陣が見たい。そういう板挟みの感情を抱いて今話に望んだ人も多いのではないでしょうか。
龍馬暗殺は佐之助説、佐々木説、薩摩説のどれもを絶妙に組み合わせ消化しており、この脚本はもはや芸術の域っす。新選組!って、ことごとく「死」を無駄に扱わないドラマですね。誰かの「死」は、残された者達に必ず何かを残していきます。山南さんに託された龍馬。その龍馬が死に、龍馬の志は誰に託されてゆくのでしょうか。